【マジキチ】やるなら軍師 / やり込み in FF

管理人の日記
働く意志(?)があるのでニートではない(迫真)

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400円収入があるからニートではない(迫真)


 ニート界の伝説的名言と言えば「働いたら負けかな思ってる」であるが、最近ではそこに「やるなら軍師」なる台詞が加わっているという。
 …まず。この「やるなら軍師」という言葉を残したのは、上の画像の男性である。問題のシーンは、【こちらの動画】でご覧いただこう。男性(29)は、有名理系私立大学を卒業したが、就職氷河期の影響で就活に失敗し、そのまま引きこもりになってしまったという。生活を支えているのは60歳になった母親で、本人的にはインターネットで収入を得ている(アフィリエイト?)らしいが、その金額は僅かひと月で400円。取材スタッフは、「時給800円のバイトをしたほうが良いのでは?」と問うが、そこで男性は「将来のことを考えると割に合わない」と断じ、「やるなら軍師」と答えたのであった…。
 ――いやはや。これはもう、何と言うか、色々とヤバい。まず、ニートというと精神的に貧弱な壊れきった人間を想像するだろうが、件の男性に関してはどこにでも居そうな普通の外見を装っていながら、60歳にもなって働かない息子を4年間も養ってくれている母親に対して、「就職しろとばかり言うだけで何もしてくれない」と言い切れる根性は中々のものであるし、「軍師」という言葉がこういうところで自然に出てくるのも点数が高いであろう。

 ところで。問題の男性が言っている「軍師」とは、果たして何なのだろうか?
 …その言葉を聞いて皆さまが想像されるであろうは、「孔明」「韓信」と言った、横山光輝の漫画に出てくる古代中国の将軍のことであろう。彼らは、天から授かったかのような奇跡の戦術を用いて、手足のごとく人馬を操って勝利を掴んだ、伝説的な人物であった。冒頭の男性も、「やるなら軍師…アドバイサー的なこと」と言っているように、恐らくは貴人の側に仕えてその状況判断をサポートするような人を目指しているのだろう。ちなみに、ギョーカイ用語では、こういう人のことを「幕僚」と呼びます(聞いてない)
 ――では。この男性は、果たして「軍師」になれるのだろうか。それは、言うまでもなく不可能である。まず、現代社会においての「軍師」と言えば、まあ自衛隊の幹部なのであろうが、4年間駐屯地から出ない戦術をいったいどこの指揮官が採用すると言うのだろうか。そもそも自衛隊の幹部と言えば、一般隊員よりも高い能力を持っていることが前提とされるわけで、取材映像で「体調が悪くて週3回しか行動できない」(?)などと言っているケッ○ング未満の出勤率の男性にはどう考えても向いていない。さらに、自衛隊の幹部候補生学校に入るには、入学年度の4月1日の時点で26歳未満(=25歳以下)でないとならないため、29歳の男性が「軍師」になるのは、幕僚長が馬に乗って3回家を訪ねてくれるくらいの離れ業が無いと不可能なのである。

 しかしながら。個人的には、この引きこもりの男性には、決して少なくない同情心を覚えてしまうのだ。なにせ、「理系の有名私立大学を卒業した」という点である。俺も、一応は「理系の有名国立大学」を卒業しているが、一歩間違えたらニートになっていてもおかしくなかったからだ。というか、事実大学“卒業”最後の1年なんかは、引きこもりに近いような状況だったし…。
 …やれ。世間では、いわゆる「有名大学」に合格するということに重きを置きすぎている。有名大学を卒業し、一流企業に就職すれば「勝ち組」…そういった価値観が、未だに日本国内を席巻しているのだ。だが、「有名大学に合格」「一流企業に就職」といったことは、豊かに生きるための「手段」に他ならない。「勝ち」「負け」などは、その仕事がどれだけ自分のやりたい事に合っているか、また趣味と仕事のバランスが取れているかなどと、自分だけが決められることである。そういうものを他人と比べている時点で、自分に自信が無いということに他ならないのだ。楽しいか? そんな人生…。
 ――もっとも。冒頭の男性の場合は、卒業大学の学位記(卒業証書)をテレビクルーに自慢しているようなことから、未だにそういった「学歴社会」の呪縛から抜け出せていないようだ。「良い大学に入ったのに就職ができなかったのは、社会が俺の実力を分かっていないだけ」…そういう考え方である。だが、もはや世間が定めた出世のレールに乗ることだけが幸福では無いことは、誰の目にも明らかだ。冒頭の男性は、そのギャップに耐えられなかったのである。

 そんなこんなで。現実には、「やるなら軍師」などという明らかな妄言を吐かず、まずは自分の手の届く範囲から始めてみるのが一番である。案外と、幸せはそういうところに転がっているものなのかもしれない。
 …ところで。このテレビ放送が行われたのは2008年であるため、時間が正しく進んでいれば、冒頭の男性は37歳になっているはず。果たして、彼は軍師になれたのだろうか。それとも、防御期間を4年間から12年間に延長し、自宅を守る正体不明の球体へと変貌してしまっているのであろうか…。

登録タグ/ 社会一般

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2016年8月14日の記事を表示しています。


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