管理人の日記 / 2011年10月29日の記事

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 結局、気になってしまい「ファイナルファンタジー零式」を買ったのですが、あまりに酷すぎる作品であり、速攻で中古屋に売ってしまいました。端的に言うと、体験版より出来が悪かったのです。
 ・・・まったく、先日は「買わない」などと言っていたが、結局その後に興味が沸き、お金を作ってディスク版を購入したうえで、先日から「零式」のプレイを行っていた。だがしかし、苦痛を感じるほどに出来が悪く、そして中盤で詰んでもう嫌になってしまったので、FFシリーズでは初めてクリアもせずに売ってしまったのである。やれ、「零式」は構想&開発5年の大作だが、我が家への滞在はたったの2日間であった。まあ、最初からこの展開は予想できていたし、売却を意識してダウンロード版ではなくディスク版を購入していたから、精神的にも金銭的にも損失はごく僅かであったのだが・・・。
 ――やれ、制作者に言わせると、この製品版は「ばっちり」らしいが、この作品のファントマ回収以外の何が「ばっちり」だと言うのか。もし俺が会社の上層部で、こんな作品を自信満々に突き出されたとしたら、間違いなく「おお、やっと体験版が出来たか!これから調整頑張ってね^^」と笑顔で突き返す。それくらいの、製品として未完成のレベルなのである。これを「ばっちり」とか言って世に出したディレクターは恥を知れ。

 しかし、こうやって俺が述べたとしても、皆さまは(;・∀・)「さすがに体験版より糞とか無いだろJH・・・」と思うだろうし、そう信じたいというものだろう。だが、残念ながら今回は本気でクソなのである。
 ・・・まあ、ただ批判をするだけではスクエニ憎しPS憎しで騒ぎたいだけの連中と同一視されてしまう危険性があるし、逆に世間では自サイトの評判や広告収入を得るために生ぬるく評価をしている人間も有り触れている。しかし俺は、メジャーなタイトルを批判して自分を上げたいわけでもなく(@FFサイトだからその批判は自殺行為 AそもそもFFは好きだから普通なら批判するわけがない)、また広告収入を目的としているわけでもない。そういった純粋なゲーマー目線として、冷静な「FF零式」のレビューをお送りしてみたいと思う。ただし、これは制作元のスクウェア・エニックスに何かを期待するものではない。何故なら、スクエニの開発力は既にここで挙げられているような簡単な問題すら解決できないレベルとなっており、そんな会社に何を期待しても無駄だからである。これらを問題点と感じないのであれば、確実にどうかしている。
 ――なお、この文章はかなり長いので、特に興味の無い場合は、一番下の【まとめ】だけを読んでくだされば十分な感じとなっております。では、行ってみましょう!



「ばっちり」は、まあマシになったか

 まず、先日の日記でも触れた、開発者の「カメラもファントマもばっちりです」発言【2011/10/25】について触れておこう。「ファントマ回収」(モンハンでいう「はぎ取り」)は、製品版では一度に複数のモンスターからアイテムを吸収できるようになり、格段に快適さがアップした。ただし俺は、体験版のレビューで「ファントマ」という言葉を一度も出しておらず、不満だとも思っていなかったため、この点では特に評価はしない。
 ・・・また、同じく「ばっちり」と言われた「カメラ」は、壁付近や専用視点での動きが若干ながら改善されており、体験版よりはマシになったと言える。相変わらず全体としてはイマイチであるが、しかしカメラが完璧な3Dアクションというのもなかなか存在しないため、この点をあげつらって批判することも無い。カメラに関しては、良くも悪くも「及第点」である。
 ――とまあこんな感じで、体験版の1日後に制作者が「ばっちりです」と言っていた具体的な要素に関しては、確かに製品版で割とマシになっていたのであるが・・・しかし、それでも製品版は体験版より出来が悪いのである。以下の段落では、それを具体的に説明していくことにしよう。なお、実際に俺がどこで投げたのかと言うと、6章のチームを2つに分けたところである。


しかし…致命的なまでの「自由時間」システム

 まず、「零式」の体験版では、学園内のキャラクターに話しかけることによってアクションゲーム部分へと移動する「ミッション制」が採用されており、多くの人は製品版でもこれが踏襲されると予想されていた。これは、大ヒットした「モンスターハンター」シリーズにも採用されている、無駄の少ないシステムである。
 ・・・ところが、製品版の「零式」では、ミッションとミッションの間に「自由時間」というものが導入されることになった。プレイヤーはそれを使って、シナリオを補足するサブイベントを見たり、本筋とは関係の無いミッションを受注したりすることができる。と、ここまで聞くと凄まじいまでの良システムのように思えるが、実はこれが諸悪の根源とも言える糞システムなのである。
 ――というのも、具体的に「自由時間」のシステムを説明すると、画面に「作戦まで 残り10時間」などと表示され、「会話イベントを発生させれば2時間経過」「ワールドマップに出ると6時間経過」などと時間が進んでいき、それがゼロになるとミッションが受注できるようになる。ところが、このゲームは「学園」と「ミッション」を交互に繰り返すのが基本となるため、結果として「自由時間」=「毎回同じ学園内を歩き回ってイベントを発生させる作業」ということになってしまう。しかも、それが達成度に影響してくるため、「やらされている」という作業感が更に強くなってしまう。もし、章ごとに新しい場所が舞台となるのであれば、マップを観光するついでにサブイベントを見るというシステムとして許容できたかもしれないし、実際にゲーム内の一部でもそれが採用されているのだが・・・。
 なお、一応は自由時間を一気に飛ばすコマンドも存在するが、そんなものを採用せずとも最初から「ミッション受注」と「自由行動」の両方が同時にできるようにしておけば良いだけである。なんで、俺がこんなことをわざわざ指摘しないといけないんだ。こんな絶対に気付く不満点を残したまま発売するなど有り得ない。発売を2週間も遅らせて、こんなものも直せなかったのか?

 さらに、「自由時間」がゼロになるといよいよミッションを受注できるのだが、これが「時間がゼロになったら自分で教室まで移動」「教室でブリーフィング」「歩いて学園の門まで移動」「自力で目的地まで移動」という信じられないほど面倒な手順を踏まされるのである。仮に、それが作品の演出だとしても1回で飽きるし、やり直したい時も学園の門からなので、再開には著しく時間が掛かる。もちろん改善策としては、「自由時間」がゼロになったら自動で教室まで移動し、そのまま教室でミッションを受注すれば、イベントなり何なりを挟んで自動的にミッションが始まるようにすれば良い話である。体験版はそうだったのに・・・。
 ――また、いざ「自由時間」が終わってしまうと、サブイベントが進められなくなるのはもちろん、ワールドマップにすら出ることができなくなる。このゲーム、ワールドマップでは毎回MPが回復し、連戦も可能であるため、結果としてワールドマップ以外でレベルを上げるのは愚策と言えるほどの極端なデザインとなっている。ところが、自由時間が終了するとそれができなくなってしまうため、そこでセーブをすると詰む危険性が出てくるのである。一応、ミッションをリスタートしても経験値は残るし、雑魚敵と戦う訓練施設も学園内には存在するので、完全なる「詰み」とはならないのだが・・・あまりにも効率が悪く、とてもじゃないがやる気が出ない。
 ・・・実は、俺が投げた原因もコレであり、というのも5〜6章ではメンバーを2手に分けて戦闘をする場面があるのだが、そこでレベルの低いキャラクターが全く役に立たずに瞬殺されてしまい、しかもイベントの都合でワールドマップにも出て鍛えることもできず、ついにはクリアができなくなってしまったからである。もちろん俺は、「メンバーを2手に分ける」ということを警戒し、その前のセーブデーターも取っておいたのだが・・・しかし、それが自由時間が切れていたというオチなのである。レベルアップには、非常に効率の悪い訓練施設を使うしかない。それならばもう、苦痛に感じながらプレイするより、いっそ諦めてしまおうと思ったのである。

 結論として、この「自由時間」というシステムは完全なる失敗である。「ミッションを受注するために時間を進めなければならないこと」「ミッションを受注できるようになると自由行動が不可能になること」の両方が、致命的なまでにゲームデザインに悪影響を与えている。やれ、普通の人は「自由時間」という名前を聞けば、「ミッション→ミッション」の"矢印"の部分で自由なサブイベントができると想像するだろうが・・・実際には、「ミッション→自由時間→ミッション」という理解不能の拘束が繰り返し行われるのである。リアルと言えばリアルであるが、そのリアルさは全く必要無い。
 ――まったく、今回の「自由時間」と似たようなシステムは他のゲームでも一部が採用されているが、しかしここまで最悪なのは「零式」が初めてである。ほんとに、何を面白いと思ったのか、何がやりたくてこんなシステムにしたのか、そして何を勘違いしてこのまま発売してしまったのか、制作者の頭を覗いてみたいレベルだ。


サブイベント・ワールドマップ・ミニゲーム。その全てが恐ろしいほど低レベル

 というわけで、「自由時間」システムは悲惨な出来なのであるが、その自由時間の間に行える「サブイベント」「ミニゲーム」「ワールドマップの探索」が面白いのであれば、そのシステムも"やぶさかではない"という感じであろう。ところが、現実はその全く逆であり、上記の全ての要素が最低最悪レベルの低クオリティとなっているのだ。
 ・・・まず「サブイベント」であるが、それは主に「会話イベント」「アイテム入手などのサブクエスト」の2つに分けられる。まず「会話イベント」であるが、その一部にはシナリオを補完するような良いものもあるが、大半を占めるのは非常にどうでもいい退屈な話であり、酷い時には見ない方がマシというイベントまで存在してしまう。4章の幼女のイベントなどは、その筆頭であろう。
 ――また、「サブクエスト」は、学園や街を歩いている人から「○○のモンスターを倒してきて」「○○というアイテムを持ってきて」などと依頼を受けるというものであり、達成すると報酬アイテムを貰うことができる。こちらは、内容的に面白いものも有るのだが、しかし依頼は「同時に1つしか受けることができず」、しかも「報告しなければ報酬が貰えない」「どこにどの依頼主が居るのか分からない」などというここまで不親切にできるかというシステムになっており、まったくもってやる気が出ない。しかも、最初から「依頼を達成した数:○○/○○」などと総数が明らかにされているため、凄まじいまでの作業感が漂っているのである。

 ところで、「零式」には久しぶりに「ワールドマップ」が導入されることになり、旧来のFFファンからは喝采を浴びていた。まあ、分かる通り、このワールドマップも驚くほどに出来が悪いのである。
 ・・・まず、このゲームは学園を主体に進んでいくため、何かを終えた後には必ず学園から始まるというドラクエ1的システムになっている。そのため、街から街へと行き、そしてストーリーを進めていくという従来FFの作りにはなっていない。さすがにこれには、旧作ファンも苦笑いというものであろう。しかもこのワールドマップ、継ぎ目があってエリアごとにロードが入るという詐称仕様になっている。
 ――そして、そのワールドマップには、多数の「街」があるのだが・・・この街が果たしてRPGツクールでももっと良く作れるレベルとなっているのだ。というのも、その街とやらは全て1マップであり、しかもどの街も同じ音楽と似たような風景なので、数だけはあるが一つも印象に残らない。また街の内容も、「ちょっとした店」「会話イベント」「サブクエスト」が必ず1つずつあるという、ストーリー重視型エ○ゲーで見たくもないのに規程回数の○ロシーンが挿入されるみたいな酷いやっつけ作業となっている。まったく、学園は広すぎるくらいに広くてグラフィックも綺麗で施設も豊富なのに・・・。

 また、一部の人から強烈に望まれていた「ミニゲーム」も「零式」では多く投入されているのだが、これまたもれなく糞なのである。
 ・・・まず、上で書いた「街での会話イベント」は、まあ微妙なところであるが「ミニゲーム」と定義することにしよう。その具体的な内容は、「新町長の演説をしたいから町民を集めてきて」「手紙を10通配達して(手紙は同時に1通しか持てないよ)」というなっている。これが必ず全ての街で1つ有るうえに、内容も要は街を回ってボタンを押すだけ、しかも結果もただテキストで表示されるのみというホントにマジで最低につまらないコピペイベントである。恐らく、制作側としては「やり込み要素」のつもりなのであろうが、ただの面倒な作業である。しかも、このイベントが全ての街に必ず有るため、これまた強い作業感を感じさせられてしまう。
 ――その他、「零式」では本編中のミッションの中に「制圧作戦」というものが存在し、それは「味方の軍隊を上手に動かして敵の陣地を攻め落とそう」という「RTS」("リアルタイム・ストラテジー")のような内容となっている。しかしこれは、「RTS」と「零式」のゲーム性を両方とも中途半端に取り込んだせいで、時間が掛かって面倒なだけの糞イベントとなってしまっている。まったく、この異様につまらないミニゲームも、公式サイトや各種宣伝などで見てしまうと、ゲーム性を深める魅力的な要素のように思えてしまうのだから、広告というのは不思議なものである・・・。

 ということで、一部のファンから期待されていた「サブイベント」「ワールドマップ」「ミニゲーム」などの要素は全てがキルサイト直撃レベルの最低なクオリティとなっており、このゲームを遊ぶ意欲を更に低めてくれる。恐らく、これらの要素を全てカットしたとしても、ゲーム性には全く影響が無いだろうし、その分だけ本編のミッションやシナリオを充実させれば、むしろ喜ぶ人がほとんどというものだろう。
 ――まあ、確かにプレイ時間が伸びるという意味では「やり込み要素」なのであろうが・・・しかし、こうやって面倒なものでプレイ時間を引き延ばすだけの策などは、ほとんどの人が「やり込ませ要素」だとか「作業」などと言って忌み嫌い、全く手を付けずにゲームをやめてしまうことだろう。普通に、プレイ時間が多少は短くなったとしても、ミッションだけを見せれば良かったではないか?


バトルはまだ面白いと言えるが…

 続いて、「零式」のゲーム性の根幹を為す「バトル」の話である。「キルサイト」を用いた爽快なバトルシステムは健在であり、体験版でネックと言われていた「カメラ」「ファントマ」も一部が改善されたため、他の要素と比べればかなりマシなレベルとなっている。むしろ、「FF零式」とは糞すぎる諸要素の中に「バトル」という休憩時間が入っているゲームだと言うことができる。
 ・・・しかし、ここにも難点があって、まず1ミッションがとにかく長いのである。まっすぐ攻略して30分程度であるが、やり直しやイベントシーンを含めるため、実質的には1時間以上というところだろうか。それだけ長いため、クリア後にはランクやタイムなどの要素が発表されるが、やり直すのがめんどくさすぎて上を目指そうという気持ちに全くならないのである。体験版は5〜10分くらいのほどよい長さだったのだが・・・。

 さらに、「零式」では、基本的にミッション中に死んだキャラクターは蘇らせることができず、控えのメンバーから追加キャラクターを投入することになる。ところが、このゲームでは「戦闘を行ったキャラクターしかレベルが上がらず」、また「レベルの低いキャラはすぐに殺されてしまい」、さらに「メンバーが14人も居て均等に育てるのは困難を極める」ため、基本的にはリーダー1人を重点的に育て、そして「リーダーが死んだらリセット」という戦略を繰り返しながらゲームを進めていくことになる。というか、特に意識して「レベル上げ」を行わなかった場合、やっとリーダー1人が適正レベルに達するかどうかという感じになっている。
 ところが、このゲームのミッション中では、その遊び方を嘲笑うように即死トラップが数多く仕組まれているのである。「正体不明のモンスターに近づいたら9999ダメージで即死」「人間タイプのモンスターが高威力の拳銃で攻撃してきて即死」「壁から敵が出てきてイベントで回避不能の即死」などなど・・・これらのイベントは、戦闘不能がすぐに回復できたり、または「死んで覚える」系統のゲームならば、無しではないと言えるのだろうが・・・しかし、「零式」ではあまりにシステム面が悪く、結局は不快要素の一つにしかなっていない。そういう要素で殺されたら、単にリセットしてロードをするだけである。もし、それを怠って主力キャラクターが死んだままで進めてしまうと、ミッションの終盤で詰んでしまい、やり直しをさせられる可能性が非常に高い。これらの要素は、緊張感ではなく不快感を高めるにしか役立っていないのである。
 ・・・とにかくもう、この「死んだキャラクターが復活できない」というシステムは大失敗と言わざるを得ない。結局、役に立つのは主力だけなのだから、メイン3人だけを参戦させ、そしてミッションで5分くらいごとにあるセーブポイントにて全復活で良かったはずである。または、レベルが全キャラクター均等に上がり、後から参加したキャラクターも戦えるシステムにすることもできただろう。仮に、今のシステムを「モンスターハンター」シリーズで例えるとすれば、メインに使っている武器のキャラクターが死んだら他の初期装備で操作にも慣れていない武器のキャラクターを延々と呼び出して殺されるだけという感じである。そういったシステムを、「じゃあ他の武器も鍛えておけば良い」「ゲーム中の全キャラクターの操作に慣れておくのは当たり前」などと言って擁護することがどれだけ的外れかというのは、もう言うまでもなく明らかである。

 総合して、「キルサイト」などのバトルの基本アクションは良く出来ているが、その回りのシステム面があまりにも駄目すぎるため、やはりここもストレス全開の作りとなっているのだ。
 ――この辺も、プレイすればすぐに不満点に気付くことができるはずなのであろうが・・・今のスクエニには、もしかしてまともにゲームを作れる人間が残っていないのであろうか??


ストーリー 神話を汚さなかったことだけは評価

 最後に、「ストーリー」面である。「FF零式」は、かつて「ファイナルファンタジー・アギト13」と言われていたように「FF13シリーズ」の一員であり、「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス」("新しきクリスタルの神話")という世界観をFF13と共有している。まあ、世間的にはFF13は不評だったと"されている"ことや、世界観変更の意味も掛けて、今年頭に「アギト13」は「零式」というタイトルに変更されたが・・・それでも、「FF零式」が「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス」の一員であることは変わらなかったため、FF13のストーリーが気に入っている俺としては、「その神話がどのように読み解かれるか」ということが非常に気になっていた。
 ・・・その結果は、思ったよりもマシというものであった。クリスタルを巡る戦争や、「ルシ」が戦況を一変させる強力な存在として描写されていることなどは、神話を無理なく拡張した感じであり、FF13ファンの俺にも自然に受け入れられるものであった。さすがに、「FF13の思い出までも汚される」ということは無かったのだ。まあ俺は途中で投げたから最後どうなるかは知らないけど。

 ただ、それは所詮は「マシ」でしかないというレベルである。まず、主人公として「クラス・ゼロ」の14人もの人物が同時に登場するため、全く名前と顔が一致しない。しかも、作中には各国のキャラクターが数多く登場し、陰謀や謎が渦巻く物語を展開していくため、更にキャラクター名を覚えられない。一応「クラス・ゼロ」の中でも、「マキナ」「レム」の2名が中心となって進んでいくため、少しは理解しやすくなっているが・・・。
 ・・・また、これは仕方ない面もあるのだが、PSPの性能の問題により、多数のキャラクターを同時に表示したり派手な演出を入れることができない。そのため、棒立ちでの会話のような地味なイベントが大半を占めるのだが、そういうイベントを見ながら、PSPの一定時間ごとに暗くなるバックライトを明るくしていると、何とも言えない寂しさを感じてしまうのである。もちろんこれは、PSPの性能を非難しているのではなく、そのようなハード特性を理解しない制作側の問題である。何十分もの長いイベントを見せたいのなら据え置きでやるべきだし、携帯機ならばテキストでサクサク進められるようにするべきだろう。
 ――まあ、この「零式」のイベントシーンは、さすがの俺がギリギリというレベルであり、普通の人ならば名前を分からないキャラクターが意味不明な用語を使って延々と喋り続けるという耐え難い苦痛を受けることになるだろう。しかも、肝心のシナリオもムービーのクオリティも良くないため、「ムービーゲー」と呼ぶにも不的確だ。まあ、「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス」の神話を汚さなかったことは評価できる。それだけである。


まとめ:体験版以下

 ということで結論を述べると、この「ファイナルファンタジー・零式」は、まずまずのバトルシステムに低レベルな要素を大量に詰め込んだ品質崩壊ゲーである。上のレビューにて、比較的良い要素も「マシ」としか表現しておらず、その他の点に関しては「クソ」「過去最低のクオリティ」「驚くほどに出来が悪い」などと多彩な言葉を使って批判していることからも分かるように、もうユーザーに気に入られようとして作った要素が全て完膚無きまでに滑っているのである。ここまで酷いのは、今までのFFシリーズには無かった。恐らく、過去のシリーズ作品でも最も「クソゲー」に近いタイトルであろう。
 ・・・ちなみに、ここで挙げた以外にも、「選択肢がいちいち『いいえ』なことを始めとして、メニュー全般で操作性が悪い」「セーブポイント以外で装備・キャラクターなどを変更できない」「支援キャラクターが制作スタッフの名前であり世界観が崩壊している」などという問題点もあるが、そんな細かいことを気にしている場合ではない。それくらい、今回は本当に低レベルなゲームなのである。
 ――まあ、体験版は確かに問題点も多かったが、戦闘システムには光る点も多かった。だから、その方針で「ミッション集」として煮詰めていけば、必ず良いものが出来たはずである。それなのに、ゴミのような要素を大量に追加し、しかも肝心のミッションも上手く調理することができなかったからこそ、今回のような商品失格作が出来上がってしまったのである。まさに、「体験版以下」という称号がふさわしい。

 さて。
 俺は、この「零式」に関して、せっかく買ったのだから売るにしてもせめて最後まではクリアしたいと思い、苦痛にまみれながら進めていったのだが・・・しかし、6章のパーティを2つに分けるところがどうしてもクリアできず、またレベル上げもシステムの無駄な制限によって困難を極めていたため、「もう頑張らなくていいんだ諦めちゃっていいんだ」と自分に言い聞かせ、そして中古屋に売ってきてしまったのである。なお、FFシリーズの作品を売却するのは初めてであり、また「発売から僅か3日、購入から僅か2日」という短期間で売ったのも初めてである。もし条件が合えば、俺の中で「ファイナルファンタジー10-2」「Newスーパーマリオブラザーズ」にも匹敵する伝説のクソゲーになれたかもしれないが・・・今回は、事前に体験版でハードルが下がっており、また売ったことで金銭的損害が少なく済んだため、さすがに前述の2作品に及ぶことはなかった。
 ――というわけで、「FF零式」は、ある程度クソになるとは予想していたが、それを遙かに超える低品質となってくれたため、ある意味では期待に応えてくれたと言うべきなのかもしれない。やれ、今回の作品は、「FF」でもここまで低品質になれると、またスタッフが「ネットの声」などを聞いて作るとどれだけ悲惨なゲームになるかということを、見事なまでに証明してくれた。もうお前ら、ゲーム作るのやめろよ。


登録タグ/ FF零式 クソゲー

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