信じたくて

  

君の肢体は 終始わずかに震えていた
堪えきれぬ恐怖を 必死に抑えるかのように
抱きしめても  抱きしめても、
僕の腕の中に、君はいない
それでも君は、僕に「抱きしめて・・・・・・離さないで」と言う
僕に身を委ねる
僕に何を求めているのだろう
僕の何を必要としているのだろう
君の想いは 何なんだろう
君の心は 何処にいるんだろう

君が  見えない

それでも僕は 君を抱く
君が僕を必要としている と、信じたくて

  

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