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管理人の日記 - 2022年2月の記事 / やり込みinFF

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管理人の日記ログ
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■□■ 2022年2月1日(火) □■□
【呪】「やり込みinFF」、消える…


 
2月になったのでデザインも変更しました


 今日は、
「やり込みinFF」が消えていたのである。
 …というのも。先日深夜まではアクセスできていたのだが、私が確認した限り、
本日朝の7時から11時30分ごろまで、当サイトの全情報が表示できない状態となっていた。原因は、サーバーエラーであるようだ。まあ、数十分の断線はよくあることだが、数時間単位で潰れるというのは、なかなか珍しい。
 ――さて。当サイトは、ここ10年、「ローカルでHTMLファイルを作ってアップロードする形式」ではなく、「ブラウザから投稿をする方式」で運営をしている。そのため、
私が使用している作業用PCには、作文のデーターが残されていない。よって、サーバーがエラーで破損すれば、お気の毒ですが冒険の書が一気に消えてしまうということになる。私にとって、このサイトは人生の意義みたいなものなので、これが消え去るのは非常にマズい。

 もちろん、私は、いざという時のバックアップシステムも用意している。しかしながら、
それも問題だらけであることが分かったのだ。
 …まず、当サイトは、ある方式により、「月2回の自動バックアップ」を取るようにしている。しかし、
そのデーターは、同一サーバー内に保存されている。よって、サーバーが爆発した場合には、この保存データーも消えてしまうため、根本的な対策になっていない。
 ――そして、二段構えの策として、手動でのオフライン保存も行っているのだが、
期間も保存場所も決めていない。そのため、発見できた最新のバックアップは、2年前のものであった。よって、もし本日データーが消えていたら、約250回ぶんの更新が巻き込まれていた。2年間の日記はもちろん、プレイ日誌としては、7リメイク第1弾の「低レベルクリアー(笑)」や、FF9の「回復禁止 低レベル」、そしてFF13の「ボス戦タイムアタック」が無と化す。もちろん、ユーザー様に投稿していただいた日誌も例外とはならない。とんでもない物を普段から扱っていたんだな…。

そりゃ納得いかんのう


 というわけで。当サイトは、開設から20年が経ったが、ここから更に30年・40年と続けていくために、
もう少ししっかり記事を守らなければならない。
 …やれ、今回は、数時間ほどサイトにアクセスできなくなるだけで、データー自体が消えることは無かった。しかし、サーバー側や私の不手際、または予測不可能な事故・災害によって、
データーが全消失するということも起こりうる。だから、そういう最悪の事態も、想定しておかなければならないのだ。オンライン上での自動バックアップは、現行の方式であっても一定の有用性があるが、他の場所に保存できるようにすると、大幅に信頼性が上がるだろう。
 ――また、ローカルへの手動・全保存は、最低でも月1回、
できれば週1回くらいの頻度で行いたい。今回、全保存をFTPソフトでやってみたところ、なかなか面倒な手順が必要であった。これでは定着させられないということで、もっと良い方法を考えなければならない。

 そういうわけで。私は、
自分で作っているサイトなのに、このサイトのことが全く分かっておらず、管理できていなかった。よく反省して、情報を守っていかなければならない。よし、この2月と3月を使って、「過去ログ機能の改善」「バックアップ方式の抜本的改良」をやっていくことにしよう。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月2日(水) □■□
FF7の魔晄炉は原子力発電所がモデルか?


 
ん〜〜〜〜やっぱFFのグラフィックは凄いな!


 FF7の「魔晄炉」は、
明らかに原子力発電所をモチーフとしている。公害を出さないエネルギー源、事故を起こすと大変、魔晄を浴びすぎると中毒を起こす、光るなどの点がそれである。
 …しかしながら、それらの要素を詳しく見ていくと、現実世界の原子力とは異なる点も多い。そういうわけで、今回は、
「FF7の魔晄炉と、現実世界の原子炉の違い」という点に着目して、記事を書いてみることにした。
 ――ちなみに。私は、この分野については完全な素人というわけではなく、一応は
原子力・放射線に関わる国家資格も持っている。というわけで、普通の人と比べれば、まあ、多少は詳しく述べられるはずである。もっとも、原子力・放射線という分野は異様に複雑で難しく、恐らく全分野について正確にスラスラと語れる人は、この世界に存在しないのではないだろうか。そういうわけで、私も、あくまで自分の詳しいところに関してのみを述べてみたい。また、ここはあくまでゲームサイトであるため、平易な表現でまとめられるよう気を付けていくつもりだ。

 では、まず
「魔晄」というものの定義について、はっきりさせておこう。と言っても、「FF7」というシリーズ内だけで、多数の派生作品が存在しており、設定が微妙に異なっている。そのため、今回は、最新作である「FF7リメイク(第1弾)」のものを主として取り扱っていくことにしよう。
 …さて。攻略本:「FF7リメイク アルティマニア」の69ページによると、「魔晄」は星の生命の流れを司るライフストリームと同一物質であり、
「魔晄」という名前も、神羅カンパニーが付けたそうだ。電力や燃料として使用可能である。星における生命の流れを妨げるため、ミッドガルの周囲の土地は痩せてきている。そして、「魔晄炉」という施設は、地中から魔晄を汲み上げて発電をするプラントである。そして、「魔晄中毒」は、高濃度の魔晄にさらされた際に、精神に異常をきたす病気ということだ。
 ――その他、7リメイク第1弾では物語に関わってこなかったが、精鋭兵士である「ソルジャー」を作るためにも魔晄が使用される。ジェノバ細胞を埋め込まれ、かつ魔晄を浴びて、それらに支配されない精神力を持った者だけが、「ソルジャー」となれるそうだ。

ライフリング(溝)があるということは、光学兵器ではなく実弾系兵器の可能性が高い


 では、「似ていると思った点」から述べていこう。
 …まず、魔晄は、
公害を発生しないエネルギー源ということである。ゲーム冒頭でクラウドが参加しているアバランチは、「星のエネルギーを削ってしまう」という理由で魔晄発電に反対をしているが、その他の公害が発生するという話は全く出てこない。また、大勢が居住する都市のわざわざ近くに作っていることから、NOxやSOxといった現実世界における環境汚染気体も、排出が無いか、極端に少ないと思われる。ちなみに、FF7には「石炭」が存在する(ゴールドソーサー初進入前のバレットの回想より)ため、魔晄は、少なくとも石炭よりは優れたエネルギー源という扱いのようだ。
 ――さて。現実世界における原子力も、発電それ自体においては、二酸化炭素を一切発生させない。そのため、温室効果ガス削減の切り札とされることもある。今はどうだか知らないが、十数年前、原発事故が起こる前の時点で、「電気自動車が二酸化炭素を削減できるのは、その電気を原子力で作っているという前提があるから」と聞いたことがある。与太話ではなく、当時の大学でその筋の専門家から聞いたので、その時点では間違ってはいなかったはずだ。

 また、魔晄は
軍事転用が可能である。
 …ただし、その性質は、割と異なっている。FF7世界の魔晄は、
生物に浴びさせて魔物に進化させるといった利用法のほか、リメイク第1弾の範囲には出てこないが、「魔晄キャノン」という兵器も登場する【YouTube】。作中の描写から、魔晄を直接打ち出すのではなく、魔晄エネルギーで何かを加速して発射する実弾兵器であると思われる(砲身に溝が掘られている。粒子砲としては速度が遅すぎる)。ちなみに、FF7の世界は星で確定であり、世界地図中央のミッドガルから北の大空洞へ、大陸を超えて命中させているので、巡航ミサイル的な兵器と考えると矛盾が無くなる。まあ、ムービーでは、どう見ても光学兵器なのであるが…。
 ――いっぽう、現実世界における原子力の軍事転用というと、まずはウランかプルトニウムの核分裂による熱線と爆風を攻撃に使用する「原子爆弾」、原爆を起爆装置としてD-T核融合を発生させる「水素爆弾」が有名である。その他、放射線による生物殺傷能力に注目した「中性子爆弾」、放射性物質による汚染地域の形成を目的とした「放射能兵器」なども存在する。初代メタルギアソリッドの141.52でナスターシャ・ロマネンコが、「核廃棄物には一つだけ有効な利用法がある。軍事転用だ」と語っているように
【YouTube】、この目的の用途はやたらと多彩である…。

 ちなみに、フィクションの世界だと、「ゴジラ」など、放射線を浴びることによって強化された生物が誕生することがあるが、
今のところそういった現象は現れていない。放射線による生物の突然変異は、放射線によってDNAが破損し、その際の誤修復が細胞分裂によって引き継がれることによって起こるが、途中でそれが発生するとがん細胞になってしまうため、強化された生物になることは無い。
 …なお、植物に対して放射線を照射して進化をさせる実験は行われており、「放射線育種場」と呼ばれているらしい
【農研機構のページ】。これも恐らく、相手は成長した植物ではなく、その種子であろうと思われる。ちょっと、成長してから放射線で強化生物とするのは、さすがに神羅の科学力を使っても難しいと思われる。まあ、ソルジャー作成にはジェノバ細胞も用いており、それを上手く放射線でコントロールしているという利用法も考えられる。メト○イドみたいに、β線を当てると増殖するとか、そんな感じなんだろう…。

放射線を浴びた急性影響で、意識不明・寝たきりになる…ということは無い


 さて。話がだいぶ逸れてしまったが、魔晄と原子力が似ていないと思った点を述べていこう。
 …まず、
魔晄は緑色に光っていることである。なに、放射線だって青く光るではないか…と思う人もいるであろうが、チェレンコフ光は放射線ではない。こういう誤解が発生する理由は、チェレンコフ光が放出される場面は、放射性同位元素によるβ線・γ線が水中で放出されている時であるからである。「チェレンコフ光が発生するのは、放射線が出ている時」であって、チェレンコフ光≠放射線、なのである。よって、チェレンコフ光を目視していても、水と鉛ガラスでβ線・γ線を遮蔽すれば、放射線の影響は受けない。なお、チェレンコフ光を発生させる具体的な方法は、264keV以上のエネルギーを持つβ線源を水中に沈めることである。また、0.1〜10MeVほどのγ線と水の相互作用においては、コンプトン散乱が支配的であり、コンプトン散乱電子線の最大エネルギーが264keVとなるγ線エネルギーは計算上423keVとなるので、これ以上のエネルギーを持つγ線源が水中に存在する場合も、チェレンコフ光が発生しうる【参考資料/JAEA】。こういった放射線を出す放射性同位元素がウラン核分裂の生成物として水中に生成されれば、青白い光を観測可能ということになるのだ。こんな話をゲーム系サイトでしてどうすんの。
 ――が。魔晄
(ライフストリーム)は、どう見ても空気中で緑色に光っている。チェレンコフ光は、理論上どうやっても青くなり、緑色にはならない。魔晄漏れによる事故を防ぐために、神羅があえて色を付けている…というわけでもなく、自然界に存在するライフストリームも緑色に光っている。光っているということは、つまり何らかの形でエネルギーを放出している。ライフストリームは、ばんばかばんばかエネルギーを捨てているのだ。そもそも星はエネルギーを浪費しており、ちょっとくらい掘り出して使ったところで、実は大して変わらないのかも…?

 また、原子力には放射線障害があるように、魔晄にも「魔晄中毒」という症状が存在し、これを根拠として
「原子力と魔晄は似ている」と考察するサイトもあった。しかし、両者を厳密に比べてみると、実はあまり似ていないと感じる。
 …というのも、生物への放射線影響は、まず
「確率的影響」「確定的影響」に分けられる。このうち、確率的影響は、がんと遺伝的影響の2つであり、低線量でも起こりうるとされる“LNT仮説”が広く受け入れられている。魔晄に長期的な健康影響があるかどうかは、ゲームの中では語られていないため、確率的影響については、これくらいに留めておこう。

 続いて、確定的影響については、一度に1回の被曝線量が100mSvを超えた時に起こるとされている。短期間で生物に致死的な影響をもたらすものとして、骨髄死・腸管死・中枢神経死の3つが挙げられる。また、「事故」「放射線医療の副作用」でも、こちらが取り沙汰される。
魔晄中毒は、明らかに短期間で発生しているため、こちらの確定的影響と比べるべきであろう。
 …ところがどっこい。魔晄中毒は、上で書いたように、
「精神に異常をきたす病気」とされている。これについては、原作終盤のクラウドの精神錯乱や、リメイク版におけるジェシー父親の意識不明といった症状から、ゲーム内における表現と一致している。しかし、放射線では精神障害が引き起こせないのだ。放射線の生物影響は、主に幹細胞が障害されることによる分裂停止によって起こるため、分裂しない脳や脊髄にはほとんど影響を及ぼさない。上で触れた放射線による中枢神経死についても、神経それ自体が傷害されるのではなく、血管障害や浮腫が原因であるという。しかも、中枢神経死の場合、急速に神経機能が障害され、3日ほどで必ず死亡することになる。よって、放射線では、魔晄中毒にすることはできないのだ。

 しかし、放射線によって知的障害を引き起こすことは不可能ではない。それは、
母体のお腹の中で被曝をすることである。胎児期には、神経細胞は活発に増殖をしているため、そこに放射線被曝を受けることにより、精神遅滞を起こしうる。原爆被爆者の疫学調査だと、妊娠8〜15週に100mSv強の被曝をすると、重度精神遅滞が起こりうるということだ。恐らく、この時期が、神経細胞が活発な増殖をするタイミングなのであろう。しかしながら、クラウドさんもジェシー父も、さすがに0歳児以下ということは無いため、やっぱり魔晄と放射線は一致しない。
 ――ちなみに、本編以外だと、映像作品の「アドベントチルドレン」で、
「星痕症候群」という病気が、ライフストリーム(魔晄)のせいとされているようだ。その内容は、黒いアザができ、全身の穴から膿を出して死ぬというものである。これについては、放射線による骨髄障害の症状が、「血小板減少による出血」「リンパ球減少による感染」とされており、アザとは内出血のことであるため、描写的に近いと言える。そして、星痕症候群は子供に起こりやすいとされているが、子供は造血作用を持つ赤色骨髄の割合が大人よりも多いため、その方向で考えれば納得が行く。まあ、骨髄死は、概ね被曝から60日までに起こるため、「2年」という本編→アドベントチルドレンの経過時間が気になるところだが、それ以外は、放射線影響に近いと言って良い。関連作品だと、魔晄=放射線になっている…?

これ絶対(魔晄が)入ってるよね


 さて。ここまでいろいろと書いてきたのだが、実は魔晄を原子力ではなく
ガスと仮定すると、上の問題の多くが解決してしまうのである。
 まず、魔晄中毒を
「ガス中毒」と考えると、神経疾患を引き起こすことは可能である。ガス自体に毒性が無くとも、酸欠状態となるだけで、低酸素脳症を引き起こし、慢性の精神障害が起こりうる。また、有機溶媒など、神経に直接の悪影響をもたらすガスも存在する。私も、シンナーで縮んだ脳というグロ画像を小学校か何かで見せられたことがある。クラウドさんの、全身が震える症状は、小脳的な障害が近いだろう。余談だが、現実世界の都市ガスおよびプロパンガスは、有毒な成分が入っておらず、少量であれば毒とはならない(大量に吸引すると酸欠になりうる。また、火災や不完全燃焼による一酸化炭素発生は起こる)
 …更に、気体
(ガス)には、色付きのものが存在する。例えば、塩素ガスは、黄色い気体である。まあ、常時自発発光するとなるとハードルが高いが、それ以外の方法で緑色に見えるようにするのは難しくない。少なくとも、放射線を緑色に見せるよりは明らかに楽である。しかも、ガスは、大気中を人間感覚的な速度で漂ってくれるというメリット付きだ。
 ――そして。ガスを使うとなると、
「魔晄キャノン」の描写が非常に合点が行く。要は、火薬ではなくガス爆発を使って、弾丸を加速しているのだ。それならば、燃焼ガスの一部が跳ね返ってくることにより、後ろに有った神羅ビルの窓が割れたのにも納得がいく。また、光学兵器は、基本的に光かそれに近い速度で飛んでいくのだが、ガスで加速する実弾兵器ならば、常識的な速度に留まるため、これも作中の描写と一致する。
 最後に。
ガス発電は、公害が少ない。さすがに、何かを燃やしているということで、二酸化炭素は発生するのだが、その量は石炭の半分・石油の2/3であり、既存の石炭・石油火力発電をガス発電に変えるだけで、二酸化炭素の削減を達成できる。そして、天然ガスは、植物・動物の死骸などの有機物から出来ているらしい。これを生命エネルギーと捉えることも可能だ。魔晄は純粋な生命エネルギーであり、実在する天然ガスよりエネルギー効率は良いであろう。

 そして。決定的と言えるのが、
オープニングでの描写である。ここでは、プレート上部の都市の情景が映し出されており、未来的な技術が存在しながらも、どこか荒廃している雰囲気を醸し出しているが、それはともかくとして、その中に、ガス缶のようなものを車に積んでいる青年が写っている。残量を示すであろう目盛りが緑色に光っており、中身は魔晄と見て間違いない。この描写は、現実世界におけるガス配給と瓜二つである。
 …更に、その町には、蒸留塔・パイプライン・ガスタンクといった設備が大量に存在するが、これもガスを取り扱うためと考えれば納得できる。恐らく、ミッドガルでも、便利で安価な
“都市魔晄”に対して、値段が高くハズレ枠の“プロパン魔晄”などが存在するのだろう。
 ――しかし。最後の関門として、
ガスを吸ったところでソルジャー化はできない。脳が萎縮した結果、不要な機能が取り払われ、より効率的な生物に進化できる…なんてことは、がんによって良性新生物になるくらいの難易度を誇るだろう。ここは、現実世界に存在しないジェノバ細胞と、宝条博士の職人力に期待するしか無い。

 ということで、結論を言おう。魔晄炉は、原子力発電所ではなく、
ガス火力発電所であった。バレットさんは、あれだ。石炭の炭鉱夫をやっていたけど、魔晄ガスが流行りすぎて全く売れなくなったから、アンチ活動を過激化させていったんだよ。多分…。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月3日(木) □■□
辛辛魚[2022]


 
しまった! 2月のデザインはチョコレートじゃなくて激辛にしておくべきだった


 本日、諸事情により外出せざるを得なくなったため、そのついでということで、道中のコンビニに寄ってみた。すると、あの
辛辛魚からからうおが売っていたので、とりあえず通販分が届くまでの必要数を購入しておいた。
 …やれ、これまで、私は「ローソンだと辛辛魚が売っている」という捉え方であったが、先日
【日記:2022/1/31】と合わせて15件ほどのコンビニを訪れたうち、品切れも含めて入荷していたのは、ローソン1・セブンイレブン1・ファミリーマート1であり、ローソンの中にも辛辛魚を取り扱っていない店舗があった。仕入れるかどうかは、その店の方針次第ということであろう。
 さて、この「辛辛魚」は、毎年恒例の
期間限定 激辛カップ麺であり、だいたい1月末から1ヶ月程度だけ購入できる。もう今年で14年目であり、恐らく私を含めた強烈なファンが買い支えているのであろう。辛さはもちろんとして、豚骨ベースのコクのある味わいが魅力である。ただ、非常に辛いので、辛さに自信があるという人も、初見は必ず1個だけの購入にとどめてほしい。苦手な人は、少量を分けてもらう程度でも、口がヒーヒーになることだろう。

 やれ、激辛というのは、
なかなか難しい概念である。世間で言う「激辛」は、私ほどのマニアから言わせると、まるで辛く感じないことがほとんどである。その他にも、塩辛すぎて駄目だったり、ただ唐辛子を増やしただけでコクが足りなかったり、ネギ類の酸味まで「辛いから好きだろ?」と言われたり、世間体を気にして唐辛子を2〜3回ほどしか振れなかったり(※普段はその10倍は掛ける)などと、なかなか満足の行く辛みライフを送ることは難しい。
 …ちなみに、私は、この混迷を極める辛さ業界を統一するために、
ココイチ指数というものを提唱している。カレーチェーン:「CoCo壱番屋」の辛さ追加メニューである「1辛」「10辛」の数値を使って、他の食品の辛さを表現しようという考えである【日記:2015/11/14】に記述アリ)。だが、なにせ私自身が外食を全くしなくなってしまったため、普及をするわけがないというものだ。辛辛魚は、6〜7辛くらいかな…?

 さて。私の「辛辛魚」との付き合いは、
もう10年は続いている。過去の日記を探ってみたところ、私が「辛辛魚」と初めて出会ったのは、2011年のことのようである。というのも、2012年の時点で、既に1年前に親しんだということが書かれている【日記:2012/1/10】からだ。また、2011年のエイプリルフールネタの1つとしても取り扱われており【「太いニュース 2ちょんねる」】、出会った時点でハマっていたことが分かる。
 …そして、そこからは、毎年欠かすこと無く食べており、「月見バーガー」的な感じで、
この時期の楽しみとして完全に定着している。辛辛魚は、激辛カップ麺における傑作商品であり、今後も長くお世話になっていくことだろう。ここまで来ると、期間限定でなく、是非レギュラー化をしてほしいものだ。そうすれば、私もサブスク気分で食べ続けるのだが…。
 ――というわけで。今年の日記でも、
「辛辛魚[2022]」と題し、レビューをしてみることにしよう。なお、前作の「辛辛魚[2021]」も存在する【日記:2021/2/2】。多分、来年以降も、「辛辛魚[2023]」などと続いていくはずだ…。

辛辛魚ですら、減塩の流れには逆らえないのか?


 ところが、そんな
「辛辛魚」を、今年ひとくち食べて思ったのは、「あれ! 味が薄くないか!?」ということである。例年、辛辛魚を食べると、「辛さは増したが、コクは減った」という感想になっていることが多いが、今年は一口で味の薄さを感じてしまったのである。
 …というわけで。データーを見てみたところ、どうも辛辛魚に入っている塩分が、2021年の商品では
7.6gであったところが、2022年だと6.9gになっているようだ。1割減っている。そして、塩分表示は「めん・かやく」「スープ」で分けられており、特に前者の「めん・かやく」については、2.5g1.6gと、約2/3にまで減らされている。そりゃ、これだけ違えば、1年ぶりでも味の薄さが分かるわけだ。逆に、スープについては、5.1g5.3gと微増しているが、私はカップ麺のスープは辛ラーメンを除いて飲まないため、その部分はあまり関係が無く、純粋に薄くなったとしか言いようがない。

 さて。
一般論としては、減塩をしたほうが良いことは間違いない。世間では、食べすぎ・飲みすぎによって体を壊したという人はよく見る。そういう人が、病院で治療を受けて回復をしたところで、まず間違いなくまた食べまくる。こういう状況には、無気力感を覚えるものだ。もし、スピード違反で交通事故を起こして病院送りになった人が回復したら、安全運転に努めるだろう。なのに、なぜ食べ物には、それが当てはまらないのか。健康を保つため、病気になっていない段階から、少食や減塩を心がけるべきというのは、現代人における道徳のようなものだろう。
 …しかしながら。
「辛辛魚」のような“ごちそう”にまで、無理に減塩を当てはめる必要は無いと思うのだ。健康は確かに重要であるが、食べることも人生の大きな楽しみである。しかも、「辛辛魚」は、期間限定商品で短期間しか購入できないうえ、その尖った味付けが評価されてきた食品である。そういう商品は、減塩よりも、味を保つことのほうを重視してほしいのだ。0.9gの塩分は、辛辛魚ではなく、他の食品で減らせば良いのだ。
 ――やれ。上の、厚生労働省が作った資料
【こちらのPDF】では、日本人の平均塩分摂取量は、全般的に減ってきているようだ。個人的な体感として、最近の食べ物は味が薄くなったと思う。もし、同一商品を経時的に観察していけば、「量が少しずつ減って」「値段が上がっている」のと同じように、塩分についても削減されている傾向があるだろう。日本人の好みが薄味となったのか、それとも政府等が減塩を働きかけているのか。それ自体は良いことであるが、減塩にもメリハリを付けるべきだ。辛辛魚のような少量の嗜好品は、それが愛される理由となった元々の味のほうを大切にしてほしいのだ。

 というわけで。2022年の「辛辛魚」は、
減塩によって麺の風味が薄まってしまい、若干ながら残念な感じとなってしまった。
 …とはいえ、カップ麺全体で見れば、辛辛魚が濃厚なことには変わらない。また、辛さと味のバランスも、引き続き最上級に位置するだろう。よって、例えるなら、この減塩は、
オリジナル版FF12の戦略性が、ザ・ゾディアック・エイジに変わってしまったようなものである。変化後のほうが、初見の人には親しみやすいのだろう。ただ、私のように、こだわりを持って選んでいる人にとっては、変化前のほうが良かったのである…。
 ――やれ、「辛辛魚」のように、“ニッチだからこそ猛烈な愛好家を持っていた商品”も、どうしても日本社会全体の流れには勝てないものである。他の例を挙げると、元々は臭くて酸味もあったキムチが、日本で普及するに従い、「キムチ風浅漬け」に変化していった、
いや日本に媚びていった。辛辛魚に起こったことも、これと同じである。やはり、辛さを求める生き方をするのは難しい。やっぱ辛ぇわ…。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月5日(土) □■□
パケ価格8800円のうち、ゲーム会社の取り分は「2400円」


 
パッケージ売上額は12.6%で、氷山の一角


 ここ最近は、様々の会社の決算が発表されている。私は、経済には全く明るくないのであるが、どうも第3四半期
(10月〜12月)の経営結果が、この時期に出てくるということだ。やはり、細かく数字を合わせていくと、どうしても1ヶ月くらいは掛かってしまうのだろう。
 …そして、ゲーム会社の決算も、続々と出てきている。
現在のハード・ソフト開発には莫大な資金が掛かるため、お金の流れは重要だ。お金さえあれば、どれだけ評判が悪くてもゲームは作れるし、その逆も然りで、お金が無ければどんな評価の高いゲームであっても続編は出ない。我々ユーザー側としても、今後10年20年とゲームを楽しんでいくために、ある程度は業界のことに興味を持っておいても損は無いであろう。

 そういうわけで、本日は、
「ソニー(ゲーム部門)」の第3四半期(2021年10月〜12月)の決算に触れていこう。これについては、1ヶ月前に、「今のソニーで大きな利益を出しているのは、既にダウンロード版のソフト販売ですらなく、アイテム課金や月額利用料などのオンラインサービス」という趣旨の記事を書いている【日記:2022/1/4】。だが、その際の記事で根拠にしたのは第2四半期であったため、そこから3ヶ月でどう変わったかということを検証していきたい。なお、データーの根拠としては、【こちらの資料】の9ページ目を使用している。
 ――さて。経済としては、どうも“昨年前期”と比較する
(つまり、「2021年10月〜12月」と比べるのは、「2020年10〜12月」ということ)というパターンが多いようだ。しかしながら、今回の検証テーマは、「ゲーム販売のデジタル化がどのように進んでいるか」であるため、あえて“前の3ヶ月”(つまり、「2021年7〜9月」)と比較をすることにしたい。そのため、以下の表で「前期」と書かれているのは、全て「前の3ヶ月」という意味である。


ソニー ゲーム部門 第3四半期(2021年10月〜12月) 各種データー

 ハードウェア売り上げ額:2105億円
(前期:1606億円)

 ソフトウェア関連売り上げ額:
計5091億円(ソニー計上の売上高は4619億円/前期3430.億円)
 └
PS界隈のパッケージ版のソフト販売:768億円(算出の根拠は下に書いている。ソニー計上の売上高だけで言うと296億円/前期282億円)
 └ダウンロード版のソフト販売:1819億円
(前期:1267億円)
 └追加コンテンツ等販売:2504億円
(前期:1882億円)
 →これら3つの比率
(PS界隈全体):パッケージ15.1%、DLソフト35.7%、追加コンテンツ49.2%
 →PSplusを含めた比率
(PS界隈全体):パッケージ12.6%、DLソフト29.7%、追加コンテンツ40.9%、Plus等加入料16.8%
 ※「ソニー計上の売上額」をベースとした場合の比率
 →Plusなし:パッケージ6.4%、DLソフト39.4%、追加コンテンツ54.2%
 →Plusあり:パッケージ5.2%、DLソフト32.2%、追加コンテンツ44.4%、Plus加入料18.2%


 PSplus等加入料売り上げ額:1025億円
(前期:1004億円)
 →PSplus加入料+ソフトウェア関連売り上げ:6116億円
 →PSplusを含めた
業界全体の「売上ベース」デジタル販売率:87.4%
 
※PSplusを含めた「ソニーの」売上ベースデジタル販売率:94.8%

 ソフトウェア売り上げ本数:9270万本
 ソニー自社ソフト比率(本数ベース):
12.2%
 フルゲームのデジタル販売比率(本数ベース):
62%
 ソフトをパッケージでなくDLで買った場合の利益率:
平均1.45倍


パッケージソフト PS界隈 総売上高:「768億円」の算出根拠について
 決算資料には、パッケージ売り上げ高について、「296億円」とあるが、これを元に計算を進めたところ、デジタル売り上げ比率95.2%、パッケージソフトの中間搾取率82%、ゲーム会社のパッケージ取り分が1本840円など、実態と乖離しているであろう数値が数多く出てきてしまった。
 この理由は、パッケージソフトのうち、サードパーティ分は、ソニーが入手するロイヤリティ(royalties)で計算されているからである。

 そこで、ソニー自社ソフト比率(本数ベース)が12.2%であることを元に、
 ・まず、パッケージソフトの売り上げが全体の38%である → 9270×0.38=3522.6万本
 ・サードパーティタイトルのパッケージ売り上げは87.8%である → 本数は3092.8万本である
 ・ソニーの自社ソフト比率は12.2%である → 429.8万本
 ・「ソニーとサードタイトルの値段が同じ」「ソニーとサードタイトルのパケ:DL比が同じ」「ソニー入手のロイヤリティが3割である」と仮定する → サード売り上げはフルゲーム売り上げ換算で3092.8×0.3=927.8万本
 ・フルゲーム換算で1357.6万本でソフト売り上げが295.9億円 → パッケージ1本につき、「ゲーム会社(ソニー+サード)」の取り分は
2179.6円
 ・これを、総ソフト売り上げの3522.6万本に掛け、
767.8億円
 と計算を進めていった。



 というわけで。1月の記事
【日記:2022/1/4】では、第2四半期をベースに、パッケージ:DL:追加コンテンツの比率を、8:37:55としていた(PSplusなし)。ただ、これはソニーの取り分に注目した比率であり、「実際のパッケージ売り上げ高」とは異なる。
 ――そこで、一つ上の段落に書いたような方式で、「PS界隈全体のパッケージ売り上げを、296億円でなく768億円」と試算し、計算をやり直していった。
この誤りに気付いたのが、アップロード直前であった。そのため、計算と画像製作が全てやり直しになり、更新が1日遅れてしまったのだ。だが、間違えたものを出して、「ソニーのDL売り上げはパッケージの20倍!」などと言っていたら、とんだ恥晒しとなっていた。気付けて本当に良かった…。

 さて。その前提の元、「パッケージ:DL:追加コンテンツ」の比率を出すと、15:36:49となった。まあ、ざっくり、
パケ15%:DL35%:アドオン50%という感じの理解で良いだろう。更に、PSplusの加入料も「ソフトウェア関連売り上げ額」に含めると、パケ13:DL30:アドオン41:Plus17ということになり、DLから始まる売り上げの比率は87.4%にも達する。プレステの商売は、とっくにデジタルで行っているのだ。
 …なお、ここで言うパッケージ売り上げは卸売価格であるため、我々が払う「小売価格」とは少し感覚が異なっている。まあ、ざっくりだが、新品パッケージソフトを1本買ったとき、その2倍の額が裏でDL取引されていると考えて良いだろう。そしてDL取引は、全てがゲーム関連会社
(ソニー+ゲーム製作会社)に入っていき、中間搾取が無いため、とても効率が良いのだ。
 ――更に、PSplusについては、ソフト9270万本
(パケ+DL)を売って2586億円を得ている中で、加入者4800万人で1025億円の売り上げを出している。4800万人の全員が3ヶ月間の加入をしていたすると、だいたい1人の3ヶ月加入がソフト0.77本を売っているに相当する。4ヶ月加入させればソフト1本、年間ならソフト3本を売っているのに相当するわけだ。そしてもちろん、PSplusの加入料とサービス形態もデジタルであるため、全てが胴元であるソニーの袖に入っていく。どこもかしこも“サブスク”をやりたがるわけだ。

えげつない この搾取(守りたい この笑顔、的なイントネーションで)


 続いて、いちユーザーに重要な視点として、
「DL版を購入することで、どれだけゲーム会社を支えられるか」ということも考えていきたい。
 …これについても、上の表を使って算出した。ソニーは、フルゲームの「本数」ベースのデジタル販売比率を、
62%としている。よって、パッケージ版が売り上げ「本数」に占める割合は、38%である。38%の本数:3523万本から768億円、62%の本数:5747万本から1819億円の売り上げを出しているため、これを1本あたりの売上額に直すと、DL版のソフトを購入することにより、平均して1.45倍の利益をゲーム会社に与えられるということが分かる。
 ――そして。この「1.45倍」という数値は、セール等も含めた割合である。よって、新発売したソフトのDL版を、新品パッケージ価格と同様の額で購入することにより、更に多くの額をご本尊に投げ銭することが可能であると言えるだろう。

 そして。更に考えを進めていきたい。パケ3523万本で768億円の売り上げを出しているということは、つまり、
パッケージソフト1本あたりの卸売販売価格は、2180円ということになる。パッケージについて、昔は「ベスト版」などもあったが、現在ではほとんど見かけないため、全て新品定価とする。
 …やれ、パッケージ版は、欧米だと6821円程度
(59.99米ドル × 1ドル113.7円で換算)、日本だと7000〜9000円といったところであり、日本のほうが高いということが知られている。仮に、欧米の基準に合わせ、6821円のうちソフト会社の取り分が2179.6円とすると31.95%、日本基準とし小売価格が8000円とすると27.25%となる。更に言うなら、世界は日本と欧米だけではないため、それ以外の国も関わってくるだろう。
 ――さて。ソニーは、売り上げの日本・海外比率を公開していない。また、「ゲーム制作会社が卸売業者に、いくらでパッケージソフトを販売しているか」ということも、正確な数字は出てこなかった。そのため、間を取って、税抜小売価格の
30%がゲーム制作会社に入ることにしよう。

 では、例を考えてみよう。定価8800円(税込)の
「FFオリジン」のパッケージ版を新品購入したとする。ゲームの購入額としては、かなり強気であり、どうせなら、しっかりとゲーム関連会社に貢献をしたいところだ。
 …ところが。まず800円が、消費税と題し、
日本聖府により没収される。次に、残った8000円のうち、ソニーに行く額が3割=2400円ということは、5600円がパッケージ小売店や運送業者等に支払われるという計算になる。そして、ソニーは各ソフトメーカーから“プレイステーションに市場を開かせてやってる代”(ロイヤリティ等)を取っており、それを3割とすると、720円がソニー、残りの1680円がスクウェア・エニックスに入る。
 ――以上、あなたが払った8800円のうち、
6400円がゲーム会社以外に取られ、残りの2400円をソニーとゲーム制作会社が分け合っている。ここを一番応援したいのに、新品価格の27.27%しか入っていないのだ。別の見方をすると、ソニーは卸売り業に、2400円でゲームを販売しており、そこからなんやかんやの過程を挟んだ結果、私たちの手に届く頃には8800円になってしまうのである。げに恐ろしや、中間搾取…。
 なお、小売価格は、割と頑張っており、定価より1000円以上安く買えることもある。Amazonでの価格を参考に、「FFオリジン」の小売価格を7200円とし、ゲーム制作会社の取り分は2400円で変わらないとする。そうなると、2400÷7200でピッタリ1/3となり、
払ったお金の1/3がゲーム会社に入っている。恐らく、この辺りが、実際の体感として近い値になるのではないだろうか。

 さて。これらのデーターにより、別のことも分かる。最近では、DL版の販売が重要となっている。このDL版については、流通や小売店などの中間搾取が存在しない。仮に、ソニーのストア運営代金を、思い切って0円としよう。しかし、オンライン購入でも、
やはり日本聖府の影響力は排除できないため、どうしても消費税10%は取られてしまう。これは、諦めざるを得ない。
 …すると、ゲーム会社への利益については、
DL版のセール2640円=パッケージ版8800円という、おぞましい式が成り立つ。DL版は、70%OFFで販売して、なお定価パッケージと同等の利益をもたらすのだ。そりゃ、あれだけ年がら年中セールをしているわけだ…。これにより、「新品価格のDL版購入」は、同額のパッケージ購入に対し、3.3倍のお金をゲーム制作会社に渡せるということになり、かなり信仰心の高まる行動であると分かる。
 ――ちなみに。実績値として、DL版については、5747万本で1819億円を売り上げており、1本あたり
税抜3164円ということになる。こちらは、セールによる値下げの影響も入っており、単純に2180円の3.3倍とはなっていない。ただ、「微弱なセール」から、「8〜9割引という投げ売り」までを平均すると、だいたい55%OFFくらいでソフトが売れているようだ。それだけ割引をして、なお1本あたり1.45倍の利益となるのだから、DL版の効率というのは凄まじい。もちろん、消費者にとっても、中間搾取が無くなって、安くソフトが入手可能になるということであるため、もはやメリットだらけである。

いや、分かるんですよ。運輸や小売もゲーム販売の仲間なんです。でも、この比率では…


 さて。ゲーム販売店舗や運送業も、「ゲームを取り扱って、消費者の手元に届ける」という意味では、「ゲーム関連会社」という括りに入れることができる。ゲームは庶民の娯楽であり、実店舗で手に取れることは重要であるため、ゲオやブックオフといった小売店も、敵でなく、味方と捉えるべきである。あと、後向きだが、
どうしようもないクソゲーを買ってしまったときに、DLだと泣き寝入りするしかないが、パッケージだと中古に流すことで僅かだけでも溜飲が下がるという意味合いもあるな。
 …しかし、私としては、
どうせお金を払うのなら、ゲーム製作会社に多くの額が届いてほしいのだ。しかも、DL版を購入した場合に制作会社に入る額は、パッケージと同額ならば3倍、セールを前提としても平均1.45倍と、比率がとんでもない。そして、ゲーム会社に資金が入れば、買ったゲームの続編が制作される可能性も増えるというものだ。

 そういうわけで、長々と書いたが、私としては、
「ゲーム会社を応援する」という目的でDL版を買う視点を持ってほしいと思うのだ。
 …何故なら、前にも書いた通り、今のソニーが最も利益を出してるのは「オンラインサービス」であり、
オフラインの買い切り型ゲームはかなりピンチであるからだ。このまま開発費の高騰が進み、開発期間も伸びていけば、スタンドアロン型のゲームは不採算部門として廃止されてしまう恐れすらある。だからこそ、ゲーム会社との共存共栄に繋がるDL版を、積極的に選んでほしいと思うのだ。もちろん、即座に全てDLに移行しろという意味ではなく、現在のDL版に対する捉え方に、「ゲーム会社の応援」という視点をひとつ加えていただければ十分である。
 ――やれ。「一本の鉛筆の向こうに」と同じで、1本のゲームソフトの向こうにも、大勢の人が関わっている。しかし、その人たちが関われば関わるほど、
中間搾取によって、最重要なゲーム制作会社の取り分が減っていく。ダウンロード版の鉛筆は存在しないが、ゲームはDLによって、制作会社から直接購入することが可能だ。申し訳ないが、こちらがゲームに使える額も無限ではない。だったら、ゲーム会社に多く貢献できるDLを選んでいこうかな…。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月6日(日) □■□
プリキュアの500kcalパンチ vs ネテロ会長


 
またこんなの書くからFF日誌が進まない…


 本日、プリキュアの新シリーズが始まったそうだが、その主人公の必殺技が、
「500キロカロリー パンチ」という名称であるという。500kcalと言うと、成人の1食よりは少し少なめ、お菓子としては少し多めという程度であり、あまり強そうな感じがしない。
 …しかしながら、計算をしてみると、
これはとんでもない数値だと話題になっている。TNT火薬500gぶんだとか、120mm戦車砲の1/6だとか、5.56mm小銃弾1000発分だとか。それだけの威力を、女子中学生が物理攻撃で出しているのだから、凄まじい威力だ。

 しかしながら、
これらのエネルギーでパンチ力を例えるのは、ちょっと適切ではないのである。というのも。「エネルギー」と「物質に対する破壊力」は、必ずしもイコールで結べるものではないのだ。
 …例えば、放射線による99%致死線量は、
7Gyと言われている。この線量を浴びて、何の治療も受けなかった場合、骨髄障害によって確実な死に至る。そして、Gyは、[J/kg]という次元を持つため、熱量への換算が可能だ。例として、私に死んでもらうことにしよう。私の体重を65kgとし、99%致死線量のX線を全身に均等被曝すると、そのエネルギー7×65 = 455 Jとなる。ここに、1cal = 4.18 J、1kcal = 1000 calという換算を使うと、99%致死線量の放射線は熱量換算で0.109 kcalに相当する。
 ――人体の比熱は0.83 J/g・Kとされているため、これだけの線量を浴びても、たったの
0.008 ℃しか体温が上がらない。それだけのエネルギーで、確実にを死に至らしめるのだから、放射線とは恐ろしいものである。

 だが。この放射線の威力を、上で登場した他の武器の威力と比べてみると、
おかしな話になってくるのである。120mm戦車砲弾(弾体10 kg、速度1600 m/s)の持つ運動エネルギーは、3062.2 kcalである。これの破壊力を正確に計算したいと思ったのだが、「戦車砲の貫通力」や、「想定している敵装甲の厚さ」などの詳細なデーターは公開されていない(そりゃそうだ)。そのため、仮に「3062.2kcalで、60cmの鉄板を貫ける」ということにする。
 …では、0.109kcalだった99%致死線量の放射線を30000倍の量にすれば、同じく戦車を破壊できるだろうか。それは、
絶対に無理である。まず、放射線は単純な物質には効果が薄いという性質があるので、戦車の装甲を破壊するのは困難、というかほぼ無理である。
 ――でも、放射線ならば、貫通して乗組員を殺傷できるのでは? 仮に、
「10MeVの単色X線を、60cmの鉄に向けて照射する」としよう。この場合の半価層(放射線の強度が半分に落ちる鉄の厚さ)のデーターが見当たらなかったので、3cmとする(鉛が1.69cmなので、鉄は2〜4cmの間ではあると思う…)。この数値の意味は、「3cmの鉄を通過すると、X線強度が半分になってしまう」ということである。よって、60cmの鉄を通ると、20回も半減され、104万8576分の1となってしまう。よって、乗組員の被曝線量は66.7mGyに留まることになる。50mGyを超えているので、RI規制法施行規則 第4章22条3号-ニに基づく健康診断送りにはできる。が、それで終わりだ。戦車砲と同じエネルギーの放射線を戦車に照射しても、戦車も乗組員も破壊できないのである。

 別の指標で考えてみよう。
女子中学生の500kcalパンチは、確かに強力であろう。しかし、同じく女子中学生が大好きであろうお風呂について考える。この冬は寒い。元々の水温を10℃とし、お風呂を水量200リットル・温度40℃とする。水の比重をぴったり1とすると、質量は200kgである。次に、カロリーとは、「1カロリーで水1gの温度を1℃上げる」という単位であるため、1kcalで1kgを+1℃、つまり200kg・30℃なら6000kcalが必要となる。
 …よって、風呂を沸かすエネルギーは、
12連500kcalパンチと同じであり、TNT火薬6kgぶん、戦車砲2発ぶん、5.56mm小銃6000発ぶんに相当する。しかし、これを聞いても、「だから何?」としか思わないであろう。そう、「だから何?」なのだ。500kcalパンチを、爆薬だとか戦車砲だとかで例えられても、正しい実態を反映しているとは言えない。エネルギーだけでは、物体の運動は評価できないのだ。

攻撃力10000で貫通とか最近の遊戯王すごいな(違)


 では。どうやって、プリキュアの「500kcalパンチ」を評価すれば良いのだろうか。それは、
人間の運動と比べれば良いだろう。
 …まず、私が真っ先に思ったのが、
山登りをし、高いところから飛び降りるという方法だ。500kcalというと、ちょっと少なめの昼食くらいだから、まあ3時間くらいは行けるかな…と思っていたのだが、意外や意外、山登りの消費カロリーは非常に大きく、500kcalでは1時間ほどしか歩けないのだという。そして、高さで言うと、1時間は大体300mほどの標高に値するということだ。
 ――となると、位置エネルギーは、皆さまが高校で習った通り、
mgh (m:質量[kg] g:重力加速度[m/s2] h:高さ[m])で表せる。また、速度について、運動エネルギーは0.5 × mv2 (v:速度[m/s])で表せる。そして、高さ300mの場所から、あらかじめ用意してもらった真空のチューブに向かって飛び降り、高さ0mで待っている敵さんに突撃するとしよう。この場合、上記の「位置エネルギー」「運動エネルギー」が等しくなるため、衝突速度はv=(2gh)0.5 = 76.68 m/sとなる。まあ、時速に直すと276 km/hであるため、間違いなくお互いに死亡するであろう。
 ちなみに、高さ300mで私が得た位置エネルギーは、体重を65kgとしてmghに代入すると、
45.71kcalとなる。なお、この考えの前提は「私が500kcalで山を登ること」なので、私の登山によるエネルギー変換率は1/10以下ということが分かった。日本人は労働生産性が低いから仕方ない(意味不明)

 さて。プリキュアの500kcalパンチについては、どの部分が500kcalなのかは明言されていない。しかしながら、女子中学生というと、
ダイエットに興味を持つような年齢である。そんなことしなくていいのに…。
 …というわけで、ここでは、「パンチによって、体が消費するエネルギーが500kcal」という解釈をしよう。目安として、パフェ
(コップのような容器に、果物や生クリームが綺麗に盛られた、女子力の塊みたいなお菓子)が、だいたい500kcalくらいである。それを食べたとしても、500kcalパンチを繰り出すことにより、実質カロリーは0という考え方だ。よって、純粋な物理的エネルギーは500kcalではなく、中間搾取を受けて目減りすることになる。
 ――さて、その割合については、検索をしてみたところ、
【このような記事】を見つけられた。エルゴメーター(※自転車のような機械。心臓血管外科の先生が立ち会ってないと使えないアレ)を用いて計測した結果、人体の消費エネルギーからの仕事に対する変換効率は、2割ということである。残りの8割は、外部への物理的な運動としては現れず、無駄になってしまっているのだ。プリキュアについても、この割合は同じと考える。つまり、500kcalパンチのうち、400kcalが熱などとして消滅し、100kcalのみがパンチの威力になると考えるのだ。

毎朝 学校に行く前に感謝の正拳突き1万回とかやってそう


 そして。パンチの威力を考えるとき、うってつけの相手がいる。それは、
ネテロ会長である。「HUNTER×HUNTER」に登場するネテロ会長は、若い頃(と言っても46歳になってから)、祈りつつ正拳突きをする修行を続け、やがては「音を置き去りにするほどの速度」を得たという。
 …では、このエネルギーを計算してみよう。“音を置き去りにする”というのだから、音速である340 m/sは超えていると考え、
350 m/sとしよう。また、人間の腕の重さは、全体重の6.5%ほどであるらしい。ネテロの体格は、格闘家として均整が取れている感じであるため、6.5%という割合を適用できると考える。また、全体重は、90kgとしよう。すると、片腕の重さは、5.85kgである。
 ――そして。この腕に、
音速の異名を与えてみることにしよう。そのエネルギーは、0.5×mv2で、35.8万Jだ。だが、これをkcalに直すと、85.72kcalに過ぎない。前述のように、変換効率を2割とすると、全身で消費するエネルギーは428.6kcalとなる。惜しくも、500kcalには到達しなかった。ネテロ会長より、プリキュアのほうが強い…??

 では、プリキュア…“デリシャスパーティ プリキュア”の
なごゆい(リングネーム:キュアプレシャス)ちゃんのパンチの威力について考えてみよう。まずは、体重だ。女子中学生(14歳)の平均体重を検索してみたところ、49kgという無情な値が出てきた。だが、キュアプレシャス氏はアイドル的な要素も持っているため、頑張ってもらうためと、あとは計算のしやすさのために、体重41.84kgということにしよう。
 …さて、その片腕の重さを、同じく全体重の6.5%とすると、2.72kgとなる。ここに、500kcalの2割、つまり100 kcal = 418400 Jのエネルギーを与えると、速度は
555 m/sとなる。彼女もまた、音を置き去りにする怪物である。キュアプレシャス=メルエムだったか。
 ――ちなみに、キュアプレシャスの500kcalパンチを喰らっているのは、
フライパンのような形の敵である。見た目は、キュアプレシャスよりもかなり大きいため、鍋の部分を直径4mとしよう。調理用の26cmのフライパンが500g程度ということなので、単純にスケールを大きくすると、重さは1821kgである。こういう衝突界には、「重量キログラムメートル[kgf・s]」という単位があるらしく、それを用いて換算すると、500kcalパンチを食らうことにより、フライパン星人(仮)23.4m吹っ飛ばされることになる。おお、少なすぎず多すぎず、必殺技として絶妙なところになってくれた。やれ、この手の謎検証で毎回思うのだが、変なところで整合性が取れるのは何故なのか…。

 というわけで。キュアプレシャスちゃんの必殺技「500kcalパンチ」は、
ネテロ会長すら置き去りにするほどの威力があることが分かった。だが、ネテロ会長も、必ずしも負けてはいない。私は、勝手にパンチの速度を350 m/sと決めたが、これが379 m/s以上であれば、500kcalパンチを超えてくれる。
 …さて。ご存じの通り、HUNTER×HUNTERは、現在3年連続で休載中であるうえ、船の中での王位争奪戦が続いており、物語がハッキリ進むのはかなり苦しい。しかし、もし暗黒大陸まで付けたら、満を持して、あの
ブリオンが現れる。ブリオンは、キメラアントすら凌駕するほどの戦闘力を持つという(キメラアント:「B」 ブリオン「B+」)。ネテロ会長は、ご存じの通り、もう戦えない身である。だから、今後、暗黒大陸のブリオン戦でレギュラーメンバーが苦戦するようなことがあれば、その時はキュアプレシャスちゃんに助けてもらおう!

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月8日(火) □■□
細かすぎて伝わらないゲームの好きなところ B携帯機/前編


 
ィ゛ゃゾ┛A 9パゾ9な゛おじぞうバッヂ ィ゛9▲ナヅレン ゛:L0 も゜ホ゜゛゛゛ソコン 5かい


 「細かすぎて伝わらない ゲームの好きなところ」の第3弾である。
【@ SFC/PS/PS2】【A PS3/PS4】【C 3DS/Vita/スイッチ】
 今回は、携帯機編/前半ということで、
初代GB・GBA・DS・PSPのゲームを扱っていこう。

 
GB/ポケットモンスター赤・緑:【釣り上げた ミュウが 飛びかかってきた!】
 初代ポケモンは、“携帯ゲーム機”という文化自体を蘇らせるほどの画期的タイトルであった。一方、
「SELECT+B+B」(アイテム画面で並び替えモードとした後に、並び替えをせずメニューを閉じる)→戦闘中のポケモン入れ替え、で深刻なバグを大量に引き起こすことができ、稀代のバグゲーとしても知られている。
 …なお、「初代
(“第1世代”)という大きな括りにしたが、厳密に言うと、赤・緑・青で、この“セレクトバク”は可能である。しかし、最後に発売されたピカチュウ版では、修正されていて使用できない。また、赤・緑の初期版では、1個の戦闘内において、「戦闘中のアイテム選択→ポケモン入れ替え」でバグを発生させられた。バーチャルコンソールなどの移植版は、それぞれの作品の後期版を元にしており、赤・緑・青ならばバグ技は使用可能となっているようだ。そして、一部のバグによって得られたポケモンは、“第2世代”である金・銀・クリスタルに転送可能である。

 そんなポケモンのバグの中で、有効活用法の一つとして知られているのが、上記の
「ミュウ釣り」である。詳しくは、動画解説もあるが、私はテキスト解説のほうが好きなので、【こちらの記事】をご覧いただけると良いだろう。
 …さて。なぜタマムシデパートのレジで戦えるのか、
「ケコ サシ」とは何なのか、なぜジムリーダー戦のBGMなのか、どうして「釣り上げた」扱いとなるのか、なにゆえサファリゾーンと同じルールなのか、そしてボールを勝手に使うのはどういう理由からなのか。この「ミュウ釣り」が、今も印象に残っているのは、実用性以上に、こういった奇跡的なバランスでのネタが成り立っているからであろうと思われる。レベル20程度と、絶妙に育成に使いやすい強さ(恐らく、直前にバグを発生させたポケモンと同レベル)であり、そこからストーリー進行に使ってみるのも面白い。
 ――なお、その他のバグについては、
【こちらのサイト様】が細かすぎるくらいに掲載されているので、時間を割いて読んでみると、非常に面白いだろう。やっぱ、いにしえのテキストサイトって…最高だな!

ストーリーとかよく分からなかったけど、奇ゲー要素だけは本物


 
GBA/マザー3:【灰で汚れたあと、温泉で回復すると、下半身だけ綺麗になっている】
 2006年4月にGBAで発売された、RPG「マザー」シリーズの新作で、事実上の最終作である。当初、「マザー3」はニンテンドー64での製作が決定しており、画像も公開されていた
【WebArchive】のだが、正式に開発中止が発表されてしまった。その後、しばらく経った後に、携帯機であるGBAにて開発をしていることが発表され、ついに発売が為されたということだ。PS2版の初代FF12が2006年3月なので、その1ヶ月後である。
 …さて、その感触としては、「名作である『マザー2』には劣るが、携帯機のRPGとしては、まあ面白い」という程度である。このサイトくらいになると、当時の感想も残っている
【日記:2006/4/30】。当初は、『2』との比較ということで、かなり辛辣な評価となっているが、直後の5月には低レベルプレイを行っている(経験値の分配を間違えて投げたが…)こともあり、“やや期待はずれ”というだけで、当時としてもそこまで印象は悪くなかったのだろう。

 さて。思い出要素として、このゲームでは、温泉が回復ポイントとなっている。そのため、
どんな緊迫した場合であっても温泉に入れるという怪しい雰囲気となっている。ダンジョンでも、必ず拠点として温泉が存在するのだ。ちなみに、服を着たまま入っているが、もはやそんなことは誰も気にしていない。
 …そして、ゲーム序盤では、
火事によってプレイヤーたちがすすだらけになるというイベントがあるのだが、その後、状況を改める前に温泉に入れるタイミングがある。すると、二頭身のプレイヤーグラフィックのうち、下半身だけが綺麗になるというシュールギャグのような事態が起こるのだ。
 ――その他、このゲームで印象に残っていることとして、
【あいたくてウォーカー】のようなマジで頭のおかしいモンスターデザインとかもある。やれ、名作:マザー2の続編ということで、王道RPGを期待していたからこそ、微妙な評価となったのであって、奇ゲーとしてはよく出来ているのかも…。

ヨッシー処刑塔


 
DS/ヨッシーアイランドDS:【ヨッシータワーへようこそ】
 地獄のゲーム:
「ヨッシーアイランドDS」の、クリア後の「ひみつ」ステージの題名より。これについては、【攻略サイト様】に、声に出して読みたい名文が掲載されている。私などではとてもかなわないということで、そちらを引用させていただくことにしよう。
 「ヨッシーのために作られた記念塔という表題なのかもしれませんが、
どう見てもヨッシーを苦しめるために作られた悪の要塞です。足下に迫る呪いの業火に焼かれる前に、首尾良くアイテムを取り、最上階を目指さなければなりません。中盤のキラーエリア、後半のつむじくん猛攻エリアなど、多くの難関があります。何度もプレイして、得点アイテムの位置と最短ルートを記憶するしかありません。」

切り方に注意して、ちゃんと火を通して、しっかり味付けをしよう!


 
PSP/遊戯王アークファイブ タッグフォースSP:【そうだな。シャークは他には、何が食べられないのか】
 2015年に発売された「タッグフォースSP」は、Vita本体でプレイ可能な最後のゲーム版 遊戯王として重要であった。この2022年1月に、「マスターデュエル」が登場するまで
【日記:2022/1/23】、実に7年もの間、タッグフォースSPは寝落ちの友として活躍してくれたものだ。
 …さて、タッグフォースSPの内容は、ゲームとしての劣化点が目立ち、決して優れた作品とは言い難い。しかしながら、
小粒なりにこだわって作られたところもある。例えば、25人いる各キャラクターのストーリーは、「アニメ再現」から「後日談」、そして「ネタ寄りのオリジナル展開」まで様々であるが、総じて楽しめるシナリオとなっている。まあ、7年のプレイで、何十回と見たので、最終的には、ほぼ全て飛ばしていたのだが…。

 さて、そのシナリオの中から、一つ挙げるとすれば、
神代璃緒(かみしろ りお/メラグ)のストーリーである。この人物は、1話から登場している「シャーク」の、妹である。アニメ「ゼアル」では第2部から登場した。アニメ版では、キャラ描写の仕方が良くなかったことや、第2部の中盤以降はまともなデュエルが無かったことから、率直に言って、好感が持てるような人物ではなかった。
 …しかしながら、この「タッグフォースSP」の璃緒編では、「第1部で璃緒が目覚めていたらどうなるか?」というif設定のもと、原作1部の名シーンに無理やり璃緒を押し込んだ物語が展開される。しかし、強引さ極まりない設定ながらも、内容自体が面白いうえに、キャラ崩壊もしておらず、
むしろ本来の描写したかったであろう人物像(強気で、キツい言葉も使うが、本当は優しい)となっていると言える。ある意味、「原作で評判の悪かった部分が、関連作品で救済された」という例かもしれない…。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月10日(木) □■□
【怨】「ピクセルリマスター(笑)」は、なぜHD-2Dになれなかったのか


 
くやしいのう くやしいのう


 
(ピクセルリマスター関連記事…【日記:2021/6/14】【2021/8/28】【2021/10/29】【2021/11/13】【2021/12/18】【2021/12/26】

 昨夜、
ピクセルリマスター(笑)版のFF6の発売日が、2月24日と発表された。このピ版FF6は、去年の12月末に、バグ取りのために延期されると発表されていたため、そのリリース日がやっと決まったということだ。新規公開のスクリーンショット(10枚)は、【Steam版のページ】からご覧いただきたい。
 …いっぽう、それとは全くの別件として、本日朝、任天堂のゲーム発表会にて、
「LIVE A LIVE」というゲームの「HD-2Dリメイク」が発表された。私は、このゲームを名前しか知らないが、原作は、スーファミ時代に旧スクウェアから発売されたRPG作品のようだ。また、「HD-2D」とは、スクウェア・エニックスのゲーム用語であり、2Dドットの世界観を保ちつつ、グラフィックを3D化したタイトルたちを表している。HD-2D作品として、発売済みのものに「オクトパストラベラー」、これから出てくるものに「トライアングルストラテジー」「ドラゴンクエスト3(リメイク)」が存在する。
 ――さて。私は、このHD-2Dの作品は、プレイしたことが無い。しかし、ミニチュアっぽい表現であり、ドットらしさを残しつつ、当時でできなかった演出も取り入れており、
「昔のゲームの雰囲気を壊さずに、現代に蘇らせる形」として、かなり優れていると思う。FF7のような完全リメイクだけが、リメイクの形ではないのだ。ちなみに、今回の「LIVE A LIVE」は、7480円(税込)とめちゃくちゃ強気な価格になっているが、グラフィックの進化以外にも、キャラクターボイスを採用するという新要素を取り入れており、ファンには嬉しい内容になっていると思われる。

 では、これら2つを並べて、私の率直な感想を述べよう。
「なぜ、ファイナルファンタジーが、HD-2Dになれなかったのだろうか…?」
 …いや、FFが
手抜き移植になった理由は、ハッキリと分かっている。こんなものでも売れると思われているからだ。6作の連続製作が良くなかったとか、そういう枝葉の部分ではなく、根本的に最初から全て駄目だった。「オリジナル再現」という追加要素削除の言い訳に、ドットの雰囲気からズレていてゲームBGMとしても不出来なアレンジ曲、バグまみれの内容、そしてスーファミの原作にすら劣るクソドットなどなど…。これを「究極の2Dリマスター」と呼べるツラの皮の厚さは、逆に凄いというものだ。10年遊べる決定版? 15年経ってもPSP版を遊んでいますけど…。
 ――代わりに、ピクセルリマスター(笑)は、6作セットの22%割引価格で、9172円で購入が可能である。1作あたり1500円ちょっとであり、この価格なら得した…
と思うわけがない。私の感覚だが、このクオリティの作品に出せる額は、1作500円、セットで2000円という程度である。出来が悪すぎて駄目だ。もし、「7480円を払えばHD-2D版が買える」という選択肢があるのなら、絶対にそっちを選ぶよ。

「コレジャナイ感」って名言だね。一言でピの本質を言い表している


 そんなわけで。「なぜFFがHD-2Dになれなかったのか」というのは、理由が知りたいのではない。
悔しいのだ。「LIVE A LIVE」は、同じメーカーで、ドットの雰囲気を保ちつつパワーアップした正統リメイク作となっているのに、それより知名度・人気・需要で勝るであろうファイナルファンタジーが、どうしてこんなに情けない劣化移植とならざるを得なかったのか。悔しくて悔しくて、仕方がないのだ。

 ということで。以前から述べているように、私はこの
「ピクセルリマスター(笑)」をやり込みプレイの対象として扱うことは無い。もし、買うとしても、以前の日記に書いたように、「高解像度の設定画を、サイト作成のために引用する」というピンポイントな用途のためである【日記:2021/12/26】。決して、内容面を前向きな理由で評価してのものではない。そして、読者の皆さまにも、購入はオススメしない。こういうのを買うから、「手抜きでもFFは売れる」という認識に拍車が掛かるのだ。
 …ちなみに、FF5では、バグ利用により、驚異の
Lv1×1人クリアー(「他キャラ3人が戦闘不能」という意味ではなく、バグで離脱状態を維持したままラスボス撃破)が達成されたようだ【にゅすけ氏の日記】。これも、まあ、「他バージョンを遊びつくして、そのうえであえてバグを楽しむ」という方向性であり、前向きな評価点とは言い難い。しかしながら、評価点が全く無い作品と比べれば、幾分かマシだと思う。
 ――だから、FF6なんかも、むしろそのまま出したほうが良かったと思うのだ。ピの製作チームが2ヶ月程度のバグフィックスをしたところで、最も良くて、凡庸な劣化移植にしかならない。それくらいなら、
開き直ったバグゲーにしたほうが、よっぽど面白かったであろう。それとも、この2ヶ月のデバッグをしなければ、ゲームクリアが不可能となるような商品失格レベルの出来だったのか…。

 というわけで。いつもと同じく、私がこれから希望することを述べてみよう。まず、ピクセルリマスター(笑)については、もうバンドルとしてお金を取っており、仕方ないということで、2月24日に
ピ6を発売して、それで終わりとする。バグ修正も他機種への移植もしなくて良い。
 …その後、真っ先に、ピのせいで配信終了となった旧スマホ版を復活させる。次に、現行の
事実上の決定版と言える、PSP版・3Dリメイク版・GBA版などのFF1〜6を、PS4/スイッチといった現行機に移植する。この際、細部までにこだわる人のために、SFC版など、複数バージョンの選択肢を用意すると、更に良いであろう。最後に、ピのような紛い物ではない、本当の「10年遊べる決定版」を、改めて作り直す。その“決定版”については、6作ぶん作るのが負担というのなら、『5』『6』だけでも十分だ。『1』〜『4』については、PSP版・または3Dリメイク版を、画素数を上げてリマスター移植すれば、それだけで十分な決定版となりうるからだ。
 ――まあ、この「ピクセルリマスター」を、私は買っていないため、少なくとも金銭面での損はしていない。また、日記の記事としても、かなりの回数、ネタになってくれた。
だが、そんなことはどうでもいい。私としては、「FF1〜6が現代に蘇って遊べること」、そして「初期FFシリーズの面白さを、初めて遊ぶ人たちにも伝えられること」のほうが遥かに重要である。だから、それを台無しにしてしまったピクセルリマスターの存在は、悔しくて仕方がない。なぜ、どうして、ファイナルファンタジーは、HD-2Dになれなかったのか…。

(2022年2月27日)

登録タグ/ FFシリーズ これはひどい コレジャナイ感
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■□■ 2022年2月11日(金) □■□
【ピ6】セリスが花を投げる角度がおかしい!


 
花咲く(草生える的な表現)


 
(ピクセルリマスター関連記事は…【タグ:コレジャナイ感】としてまとめました)

 昨日の
「ピ」の記事を書いていて、凄く不思議に思ったのだが、セリスが花を投げる角度が急すぎではないだろうか。
 …まず、この画像は、「オペラ」イベントの1シーンである。FF6では、ゲームが中盤に差し掛かったくらいで発生し、物語上の大きな名場面と言える。
最近では「Undertale」でパロディされたということでも知られている【YouTube】。ブッ〜こ〜ろ〜される〜
 ――そして、ピのスタッフも、さすがにここは力を入れようと思ったのか、
この場面だけHD-2D風の演出となっており、背景が3Dで描かれている。恐らく、カメラ視点が動くことにより、アニメーションをしていくのだと思われる。

 しかし。実際に、SFC版でスクリーンショットを撮って比べてみると、
角度が明らかに違う。SFC版の約29°に対し、ピ版は53°なのだ。
 …さて、この53°という数値をどう評価するかであるが、
自分からピはゴミであると宣言している私がまっすぐ腕を伸ばし、そこから肘の部分を目の高さまで上げ、それで角度を測ってみたところ、だいたい45°となった。「斜め上」とだけ意識すると、だいたいこれくらいが自然となるようだ。よって、それよりも上向きに投げる必要がある。また、数字としては全く知らなかったのだが、頚椎の後方への可動域が「50°」ということで、“気を付け”をして首だけを後ろへ倒し(体全体を反らせてはダメ)、その目線の中心あたりを目掛けて投げれば、だいたい53°になってくれるだろう。
 ――まあ、原作と比べてなどと言うまでもなく、
明らかに上すぎる。これだけ上に投げると、水平方向の飛距離が伸びなくなり、SFC版の「前に投げる」というイメージを再現するのはなかなか難しくなってくる。また、あまり角度を付けようとすると、腕が顔を覆い隠してしまう。この場面は遠投ではなく演劇なので、顔が隠れるのは好ましくないであろう。

 ちなみに。ピで公開されているスクリーンショットは、あくまで静止画であるため、実際にどのような運動をしているかまでは分からない。
 …というわけで、SFC版で花を投げるシーンを見てみたところ、どうも、
高さが最大となる点まで「ゆっくり」「真っ直ぐ」進んだあと、加速しながら落下するという、大変不可解な挙動をしている【YouTube】。しかしまあ、魔法が存在する世界であり、しかもこれは“劇中劇”であるため、「魔法で加減速させる」とか「ワイヤーで釣る」とか「重力を自在に操る」などと、様々な策が考えられる。そういうことを言い出すと、回転しないのはおかしいとかいろいろと問題が出てきてしまう。よって、そのような物理的な運動については、今回は不問ということにしよう。
 ――ちなみに、ピ版のオペラで投げられた花は、このあとどのような軌跡を辿るのか。
ちょっとピ版のスタッフが何を考えているのは分からないのだが、恐らくは、53°のまま月と重なるように入っていき、そこでアーチを描いたあと、あとは自由落下のような運動をするのだろう。そうすると、画面配分として自然であり、原作にも近くなると思われる。まあ、花束のデザインが全っ然違うという時点で、もう原作再現って何なんだという感じではあるのだが…。


 さて。
53°という花の投げ角度は、明らかに不自然である。私も、実験しすぎて腕が痛くなってきた。
 ――では、逆に、
「投げる角度が29°」を保ちつつ、花がピ版の高さに達するには、果たしてどうすれば良いのか。それを確かめるために、作図をしてみたところ、驚くべきことが発覚したのである…。



サッカーだこれ




(2022年2月27日)

登録タグ/ コレジャナイ感
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■□■ 2022年2月12日(土) □■□
どれ買う? 2〜3月のPS4/PS5ゲーム!


 
ルインさん! FF13最強技のルインさんじゃないか!!


 この2〜3月には、プレイステーションの注目タイトルが多く発売される。
 …そして。不思議なことに、それらのタイトルには、
「PS4/PS5の両対応である」「内容としては大作だが、日本での人気は中堅どころである」「PS4版を買っても、PS5版へのアップグレードが可能である」「やたら豪華な限定版が存在する」などと、多くの共通点が存在する。ということで、どれを買うかは、とても悩ましい問題になっている。もっとも、悩めるというのは、それだけタイトルが充実しているということで、我々としては嬉しいことである。
 ――そんなわけで。本日は、これらの特徴を併せ持つ
4タイトルを、紹介してみることにしよう!

 
「ストレンジャー オブ パラダイス:ファイナルファンタジー オリジン」(FFオリジン)
 3月18日発売 スクウェア・エニックス 税込8800円 PS4/PS5、Xbox、PC

 まずは、
【FF1の低レベルクリアー日誌】などでこれまでも触れている、「FFオリジン」について紹介をしてみよう。
 このタイトルは、
FF1の世界観をモチーフとしたアクションRPGであり、ストーリーは、どうも「“光の戦士”である主人公のジャックが、闇へと取り込まれ、次代のガーランドへと化していく」という、FF1の“前日談”的な物語となるようだ。また、アクション部分は、「チームニンジャ」の名で呼ばれる、コーエーテクモのスタッフ達が担当をしており、「仁王」など、評判の良いゲームを開発していることから、そちらの部分も期待ができるだろう。
 …そして、先日公開されたファイナルトレイラー
【YouTube】では、テーマ曲が実在の有名洋楽だと発表された。曲は、トレイラーの後半部から流れるのであるが、その寂しげながらも明るい雰囲気と、登場人物たちの希望を持たせるセリフの数々、そしてそれらに反する破局的な結末が、果たしてどのように繋がってくるのか。気になって、何度もトレイラーを見返している次第である。
 ――やれ。現在、私がFF1のやり込みプレイを行っている理由は、このゲームが発売するからという意味もあったのだが、実は当初は、そこまで興味を持っていなかった。ただ、今となっては、
購入確定というくらいに意欲が上がっている。今年は、「FF16」「7リメイク第2弾」も、発売しないだろう。残念なことだが、FFシリーズの開発の長期化は、更に悪化していると言える。だが、FFだけが遅いのではない。全てのゲームが遅くなっているのだ。
 だが、そういう時代だからこそ、ユーザーとしては、ゲーム作品を支えていかなければならない。だから、今年は、この「FFオリジン」を、“FFシリーズ本編相当の作品”として遊んでみようと思う。以前から言っているように、オンラインではない独立系ゲームを応援したいという気持ちもあるな。

 なお、このタイトルについては、
DL版を購入すると、PS4/PS5版の両方をダウンロード可能となる。また、PS4ディスク版を使うことでPS5版のダウンロードが可能である(ディスクは引き続き必要)。そのため、PS5デジタルエディションでは、「PS4ディスク版」からのアップグレードは利用できない。その他、無意味ではあるが、「PS5ディスク版」「PS4版」をプレイすることも不可能である。
 ――そして、前述のアップグレードには、それぞれ追加料金は全く必要ない。そのため、実用性で考えるなら、
パッケージは必ずPS4版を買ったほうが得ということになる。PS5ディスク版の存在意義は一体…。

ど う せ こ い つ も メ タ ル ス ラ イ ム 枠 に な る


 
「ホライゾン:禁じられた西部」(ホライゾン2?)
 2月18日発売 ソニー 税込7590円 PS4/PS5

 2017年に登場した「ホライゾン:ゼロドーン」の続編である。「ゼロドーン」は、昨夜、
2000万本を突破したことが発表された。PS4世代で新登場したタイトルとしては異例のメガヒットであり、日本ではそこそこであるものの、海外ではプレイステーションを代表するキャラクターとして認識されているようだ。なお、ソニーの販売戦略的な考えからか、かなりの時間が経った後、ソニータイトルであるにも関わらず、PC版が発売されている。
 …さて、「ホライゾン:ゼロドーン」は、私も発売直後に購入をした。その後、少し積んでしまっていたものの、しばらく後にプレイを再開し、DLC部分まで完全クリアーをした。
PS4で最高峰のグラフィックに加えて、戦闘・物語・操作性など、全ての要素のバランスが高く、PS4を代表する1作であると思う。ソニータイトルであり、セール時には1000円程度という破格の値段で買えるので、そこから入ってみると良いだろう。
 ――そして、今回の
「禁じられた西部(Forbidden West)」は、その「ゼロドーン」の続編である。前作では、黒幕と言えるキャラ(通称:ホログラムハゲが生存しており、明らかに続編を予告するような形で終わった。その続編が、この「禁じられた西部」ということである。当初は追加パックくらいの内容かと思っていたが、どうも、「ホライゾン2」と呼ぶに相応しい規模となっているようだ。

 ところで。
このタイトルのアップグレードには、少々問題がある。というのも、PS4版は7590円で、PS5版は8690円である。これはいい。
 …しかしながら、PS4版を購入すると、追加料金なしで、PS5版を使用可能となる
(FFオリジンと同じく、PS5デジタルエディションでのPS4ディスク版のアップグレードのみ不可能)。よって、+1100円のPS5版を買わなくても、PS4版を買ってアップグレードしたほうが得をするということになるのだ。そもそも、本日紹介をしている全てのソフトは、「PS4+PS5で買っても、PS5単独と価格が同じ」という意味で、PS4版のほうがお得な作品である。しかし、このホライゾン2では、PS5版を単独で買うと、必ず1100円の損をしてしまうのだ。どういうことなの…。
 ――やれ。これについて、ソニーは、PS4→PS5タイトルのアップグレードについて、当初は無料で行える方針としていたが、後に1100円
(10ドル+税)の料金を取ることにしたようだ。実際、この後に紹介する「グランツーリスモ7」は、その有償アップグレードが適用されたタイトルとなっている。ただ、このホライゾン2では、その調整が上手く行かなかったようだ。よって、「PS4とPS5で1100円の価格差があるが、アップグレードは無償」という、世にも奇妙なタイトルとなってしまったようだ。内容としては間違いなく大作なのだが、変なところでミソが付いてしまった…。

“死にゲー”には、難易度設定が無いらしい…


 
「エルデンリング」
 2月25日発売 フロムソフトウェア 税込9240円 PS4/PS5、Xbox、PC

 フロムソフトウェアが発売するゲームである。公式ジャンルは「アクションRPG」とされているが、いわゆる
“死にゲー”であり、同ジャンルには熱狂的なまでのファンが存在する。「エルデンリング」は、シリーズものではないが、「フロムが作るダークファンタジー」ということ自体がブランド化している。その存在感から、かつてのドラクエ、かつてのモンハンのように、大量のフォロワーを生み出しており、例えば「FFオリジン」のところで名前を出した「仁王」も、「ダークソウル」の影響を強く受けた作品であると言われている。
 …とまあ、紹介をしてみたのだが、
私はこれらの“死にゲー”をやったことが無いので、残念ながらよく分かっていない。自分で遊んだことが無い以上、肯定も否定もコメントできない。ただ、界隈の雰囲気を見るに、かなりの期待作と考えられているようだ。また、今回のテーマである、「PS4版とPS5版の両方が存在する人気作」にも当てはまっている。よって、界隈の情報を参考にしつつ、購入を決めてみると良いだろう。
 ――なお、このゲームについては、PS4ディスク版を買うと、無償でPS5版をダウンロードしてプレイ可能である。また、
何も書かれていないが、DL版はPS4/5の同時購入という扱いになるのであろう。特に問題は無い、普通のアップグレードである。良かった、ホライゾン2みたいに意味不明ではなくて…。

我ら三重県の誇り、鈴鹿サーキットもあるぞ


 
「グランツーリスモ7」(GT7)
 3月4日発売 ソニー 税込7590円〜8690円 PS4/PS5

 実在の車をチューニングして使えるレースゲーム:「グランツーリスモ」シリーズの最新作である。PS1からの古参タイトルであり、『6』がPS3ソフトで、PS4世代では本編が発売されなかったため、久々の新作ナンバリングということになる。
 …さて、私は、このシリーズを、『1』『2』『4』
(『3』はPS2購入時期の関係で未プレイ)と楽しんできており、プレイステーションにおける定番レースゲームだと思ってきたのだが、『5』が全く楽しめなかった。諸事情により、表立った批判記事は書かなかったものの、もし現在であったら、「アップデート前提の未完成品」「シリーズ殺害レベルのクソゲー、金返せ!」などと、悲痛な罵詈雑言が並んでいたことであろう。
 ――ただ、そんなシリーズであっても、
やはり『1』『2』『4』を楽しんだことまでは変わらない。だから、その頃の面白さを求めて、最新作にも期待を寄せてしまうのである。すぐ買うということは無いかもしれないが、いつか試乗してみたいタイトルである…。

 なお、この作品については、PS4版が7590円、PS5版が8690円となっている。PS4→PS5への有償アップグレードには1100円が要求され、それで最初からPS5版を買った時と同じ代金になるという仕様である。もっとも、この仕様であっても、同じ8690円で、「PS4版から買うと、PS4版/PS5版で遊べる」「PS5版から買うと、PS5版しか遊べない」という意味で、
やはりPS4版から購入するのが正解である。どういうことなのです…。

PS5パッケージ版は実質的に劣化版なので、しゃーなし


 ところで。ここまでの、PS4版とPS5版に対する価格の議論は、
あくまで「新品定価で」「我々が払う価格」という前提である。それ以外の視点からも、この価格差を考察してみることにしよう。
 …まず、
「ゲーム会社」にとっては、「1100円のアップグレード」は、ありがたいシステムとなる。アップグレードは、1100円ぶんのDLCを買わせているのと同じであり、DL版と同じで流通・小売による中間搾取が無いため、かなり利益を得やすいであろう。また、PS5が未だに品不足となっている中、PS4版を買っても損をしないと感じられることは、安心してゲームを買ってもらえる理由となるはずだ。

 いっぽう、
「小売店」にとっては試練の時である。まず、「PS5のパッケージ版」は、現状でも値崩れをしており、PS4パッケージより安く買える場合すらある。例として、去年5月に発売した「バイオハザード ヴィレッジ」(バイオ8、アップグレードは無料)の価格を、Amazonで調べてみたところ、PS4版が4730円、PS5版が3515円となっていた。PS5版のほうがクオリティが上で、新メディアのため材料費も高いであろうから、これは実に異様な光景である。
 …その理由としては、「未だに日本ではPS5が容易には入手できないこと」「今世代でDLへの移行がかなり進んでいること」などにより、PS5パッケージ版が余っているということが考えられる。もはや、常識のようにDL版を使っている人間からすると異世界の話なのだが、
パッケージ版は売れ残ると邪魔なだけでなく、仕入れた分のお金を丸々損してしまうため、利益0、またはマイナスになったとしても、値が付くうちに売ってしまいたいのだ。
 ――そういうわけで、現状でもPS5版パッケージ版は苦しいのだが、そこに更に、「ソニータイトルですら、PS4版のパッケージを買えばPS5版にアップグレードできる」という悪条件が重なるのである。ここまで来ると、
もはや誰もPS5のパッケージ版を仕入れたいとは思わなくなるのではないだろうか…。

 もっとも、ソニーとしては、中間搾取の多いゲーム流通路を避け、DL版を推し進めたいという思いがあるだろうし、「プレイステーション」として販売ができれば、もはやPS4/PS5といった区切りは関係が無いであろう。そして、ユーザー側としても、
理由はともかく、PS5のパッケージが値崩れしやすいことは事実であるため、それぞれのソフトのアップグレード方式なども理解しつつ選ぶことで、安価にゲームを使用可能になるというメリットがある。
 …いっぽうの販売店舗側だが、
私はゲオやツタヤといったゲーム小売店の気持ちになったことは無いので、“高クオリティなPS5ソフトが、前世代機のPS4ソフトより低い値段になっている”という光景を見て、彼らがどう思っているかは知るよしは無い。ただ、な〜んか、ゲーム会社と小売店がすっごく仲良しで、「一緒にゲーム業界を盛り上げていきましょう!」とガッツリ手を結んでる…って感じではなさそうなんだよな〜〜。

(2022年2月27日)

登録タグ/ ゲーム一般
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■□■ 2022年2月13日(日) □■□
チョコで鼻血は出るのか


 
魔人ブウ第1形態みたいになりそう


 明日14日は、バレンタインデーである。私は、バレンタインデーにワクワクする時期はとうの昔に過ぎ、そして対抗意識を燃やすという年齢も終わり、
何かもう、全てどうでも良くなってしまった。坊やじゃないからさ…。
 …しかし、それで何もしないというのも悲しいので、今回は、
「チョコレートで鼻血は出るのか」という点について考えてみよう。

 と、その前に。
いつものアレを行ってみることにしよう。画像は、初代「ときめきメモリアル」の、バレンタインデーイベントのものである。嫌味なキャラである「伊集院レイ」が、トラック満載のチョコレートをプレイヤーに3年連続で自慢していくというシュールギャグであるが、このチョコレートについて、どれくらいの数なのか、検証をしてみた。
 …まず、トラックは、6輪であるため、積載量10トン程度と思われる。だが、斜め上から見下ろしている構図のため、荷台の正確な大きさが分からない。そのため、
三菱ふそうのホームページから近いサイズを調べ、荷台寸法を長さ6.65m×幅2.34m×高さ40cmとした。また、チョコレートはかなり山積みになっているので、はみ出している分の補正も含め、荷台体積の1.5倍だけチョコが存在するとする。そして、立体を適当に投げ入れており、どうしても100%は入らないため、70%の体積にチョコレート箱が占められていると仮定する。これらを計算し、チョコ箱が占める体積は6.54m3である。

 では、チョコレートを、
ゴディバの20粒入りチョコと仮定しよう。箱のサイズは、22.6cm×18.1cm×3.5cmで、重さは400g、カロリーは1299kcal、ついでに値段は5150円(※消費税3%だ。これらを、上記の体積で計算すると、個数は4565個、重さは1.8t、カロリーは593万kcalということになる。4565個・1.8tとは、とんでもない数値だが、微妙に有り得そうな値になっているところが反応に困る。
 …だが、
これはピンチである。チョコレートは、高カロリーなお菓子であり、食べ過ぎるとすぐデブとなってしまう。体重で1kg増やすのには、熱量で7200kcalが必要となるようだ。伊集院の1日の消費カロリーを2500kcalとすると、1年で必要となるエネルギーは91万kcalである。よって、貰ったチョコを1年で食べ尽くすと、余った502万kcalが体重に換算され、体重が697kg増えてしまう。もはや鼻血どころの問題ではない。というわけで、レイ1名ではもちろん、伊集院家の方々を総動員しても無理であり、恐らく炊き出し的な感じで配りまくることになるだろう。そうか、伊集院家の帝王学ってそういう…。
 ――また、貰っている割合についてもとんでもない。ときメモ1の舞台である「きらめき市」は、首都圏にある都市がモデルで、人口は50万人程度のようだ。ということで、ここは、
1996年の東京・八王子市(人口49万4040人)と人口構成が同じであるとする。その高校1〜3年生(16〜18歳)の女子人口は9490人だ。よって、4565個ということは、大体その半数から貰っているということになる。またしても、奇妙にリアルな数字となってしまった…。

声に出して読みたい体の部位ランキング上位。他 プルキンエ繊維 バルサルバ洞 バウヒン弁など


 では、本命の、「チョコレートで鼻血は出るのか?」ということについて、考えていこう。
 まず、チョコレートで鼻血が出る理由は、
カフェイン等の成分により、血行が良くなるためだという。鼻腔の、顔の表面に近い場所には、毛細血管が集まっている場所がありキーゼルバッハ部位という)、血流が増えることによって、そこが破綻し、鼻血が出るという考えだそうだ。
 ――さて。「血行が良くなる」という言葉は、基本的には、毛細血管が開くということで、血圧が下がる減少だという。しかし、血圧というのは、食事だけでなく、例えば姿勢を変えたり、例えば風呂に入ったりなどと、簡単な行動で大きく乱高下する。よって、チョコレートを食べただけで鼻から出血するようなことがあれば、
寝ている間に瞬間に出血、風呂に入りながら出血など、スペランカー並みの虚弱体質となっていることだろう。

 また、更に昔は、「糖分たっぷりのチョコレートを食べることで、糖分が体の中で行き場をなくし、鼻から出ていく」と言われていたこともあるようだ
【参考記事】。実は、これに近いことが起こっているのが、糖尿病である。糖尿病は、1型(主に先天性)と2型(主に後天性)があるが、どちらも血糖値(血中グルコース濃度)が上昇し、症状としては、主に血管が傷つけられることになる。
 ――ただ、糖尿病の主要な症状は、腎不全・網膜症・神経障害であって、
糖尿病鼻血ダラダラ症みたいなことは、通常は問題にされない。しかしながら、一応は「鼻血は糖尿病の人に起こりやすい」とされているようであり、全く関連性が無いとまでは言えないようだ。

 結論が出た。チョコで鼻血が出る理由は、
「チョコレートを長年食べ続けた結果、糖尿病となり、鼻の毛細血管が傷つけられて出血する」である。
 …しかし、これはもちろん、
「既に糖尿病の人がチョコレートを食べまくれば、ひょっとすると出血するかな?」という程度で、チョコレートを食べた次の瞬間に糖尿病となって出血するわけではない。また、この理屈が当てはまるのならば、「チョコを食べると鼻血が出る人」は、ただの食事や姿勢の変更でも出血しまくるはずだ。もし、女子のパンチラ(死語)なんかを見たら、間違いなく病院送りであろう。チョコ食ってる場合じゃねえ!
 ――と、いうわけで。この「チョコレートで鼻血」は、恐らく、上の参考資料のページで書いてあるように、
「親御さんが、子供にチョコレートを食べすぎないように注意するための、作り話」というのが本当のところなのであろう。つまり、チョコレートの消費量を減らすためのデマである。だが、そのかつてとは異なり、チョコレートは一般的なお菓子となった。だからもう、こういう作り話も必要ないのだ。キノコとタケノコは、しょうもないところで争っていないで、呉越同舟、こういう風説を相手に戦うべきだと思うのだが…。

 そんなわけで。チョコレートと鼻血は、全く関連性が無いわけではない。だが、通常の範囲であれば問題にならないと言える。そもそも、
血が出たところで、止まるまで待てばどうということは無い。安心して、チョコを食べまくるのだ。
 ――というわけで、私も、世間の流れに沿って、明日の2月14日はチョコレートを食べることにしよう。本命チョコ、義理チョコ、友チョコに続く第4勢力、
自分チョコだ!!

(2022年2月27日)

登録タグ/ 雑多な内容
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■□■ 2022年2月14日(月) □■□
【魔劣化】メテオストライクで逆さにならない、走りガクガク、明るすぎ…


 
Yesじゃないが


 先日深夜に、海外のFF公式Twitterから、2月24日発売の
ピクセルリマスター(笑)版FF6の新動画が公開された。【こちら】がそのツイートである。
 …内容は、「魔列車にメテオストライクを掛ける」という5秒間の短い動画であり、説明には「Yes, you can still suplex the train in Final Fantasy VI pixel remaster.」とある。訳すなら、
「ええ。ピクセルリマスター版FF6でも、列車を投げ飛ばすことができます」という程度である。

 が、この5秒ほどの動画が公開された瞬間、
各所からツッコミが殺到した。まず、「魔列車にメテオストライク」自体は、FF6原作からの恒例ネタである。それを宣伝に出してくるということは、少なくとも、“それがファンから愛されるシーンである”ということは理解しているのだろう。が、最重要である「魔列車が逆さになって降ってくる」が再現できていない。それを筆頭に、たった5秒の動画で、少なくとも3つはおかしい場所があるのだ。
 ――やれ。わざわざ発売前にここを見せてきたということは、「これが宣伝になると思っている」「再現に力を入れたシーンである」といった理由があるのだろう。しかし、FF4の
尻から暗黒剣&腕立てカイナッツォ【日記:2021/8/28】、FF5の水没ウォルス城【2021/10/29】と同じで、完全に間違い探しと化している。本気でこれで原作を再現できていると思っているのか、はたまた開き直ってバグゲーとして話題にしてほしいのか、私には分からない。だが、これから10年間、こんなものを「ファイナルファンタジー6」として世間に広めていかなければならないのである。「Yes」じゃないだろう!


1 メテオストライクで逆さにならないのはおかしい
 最大の問題点である。このシーンは「電車ですら投げられるマッシュ」だけでなく、
「行儀よく逆さまになって落ちてくる魔列車」のほうもネタ扱いされていたため、半分しか再現できていないと言える。
 これまでのFF6には、原作であるSFC版に加え、移植版としてPS・GBA・旧スマホ版が存在するが、
もちろん他のバージョンは全て逆さになって落ちてくる。つまり、今回のピクセルリマスター版が、最も再現度が低いということになるのだ。
 このピ版の表現だと、見ようによっては、「持ち上げたけど、重すぎて潰された」というふうに見えなくもない。マッシュくん、君が重量物に
マッシュされるのは、崩壊後の話だ。やはり、崩壊前から崩壊しているのか…。

2 走りのドット絵が2パターンしかない
 次に、マッシュ以外のキャラを見てみると、何故か異様にせせこましく、ガクガク走っているように見える。これは、
ドット絵のパターンが少ないからである。
 というのも、ゆっくり再生をしてみると、ピクセルリマスターでは、「@両足を揃えている」「A片足を前に出す」
2パターンを繰り返していることが分かる。ところが、他バージョンだと、「@'左足を前に出す」「A'両足を揃えている」「B'右足を前に出す」3パターンが存在し、これらを組み合わせて4コマとすることで、走っているように見せている。SFC・PS・GBA版はもちろん、ドット絵の静止画としての品質に問題のあった旧スマホ版ですら、3パターンを使用していた。そんなわけで。この点においても、ピクセルリマスターだけが大きく劣化していると言える。
 やれ。ピにおける「静止画としてのドットの品質」が悪いのは、見れば分かる。しかし、それに加えて、
「アニメーションとしての質」まで、大幅に劣化しているのだ。質の低いドットに、誰が打っているとか、関係ない。良い物が作れないのなら、原作のドットをそのまま使え。

3 背景が明るすぎる
 最後に、ピ版は、
背景が明るすぎて雰囲気が台無しになっているのである。
 やれ、ここまで散々ネタにしてきたが、魔列車は本来「死んだ魂をあの世に連れて行く存在」であるため、恐ろしい雰囲気での戦いとなる。そのため、背景の奥のほうは明るくなっているが、手前は暗くなっており、そのコントラストが特徴的である。線路がギラっと光っているのも印象的だ。しかし、ピクセルリマスター版では、全体的に明るくなっており、
ただの霧に包まれた森という雰囲気である。
 ちなみに、「GBA版は、GBA本体のディスプレイに合わせて、明るめに調整した」と言われることがあり、確かに全体的に明るくなっているが、魔列車戦における「奥と手前のコントラスト」「ギラリと光る線路」などと言ったポイントは残されている。旧スマホ版も、ピ版寄りだが、それより遥かにマシと言える。
やはり、ピクセルリマスターが、最も再現度の低いバージョンなのだ…。



【ニコニコ動画】より。こうやって動画化されるほど、魔列車戦は愛されていた…


 というわけで。これまで私は、ピクセルリマスター(笑)を、「史上最低のクソ移植」などと呼んできたが、言いすぎかな…と思う気持ちもあった。
 ――が、他の移植版と細かく比較して、ハッキリと分かった。文句なし、
「原作の再現度」でも「純粋なクオリティ」でも劣る、最悪のクソ移植である。しかも、今回の5秒の動画だけで分かる点に加えて、GBA版での追加要素も無ければ、音楽も雰囲気に合わないアレンジだ。どう評価しろと?

 さて。私としては、「ピクセルリマスター」のことはさっさと忘れて、原作のベタ移植を含む、次の策をすばやく取ってほしい。しかし、実際には、このピクセルリマスターを、FF1〜6の最新の移植作として、長く扱わなければならないであろう。
 …そのため、私としては、
FFファンサイトとしての限界を感じるのだ。は史上最低品質だが、私がFFシリーズを、過去作を含めて広めていきたいという気持ちは変わらない。よって、「ピクセルリマスター以外の移植版で遊んでください」と言いたいところなのであるが、残念ながら、ゲーム専用機でプレイ可能なのは全て新品の出荷が終了したゲーム機であり、旧スマホ版もピのために配信停止となってしまった。そのため、現時点でも環境を整えるのは容易と言えるようなものではなく、今後は更に手間が掛かるだろう。よって、このピ版を、新規ユーザーに勧めていかなければならない。劣化版を、わざわざオススメしなければならないのだ。クオリティの高さに惹かれてFFを好きになった人間として、なんと嘆かわしく、なんと情けないことか…。

 さて。「ピクセルリマスター」の作品自体は論外だ。そして、製作に関わった人間たちも、「コレジャナイ」、もとい
「お前じゃない」と呼ぶに相応しい。そして、これを“FF”の名で出していいと思ったスクウェア・エニックスの上層部も、信じられない。FF1〜6という、実に本編6作品に相当する範囲が、ナンバリングだけで言えば半数に迫る作品が、一気に最低品質で占められてしまった。それによる悪影響が、想像できなかったのであろうか。
 …とりわけ、FF5,6については、これまでの移植も完璧とは言えなかった。しかし、ピクセルリマスターは
全方面における劣化版であり、前向きに選択できる理由が全く無い。なぜ、わざわざ作り直して低品質にしたのだ。馬鹿なことをやっていないで、旧版をそのまま配信しろ。

(2022年2月27日)

登録タグ/ コレジャナイ感
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■□■ 2022年2月15日(火) □■□
細かすぎて伝わらないゲームの好きなところ C携帯機/後編


 
ヤバイ奴らの集会所みたいな学校


 シリーズ記事の最終回である。今回は、携帯機編の最後として、3DS/Vita/スイッチの3機種を取り扱っていこう。
 …いやあ、当初は1記事にまとめるつもりだったが、伸びに伸び、結局4つの
分作となってしまった。まあ、そのぶんだけ1タイトルのボリュームも膨らませられたので、それ自体は良いとしよう。しかし、問題は期間である。第1回の更新が1月24日なので、最終回を書くまでに、実に3週間が掛かってしまったことになる。しかし、書きたい話題はどれだけでもあるので、シリーズものというのは危険である。内容を絞って、短くまとめるようにしないと…。
 
(関連記事…【@ SFC/PS/PS2】【APS3/PS4】【BGB/GBA/DS/PSP】

 
3DS/逆転裁判5:【つまり犯人はぼく。シノブは無実なのさ!】
 第3話「逆転学園」の尋問より。何と言うことのない、好きな女子のために罪を被ろうとしている高校生男子…と見せかけて、色々と
逆転裁判らしいぶっ飛びエピソードが存在している。ちなみに、これを選出した理由は、知性を微塵も感じられない証言に対し、凶器を構えてシュッと立っているポーズ(イメージ図)が異様にカッコいいからである。
 ちなみに、選出セリフとしては、黒幕の「オロカなキミ達も、ジブンが亡霊でないとわかったね?」とどちらにしようか、悩んだものだ。メタ的に考えると、正体はあの人物しかいないうえ、その能力を考慮すれば
異様にショボい犯行をしているのだけれど、プレイ当時は凄みがあったんだよ〜…!

いやホントそう思う。お金って大事、命と同等


 
Vita/ゴッドイーター2:【金で解決できる問題は、全部金で解決しておくのが賢い選択なんだよ】
 「ゴッドイーター」のサブキャラである
「カレル・シュナイダー」のセリフより。この言葉は、『2』の発売から約半年で配信された、シリーズ初の有料追加コンテンツである「防衛班の帰還」に登場するようだ(「レイジバースト」には最初から収録)「防衛班」は、『2』ではカノンのみ続投となっていたが、残りの5人の「キャラクター+ミニシナリオ」が、この有料DLCにて追加されたらしい。

 さて、「ゴッドイーター」は、アラガミという生物の登場により、
人類滅亡の危機が訪れている世界観である。その中で、上記のセリフを放った「カレル」というキャラは、とにかく賞金を重視し、金になる仕事しかしないという感じで、卑しいキャラクターのように扱われていた。
 …しかしながら、上記の追加コンテンツを進めていくと、その理由が分かる。彼は、貧富の圧倒的な格差があり、それが即座に命に直結する中で、「病院の経営」、および「アラガミ対抗技術への投資」というものを行っており、
それらに使うために、賞金を欲していたということが分かる。
 ――まあ、この発言が登場したのが、カレルが初登場した『1』でなく、その後の『2』の追加パックということで、メタ的に言えば
後付け設定であろう。ただ、「世の中には金で解決できない問題ばかりだから、お金で何とかなることくらいは、お金で解決しておくべき」というのは、名言であると思う。

 ちなみに。
現実世界でも、お金があれば救える命があるというのは事実である。と言っても、我が国だと、皆保険が存在する(3割負担など)うえ、医療へのアクセスも良く、保健医療の値段は国が決めている。そのため、医療における貧富の格差が問題とされることは少ない。
 …しかし、例えばアメリカだと、国民全員が加入しているような保険が無いうえ、そもそもの医療費が高く、腕の良い医者は更に高額を要求する。そのため、窓口負担は日本の
10倍とか、そういうレベルの値段になる。だから、アメリカには、「病気になったら救急車を呼ぶ」という習慣自体が無いようだ。実際に、金があるかどうかで、助かる命が決まってくるのである。アメリカは人類滅亡の危機が訪れている世界観だった…?
 ――そして日本でも、お金の問題は無視できない。高額な薬で、1回が数十万円なんてのはザラ、百万円クラスの物も存在する。高価な医療機器は、本体だけで数億円、維持管理にも年間数千万円が掛かり、とてもじゃないが黒字化は見込めない。薬や機械だけでなく、金があれば従業員も大勢雇える。もっと話を広げると、健康な夫婦が「実際に持つ子供の数」は、常に「理想とする子供の数」より少なくなっているが、その理由として1位なのが、「経済的な問題」である。
お金があれば、新たに産まれてくる命もあるのだ。お金は大切だ。お金を甘く見ている人間・組織とは、あまり付き合わないようにしたい。

おっまえんちー! おっばけやーーしきー!!


 
スイッチ/スーパーマリオサンシャイン:【めいきゅうホテル デルフィーノ】
 最後のスイッチ編は、
ちょっとばかり扱いが微妙なタイトルである。
 …というのも、取り扱うのは
「スーパーマリオサンシャイン」なのであるが、これは元々ゲームキューブの作品であり、スイッチには「3Dコレクション」にて移植が為されただけである。ただ、据え置き機編でゲームキューブを取り扱わなかった(マリオサンシャイン以外のプレイ経験なし)のと、スイッチも私にとっては1年前に入ってきた新ハードであるため、ここであえて、マリオサンシャインを扱ってみようと思う。

 さて、マリオシリーズにおける迷宮面と言うと、SFC版ヨッシーアイランドの「だっしゅつふかのう? めいろ」が印象に残ってい
た。これは、通常ステージを全て満点で埋めることにより挑戦できる裏面の一つであり、下水道のような見た目と、短ループの重々しいBGMが印象的なステージである【YouTube】。クリアのためには箱を上手に使う必要があり、順番通りに進めなくてはならない。ここも、難しいと言えば難しいのだが、所詮は当時年齢1桁だった私の視点での「難しい」である。ある程度ゲーム慣れをしていれば、順序良く要素を回収し、脱出・100点満点、ともに理不尽ではない。
 …しかし、サンシャインの
「めいきゅうホテル デルフィーノ」は、まず目的を整理することが難し目である。目当てのシャイン(スター)は、室内プールにあるのだが、「水着で来てくれ」と言われるので、割とマジで水着を探すのが目的ではないかと誤解させられる。その後、やるべきことを見つけたとしても、2階/3階/屋根裏を複雑に行き来する必要があり、構造を容易には頭の中に描けない。しかも、各客室はオートロックになっており、間違えて廊下に出てしまうと最初からやり直しである。オートロックの前に壁と天井の穴を埋めろ。
 ――更に、中間目標であるヨッシー捕獲後が、また複雑であり、時間制限まであって、そう簡単にクリアーはさせてくれない。やれ、南国のホテルというと、爽やかな雰囲気や、はたまたいかがわしい物を想像するかもしれないが、このホテルはどちらでもなく、
お化け屋敷という斬新なスタイルである。

 さて。この
「めいきゅうホテル デルフィーノ」は、純粋な難易度においても、十分に鬼畜なのであるが、追い打ちを掛けるのが、これが通常面ということである。「だっしゅつふかのう? めいろ」は、おまけステージであり、クリアせずともエンディングまで進められた。しかし、「めいきゅうホテル デルフィーノ」は、クリアできなければ、それで試合終了なのである。
 ――やれ、こんなゲームを、ヨッシーアイランドでの私と同じように、
年齢1桁で挑戦していた子供たちもいるのだろう。小学生も進歩しているのだ…。

(2022年2月27日)

登録タグ/ ゲーム一般
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■□■ 2022年2月16日(水) □■□
【日記】歯医者 vs やり込みinFF


 
ちひろと違って、歯医者は必要以上のお金を取らないから、全然怖くないよ


 今日は、歯医者に
行かざるを得なくなってしまった。
 …いきなり微妙な表現であるが、そもそも根本的に、私は4月より前には歯医者に行こうと思っていたのが、諸事情により、2月下旬になってからと先送り先送りをしていた。しかし、どうしても我慢ができなくなり、やむを得ず、予定を少しだけ前倒しして、2月中旬の本日、行ってきたのである。
 ――その我慢ができない理由は、
歯に染みることである。冷たい物を飲んで一時的に痛みを感じるとか、口の中が荒れているとか、そういう手ぬるいものではない。うがいや食事といった日常の行動で、ギンと突き刺さるかのような痛みを感じる。特に、昨日夜は酷く、食後に1時間ほどズッシリと、顎や喉にまで飛び火するかのような重い苦痛を感じ、吐き気と気持ち悪さを覚えて、苦痛で顔が歪むほどであった。さすがにもう無理だなと思い、以前にも行ったことのある歯科医に連絡すると、「16日を逃すと次は3月4日です(※2.5週間後)と絶望的なことを言われたため、滑り込みで、本日午前に行ってきたのだ。

 そうして、検査をしてみた結果は、
「知覚過敏+虫歯」である。知覚過敏は、どうも全身の状況などに左右されるようらしく、特に何もしなくて良いということだ。しかし虫歯は駄目だ。小学生以来、約20年ぶりに、この病名が私に付いてしまった。
 …さて。私くらいでも、「虫歯は自然には治らない」だとか「歯の本数が、老後の生活レベルに大きく関わる」だとか「感染によって歯だけでなく全身に症状が発生しうる」といった知識は持っている。ただ、自分は歯磨きに3〜5分程度を掛けており、頻度も1日1回以上は必ず行っていたため、虫歯にはならないと思っていた。実際、歯医者にも、歯磨き自体は問題ないと言われた。つまり、
歯をちゃんと磨いていても、虫歯になる時はなるということである。
 ――やれ、私は、他人に「がん検診には行ったほうが良い」と忠告をすることがある。国が推奨するがん検診には5種類があり、「乳がん
(40歳から、2年に1回)」「大腸がん(40歳から、1年に1回)」「肺がん(40歳から、1年に1回)」「子宮頸がん(20歳から、2年に1回)」「胃がん(50歳から、2年に1回)である。これらのデーターを、何も見ずに言えるくらいにはがん検診のマニアと化しているのだが、そうやって御高診を授けている自分自身が、「歯科定期検診」というものについては、知っていながら受けていなかったのだ。クソ野郎である。

ここに歯医者歯医者とツッコミが入ったのが往年のニコニコなんだよな


 というわけで。そもそも私が歯医者に行こうと思っていた理由は、
歯石(歯の生え際あたりに付着する、茶色っぽい汚れ)を掃除してもらおうと思っていたからなのだが、予定を変更し、真っ先に虫歯の治療をしてもらった。
 …さて。ここからは、自分の歯が
工事現場と化す。口の中ということで、自分がどのような治療を受けているかは、目にすることができない。こうなると、もう“まな板の上の鯉”、小学生男子の気分である。工事現場は、少しミスったところで、まあ作業やり直しか物が壊れる程度で済むだろうが、人の口は失敗したら即死亡ということも有り得るし、患者は必ずしも協力的であるとも限らない。よくもまあ、あんなところでガリガリ工事ができるもんだ…。とりあえず麻酔を注射し、その後に「削って、埋める」という程度の処置をしたようだ。
 ――そうして、激しく削っていたのは10分程度だっただろうか。その後に、薬を塗ったり、様々な注意事項を確認したりして、診察は終了した。なお、私としては、もう3月下旬には引っ越してしまううえ、当初の目的である歯石除去もやってほしかったので、矢継ぎ早に処置をしてほしかったのだが、やはり次回は3月になってからということであった。
私以外の人たちも、我慢の限界になっているということだろうか…。

 そして。その後の領収証を見て、驚いた。1時間30分ほどの診療で、私の窓口負担は、たったの
3650円であった。あれほど歯科医師や歯科衛生士さんを働かせて、たったの3650円! 保険適用で3割負担となっており、実際の費用は12170円であるが、それでも安い。ちょうど、昨日の日記で、日本とアメリカの医療費を比較した【日記:2022/2/15】が、まさにそこに書いた通りの結果となってしまった。
 …さて、内訳としては、単体の作業で最も高額だったのは、
パノラマX線撮影(顎を載せ、ビデオテープくらいの大きさの2枚の板が頭の周りを回ると、何故か湾曲して生えている歯が1枚の写真に収まるという不思議な機械)である。撮影自体は10秒ほどであるが、ここで4020円が請求されている。とはいえ、機械自体が高額なうえに、有資格者しか放射線の照射は行えず、しかもこれによって歯の内部の病巣をバッチリ発見できたため、必要な手順に他ならない。
 ――逆に、最も安かったのは、痛み止めとしてもらった
ロキソニンという有名な薬であるが、10錠で「1点×10」と書かれており、1錠たったの10円、私の負担は3円である。このロキソニンは、恐らく再び歯が染みた時の対策として貰ったのだが、治療直後の帰り道の時点で笑っちゃうくらいに痛かったので、苦痛に耐えられぬとき飲むが良いというノリで、早速ロキソニンを使用した。すると、20分ほどで痛みがスーッと引いていき、非常に軽やかな気分になれた。凄まじい効果である。こんな魔法のような薬を作り、しかも消費者の元まで届けて、たった3円しか請求できないのか。
 ちなみに、窓口では、「シュミテクト」という、知覚過敏に効果が有る歯磨き粉も貰えた。だが、これは領収書に書かれていなかったため、
タダである。「試供品」と書いていることから、恐らく余っていたぶんをくれたということなのだろうが、サービス精神に溢れすぎている。基本無料か何かかな?

 ちなみに、気になったので、
診療所全体のお金の流れも、ざっくりと計算してみることにした。私の治療は保険なしで3650円であり、1時間30分ほどが掛かった。と言っても、複数の患者が同時に入れるタイプの治療室であったため、必ずしも私だけが独占していたわけではない。そこで、「患者1人1時間で患者負担3000円、同時に2人ずつの患者が入る」とし、更に「1日8時間診療、年間200日労働」としよう。すると、私が行ったあの歯医者は、1日16人で48000円×200日÷保険料0.3倍で、年間売り上げは3200万円ということになる。
 …さて、これがそのまま年収になるなら、さすが! と言いたいところである。しかしながら、医師以外の従業員2人
(歯科衛生士?)の給料を支払って、更に薬の代金や設備の維持費なども引いていけば、下手すると生活費くらいしか残らないのではないだろうか。よく、こんな仕事ができるものだ。やれ、アメリカの馬鹿みたいに高い医療費が、「金のある患者」だけでなく、「腕の良い医者」にとっても都合が良いというのが、何となく分かってくる。日本の医療でも、言い値を付けられる自由診療に高額課金をしてくれる人が儲けどころで、それ以外の保険診療は、ほとんどサービスに近いのかもしれない。やっぱり基本無料じゃないか!
 ――さらに、領収書から判断するに、保険診療の範囲内で儲かる医師になりたい場合、
X線撮影装置のボタンを連打するのが必勝法であると思われる。1回につき4000円、高橋名人(死語)並みの速度で連打すれば、秒給64000円である。そうまで行かなくとも、自撮り感覚で取りまくっていれば、かなりのお金を請求できることだろう。そこから逆に、必要な時にしかX線写真を取らない医師は信頼できる…ということも言えるかもしれない。

医師は、学費も高いうえ働きだしも遅いので…本当に儲かるの?


 そんなわけで。本日は歯医者に行ってきたのだが、これを書いている時点で、だいたい治療から12時間が経っている。医者には「ちゃんと治療できたか分からないので、様子見」と言われたが、現在のところ、バッチリ痛みが引いており、
治療の効果は覿面である。素人目では、もう追加処置もいらないのではないかと思うくらいだ。もちろん、経過観察をして欲しいのと、当初の目的であった歯石除去が済んでいないので、次回も行く予定である。

 さて、私は、歯医者に行って治療を受けることで、歯の染みが嘘のようになくなり、さわやかな毎日を取り戻すことができた
(見込み)。そして、虫歯は我慢しても治ることが無いため、治療を受けるしかない。これを逆から考えて、痛みに抵抗していた期間は全くの無駄であったということになる。まあ、今回は、「単純に歯医者に行くのが嫌だった」というのが理由では無いにせよ、やはり我慢せず医者のお世話になるのが一番良いだろう。
 ――そして。今後は、ちゃんと年1回くらいのペースで、
歯科の定期検診にも行こうと決めた。そうすれば、この虫歯も、痛みが発生する前の段階で発見して処置ができていただろう。他人にがん検診を勧める前に、自分が歯科検診を受けろということだ。

(2022年2月27日)

登録タグ/ 雑多な内容
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■□■ 2022年2月18日(金) □■□
WiiU&3DSのDL版ストアが閉鎖へ…


 
神ハードWiiUが神で居られるのも、あと1年ほどになりました…


 悲しいニュースである。
WiiU&3DSのDL版ストアが、来年3月頃までで閉鎖されると発表された。
 …やれ、ちょうど去年の今頃には、PS3&Vitaのストアが、同じく閉鎖すると宣言された
【日記:2021/3/30】【2021/3/31】。それについては、抗議が多かったようで、後に撤回されたものの、永久とは言われておらず、いずれかは店じまいされることであろう。まあ、10年・20年も前のハードのオンラインサービスを永久に維持し続けろというのも無理な要求であり、終わること自体は仕方がないものだ。

 ということで。この問題の本質は、
サービスが終わったにも関わらず、次に引き継がれないことである。任天堂現行機のスイッチでは、過去作のアーカイブスは不完全な対応となっている。また、ここ1年程度の扱い方を見るに、この先で大幅に強化されるということも無さそうだ。よって、WiiU&3DSのDL版ストア閉鎖により、非常に多くのソフトが購入機会を失うことになる。PS界隈と任天堂、どうしてこういうところだけ足並みを合わせるのか…。
 …更に、アカウント制のPSハードと異なり、任天堂のDL版は本体紐付けとなっている
(スイッチでやっとアカウント制になったらしい)うえ、再DLも遠くない時期に終了すると発表されている。よって、所有しているWiiU&3DSが壊れたらDL版ソフトも終了であり、操作ミスや容量不足・その他のエラーなどにより削除が行われれば、それでもゲームオーバーということになる。よって、PSハードのように「サービス終了前に大量に買っておく」というだけでは、問題を完全解決できない。ここが非常に難しいところである。
 ――やれ、もうWiiUも3DSも、新品の出荷がとうの昔に終了したハードである。よって、使用中の本体は古くなっているため、いつ壊れてもおかしくない。一方、コレクションと言うと、末永く保存をしておきたい…
なんなら、遊ばなくても持っているだけで幸せになれるというところだが、旧任天堂ハードのオンラインサービスは、その用途に全く向いていない。これらのことが、PSハード以上に、ストア終了の波紋を加速させるのである。

これだけの歴史あるゲームだから、あえて初代のFC版を遊ぶという価値もあると思う


 そういうわけで。今回はまず、WiiU&3DSのDL版ストア終了で、購入手段がなくなるタイトルのうち、
「FF関連のもの」を紹介してみようと思う。


WiiU&3DSのDL版ストア終了で遊べなくなる作品…FF関連

ピックアップ
・ファイナルファンタジー5 アドバンス … WiiU
・ファイナルファンタジー6 アドバンス … WiiU

 最重要タイトルである。これらのGBA版では、SFC版の内容に加えて、「ダンジョン」「裏ボス」といった新規の追加要素が制作された。
 ご存じの通り、ピクセルリマスター(笑)では
追加要素が削除されており、それが存在した旧スマホ版も配信終了となったため、追加要素のあるFF5/6はGBA版のみとなってしまった。中古カートリッジは、発見困難とまでは言わないが、値段が高めであり、入手は容易とは言えない。
 やれ、これらのGBA版も、特に『6』はSFCからの劣化が大きく、完璧なバージョンとは言い難い。しかしながら、
追加要素によってボリュームが増えているという魅力は、何事にも代えがたいため、個人的には、FF5・6はGBA版が“決定版”であると思う。私も、いつか行うFF5のやり込みプレイ(6はGBA版で攻略済み)はGBA版でやろうと思っていたが、その予定を前倒ししようかなあと考えている。なにせ、WiiUが壊れたら、かなり遊びづらくなるわけで…。

その他FF関連タイトル一覧/旧作
・ファイナルファンタジー1(FC版)… WiiU/3DS
・ファイナルファンタジー2(FC版)… WiiU/3DS
・ファイナルファンタジー3(FC版)… WiiU/3DS
・ファイナルファンタジー4(SFC版)… WiiU/New3DS
・ファイナルファンタジー5(SFC版)… WiiU/New3DS
・ファイナルファンタジー6(SFC版)… WiiU/New3DS
 それぞれの、FC/SFCで発売した、ナンバリング作品の
「原作」である。
 
FF5と6については、その後の移植にも“決定版”と呼べるような物が無いため、このSFC版も選択肢に入ってきている。その他のFF1〜4についても、あえて原作を遊びたいという場合に、このバーチャルコンソール版に声が掛かっていた。
 なお、3DSのSFCバーチャルコンソールは、
何故か性能向上版の「New3DS」でしか遊ぶことができないので、注意していただきたい。その他、SFC版FF6については、一応は2017年発売の「スーパーファミコンミニ」にも収録されており、HDMI出力でプレイが可能だ。

・ファイナルファンタジー1・2 アドバンス … WiiU
・ファイナルファンタジー4 アドバンス … WiiU
 これらの移植は、
PSP版が上位バージョンとなっており、GBA版を積極的に選ぶ理由は無い。ただ、各バージョンを比較してみたいという場合や、どうしてもPSP版のドットは受け付けないという場合には、こちらを検討する価値もあるだろう。
 なお、FF4アドバンスは、
ピ5が出るまで最悪のバグゲーとの異名をほしいままにしていたが、それは初期型の通称「E3」版であり、バーチャルコンソール版は、バグが若干ながら修正された「E4」版が元となっているようだ。残念…。

・ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト … WiiU
 
これはFFなのかな? 移植が無く、SFC版がWiiU(とWii)のバーチャルコンソールで配信されたのみであり、貴重なソフトと言える。

・ファイナルファンタジー タクティクス アドバンス … WiiU
 GBAで2003年に発売された、FFタクティクスシリーズの作品である。世界観的には、初代「タクティクス」との繋がりはなく、むしろ発売時期的には後であったFF12
(2006年)の関連作品と言える。

その他タイトル一覧/3DS新作(WiiUにはFF新作無し)
・ファイナルファンタジー1
 3DSのDL専用FF1である。
PSP版をベースとした移植であるが、立体視や2画面は独自要素と言って良いだろう。

・ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒
 DL専用タイトルです。ファイナルファンタジーキャラでピクロスを遊ぶゲームだと思います
(よく分かりません)

・シアトリズム ファイナルファンタジー
・シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール
・ファイナルファンタジー エクスプローラーズ

 どれも3DSで、パッケージ版も発売されたFF関連タイトルである。DL版ストアが終了となっても、パッケージ版で遊べば良いのだが、アップデートパッチの適用などで影響が出てくる…かもしれない。
ちょっとよく分かりません。



マリオ3なのに『ワールド』のマント? 『USA』の穴掘り? 追加ステージは何でもあり!!


 続いて、
FF以外のタイトルを挙げてみよう。
 まず、WiiUである。いま現在、任天堂のホームページ
(トップページからどう行けば良いのか分からないので、とりあえず【MOTHER3のページ】 ※ランキングが載っているのはPC版だけ)のWiiUランキングを見てみると…どうも、このランキングは、かなり素早く情報が反映されるようだ。1位が「マザー3」、2位が「スーパーマリオアドバンス4」、3位が「ゲームボーイギャラリー4」となっている。納得のランキングである。

 軽く解説してみよう。1位の
「マザー3」は、同1と2が、先日スイッチオンラインで配信開始されて、話題を集めた。その一方、3は配信終了で注目されることになった。真逆ではあるが、まあ話題になるというだけ良いであろう。
 …次に、2位の
「スーパーマリオアドバンス4」は、ただのSFC版マリオブラザーズ3の劣化気味の移植なのだが、GBAで発売された際には、「トレーディングカード形式でランダム封入されているカードを購入し、用途の極めて限られるカードeリーダー+という周辺機器とGBA本体2台を使って、ステージを追加する」というDLC商法・ガチャ・周辺機器・物理特典といった関連商法の悪いとこ取りをしたような地獄のゲームデザインであり、その当時に全ステージをプレイできた人は極めて少数であったと思われる。しかしながら、その追加要素が、WiiUバーチャルコンソール版では最初から全て入っているため、一転して38ものコースが追加されたお得感のあるマリオ3の移植と化しているのだ。
 ――そして、最後の
「ゲームボーイギャラリー4」は、ファミコンより前に任天堂が発売していた「ゲーム&ウオッチ」というゲーム機の作品をリメイクしたという、ごく普通の内容である。しかしながら、これ、なんと日本未発売タイトルであり、発売中止となった幻の日本語版が、初めてWiiUバーチャルコンソールで日の目を見たのだ。当然、WiiUゲームアーカイブスが終了すれば、再び新規に遊ぶ手段が無くなってしまう。
 その他、WiiUでランクインしているタイトルとしては、「ファイアーエムブレム」「F-ZERO」「ゼルダ」「メトロイド」など任天堂定番タイトル
のGBA作品、最近フルリメイクが発表された「ライブアライブ」のSFC版(スイッチオンラインには無い)「マリオRPG」(こちらもオンラインに無し)、その他にも『ゼロ』と違って移植が為されていない「ロックマンエグゼ」などが売れ筋となっているようだ。

 一方、3DSのランキングは、少し様相が異なっている。こちらも、トップページからだとどう行けば良いか分からなかったので、
【「女家庭教師 伊都香先生と密室にいたら ○○しちゃうかもしれない。」のページ】からご覧いただこう。何故こんなタイトルが3DSでランキング上位に…?
 …さて。3DSでは、1位が「ポケットモンスター クリスタルバージョン」であり、その他にもポケモンでは、「ピカチュウ版」「銀」「金」「赤」「青」と、いわゆる第1世代&第2世代のソフトたちがランクインしている。
フシギバナさん…。ちなみに、地味に遊び要素の大きい「ポケモンカードGB」も、ひっそりとランキング入りしている。最近、再ブームを起こしているポケモンカードであるが、それを取り扱ったゲームソフトは、この「GB」と「GB2」しか無いようで、遊戯王のタッグフォースどころではない筋金入りのファンが居てもおかしくない。
 ――また、ドラゴンクエストについて、3DSでは
リメイク版の1・2・3(SFC版ではなく、それより後に作り直されたバージョン)が配信されている。このバージョンは、PS4・スイッチといった現行機でも発売されており、あまり評判は良くないらしいが、3DSでは解像度のせいか比較的イメージが原作に近いという、喜ぶべきなのか悲しむべきなのか微妙な事態が起こっている。そのおかげか、ドラクエ3・ドラクエ2が、ランキングに入っている。
 その他の3DSソフトとしては、WiiUと同じく、スイッチでのフルリメイクが発表された「ライブアライブ」のSFC版に、恐らくは“オンラインサービスではなく買い切りで遊びたい”という声に応えての「マザー2」、FFからは「ファイナルファンタジー6(SFC版)」がランクインしている。

“マット加工”って言うんですかね? この紙箱の触り心地がまた良かったんですよ(老人会)


 そんな感じで。並べてみると、様々に思い出深いソフトが揃っている。その中から、私がWiiU/3DSのダウンロードソフトで1つお勧めをするとしたら、
「スーパーマリオアドバンス3」を挙げてみたい。
 …さて、このソフトは、SFCで発売された「ヨッシーアイランド」のGBAへの移植である。原作は、
全時代における2Dマリオの中でも最高傑作と呼べるくらいのゲームである。やれ、その後のヨッシー作品は、出来があまり良くない物が多いのだが、「ヨッシーアイランド」は文句なし、当時のマリオの絶対的な完成度を引き継いでいる。この「マリオアドバンス3」では、劣化気味なものの、そのヨッシーアイランドを携帯機で楽しめる作品であった。
 ――ちなみに、私については、このGBA版が初めてではなく、SFC版をやったことがあったが、その際は完全クリアーができずに、ソフトを手放してしまっていた。よって、そのリベンジというつもりで、GBA版を購入した。なお、
当時は「ひみつ」ステージについては全く公表されておらず、クリア後に「あれ? こんなの前からあったっけ?」と不思議に思った記憶がある。

 そして。今なお、原作ではなく、あえて「マリオアドバンス3」を勧める理由は、既に少し触れてしまったのだが、
クリア後に6つの追加ステージを遊べるからである。まず、原作の「ヨッシーアイランド」には、通常ステージ+スペシャルで、計54のステージを遊ぶことができた。これだけでも、ボリューム的・難易度的には十分である。
 …そして、アドバンス版では、それらの面に加え、ゲームクリアを条件として「ひみつ」という6つのステージが追加され、計60ステージとなっている。そして、この追加ステージの出来が非常に優れており、難易度面ではもちろん、内容の斬新さでも群を抜いており、
SFC版のステージたちと比べても遜色ないどころか、それすら上回っているといえるくらいの傑作集となっている。
 ――その中から、一つだけ挙げるとすれば、やはり「ひみつ6」
「はてしないヨッシーのせかい」である。強制スクロール・城・森・洞窟・草原などなど、様々なエリアを組み合わせた広大なステージであり、ボツモンスターの復活や、ここだけで使用する新ギミックに加え、ここまで追い続けてくれた人ならば理解できるであろう最後の演出など、「ヨッシーアイランド」のファンのために向けたかのような、集大成のステージとなっている。同じく、ヨッシーのゲームで印象に残るステージとしては、DS版の「ヨッシータワーへようこそ」もあるが、ひんまがっていたあちらとは異なり、「はてしないヨッシーのせかい」正統派の裏ボスと言える。是非、ヨッシーアイランドが好きな人にプレイしてもらいたいステージだ。

 ちなみに。「マリオアドバンスシリーズ」は、『1』〜『4』まであるが、『1:マリオUSA』と『2:スーパーマリオワールド』には
ステージの追加要素が無く、あまり嬉しさが無い。また、『4:マリオブラザーズ3』は、上で述べたように、WiiUバーチャルコンソール版でこそ追加ステージが最初から入っているが、GBA当時は悲惨すぎる商法で、私は全く楽しめなかった。よって、この『3:ヨッシーアイランド』だけが、今も傑作として記憶に残っている。
 …ちなみに、3DSを最初期に25000円で買ってしまった人には、
「アンバサダー・プログラム」というものにより、FC&GBAソフト:20本が配信されたが、その中にも、この「マリオアドバンス3」が入っている。やれ、発売半年での40%値下げという内容自体に加えて、「最初期に25000円で3DSを買った人は、未来に遊べるゲームに期待をして買ったのだろうから、旧作20本よりも新作2本のダウンロード権などが妥当ではないのか」とか、「このプログラムにより、GBAソフトを動かせること分かったのに、なぜその後のバーチャルコンソールでは3DSにGBAソフトを配信しなかったのか」などと、色々とツッコミどころがあるが、それはともかくとし、「マリオアドバンス3」が多くの人に配信されたのは事実である。アンバサダーに引っかかった記憶がある人は、積もり積もったホコリを払ってみると、「マリオアドバンス3」を遊べるかもしれない。

FF5のやり込みは、WiiUバーチャルコンソールのGBA版で行います!


 というわけで。WiiU&3DSのDL版ストア終了は、私としても残念である。しかしながら、
まだ終了まで1年以上あるので、それまでの時間に、今までよりも多くのDL版ソフトを購入&プレイし、遊ぶことで感謝を伝えていくと良いと思う。最後くらい、明るく送ってやろう。
 …具体的に、私としては、まず
「ファイナルファンタジー5 アドバンス」のやり込みプレイを、予定を前倒しして、早めに終わらせることにする。このソフトは既に購入済みなのであるが、本体の故障などにより、「追加要素のあるFF5」を永久にプレイできなくなったら嫌だからである。
 ――その他のFF以外では、
「スーパーマリオアドバンス4」も、今なら追加ステージが存在するため、「『マリオアドバンス3』の続編」として買ってみたい。あとは〜、「スーパーマリオRPG」も、FF6と7の間に作られた“旧スクウェアのRPG”と言っても過言ではない作品であり、その昔に低レベルクリアーをやって失敗したという苦い記憶もあるから、本格的なFF不足になったら、これをプレイするという手もあると思う。よし、この2作品は追加で買おう。買いました。…と言おうと思っていたのだが、残念ながらクレジットカードでの入金は既に終了しているようだ。
 というわけで、次に外出をした時に、2000円分のプリペイドカードを買って、「マリオアドバンス4」「スーパーマリオRPG」を購入することにしたいと思う。
私が買うので、皆さまも買ってください!!

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月20日(日) □■□
【ピ】「ゴーストライター」は必要悪?


 
ねぇ、みんな…。老人になるって、悲しいことなの……


 
「ゴーストライター」という制度を、皆さまはご存じだろうか。有名な作家の“名義”だけを借りて、本当は別の人が文章を書くというものである。
 …例えば、
「有名サッカー選手が本を出版し、著者も選手名となっている」という場合において、実際には話を聞いた出版社の人間がほぼ全ての文章を書いているということは、よくあるのだそうだ。この場合、後者の「実際に書いた人間」が、“ゴーストライター”である。そこから転じて、このようなシステム自体を、文章だけに限らず、「ゴーストライター制」と呼んだりする。なお、日本語としては、「代作」という言葉があるそうだ。ちなみに、このスポーツ選手の代筆等をする場合、「編集:○○ ○○」などという感じで、こっそりと本当の文章を書いた人の名前が載っていたりするらしい。
 ――更に。ゴーストライター制の負の側面として、例えば「有名な芸術家のネームバリューだけを借りて、無名の作家が作品を売りに出す」というパターンや、逆に「良い作品を作れなくなった有名作家が、新進気鋭の作家の作品を自分の物にしてしまう」などといった例も存在する。これらについては、
完全に消費者に嘘をついているということになり、印象は良くない。後者の例は、ゲーム:「ペルソナ5」内のとある事件で登場していたりする。

 しかし、私は、
「このゴーストライターは“必要悪”なのではないか」と思い知らされたのだ。言わずと知れたピクセルリマスター(笑)で、である。
 …さて、記事の性質上、個人の名称を、しかも名誉を傷付ける形で掲載しなければならないことを、最初にお詫びしておこう。「ピクセルリマスター」のドット絵は、
「渋谷員子」という、原作のドット絵にも関わった人物が描いている。だが、率直に言って出来が悪い。別にピに限った話ではなく、「渋谷員子」がここ10年くらいに作ったドットを見ると、ことごとく壊滅している。例えば、旧スマホ版FF5,6の不評なドットも、「渋谷員子」が描いたということだ。わざわざ宣伝記事でまで「渋谷員子」の名前を出しているため、間違えようがない【参考文献】
 ――しかしながら。この「渋谷員子」は、
「ドットの匠」などと、過剰に持ち上げられている。FFシリーズ初期作のドットは、複数人で描いていたらしいが、その中で名前が通っているのが「渋谷員子」しか残っていないのであろう。実際、「渋谷員子」が打ったドットというだけで、一定の評価をするという人間も存在するため、広告塔としての存在価値はあると思われる。だが、被害者として同情をするつもりはない。「匠」どころか、現実は真逆で、この名前が出てくると必ず質の悪いドットになる。ピクセルリマスターも含めて、粗悪なドットでFFの質を下げ続けている、明らかな加害者である。もちろん、「ドットの匠!」などと持ち上げている側も共犯だ。いい加減、スーファミ時代の思い出から卒業して、目の前の現実を見ろ。

 ただ、あえて擁護をするのなら、「渋谷員子」はFFシリーズ初期の立ち上げに関わった人物であり、
昔は本当に優秀だった。ゲーム内のドット絵だけではなく、例えば、FF4や5のSFC時代のパッケージ等に使われたチビキャラの絵も、「渋谷員子」が書いていたようだ。
 …それだけに、現在は才能が枯れてしまったというのは、残念なことであり、それを認めたくない気持ちも分かる。しかし、そろそろ、目を覚まさなければならない。そうでなければ、「旧スマホ版FF5,6」「ピクセルリマスター」に引き続き、
更なる未来のドットFFも、延々と質の低いドットで占められ続ける。未来のプレイヤーたちに、「ドット=汚いグラフィック」と捉えられるようなことは、個人の名誉うんぬんよりも、遥かに残念で悲しいことなのだ。

パーツを倒すと無防備な本体を一定時間攻撃できる…なんかこんな敵を最近すごく見ている気が


 さて。私が何を言いたいのかというと、つまり、
「渋谷員子」は名義だけを貸して、ゴーストライターにドットを打たせてほしいということである。
 …やれ、現在の「渋谷員子」の作るドット絵は、質が悪く、明らかにもう回復不能である。しかしながら、その名義には、私には全く刺さらないのだが、広告塔としての価値があるようだ。だから、
「渋谷員子」が作ったということにして、実際にはPSP版やHD-2Dのドッターに打たせる。そうすれば、ドット絵の質は上がるし、宣伝効果も得られ、「ドットの匠」という名誉も守られる。誰もが幸せになれたと思うのである。
 ――もちろん、それは消費者に嘘をついていることになり、好ましくは無いだろう。しかしながら、
バレなければ誰も損はしない。世間には、「嘘も方便」という言葉がある。ひょっとすると、世の中の「ゴーストライター制」は、誰も悲しい思いをしなくていいように、始まっているのではないだろうか。

 その辺りが、私が冒頭に書いた、
「ゴーストライターは必要悪」という部分に繋がってくるのだ。正直、年齢を重ねれば、以前はできていた仕事が不可能になるというのは、誰にでも起こりうる話である。それでも、消費者の側から、「原作のスタッフ」「匠」などというヨイショは止まらず、その広告効果のため、「渋谷員子がドットを打っている」ということにしなければならない。それを折衷できるのが、ゴーストライターなのだ。
 ――しかしながら、実際には、ゴーストライター制が取られなかったことで、結果的に
「原作のスタッフが打っているが、その質は、見る影も無いほどに劣化している。しかも、名前だけは広告として価値があるので、これからも質の低いドットで参加しつづける」という最悪のパターンとなってしまった。嘘をつくのは不誠実、そんなことは誰でも分かっている。だが、その結果がこれだ。果たして、これが皆の望んだ結果だったのか…?

嘘つくんならさあ。もう少し、皆が幸せになれるような内容にしてくれないかな


 しかしながら。今回のピに限って言えば、単にゴーストライター制を使ったところで、
やっぱり駄目だったであろう。
 …例えば、ピクセルリマスターの評価の
低い要素として、ゲームの雰囲気に合っていないアレンジBGMもある。しかし、これについては、初期シリーズのBGMのほぼ全てを手掛けた「植松伸夫」は、監修という立場にとどまっており、要するに、名義貸しであって、ほとんど関わっていないと思われる。
 ――では、そのように、「植松伸夫」の名前を借りて、別のスタッフが作曲する…という「ゴーストライター制」を取って、ピクセルリマスターの音楽が良かったかと言うと、
まあご覧の有様である。しかしながら、「コレジャナイ感」という名言を生み出した発表会【ファミ通の記事】によると、これでも「植松さんの思いを大切にする」「ファンの思い出も大切にする」と思っていたらしい。現実見ろ?

 つまりである。「ゴーストライター制」は、確かに皆が傷付かなくて済む、優しい嘘となりうるものである。だが、
“なりうる”というだけであって、結局のところ、その先の“ゴースト”が良い作品を作れなければ、ただ不誠実という部分だけが残ってしまうのだ。
 …以上の理由により、
どうあがいても、ピクセルリマスターが名作になる未来は無かったということになる。根本的に、ピクセルリマスター(笑)は、「低予算で6作まとめて作ってやろう」という目的の手抜きリメイクであり、スタッフも能力が低いうえ、誠実さに欠け、原作への愛も持ち得ていなかった。最初から、助からない運命だったのだ。さっさと忘れて、切り替えていかなければ。

(2022年2月27日)

登録タグ/ ゲーム一般 コレジャナイ感
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■□■ 2022年2月21日(月) □■□
FFオリジンのDL予約特典は「“アーリーアクセス”(72時間)」


 
スイッチにGBAソフト出そうぜ


 
本日は、ゲームを購入した。
 …まずは、先日のWiiU&3DSストア閉鎖の記事
【日記:2022/2/18】で予告をしていた、「スーパーマリオアドバンス4」「スーパーマリオRPG」だ。くしくも、マリオ作品2つが並んだが、今回は特にマリオをコンプリートしようという考えではなく、別々の理由で選んだ結果である。

 さて、軽く遊んでみたが、まず
「スーパーマリオアドバンス4」について、私は「オリジナル版のマリオブラザーズ3部分(ワールド1〜8)をクリアしなければ、追加要素を遊べない」と思っていたのだが、普通に最初からプレイができた。というわけで、追加ステージを幾つか遊んでみたが、本来のマリオ3には存在しないギミックが数多く取り入れられており、内容も難易度も一筋縄では行かない。さすが、数々の悪徳商法の特典というだけはあって、力の入った作りとなっている。こちらに関しては、「GBAの頃は遊べなかった要素を取り戻す」という形で、おいおい遊んでいきたい。
 …そして、
「スーパーマリオRPG」は、RPG部分の制作は旧スクウェアであり、既に次世代機への以降が始まっていた時期ということで、SFCとしては驚異的なクオリティを誇る。もっとも、それも25年前の話で、今となってはグラフィック部分がかなりキツい。特徴の“3Dっぽい表現”は、当時としては次世代感が出ていたのだが、現在では逆に違和感を加速させる結果となっている。ただ、旧スクウェアの作ったアクションRPG部分は最上級であり、「キャラクターのモーションに合わせ、タイミング良くボタンを押す」というバトルの根本的な面白さは、今なお健在だと感じた。私は、マリオRPGをFF6.5くらいの位置付けだと勝手に思っているため、今後も“FF不足”が続くようであれば、このタイトルの低レベルクリアーにも手を出していきたい。WiiUの「まるごと保存」機能を使えば、鬼門の経験値カット運ゲーも、かなり楽になるはずだしな。

 ところで。これらの2ソフトの価格を合計すると、
1658円という中途半端な価格になる。クレジットカードなら、端数なく入金ができるのだが、残念ながら、1月の時点で、既にWiiU/3DSでのクレジットカード使用はできなくなったという。手数料も払えないほど売り上げが少なかったのだろうか…。
 …ということで、今も使える課金形式は、コンビニ等で売っているプリペイドカードのみとなる。だが、厄介なことに、よく販売されている「ニンテンドープリペイドカード」の代金は、
1500円(でっていう)の次は3000円(ピーチ姫)であり、2000円が無い。というわけで、コンビニにて、セーブポイントのような形をした多機能端末を操作し、そこからレシートのような用紙を発券してもらってレジでお金を払うことにより、2000円分のポイントを獲得した。
 ――しかし。これでも、結局のところ、上記の2ソフトを購入すると、
342円という中途半端な額が残ってしまう。まあ、神ハードへのお布施として納めておいても良いという程度の残額ではある。一応、特定の手順を踏むと、ニンテンドースイッチに引き継げるようだが、今のところ、私はスイッチでDL版ソフトを購入する予定が無い。まあ、まだ「WiiU/3DSのストア閉鎖」まで1年、「ポイント新規追加の終了」まででも半年ある(8月30日まで)ため、それまでに残金を有効活用できる方法を見つけたら、そちらに使っていくことにしよう。

あれ、「アーリーアクセス」ってこんな意味だっけ?


 続いては、PS
4にて、「ストレンジャー・オブ・パラダイス:FFオリジン」を予約購入した。これまでも触れている通り、FF1の世界観を舞台としたアクションRPGであり、主人公の「ジャック」が、光の戦士として戦いに挑むも、闇に取り込まれ、“ガーランド”となっていくまでの物語が描かれるようだ。
 …さて、こいつは、上で述べた懐かしゲームたちとは異なり、「新作の」「新品DL価格」ということで、
税込8800円と、なかなか迫力がある。今年の私は、3〜4月にお金が大きく動くため、1万円近い額を出すのは苦しい…と思っていたが、よく考えたら、既にPSNのウォレットには限度額の20000円近い額が入っている【日記:2021/12/22】ため、新規の追加が必要なわけではなかった。
 ――まあ、これだけ毎日
【ファイナルトレイラー】を見て、ストーリーに期待しておいて、さすがにもう「買わない」という選択肢は無いであろう。そのため、現時点で、「DL版の予約購入」を確定させておいたのである。
 ちなみに、FFオリジンのDL版を購入すると、PS4版とPS5版を同時に使用可能となる
【日記:2022/2/12】ため、ハード面の心配をする必要は無い。ただ、FFオリジンには、税込12650円の「デジタルデラックス版」(本編+シーズンパス+デジタル特典)が存在する。しかしながら、これについては、+3850円の「デジタルデラックス・アップグレード」を後から購入することにより、同じ合計金額で、デラックス版と同内容にできる。まあ、私のように、「サイト制作の素材を手に入れたい」という考えがある場合、デジタル画集のような特典はとても嬉しいため、こちらも購入はほぼ確定なのであるが、「100%確定」とまでは言えない。そのため、先送りできるものは、先送りをしていきたいと考えている。

 そして。今回、私が「DL版の予約購入」という
冷静に考えると意味不明な物(※DL版は品切れにならない。事前DLができる程度?)を行った決定的な理由は、DL版の予約購入特典として、72時間の「アーリーアクセス権」が付いてくることである。
 …さて、この「アーリーアクセス」という言葉は、主にオンラインゲームのテスト版などに用いられる用語で、「早く遊べる代わりに、開発側のバグチェックに協力する」という趣旨を持っている。しかし、FFオリジンの予約特典としての「アーリーアクセス」は、意味合いが異なっているようであり、
「DL版を予約すると、発売日より3日だけ先に遊べますよ」という、プラス面での内容になっている。
 ――まあ、バグ報告については、
魔列車を反対にするとかそういうのでないのだから、さすがに3日で修正できるということは無いだろう。また、ストーリー要素の強いゲームだと、早く遊ばせることで、ネタバレやネガティブキャンペーンと言った問題も発生しうる。それでも、このように早期プレイを特典として付けた理由は、「予約自体の推進」に加え、「パッケージからDL版への移行を促す」ということのメリットが大きいと判断されたのだろう。

 さて。私としては、もう「FFオリジン」を買うこと自体は決めているため、
どうせなら早く遊びたい。72時間と言えば丸3日であり、常識的なプレイ時間であっても、短いゲームならクリア可能で、長いゲームであっても真ん中くらいまでは進めるだろう。新作ゲームは、その新鮮さに大きな意味合いがあるため、“3日も先に遊べる”というのは、とても嬉しい付加価値なのだ。
 …そして。私は、「アーリーアクセス」という言葉が、このような「ゲームが発売日より前倒しで遊べるようになる、DL版の予約特典」という意味で使われている例を知らないので、このFFオリジンでの例が、世間にどのような影響を与えてくるかは分からない。ただ、当サイトとしては、あくまで正規の発売日も重要だと思うので、
「3月18日になるまでは、ネタバレなしの感想を含め、一切なにも書かない」という方針にしていきたい。やはり、この場所はFFシリーズのファンサイトなので、この手の自主規制をしっかり守ることが重要だと考えている。
 ――ということで。この「アーリーアクセス」が、DL版を予約購入するファンへの嬉しい特典として、ここから様々なゲームに普及していくか、はたまた前述した負の側面ばかりが目立って、これっきりで終わってしまうか。それは、私たち次第であるといえる。

 そんなわけで。「FFオリジン」の発売は3月18日であるが、私はDL版の予約購入を行ったので、特典として、ひと足お先の
3月15日から遊ぶことができる。もちろん、皆さまについても、3月17日の23時59分までに「予約」をすれば、この“アーリーアクセス権”が利用可能である。
 …やれ、この「FFオリジン」は、あくまでスピンオフであって、FF本編ではない。しかし、
私はそれに相当するゲーム作品だと思っている。是非、楽しんでいくことにしよう。さあ、発売まで、残り3週間!!

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月22日(火) □■□
究極の猫の日


 


 2月22日は、
猫の日である。その由来は、言うまでもなく、「にゃん にゃんにゃん」ということである。
 …しかも、今年は西暦2022年ということで、やたらと「2」が多い。これを超えるのは、最も近いもので
2222年2月22日である。よって、少なくともこれから200年の間、本日2022年2月22日が、「最強の猫の日」として語り継がれることになるだろう。

 よって、「えっ、今日は何枚でも猫画像を貼って良いのか!!」ということで、
うちに住んでいる猫の画像を、Twitter風に、4枚掲載してみようと思う。
 ――そう言えば、12月から行っている毎日更新のテーマは、「Twitter感覚で記事を書く」というものであった
【日記:2021/12/22】。しかしながら、連日、どこがTwitter感覚なんだよという長さになっている。まあ、別に楽しみで書いているから良いのだが…。それはともかくとし、本日は「猫の日」ということで、画像を掲載するだけの、箸休め感覚の記事にしてみたい…。



「さっそく装備していくかい?」とか聞いてきそうな猫



これから始まる激戦を予見した猫



風呂のぞき猫



冷凍猫




(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月23日(火) □■□
【ゼアル祭り】遊戯王の「エクシーズフェスティバル」は明日まで!


 
シャークさん「………」


 先月から配信開始された
「遊戯王 マスターデュエル」にて、初のイベントである「エクシーズフェスティバル」が開催されている(24日の13時59分まで)。しかし、このイベントで頻繁に遭遇するデッキが、奇妙にもエクシーズ召喚が初登場したアニメ:「ゼアル」のキャラに関連するデッキとなっているのだ。「マスターデュエル」は、純粋に遊戯王OCGを楽しむための作品であって、アニメ要素は一切無いにも関わらず、である。
 …まず。基本的なルールとして、「エクシーズフェスティバル」では、エクストラデッキのカードとしてエクシーズモンスターのみが使用可能であり、
融合・シンクロ・リンクは投入できない。また、超絶パワーカード「黄金卿エルドリッチ」が禁止になっているなど、独自の禁止・制限が採用されている。これらにより、通常のオンライン対戦とは一味違った環境での対戦が行われる。期間は、2月17日〜24日の7日間(168時間程度)である。

 また、エクシーズフェスティバルは、
報酬が豪華なことも特徴である。当初、獲得ポイントが「勝利:100 / 敗北:50」(サレンダーは0、レンタルデッキだとそれぞれ半減)であったため、開幕からいきなり自爆するデッキが流行したようだが、その後に「勝利:500 / 敗北:50」と勝利時のメリットが5倍になり、早回しできるデッキを使ったほうが良くなった。そして、報酬は変わらなかったため、例えば10勝で5000ポイントを貰えば、2300個のジェムが貰える。2勝の1000ポイントでも1400個と、異様に序盤に偏っている。やれ、この作品でも、ゲーム内通貨である「ジェム」は重要であり、それを集めること自体が育成要素の一つとも言える。よって、豪華報酬は、半端な気持ちでイベントの世界に入っていける、良い動機付けとなっているのだ。
 ――ちなみに、ゲーム内の価格は、8枚入りの1パックが100ジェムである。また、ジェムを
日本銀行ポイントで購入する場合、格安版だと1ジェム=1円、通常は1ジェム=2円というところである。リアルカードは5枚入り1パックが税込み165円のため、概ねその感覚に近いと言える。昔なら、「データーだけで手元に何も残らないのに、同価格というのはおかしい!」と思う人が多かっただろうが、現在では、だいぶ雰囲気が変わってきているであろう。

「ヌメロン・ネットワーク」1枚が発動された時点で、対策が無ければ、100%終了確定


 では、「エクシーズフェスティバル」での、前述の頻出デッキたちについて、簡単に所感を述べていこう。
 …なお、以下、カード名のリンクは、全て
【遊戯王カードWiki】様へ繋げさせていただいている。その表記も、当サイト内のルールではなく、遊戯王界隈の慣例に従い、《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン - チャトゥヴァーリ》などと書かせていただくことにしよう。


「ヌメロン」デッキ
 アニメ「ゼアル」の黒幕:
「ドン・サウザンド」が使用したデッキである。アニメ放送が2014年、そこからのOCG化は2020年ということで、ラスボスならではのぶっ壊れ要素が、かなりOCGのほうにも取り入れられている。
 まず、流れとしては、大量ドローやサーチなどを使い、何が何でもフィールド魔法の
《ヌメロン・ネットワーク》を発動させる。このカードが発動された時点で、自分側に何の対策も無ければ、終了確定である。そして、ヌメロン・ネットワークの効果で《ヌメロン・ダイレクト》をデッキから発動し、No.1 No.2 No.3 No.4 の4体の「ゲート・オブ・ヌメロン」モンスターを特殊召喚する。これらのモンスターは、攻撃力1000かつ「戦闘で破壊されない」という能力に加えて、モンスターと戦闘を行うごとに「ヌメロン」モンスターの攻撃力を2倍にするという性質がある。よって、合計の攻撃力は1000+2000+4000+800015000となり、有効な対策を取れなければ、3〜4体目の4000+4000か、4体目の8000で死亡するのだ。
 以上、ヌメロンデッキを相手にした場合、
フィールド魔法1枚から1ターンキルをされるという驚異的な内容となるのだ。

 さて。このデッキについては、キーカードの《ヌメロン・ネットワーク》に対して
《幽鬼うさぎ》あたりを打ち込めば止まるため、特に禁止・制限等には引っかかっていない。しかしながら、大会でもちょくちょく結果を残しているデッキタイプであり、「ヌメロン」の名を持たないものの、相性の良いカードが規制を受けていたりする。そんなものが、急にオンラインゲームで出てきたら、勝てるわけがない。
 ということで、私は、最初の《ヌメロン・ネットワーク》が発動された時点で、
もうさっさと降参をしていた。たった1割しか貰えないポイントのために殴り倒されるのを待つより、さっさと次のデュエルに挑んでいったほうが、時間効率的も精神衛生的にも良いと考えたのである。「降参してはいけない」「降参するとポイントが没収される」などのルールはどこにも書かれていないし、相手にとっても時間効率が上がるため、特に迷惑は掛けていないと思う。


「銀河眼」を使った1ターンキル
 続いては、メインキャラの1人である「カイト」が使用した銀河眼ギャラクシーアイズカードに関連する1ターンキルである。
 使うのは、
《銀河眼の光子竜》(フォトンドラゴン)《No.62 銀河眼の光子竜皇》(プライムフォトン)《銀河眼の残光竜》(残光竜)の3枚だ。アニメでは、カイトの最後の切り札として登場したプライムフォトンは、2体素材のランク8エクシーズモンスターであり、制限付きながら、攻撃力5600を叩き出せる。また、残光竜は、「@『ギャラクシーアイズ』がいる時、手札から特殊召喚できる」「Aエクシーズ素材となったこのモンスターが取り除かれたとき、『手札・デッキからフォトンドラゴンを特殊召喚する』か『フォトンドラゴンをエクシーズ素材として追加する』を選び、更に『No.』モンスターの攻撃力を2倍にする」という複雑な効果を持っている。このAをプライムフォトンに適用すれば、攻撃力11200となり、1ターンキルが成立するのだ。

 よって、手順としては、「1.フォトンドラゴンを何とかして特殊召喚し」「2.次に自身の効果で残光竜を手札から特殊召喚して」「3.それら2体でプライムフォトンをエクシーズ召喚し」「4.効果を使って攻撃力を11200とする」になる。1と2がなかなか難しそうな感じがするが、さすがはアニメの主要人物ということで、サポートカードが豊富であり、
特化すれば悪くない確率で実現が可能となっているようだ。
 しかも。攻撃力11200のプライムフォトンを作ると、おまけとして、元形態のフォトンドラゴンが付いてくるのだが、こいつには
バトルフェイズ中に自分と相手を取り除く効果がある。これを使われてしまえば、壁モンスターも効果を発動する暇なく取り除かれてしまう。

 というわけで。このデッキについても、フィールド魔法1枚のヌメロンよりは複雑であるが、割と簡単に1ターンキルが可能となる。最初に見たときは、
「あらあらアニメのファンデッキねウフフ」などと思っていたが、その後に攻撃力11200で直接攻撃され、懺悔をするハメになった。


「希望皇ホープ」系列モンスターを使った先行制圧
 最後は、主人公の「遊馬」が使用した、「希望皇ホープ」の関連デッキである。上2つのデッキは、モンスター大量展開からの後攻1ターンキルが目的であるが、このホープデッキは「先行制圧」、つまり
「効果を無効にする」という系列のカードを大量に並べて相手を封殺するという忌まわしいデッキだ。上の2つのデッキは、基本的に後攻を取るが、このデッキの使用者は、遊戯王の定石通り、先行を選択する…という違いもある。
 さて、この「希望皇ホープ」系列のモンスターは、アニメでも大量に登場しており、
私は「ゼアル」を真ん中くらいから真面目に見ていなかったので、アニメ時点のカードですらよく分かっていない。しかも、アニメ終了後も、テーマデッキの強化ということで、大量のホープ関連カードが追加されており、何が何やらという感じだ。まあ、名前ネタとして、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》だけは知っていたが。

 さて、このホープデッキの流れとしては、
《オノマト連携》で必要カードをデッキからサーチしてきた後に、フィールド魔法の《希望郷-オノマトピア-》を貼りつつ、モンスターの《希望皇オノマトピア》を召喚して、そこから大量のエクシーズモンスターを展開していくという流れのようだ。
 そして、そのままじっと見ていると、
“ホープなんちゃら”みたいなカードが大量に展開されつつ、だいたい5分くらいでこちらにターンが回ってくる。だが、もはや大量の無効無効で何もできなくなっており、返しのターンで殴り殺されるだけとなっているのだ。
 ということで、このデッキについても、「@『希望皇オノマトピア』の名前を見て」「Aモンスターが3〜4体くらい並べられた」時点で、サレンダーを行っていた。やれ、「No.39 希望皇ホープ」などと明るい名前をしているが、現実は真逆で、
「No ホープ」なのである。




見た目はかわいい! 強さはとんでもない…


 というわけで。今回のイベントは「エクシーズフェスティバル」ということで、別にアニメ「ゼアル」のお祭りということではなかったのであるが、実に奇妙なことに、
頻繁に遭遇するのがアニメモチーフのデッキだったのである。
 …ちなみに、他のデッキタイプで言うと、
「ドラゴンメイド」「ウィッチクラフト」と言った、女の子キャラが主力のデッキが印象に残った。これらのテーマは、私にとっての前作である「タッグフォースSP」の時点では影も形も無かったので、適当に戦ってみるしかあるまい。どうも、「ドラゴンメイド」は、バトルフェイズに人間からドラゴン形態に変身して高攻撃力モンスターを並べるデッキで、「ウィッチクラフト」は魔法カードをコストとして使いまわしてアドバンテージを得ていくデッキのようだ。
 ――さて、どちらのデッキも、エクシーズ限定という縛りにより、羽根をもがれた形となっているようだが、それでも十分なカードパワーを誇る、強敵である。しかし、
ターンを回していくタイプのテーマであるため、対戦をしている感じが評価できる。そんなのカードゲームなら普通なのだが…。

 そして。
「自爆」もよく見る。これは、前述の通り、当初は「勝利:100ポイント / 敗北:50ポイント / 降参:0ポイント」という報酬であったため、素早く自爆して、1/2のポイントを貰うデッキが流行したのだ。その後、すぐに勝利ポイントが500に変更されたため、自爆は非効率となったのであるが、それを知らないためか、はたまた自傷行為に変な喜びを感じ始めたのか、イベント終了間際の現時点となっても、定期的に自爆デッキと遭遇する。
 …まあ、こちらとしても、自爆相手だと楽に500ポイントを稼げるため、武士の情けで、優しく介錯をしてやっている。ちなみに、この自爆デッキは、
どうしても勝てない初心者を救済できるという意味合いもあるため、ゲームにとって有益な存在と判断できる。

 いっぽう。私が使っていたデッキは、最初は
「融合なしシャドール」、その後は「ライトロード」であった。
 …まず、シャドールは、テキスト欄には凄く強いことが書いてある
はずなのだが、相手ターンに制圧をする術が少なく(少なくないと思うのだが…)、純編成ではかなり厳しいデッキとなってしまった。しかも、エクシーズフェスでは、切り札の融合モンスターを使えないため、物凄く歯抜け感が漂っている。
 ――そういうわけで、私はデッキをライトロードへと変更した。ライトロードも、
私がリアルカードを買っていた頃くらいのデッキであり、パワー的には全然なのだが、動きがシンプルなうえ、主力カードの多くは「タッグフォースSP」の時にも登場していたため、サクサク回しやすい。そして、「裁きの龍」が複数体出せるような状況になれば、さすがに現環境の超絶モンスターたちを乗り切り、ライフ8000を削ることが可能である。つまり、勝てる時は勝てる。しかも、ライトロードはエクストラデッキのカードにあまり依存しないため、今後どのようなレギュレーションの大会であっても、そこそこ適応できる(はず)。そういうわけで、なけなしのジェムを使い、ライトロードのデッキを作り上げていった。

守りたい、この笑顔


 というわけで。遊戯王マスターデュエルにおける、今回の「エクシーズフェスティバル」を、
私は予想よりも遥かに楽しめたのである。
 ――やれ、当初の私は、対人戦はあまりやらないかなあ…と思っていたが、「先行制圧」「1ターンキル」という遊戯王の悪いところを上手くカバーして遊ぶことで、十分以上に楽しめる。
やはり、根本的に、遊戯王カードは面白いのだ。よって、次のイベントも、何が来るか、そして、「単純な勝敗」だけでなく、「育成ゲーム」という側面を持ったうえで、どのような環境が訪れてくれるか、楽しみである。

 そして。もう一つ良かったのが、
22日付のアップデートにて、スイッチ版のパフォーマンスが向上したことである。
 …とりわけ、私が遊んでいる携帯モードでは、これまで、読み込みが長いうえに動作がガクガクで、酷く不出来であった。しかし、アップデート後は、カクカクすること自体は変わらないものの、以前よりは遥かに軽やかに動作するよう改善された。前に書いた、パック購入時の
3秒間のフリーズ【日記:2022/1/30】も、新バージョンでは1秒程度にまで短縮されている。まあ、画面が止まること自体は変わらないのだが、それでも大きな進歩だ。わざわざスイッチを使っているのだから、これくらいは我慢しなければならない。ついでに、「テキスト検索時のエラー落ち」についても、修正が為されたようだ。
 ――そんな感じで。プレイ開始から1ヶ月ほどが経過したが、
「マスターデュエル」は無事に私の生活に定着できたようである。今後も、育成ゲームと思って、地道にカードを集め、「シャドール」「ライトロード」に引き続き、いろいろなデッキを構築して、楽しんでいこう。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月24日(木) □■□
【日記】充電コードの色をバラバラにする


 
シルバーに、ゼノ……ゼノって何色だ?


 USB充電プラグにも世代があって、最近では
タイプC端子への移行が進んできた。この端子は、オモテウラが無く、どちらで刺しても正常動作するというのが特徴である。C端子は、ここ数年で発売されたAndroid携帯電話のほぼ全てと、ゲーム機ではニンテンドースイッチに使われており、私は確認できていないがPS5のコントローラーもC端子で接続するそうだ。その他、モバイルバッテリー等で、両方がC端子となっている不思議なデザインも見られる。
 …ということで。私も、これまで使ってきた“マイクロB”
(PS4コントローラー、少し古い携帯電話、Vita2000番台など)から、適時C端子のケーブルに買い替えていっているのだが、ここで私が気を付けているのが、あえて変な色のケーブルを購入することである。理由は簡単、区別が付くようにするためだ。

 そして。この失敗例が、
私のゲーム機のHDMIケーブルである。私は、様々なゲーム機を使い分けて、ゲーム動画をキャプチャーしている。やり込みプレイはもちろんとし、通常の日記で使う画像も、できるだけ自分で調達するよう心がけている。そのため、ここ最近でも、PS4/PS3/VitaTV/WiiUと、様々なゲーム機を使い分けている(スイッチは本体機能で録画中)。その際、“PCへ接続するためのHDMIケーブル”については、どうしても繋ぎ替える必要があるのだが、これが黒ばっかりで意味不明となっているのだ。
 …さて、黒いケーブルは、目立たないため、それ自体は非常に妥当である。また、私のように、「HDMIケーブルを5本も6本も同時使用する」という人も、そうは多くないはずだ。が、その「多くない人」である私は、“テレビの裏側”や“パソコンに繋がる辺り”がケーブルだらけで意味不明となっている。映像分野については、今後もそう簡単にはワイヤレスにならないであろう。そのため、
私がゲーム生活を続ける限り、どうしても避けられない問題なのだ。
 ――まあ、一応、最も付け替えの頻度が高い「PCの録画装置に繋がっているHDMIケーブル」については、
「回線札で『1』と表示し、テレビの『HDMI-1』に接続する」という自分ルールを作っているため、そこだけは若干わかりやすくなっている。が、それ以外は全くの意味不明であり、そもそもHDMIなのか、電源コードなのか、はたまたその他のUSBケーブルなのかすら分からない。外見的な配線としてもグルグルに絡まっているのだが、その意味合いもぐっちゃぐちゃになっており、コンセントなどは抜いてみるまで何が切れるのか分からないという配線地獄と化しているのだ。

 ちなみに、プレイステーションを含むほとんどの機器は、ケーブルの色を
「黒」で統一しているが、WiiUだけは、…というか、ネズミ色のようなコードとしている。これが非常に分かりやすく、助かっている。
 …というのも、WiiUの配線は、
「本体の電源コード(巨大な変圧器付き)」「タブコンの充電コード(変圧器付き)」「HDMIケーブル」となかなか激しく、空間だけでなく、コンセント穴も2つ要求する。そのうえ、WiiUの使用頻度が低い。しかし、それが白のコードを使っていることで、色分けによって機能が可視化されており、「必要な時だけ繋ぐ」という運用が可能である。さすがは神ハードである。ありがとう神天堂……。

スイッチのジョイコンもチカチカする色だけど、分離時に見付けやすくするためと解釈している


 というわけで。私は、USB充電ケーブルをC端子に買い換える時に、標準的な黒ではなく、あえて色をバラけさせるようにしたのだ。
 …やれ、
と言ったビビッドな色は、目に入るとチカチカしてしまい、場合によっては部屋の雰囲気を壊すことも考えられる。しかし、どれとどれが繋がっているかが分かりやすくなり、機能性については向上する。まあ、携帯電話やゲーム機を充電するだけの普段遣いなら、どれに繋いでも良い。しかしながら、PCやゲーム機へのデーター転送に使ったり、部屋の掃除のために絡んでいるのを解こうとしたり、はたまた外泊のために充電ケーブルを持っていくなど、取り外す機会は少なくない。そういう時に、色分けをしていると、混乱をしなくて済むようになるのだ。
 ――実際、私は2本同時に使っているタイプC端子を、
という馬鹿みたいな色にしたことは、実に正解だったと思っている。偶然にも、iPadが、PSvitaがとなっており、4色で完全な色分けができている。もし、次にタイプCを買い足す時があれば、とか黄色とか、更に物凄い配色にしたい。

 さて、今後、私の録画環境も、時代の流れとともに、現状のFullHDから、4Kへと変わっていくだろう。その際にはもちろん、今のように黒ばかりにするのではなく、
ドぎつい配色のHDMIケーブルを購入しようと思っている。配線の関係を分かりやすくできることはもちろん、実はHDMIケーブルにはバージョンがあり、例えば4Kを入出力できるのは2.0以降ということのである。そのため、新しいものと古いものを区別できるメリットも大きいだろう。
 …やれ、こういうものについては、全てを別々にする必要は無く、
使用頻度の高い1本か2本を違う色にするだけでも、だいぶ変わってくるはずだ。よく整理して、分かりやすい環境を目指していかなければならない。7色に光るゲームのケーブル… ゲーミング配線 だね!!

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月25日(金) □■□
「FF3」をやったことが無い


 
ラスダンに出てくるボス敵たち…なんだよね?


 私は、「やり込みinFF」なんてサイトを運営しているが、
実は「ファイナルファンタジー3」だけはやったことが無いのである。
 …まず、私がFFシリーズを最初にプレイしたのは、SFCの『6』であり、当時は特に“シリーズもの”と考えていなかった。その後、しばらく時間が経ってから、初代PSの『8』を遊んで「FFシリーズ」を意識し、それより後のナンバリング作品は、オンライン作品を除いて、順番にプレイをしてきた。
 ――いっぽう、過去作については、まずは初代PSにおいて「FFコレクション」という
やたら強気なディスク版を購入し、『4』『5』『6』をプレイした。そして、更なる過去作も遊びたいと思って、携帯機のWSC(ワンダースワンカラー)で『1』をプレイし、その後のGBA移植版の『1・2』にて、FF2も経験した。また、同じくらいの時期に、初代PSの『7』も購入してクリアーをしている。ということで、この中に、FF3だけが無いのである。

 さて。FF3については、シリーズ初期作のうちでも、移植・リメイクにおいて、極めて不遇
だったという過去がある。WSCにおける移植では、124という順序であり、FF3が飛ばされた(発売予定があり、画面写真も公開されていたらしい)また、GBAの移植においても、1&2456という順であり、やはりFF3だけが存在しない。他の2D作品が全て揃っている中、明らかに仲間外れにされていたと言える。
 ――ちなみに、その理由について、
「ファミコン版FF3のプログラマーである『ナーシャ・ジベリ』のプログラムが凄すぎたため」と言われていることもあるが、個人的には眉唾であると感じる。確かに、ファミコンで組んだプログラムとしては天才的だったのかもしれない。しかしながら、それ以降の、ファミコンよりも遥かに高性能なハードで同等の表現ができないというのは、おかしいだろう。この手の、やたらと万能感に溢れる逸話みたいなものは、個人的には、尾ひれ背びれが付いたものかな…と思っている。

 その後のFF3の経緯としては、皆さまご存じの通り、2006年には
3DリメイクがDSにて発売された。FFシリーズ本編の完全リメイクは初めてであり、当時はバーチャルコンソール等に原作FC版が移植されていることも無かったため、大きく話題を呼んだ。
 …しかし、私は、
DS版FF3を購入することは無かった。これまでも何度か触れているように、当時の私は、狂気的なまでのDSブームに辟易しており、任天堂ハードで新しいゲームを買おうという意欲を失っていたからである。
 ――更に、その後も、「バーチャルコンソール等へのファミコン版FF3の移植」「携帯電話・PSP・PCへのDS版FF3の移植」などがあったが、
全てタイミングを逃してしまっている。一応、FFシリーズを揃えようという意欲はあったため、PSP版のFF3を購入済みなのであるが、未プレイのままだ。
 ちなみに。その後は、2021年になって、ピ版のFF3が発売されたが、これは3Dリメイクとは異なり、
初の2Dベースでのパワーアップ移植となっている。そのため、激しい劣化版となったピ1・2・4・5・6とは異なり、ピで唯一の前向きな存在意義を持つ作品となっている。また、2Dと3Dでゲーム性が異なるためか、旧スマホ版も「3D REMAKE」と題して現在でも購入可能となっているため、この点でもピの評価が下がってはいない。

【DS版のOPムービー】のクオリティには衝撃を受けた!(そして本編との落差にも)


 そんなわけで。私はこれまで、FFシリーズ本編ナンバリングの中で、FF3だけをプレイしたことが無い。しかしながら、
現在の私は、FFシリーズ全作のやり込み日誌を制覇したいと思っており、FF3についても、プレイを行う予定である。
 …そして、バージョンについては、
PSP版を使う予定である。FF3の主要なものとしては、ファミコン版・3Dリメイク・ピ版の3つが存在し、それぞれ方向性が異なるため、余裕があるなら全て遊ぶべきであろう。ただ、1つだけプレイするのなら、やはり3Dリメイク版であろう。
 ――さて。3Dリメイクには、DS版・PSP版・携帯電話版・PC版が存在し、これらは内容的には基本的に同一のようだ。DS版は初登場のバージョンであり、優先度が高いと言えるが、
DSで外部出力をするためには非公式な改造が必要なため、私の利用からは外れてしまう。残った環境のうち、PSP版のみがゲーム専用機でのプレイとなるため、こちらを神ハードVitaTVでプレイすることにより、録画を行っていきたい。携帯電話やPCだと、「バージョンの違い」「改造」といった話も出てきてしまうので、やはり私としては、専用機の安定した環境でプレイを行っていきたいのである。

 ちなみに。
「FF3をプレイする時期」であるが、現在の私はPSP版FF1のプレイを進めている。また、その次についても、先日に発表された「WiiU&3DSのDL版ストア閉鎖」による悪影響を防ぐため、GBA版のFF5を先に終わらせようと思っている【日記:2022/2/18】。よって、FF3をプレイするのはそれら以降ということになり、なかなか後のほうになると思われる。
 ――もっとも、私はここまで20年以上もサイトをやってきており、そう1年や2年で閉鎖するということも無いであろう。よって、
FF3をプレイすること自体は確定的である。えーっと…FF3というゲームは、ラストダンジョンがやたらと長いうえセーブポイントが無い、ジョブチェンジが初登場した、ゲーム開始時の舞台が浮遊大陸、ラスボスが1個の最強技だけを繰り返し使ってくる、DS版には主人公たち4人に固有の見た目があるが物語性はあえて省かれた、にヘッドドラゴン…。まだまだ何かありそうだ。

(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月26日(土) □■□
開発中のFF13-2は、もう少しブレイク寄りのゲームだった


 
いや〜、【このトレイラーのサビ部分】は本当に良かったですね!! なお実際には


 FF13のシリーズ内続編である
「FF13-2」は、皆さまご存じの通り、聞くべき批判の声を間違えて、ブレイクを軽視することになったゲームである。しかし、開発段階では、実はもう少しブレイク重視のゲームだった可能性があるのだ。
 …まず、初代FF13では、連続攻撃で態勢を崩すことにより、大ダメージを与えられる「ブレイク状態」に持ち込める。バトルの爽快感や戦略性を大きく上げるシステムであり、7リメイクでも「バースト」という
ほぼ同内容のシステムが取り入れられるなど、後続作にも大きな影響を与えた。
 ――しかしながら、そのブレイクシステムについて、批判が無いというわけではなく、
「雑魚敵でもブレイクが必須となる」「ブレイクさせて殴るだけのワンパターン」などという声もあった。もちろん、私のFF13の認識はそうではなく、小粒の雑魚はステータスや属性でサクサク倒せるし、ブレイクも行いやすいことが多いため、そちらで火力を高めても良い。そして、中型以上の敵であれば、それらの手段を組み合わせることで、倍々ゲームでの大ダメージを与えていける。決してワンパターンではなく、むしろ様々なシステムを試す価値のあるバトルだと思っている。

 ところが。シリーズ内続編の『13-2』では、前述のような批判の声に応えたということなのか、雑魚敵のブレイク耐性が大きく上昇することになった。
 …さて、確かに、実際のFF13-2は、「雑魚敵でもブレイクが必須となる」「ブレイクさせて殴るだけのワンパターン」という状況では無くなった。しかし、実際には、反対側に行き過ぎてしまい、
「雑魚戦でブレイクを狙う意味が全く無い」と言っても過言ではない状況になった。そして、結果的に、「ただ硬い敵をボタン連打で殴るだけのワンパターン」と化してしまった。皮肉なことに、「バトルがワンパターン」という批判を聞いて内容を変更した結果、本当にバトルがワンパターンとなってしまったのだ。
 ――やれ、このような、
前作への批判に逆ギレしたかのような調整は、バトル面だけに限らず、FF13-2の随所に見られる。だが、その中でも、このブレイクシステムの1件は、まさに「聞くべき声を間違えた」の最たる例であると言える。反面教師として、よく学んでおかなければならない。

 しかしながら。開発中のトレイラー映像を細かく見てみると、
どうも制作段階では、もう少し敵のブレイク耐性が低かったようだ。
 …まず、FF13-2は、2011年の12月15日に発表されたが、情報が初公開されたのは、その年の1月18日であった
【日記:2011/1/18】。そこから発売まで、複数のトレイラームービーが公開されている。それらの映像における戦闘シーンと、製品版の内容を比べてみたのである。
 ――そして、比較する内容は、
「ブレイク値」(320.0%とか700.0%とかのアレ)だ。なお、もしかしなくとも、「チェーン耐性」のほうも変わっている可能性もあるのだが、そちらについては、検証が難しいので、今回は除外とした。ちなみに、製品版におけるブレイク値は、「FF13-2 バトルアルティマニア」から引用している。確か、アップデートでブレイク値&チェーン耐性が変わったという例は、一つも無かったはずである…。


FF13-2 開発段階と製品版におけるブレイク値の違い
 
…製品版でブレイクしづらくなった敵
 
…ブレイクしやすくなった敵

 @
【ティザートレイラー】[2011年1月21日]
 
戦闘シーンが有りません。おわた〜和田〜和田〜嫌じゃ〜あぁ〜(ハンバーグなう…)
 カイアスさんも初登場していますが、この時点では「敵キャラ」ではなく、「ライトニングと共闘する」という考察もあったはず。

 A
【E3 2011 トレイラー】[2011年6月2日]
 ・インプ:120.0%
135.0%[↑]
 ・Myrmidon
(機甲兵クリーガー):102.3%以下 → 製品版には未登場。場所は「アトラス撃破後のビルジ遺跡AF005」のようだが、そこに機械兵タイプの敵は出現しない。見た目的には、大きくなったランツクネヒト型か?
 ・バルバロイ:120.0%
200.0%[↑]
 ・Scalebeast
(スケイルビースト):180.0% → 製品版には未登場。サンレス水郷で出現して以来、作品を挟んで再戦できると思ったらこれだよ!
 ・パラドクス・アルファ
(アトラスの腕)999.0%200.0%[↓](※シネマティックアクションでブレイクすることになる)
 
※2011年の米E3は2011年6月7日〜9日の開催であり、【日記:2011/6/3】【2011/6/4】の内容などとも比べてみると、「投稿日:2011年6月2日」というのは時空が歪んでいる。パラドクスの影響でなければ、この当時は、動画の「公開日」ではなく、内部的な「投稿日」を日付として記録する方式だったのかも?

 B
【PAX Prime 2011トレイラー】[2011年8月26日]
 ・ゴグマゴグ(1回目):120.0% → 製品版と同じ
 ・Rahder
(ガンダヤクス?)269.0% → そもそも「Rahder」というモンスターが居ないので比較不能。ガンダヤクス(Gandayaks)なら200.0%
 ・バルバロイ:恐らく200.0% → 製品版と同じ
 ・ウリディシム:150.0%以下 →
200.0%[↑]

 C
【TGS 2011 トレイラー/PS3】[2011年9月14日]
 ・ゴルゴンゾーラ:177.5%以下 →
200.0%[↑]
 ・ウンサーガナシ:105.0%
150.0%[↑]
 ・ゼノビア様:300.0% → 製品版と同じ
(ちなみに背景が違う)
 ・ガンダヤクス:269.0%
200.0%[↓]
 ・マンチキン:298.4%以下 → 150.0%[?]
 ・ガホンガス:269.0%
200.0%[↓]
 ・イェーガー型:153.0%
250.0%[↑]
 ・ハバネロ:135.0%
200.0%[↑]

 D
【TGS 2011 トレイラー/Xbox360】[2011年9月14日]
 ・ハバネロ:135.0%
200.0%[↑]
 ・ゼノビア:300.0% → 製品版と同じ
 ・ヴイーヴル:531.7%以下 → 250.0%[↓?]
 ・ガンダヤクス:269.0%
200.0%[↓]
 ・ウリディシム:105.9%以下 →
200.0%[↑]
 ・オアンネス:200.0% → 製品版と同じ
 ・プリン衛生兵:139.0%
150.0%[↑]

 E
【ファイナルトレイラー】[2011年10月14日]
 ・オアンネス:200.0% → 製品版と同じ
 ・ゴグマゴグ(1回目):120.0% → 製品版と同じ
 ・ゼノビア:300.0% → 製品版と同じ
 ・オーディン・ダスク:300.0% → 製品版と同じ
 ・シルバリオ:101.9%以下 →
170.0%[↑]
 ・ガンダヤクス:恐らく120% →
200.0%[↑]
 ・シルトパット月光:110.4%以下 →
150.0%[↑]
 ・ドロタボー:200.0% → 製品版と同じ
 ・ガルキマセラ:140.0% → 製品版と同じ
 ・アポタムキン:200.0% → 製品版と同じ

 F
【ファイナルトレイラー(Xbox360)】[2011年10月14日]
 ・パントポーダ:300.0% → 製品版と同じ



 とまあ、だいたいこんな感じである。
ガンダヤクスの調整は、余程しっくりこなかったのであろうか、いったん269.0%→120.0%と下げた後に、製品版で200.0%にまた上がっている。名前を言われても、「は? 誰おまえ?」という感じのモンスターなのであるが…。

 ということで。条件として、重複しているモンスターを除き、ガンダヤクスを「上がった敵」「下がった敵」の両方に数え、途中から製品版と同じになったバルバロイも上がった敵に数えるとする。
 …そして、その中で、確実に判別できる
22例をカウントすると、「製品版でブレイク値が上がった敵:11体」「下がった敵:3体」「同じ敵:8体」となる。実に半数もの敵が、開発中よりブレイク耐性が上がっている。やれ、これはあくまで、“トレイラーの中に写っていた敵の中での割合”であり、実際には、このような調整がゲーム全体で行われていたはずだ。よって、これにより、ブレイク不可能となってしまったり、その意味合いが極めて少なくなってしまった敵は、非常に多いと思われる。もしかしたら、開発中のFF13-2は、製品版より遥かに敵をブレイクしやすいゲームだったのかもしれないのだ。

 まあ、私は、ゲーム開発者の気持ちになったことがなく、現場のことも全く知らないのだが、ひょっとすると、開発の終盤になって、
「これじゃあ前作と同じで、ブレイク一辺倒じゃないか。前作の不満点を改善しろ。やり直し」みたいな感じで、変な横槍が入ったのかもしれない。
 …やれ、そういった、“現場を知らない上層部の声”で作品が駄目になるというのは、
少々物語として出来すぎている感があり、逆に素直には受け入れがたい。しかしながら、そう考えれば、FF13-2があんなことになってしまったのも当然であるとも言える。
 ――ということで。私としては、別にFF13はブレイク一辺倒ではないと思っているので、
開発中のバージョンのような、敵をブレイクできるFF13-2を遊びたかったという気持ちがある。しかし、実際のところ、もう発売してしまったFF13-2が全てなので、わざわざ開発中のバージョンを掘り返されることは無いであろう。“リマスタープラス”的な作品で、当時のFF13-2がハードモードとして復活する…いやいや、夢の見すぎだな。まずPS4と5に普通に出そ?

ブレイク値:77(意味不明)


 
おまけである。「初代FF13」についても、発売前の宣伝映像と、製品版におけるブレイク値を比較してみよう。なお、この作品で最も有名な【ファイナルトレイラー】は、本当に発売直前の12月になってから公開されたということなので、それより前の、【9月時点での映像】で比べてみた。


 ・快速機ファルケ:120.0% → 製品版では140.0%。ただし、開発段階ではチェーン耐性が85ではなく60程度だったと思われる
 ・キングベヒーモス:600%くらい? → 製品版では650%
 ・ゴルゴノプス:160.0% → 製品版と同じ
 ・警備軍一般兵射手:不明
 ・戦闘爆撃騎カルラ(?回目):200.0%
何故かスノウがリーダーとなっている。この時のスノウはセラをカセキホリダーしているはずだが…。製品版のブレイク値は170.0%、300.0%、200.0%がある。
 ・ドレッドノート(1回目):恐らく200.0% → 製品版と同じ
 ・突撃砲レーヴェ:252.1%以下 → 製品版では160.0%である。なお、突撃砲レーヴェvsブリュンヒルデのカードは、製品版では実現不可能



(2022年2月27日)

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■□■ 2022年2月27日(日) □■□
【狂気】Google「○○さん! 先月はブックオフ××店に行きましたね?」


 
なんでこんなに細かく把握されてるの…気持ちわるっ


 携帯電話の位置情報を使った地図機能は大変便利であり、最近では都市圏の駅で降りても迷うことが無くなった。
 …しかしながら、私は、ふだん位置情報をOFFにしており、何らかの理由で一時的にONにすることすら、ためらいを感じている。その理由は、
Googleが位置情報を収集したうえで、わざわざストーカーのようなメールを送ってくるからだ。

 では、具体例を出してみよう。私が、今から2年ちょっと前の、2019年12月に受け取ったメールである。送り主は「Google Maps Timeline」、どう考えても公式のグーグルであり、それを騙った偽メールということは無いであろう。題名は
「〇〇さん(私の本名)、11月のハイライトをお届けします」という、明るく楽しげなものである。この楽しげな表現が、後述する内容の異様さを加速させている。
 ――そして、その中には、地図や移動距離といったデーターに加えて、「訪れたスポット」として、
「ブックオフ ××店(地名が書かれた実在店舗)写真付きで載せられていた。確かに私は、その月に1回だけ、その「ブックオフ ××店」を訪問した。だが、それをGoogleに教えたつもりは無い。つまり、位置情報で「個人が訪れた店舗」を収集し、あろうことかそれをわざわざ送りつけてきたのだ。頭おかしい…。

 そういうわけで。私は、このメールに
寒気を感じ、以降、位置情報をオフにするようにした。
 …ところが。その後も、飛び飛びの時期に、「〇〇さん、△月のハイライトをお届けします」が来ている。この機能は「ロケーション履歴」という名称らしく、それで過去メールを検索して、時期と内容を振り返ってみると、どうも
「新しく訪問した都市で行動するため、一時的に位置情報をONにした時」と一致している。つまり、位置情報を一瞬でも使用すると、それで個人情報が収集され、メールで送りつけて来られるのだ。ストーカーかよ!

そ…そうか! “面白い”か! そういう捉え方もできなくもないね!!


 さて。ここまでだけでも、十分に気味の悪い話なのであるが、実際には、更に細かい情報が収集されている。「ロケーション履歴」から、「スポット」という項目を見てみると、「ショッピング」「カルチャー」「フード、ドリンク」などのカテゴリに分けられて、
やはり実際に訪れた店舗が写真付きで載せられている。また、日付を選んだ場合、地図上にその日の移動経路が示され、滞在時間も1分単位で示されている。しかも、年を跨いで過去に振り返ることも可能である。これほどの詳細な情報を、地球規模の数億人というレベルで、しかも何年にも渡って保存しているのだ。畏怖すら感じる企業である。
 …さて。さすがの私も、この情報を画像で公開するのは怖い。上の画像は、「ロケーション履歴」で検索をし、
【最初に出てきたサイト様】から引用をしたものだ。その記事では、「自動的に収集される情報が面白い」という趣旨の内容が書かれている。前向きな考え方だね! 確かに、上の図に書かれているように、「小旅行の記録が自動的に取られる」という機能なら面白いだろう。でも、実際には、四六時中の監視が為されているわけで…。

 では、私の場合を、文字だけで挙げてみよう。例えば2017年4月4日(火)には、まだ大阪に住んでいたのだが、どうもその日は職場内で動き回った後、18時17分までには退勤し、まずは自転車で少し離れた床屋まで行ったようだ。髪を切ったのは18時29分〜49分である。その後、更に移動をして「TSUTAYA □□店」に18時53分〜19時00分までの8分間滞在したあと、道中の「セブンイレブン ☆☆店」で7分間買い物をして、19時12分に「大阪府〇〇市××町△丁目□☆◇」に着き、その日の移動を終えたようだ。ここに、Googleということで、「本名」「検索している文字列」「ID・パスワード」等が結び付けられており、移動経路も地図上に表示されている。“個人を特定”どころか、
もはや会ったことがなくても人格すら分かるレベルであろう。
 ――そして、収集されている情報の種類についても、恐ろしい。例えば、私は、大阪に住んでいたときには、まだゲームセンターで「ダンスダンスレボリューション」を遊ぶ習慣が残っていたのだが、近所のとあるゲーセンには、
7回訪れたという私ですら知らなかった数字が集計されている。また、いま滞在している場所から徒歩数分で行ける公園があり、地元民しか知らないような場所なのであるが、そこですら写真・名称が載っている。その他、「日本(建造物)」と書かれている場所が複数あり、これは何のことかと思ったら、隣の家の庭が勝手に写真に写されていた。洗濯物が干されているところが写っており、そこから容易に人数や年齢層を推測できるだろう。一応、車のナンバーだけはボカされていたが、それだけである…。

 さて。Googleの「ロケーション履歴」には、こういった背筋の凍る個人情報が並んでいるのだが、幸い、私のデーターに残っている日付は、ほとんどが「2年前」だの「3年前」だのと、年単位での昔となっている。やはり、
位置情報を切る習慣を付けたことで、情報がGoogleに送信されなくなったのだ。よって、今後とも、どうしても必要な場合を除き、位置情報は切ることにしたい。
 …また、「ロケーション履歴」自体も、全体でオフにしておいた。こんな、勝手に情報を収集して、
しかも「お前のことは分かっているぞ」とわざわざ送りつけてくる機能が、欲しいわけが無いだろう。
 ――もっとも、こうやって機能をオフにしていたとしても、Google側がこっそりと情報収集をし、それが秘密裏に送信されていたとしたら、我々の側には一切の対抗手段が無いことになる。よって、「Googleに絶対に収集されたくない」、または「他の個人情報と紐付けされたくない」という行動は、普段遣いのPC・普段遣いの携帯電話を使わない、そして外出時にも携帯電話を持ち歩かないという対策が必要となる。たぶん、本当に情報管理が重要な人たちは、既にそういうことに気を付けて行動をしているのではないだろうか。ちょっと、携帯電話は便利になりすぎたのだ…。

反対すべきは、政府ではなく、Googleだったのかも


 ただ、こうやって「個人情報を収集されたくない」と思っているものの、体は正直で、
残念ながら私はGoogleに飼いならされているのである。
 …というのも、少し前に遠出をした際には、「無闇に位置情報を教えたくない」という理由のほか、「携帯電話が壊れる事態」まで想定し、あらかじめ周辺の地図を印刷しておき
(これさえGoogleマップなのだが…)、それを使って目的地まで辿り着くつもりであった。しかしながら、都市部の駅であったため、出た瞬間に現在位置が分からなくなってしまい、15分ほど歩き回ったのちに、結局は携帯電話の位置情報に頼らざるを得なくなった。
 ――いや、違う。他にも、「諦めず探し続ける」「現地にある地図を見る」「歩いている人に聞いてみる」などといった策は取れたはずなのに、それを選ばなかった。
「位置情報を使えば良い」という甘えが、「目的の場所に自力で辿り着く」という根本的な能力を劣化させてしまったのだ。こうまで習慣づいてしまうと、もはや紙の地図を使うような生活には、自分からは戻れないだろう…。

 やれ。私が子供の頃には、「住基ネット」「マイナンバー」といった名称で、日本政府が個人情報を電子化して管理しようという流れがあった
(今も?)。それに対して、新聞では、顔にバーコードのような模様を塗って、「私に番号を付けるな」と抗議をしている人が載せられていた。それに対して、私は「内部的に番号を付けないと、コンピューターで管理できないだろ…」と、冷めた目線で見ていたことを覚えている。更に、どこの新聞か忘れたが、投書欄には、「将来的には、政府に『国民番号2314800さん、今日は○○を買って××を食べましょう』と管理される社会が来る」などという投稿があった。それについても、私は「そこまで政府が管理することは無いだろうし、仮にされたとして、私の個人情報なんでどうでもいい」と思っていた。
 ――しかしながら。これらの危惧は、
政府ではなく、いち企業によって実現された。Googleは、収集した個人情報を使い、「○○の店で××を買いませんか!?」と勧めてくる。そのための無料サービスである。検索エンジンを含む様々なサービスが無料なのは、それで個人情報を収集して、効果の高い広告を見せるという狙いがある。しかも、それがしっかりとビジネスとして成り立っているのだ。

 というわけで。もう、Googleは、
情報分野においては、国家よりも遥かに強い影響力を持っている。携帯電話が1人1台となった以上、そこに必ずGoogleが潜んでいる。位置情報はもちろん、名前と住所、個人間の会話や興味関心、休日の過ごし方、よく買う品物、全てインターネットから収集可能だ。
 …もちろん、位置情報をオフにする、「個人情報を送信しない」にチェックに付ける、などという対策もある。だが、そんなものは、
悪意があれば一発で無効化可能だ。なにせ相手は、収集した個人情報を、「○○日に、ブックオフ××店に行きましたね♪」と楽しげに送ってくるようなヤベぇ奴である。根本的に、情報に対する考え方がズレている。全幅の信頼を寄せろというのは、無理な話だよなあ。
 ――そんなわけで。あとは、
Googleが軍隊を持ち、対立企業を力で抑圧するようになれば完璧である。「ファイナルファンタジー7」「エースコンバット3」で見た、“企業が国家を超える力を持った社会”、ディストピアの出来上がりだ。

(2022年2月27日)

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