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母子像

母こそは  いのちのいずみ

いとし子を  胸に抱きて   ほほえめり

若やかに  美しきかな

母のすがた

 

*** ご 報 告 ***02/4/6

3ヶ月ぶりに仮退院をして我が家に帰ってきた母「けい」。

車椅子を押して貰って自分の部屋に入り、ベッドに横になった時、壁に掛かっていた
この「母子像」を見つけて感嘆の声を上げたそうです。
「これは私が書いたもの!一番上手く描けた大好きな作品だよ!」

そして、ぐるりと部屋を見回し、「あっあれを描いた時は・・・」「これを描いたきっかけは・・」と
一つ一つの作品に思い出が沸き返ってきたようだったそうです。

肩の脱臼で緊急入院となった母92歳。

ベッドでの生活が長いと、この年齢の落とし穴「加齢現象」が進むとの
ご忠告通リ、不思議な世界をさ迷い始めた母。

そんな母が久しぶりの我が家の自分の部屋で見つけたこの絵。

前に、このHPの「母子像」をお気に召してくださった方が沢山メールを下さいまして、
それがどんなにか嬉しくかったらしく、ひときわ記憶に残っていたようです。

見てください!

私の母「けい」93歳の自慢の作品、そんな「母子像」です。

7人兄弟姉妹で、「この赤ちゃんは私がモデルよ!」と言い合った
あの幸せな状況ではありませんが、
母の人生最期の「誇り」、「こんな作品を描いていた時代」の輝いていたひとときを
しっかりと思い出してくれた事に感動しています。

MEME 02/4/6

 

幼子を 抱く画の左手 書きあぐね

(この絵を描いている時に読んだらしい俳句です。)

 

********

「けいのその後」

あれからもう3年余が過ぎて、今はもう 2005年の11月。

悲しいことに、加齢の歩みを止めることが出来ないまま、現在は、介護病棟で手厚い介護の中、
夢見人のような生活をしています。
幸い、ペースト状ながら経口食を摂っていますし、顔色も綺麗な桜色で、
本当に安らかな日々を送っています。

一時的に、「私が壊れていく・・・」と、とても不安な心境でいた時期がありましたが、
義姉の献身的な支えや病院の方がたの介護でそれも乗り越えました。

今は病院で完璧な介護を受けていますが、「本当は自宅で介護をしたかった!」という
義姉が、この3年間毎日毎日バスで病院まで母の顔を見に通ってくれています。

先日訪ねた折、私の顔をじ〜っと食い入るように見ていたけれど、
私だとは認識してはいないような感じでした。
でも、語りかけるような、もの言いたげなあの眸の光が胸にグサリと刺さって
今も苦しくて悲しい・・・。

そして・・・、
この「母子像」が、個室の母を見守るように今も壁に掛かっていました・・。


 


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