FF13/ボス戦タイムアタック - やり込みinFF

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ボス戦タイムアタック

 



「クリスタリウム封印で2000万ギルを持っているデーター」を作成する


 「ボス戦タイムアタック」枠の更新としては
1ヶ月半ぶりである。今回は、まず“クリア後の戦い”に向けた準備を行い、その後にラスボス3連戦の第1戦である「バルトアンデルス(3回目)」との戦いについて取り扱っていこう。
 …まず、FF13では、
「ラスボスを倒すと、更なるクリスタリウム成長が解禁され、ラスボス戦の前から再開する」という仕様が用意されている。よって、ラスボス戦で最速タイムを出すためには、いったんエンディングを見たうえで、更にキャラクターを成長させてから挑戦する…という手順が必要となる。そして、FF13では、「本編のクリア」を条件として出現する敵は存在しないのだが、様々なミッション攻略においても、この“エンディング後”のほうが好タイムを出せることは言うまでもない。
 ――のだが。このエンディング後に解禁されるクリスタリウム成長を全て獲得するには、
約600万という莫大な量のCPが必要となる。また、最速タイムを目指すためには、不要なアビリティを消すために「成長のやり直し」が必要となることもあるが、もう既に「サブロールの状況」や「物理特化・魔法特化」がグチャグチャになっており、調整をしたい場合、どこからやり直せば良いのかすら分からない。最悪の場合、11章から再プレイとなり、ストーリー進行とCP&ギル稼ぎだけでなく、「源氏の小手」の入手やミッション自体の解禁のため、ミッションモードもやり直さなければならない。もし、1体の敵に挑むたびにこのような調整が必要となるのであれば、とんでもない苦行と言わざるを得ない。

 そんなわけで。私は、この「クリア後のタイムアタック攻略」のために、いったん全てを整理したデーターを作ろうと思ったのだ。目標は、
「クリスタリウム封印で、2000万ギルを持っている状態」である。これならば、何か大規模なやり直しが発生したとしても、CPさえ稼ぎ直せば良いことになる。
 …具体的に、スタート地点は、
【クリスタリウムなしクリアー.】の最終話のデーターとする。これなら、物語はエンディング後まで進んでおり、全員クリスタリウム初期状態で、ミッションも64以外は全てをクリアしている。改造装備も、ランク3武器を1人につき1本以上持っている状態であり、「カイザーナックルLv.★」「マギステルクレストLv.★」「ウルツァイトバングルLv.★」などの高価なアクセサリも3つずつ所有している。
 ――ただ。
手持ちのギルについては、300万ギルと少なめであり、他のランク3武器を制作したり、「マギステルクレストLv.★」を大量生産するといった時には、資金不足となる恐れがあった。もちろん、そのつど稼ぎを行っても良いのだが、そこからクリスタリウム成長をやり直す場合、ギル稼ぎもやり直さなければならない。そのため、今回は、クリスタリウム封印状態でギルを更に上乗せし、ボス戦タイムアタックのスタート地点を作ろうと考えたのである。

 そんなわけで。稼ぎの方法は、
12章ラストを使ったサクリファイス狩りである。この場所では、Ver.1.01の追加要素であるイージーモードを適用することにより、1時間につき90万ギル程度と、チョコボ稼ぎの2倍以上の効率でギルを増やしていくことができるのだ。具体的なやり方や、作戦が出来た経緯などは、【クリスタリウムなしクリアー.プレイ日誌:第14話】に書いてあるので、そちらをご覧いただきたい。
 …というわけで。その戦法に従い、稼ぎを進めていく。自分で言うのも何だが、
この稼ぎ法は良く出来ていると思う。特に、「サクリファイス×2vs防衛騎スウェリエン」との三つ巴バトルでは、複雑なボタン操作を減らしつつ、敵3体をいい感じにブレイクできるようになっている。こういう稼ぎは、単純な時間効率だけでなく、「いかに楽に持続できるか」が重要となることが多い。そのことは、やり込み勢の皆さまなら、よく分かっているはずだ。今も昔も、制限プレイ系のやり込みって、何かを稼ぐ作業がやたら多いからね…。
 ――ということで。目標の2000万ギルを目指し、ひたすら稼ぎを行っていく。スタートは300万ギルを持っている状態なので、だいたい20時間ほどで稼ぎが終わる計算である。というわけで、私の基準としては、めちゃくちゃに苦しいというほどでもない。ただ、実際に稼ぎを行っていた2021年の2月後半〜3月が微妙に忙しかったうえ、間をもたせるために連載開始した
【FF9:回復禁止 低レベルクリアー】が、そっちはそっちで大変な内容となってしまった。結局、稼ぎが終わったのは、4月になってからである。たかだが20時間程度の稼ぎに、1ヶ月半も掛けてしまうとは…。

 ちなみに、このギル稼ぎは、現在では亜流が存在する。内容は、
プラウド・クラッド(2回目)の撃破前のタイミングで同じ稼ぎを行うというものであり、「ボスに挑む→リスタート」を繰り返すことで、素早く敵を復活させられるとのことだ。タイミングが極端に限定されるものの、これからクリスタリウム封印を始めるという人は、試してみると良いであろう。

「デスで999999ダメージ」は有名な戦法だけど、私が実際にプレイしたのは初めて


 そういうわけで。「クリスタリウム封印で2000万ギルを持っているデーター」を作成した。前述の通り、ストーリーはエンディング後であり、ミッションも最後の64
(ウェルキンゲトリクス)以外はクリアしている状態なので、ここからどのような状態にでも成長をさせていける。可能性の獣である。
 …しかしながら。そのためには、
莫大なCPが必要となる。例によって、FF13ではCPを999999までしか貯めることができないが、完全な初期状態から全ての成長クリスタルを獲得するためには、約1100万のCPを消費する。よって、差し引き1000万のCPは、ちゃんと稼がなければならない。しかも、成長のやり直しが生じた場合、ここだけは毎回やり直さなければならない。まあ、これはFF13の仕様として、やむを得ないことである。

 ということで。CP稼ぎには、攻略本に載っている「マハーバラ坑道・入り口近くの脇道ルートを行き来する」という方法でも良かったのだが、今回は
ロングイを相手に戦ってみることにした。
 …さて、ロングイは、ご存じの通り、大平原で“輪っかになった7つのミッション”のクリア後にのみ登場する亀の進化系であり、
FF13最強モンスターの呼び声が高い。通常攻撃で万を超えるダメージを与えてくるうえ、両足を倒さないと本体にまともな攻撃ができず、そして転倒させても「物理&魔法:耐久」が解除されないという圧倒的な耐久力を持つ。普通のプレイ方針では、CP稼ぎどころか、成長をあらかた終えた後にやっと戦えるくらいの相手である。
 ――ただし、敵には、「召喚獣を呼ぶと転倒する」という、アダマンタイマイ・トータスと同じ弱点がある。しかも、
ロングイには毒が効くため、「バイオ」によって非常に大きなダメージを与えられる。でもそれだけでは倒せない…と言いたいところであるが、イージーモードを用いて召喚カウントを30→45と延長することにより、ほぼバイオだけで削り切るようなことも可能になるのだ。

 具体的には、ヴァニラをリーダーとし、開始直後にヘカトンケイルを召喚する。なお、知っている人も多いと思うが、「アルテマ」の大爆発が終わる前に召喚演出をスキップしまうと、攻撃が続行され、共闘モードが始まった瞬間にヴァニラが即死するという
謎仕様があるため、少し待ってから飛ばしていく。
 …その後、ヘカトンケイルとの共闘モードでは、転倒したロングイに対し、まず「バイオ」を掛け、その後は適当に弱体化したあとに、チェーン500%以上で「バイオ」を上書きする。そして、共闘モード終了が迫ったら、ドライビングモードに変形し、制限時間ギリギリまで粘りながら、
ドライブ値が「1」の「ガトリングキャノン」を使用しづける。カウントは、何も行動しなくとも減っていくが、その間隔は2秒であるため、完全な放置でも90秒は稼ぐことができ、少しずつコマンド入力をすることによって、更に時間を増やせる。そうして毒でダメージを与えていき、ドライブ値が「2」になったら「バスターフォース」、最後の「1」でもギリギリまで待ってからガイアサルヴォーLv.3(か、そのまま放置)すれば良い。
 ――そして。召喚獣が帰ったら、あとは90秒以内にロングイを倒し切る必要がある。ただ、既に
毒によって敵のHPは1/3程度になっているため、あとはヴァニラJAMによる弱体化と、サッズENHによる強化を組み合わせて、「JAMの『デス』によるダメージを『ATK+ATK+ATK』で適用する」という例の戦法を使っていけば良い。「デス」は、固有技で唯一「エン系の効果が乗る」という性質を持つうえ、敵の「魔法:耐久」を無視できる(ただしデシェルの効果も入らない)という特徴があり、999999のダメージを与えることも不可能ではない。これを連発し、残ったHPを削りきれば良いのだ。

なんでや! 阪神関係ないやろ!


 ということで、「毒ダメージ」「ヘカトンケイルによる時間稼ぎ」「イージーモード」を組み合わせれば、
恐らくは完全な初期状態に「バイオ」を加えただけであっても、ロングイのHPを削りきれると思われる。実戦では、キャラクターが成長することによって火力も上がっていったので、「ドライビング中のコマンド入力をやめ、カウント45の間は待っているだけ」「待ちすらせず、速攻でガイアサルヴォーを使い、キャラ3人の火力で勝負する」と段階を上げ、操作を簡略化しつつ戦闘時間を短縮していった。
 ――そして。ロングイ戦の報酬は、次の通りである。まず獲得CPについて、「グロウエッグ」を装備する前提で、
20万である。これは、言うまでもなく全モンスターで最大であり、バルトアンデルス(2回目)とプラウド・クラッド(2回目)が同率1位で、アダマンタイマイ&トータスと比べても2.5倍の数値となっている。たった5体で、CPがカンストの999999に達するのだ。また、アイテムについては、15万ギルで売れる「プラチナインゴット」と、ランク3武器の制作に必要な「トラペゾヘドロン」を落とす。今回は、既にギルを十分に稼いでいるため、これらのアイテムは必要無い。しかしながら、CP稼ぎを亀で行うことに最初から目処を立てていれば、もう少しサクリファイス狩りのほうを少なくできたかもしれない…。

 さて。この稼ぎを行う場所は、アルカキルティ大平原の北にある“亀の巣”である。大型の亀と小型の亀が大量に存在し、現在では
ロングイ2体&シャオロングイ3体が闊歩するという世紀末な地域になっている。ちなみに、このうち片方の大型亀のパーティには、以前はゴルゴノプス3体が付き添っていたが、ロングイに変わるとそれも居なくなってしまっている。残念…。
 ――そして。この場所での戦い方は、まずセーブポイントを起点とし、すぐ近くにいるロングイを召喚&バイオ作戦で倒す。次に、
TPをエーテルスモークで回復し、奥のほうのロングイも同じ戦法で撃破して、TPはスモークで補充する。その後、敵はそのままでは復活しないので、セーブポイントに戻ってセーブ&ロードを行い、以降は繰り返しである。ループ部分だけなら10分以内というところだが、実際にはクリスタリウム成長に時間を使うため、もう少し長めになるだろうか。それでも、1時間で100〜200万CPは稼げるため、クリア後のCP稼ぎ効率はFF13で最大であろう。Ver.1.00を前提としたオチュー稼ぎ(オチューはVer.1.00でのみ奇襲可能。アグラ牧野に登場する個体を奇襲して倒し、少し離れて再出現させることを繰り返す)がどれくらいの効率だったか忘れてしまったが、ロングイ1体分のCPを稼ぐためにはオチューを7.5回も倒さないといけないので、体感的にはロングイ稼ぎのほうが楽に感じるはずだ。

 ちなみに、TP回復に使う「エーテルスモーク」は、実は「アクセルサッシュを購入してLv.★
(Lv.2)に改造する」「ムナール石と反応させる」「エナジーサッシュをLv.★(Lv.2)にして解体する」という手順で、量産できる。掛かるギルは約7万であり、「プラチナインゴット」の入手で容易に帳消しにできる。そのため、CP稼ぎだけでなく、ギル稼ぎとしても利用可能だが、ギルだけなら前述のサクリファイス稼ぎのほうが楽なうえ、実施できる時期が遅すぎるため、縛りプレイではあまり使えない。通常プレイでは、200万ギルと極めて高価な「トラペゾヘドロン」の入手に挑戦してみるのも悪くないだろう。
 …なお、「エーテルスモーク」を使わず、戦闘でTPを回復する場合、セーブポイントの向こう側に行って、その付近に登場するゴルゴノプスだけの2パーティを倒し続ける
(出現場所から少し奥に行って戻ると、どちらのパーティも復活する)という方法がある。この場合、「プラチナインゴット」の売却額を全て懐に入れられるというメリットがあるが、今回プレイでは既にギルは十分であるため、こちらのパターンを使用することは無かった。

 ちなみに。私の、歴代プレイでの亀狩り稼ぎというと、まずは今回の「ボス戦タイムアタック」において、今回と同じ場所でアダマントータスを召喚転倒から撃破し、大量のギルを稼いでいる
【第20話】【第21話】など)。次に、プラウド・クラッド(2回目)戦にて、ファングENH「ブレイダ」を真っ先に使ってもらうために大規模な育て直しが必要となった際には、CP&ギルの同時稼ぎを行うため、12章のアダマンタイマイを使用している【第24話】
 ――その他、クリスタリウム封印プレイでは、「イージーモード&エンディング後」の限られた条件下でアダマントータス稼ぎができることを発見したが、
無成長プレイではギルのみが目当てとなるため、発見しただけで終わってしまった(【クリスタリウムなしクリアー.プレイ日誌:第15話】。うーん、亀狩りと言うと、あまり私のプレイでは行っていない印象があったけど、こうして見てみると、それなりには取り込んでいるみたいだな。

全員のHPがおなじみの数値になりました。ヴァニラだけ中途半端な理由は永遠の謎


 そんな感じで。
合計10時間ほどを掛けて、全員のCP稼ぎをサブロール全成長&魔法特化」という形で終了させた。
 …これについて、サブロールを全て成長させると、ファング
ENH「ブレイダ」を真っ先に使ってくれなくなったり、各キャラクターのJAMで不要な技が発動してしまったり、ファングBLAが物理攻撃を使ってしまったりなどと、様々な問題が発生する恐れがある。しかし、無駄な行動は、それが発動してみないと無駄だとは分からないため、とりあえずは全成長をさせ、そこから必要に応じて育て直しを行う方針としたのだ。だからこその、「クリスタリウム封印&2000万ギル所持」という状態のデーター作成である。
 ――ちなみに、稼ぎ時間の「10時間」という数値については、今回は初回ということで試行錯誤をしており、余計な時間が掛かっている。また、成長途中のデーターをいくつか残している
(「メインロールの主要ルートと、サブロールのうちバトルで使わない物のみ育成」など)ため、それらを使えば、育て直しの時間はかなり短縮できるだろう。私も、稼ぎ作業はキツいと思っているので、できる限り手間を削減可能にしているのである。

 そんなわけで。ギル稼ぎとCP稼ぎを合計し、
30時間ほどを掛け、ようやくエンディング後の敵に挑んでいく準備ができた。ここから戦うのは、ラスボス3連戦と、ミッションモードの強敵と、その他のである。これらの敵には、何度でも戦えることと、最終的な状態で挑めることから、先駆者兄貴たちのタイムアタック記録が多く残っているという特徴がある。私は、完全な後発組で、挑戦者である。歴戦の記録にどこまで挑んでいけるか、楽しみだ!


Part.1 - 基本事項
明らかにオーファンの前座


 
一応、ストーリー攻略レベルだと、「アルテマ」がまあまあ痛い…というくらい


 それでは、今回の相手である
「バルトアンデルス(3回目)」について説明していこう。まずは、基本的な事項である。
 …こいつは、物語的にもバトル的にも、
明らかにオーファンの前座であり、これと言った特徴的なパターンを持っていない。敵本体は、非常に長い間隔で「アルテマ」を使いつつ、3分が経過するかHPが75%以下になると、次の行動として「タナトスの哄笑」を選択する。「タナトスの哄笑」を使った後は、比較的早めに「アルテマ」を使う(「タナトスの哄笑→アルテマ」と組み合わせての行動であり、2連続でタナトスの哄笑を使うことは無い)。以降は、「アルテマ」「タナトスの哄笑→アルテマ」を1:2程度の割合で繰り返す。パーツは、本体が攻撃していないときに、500ダメージのレーザーを使用する。今回のパーツの攻撃も、2本が物理・2本が魔法扱いとなっているが、ステータス異常の追加効果は無い。以上である。より詳しい情報については、10年前の【クリスタリウムなしクリアー:おまけ9】にまとめてあるので、そちらをご覧いただきたい。

 ということで。今回のバルトアンデルスには、1回目の時に見られたような「パーツを破壊してから本体を狙う」「時間経過で、使用する魔法を強化していく」「総攻撃で一撃必殺のデストルドーを防ぐ」といった多彩な特性や、2回目の時の「少しずつ顔が現れていく」「多数のステータス異常を使用してくる」「バージョンアップによって攻撃の性能が変わる」というふうな性質は
まるで無く、ただ単にダメージ技を使ってくるのみである。
 …よって、攻略法としては、「DEF+HLR+HLR」など、大技を防ぎつつHPを回復できるオプティマを用意し、あとは
ENHJAMで適当にステータスを発生させ、BLAでブレイクして殴れば良い。敵の耐性としては、2戦目の時と同じく、全属性半減であるため、「ウィーク」を決めれば、チェーンボーナスの伸びが2倍となって、かなり戦いやすくなる。また、大技によって受ける損害が大きいため、「スロウ」で遅延をさせるのもお勧めである。
 ――まあ、確かに、こいつはバトル的にはラスボスであるオーファン(第1形態)戦の前座だし、
物語的にも明らかにオーファンの前置きと言える。しかし、だからと言って、バルトアンデルス2回目の完全使い回しというのはどうなのだろうか。そりゃあ確かに、ラスボス3連戦は、2戦目と3戦目が特徴的なバトルだから、1戦目まで中身たっぷりにしてしまっては、クドく感じるかもしれない。しかしながら、1回目が・2回目がだったのだから、3回目は金色とか、せめて色くらいは変えてほしかった。なんだろう、FF13も開発終盤で苦しかったのかな…。


Part.2 - TA編その@/なんでもあり
ファングJAMで狙った魔法だけを使用する


 
使う魔法を選べるのは非常に強力


 では、タイムアタック攻略のほうに入っていこう。まずは、スモークを使用する「なんでもあり」のほうからである。
 …さて、今回は久々に、
キャラを魔法特化とし、固有技も使用しないという、11章の大ボスたちのような戦いを行う。理由として、敵には弱体化が有効であり、物理・魔法に対する耐性も持っていないため、基本技を素早く使用できる魔法が一番良いと感じたからだ。
 ――ちなみに、これまで何度も活躍したホープ
BLA「ラストリゾート」は、今回は「ウィーク」で相手の耐性を消せるため、あまり強みを感じなかった。ファングATK「ハイウィンド」も、火力を出すためにはファングを物理特化にする必要があるが、「たたかう」のモーションが遅すぎて他キャラと行動が合わず、全く駄目であった。その他、ライトニングをリーダーに起用し、チェーンボーナスを999.9%まで上げて、約162万を削れる斬鉄剣で切り捨てる…という変な手も考えたが、残念ながら魔法特化より好タイムを記録することは無かった。

 ということで。今回の作戦は、メンバーをファング・スノウ・ライトニングの3名とし、
魔法で殴る作戦である。11章のダハーカ戦【第21話】、バルト2回目戦【第22話】で用いたのと同じ陣形であり、3人とも高火力なうえに、行動モーションが同じくらいの速度なことが魅力である。
 …そして今回は、ファングの
JAMで、前々から活かしてみたかった戦法を利用する。それは、「使う魔法を制御する作戦」である。というのも、ファングのJAMは、メインルートのみを通って行けば、実は「スロウ」と「カーズ」しか覚えずにロールレベル5まで成長させられる。ファングは、レインズ撃破後には「デプロテ」「デシェル」を、バルト2回目撃破後には「ウィーク」を習得できるが、それらは全て脇道に存在するのだ。
 ――さて。FF13のAIは、基本的にはダメージを増やす「弱体系」
JAM魔法から優先して使用する。よって、ファングには、「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」のうち、必要な物だけを使用させるという戦法が取れるのだ。

 では、その他のキャラと比べてみよう。まず、サブロール系のキャラ
(ライトニング・サッズ)は、デプロテ→デシェル→ウィークの順に覚えるため、ウィークは欲しいがデプロテが要らないという場合が非常に多かった。そして、メインロールのヴァニラも、デシェル(取得済み)→デプロテ→バイオ→ウィークの順に成長クリスタルが存在し、全てメインルートのため、どれかを諦めようとすると、以降の成長を全て捨てなければならなかった。
 …もっとも、それらのAIの穴を埋める手として、FF13には「手動コマンドの入力」という方法が用意されている。しかしながら、それができるのはリーダーだけであり、メンバー編成の都合で
JAMをリーダーに出来ない場合もある。しかも、コマンド入力は大幅なタイムロスになる。よって本プレイでは、手動コマンドの入力を使えない場合も多かった。
 ――以上の理由により、
「ウィークだけを連続で唱えてもらう」「デプロテかデシェルの片方と、ウィークを交互に唱えてもらう」という作戦が取れるのは、ファングだけであり、その特性は非常に重要なのである。なにせ、狙った魔法だけを繰り返すことで、その発動率を大幅に上げられるからだ。これまでのタイムアタックでも、JAM魔法が第1関門となってきたことは多く、その発動率を高められれば、他の部分で勝負を仕掛けやすくなる。やれ、FF13に、ガンビット的なのがあれば、こんなことは考えなくて良いのだがなあ…。

 ちなみに。今回のバルトアンデルス(3回目)は、2回以上戦うことができるため、「ライブラ」「ライブラスコープ」を使う必要は無い。このことは、今回以降に戦うラスボス連戦・ミッションモード・その他の
、全ての敵で同じである。逆に、ライブラ情報が分からないことを前提とする戦法は…うん、たぶん無いと思う。もし有ったら、やり直しが滅茶苦茶キツくなるな…。

すっげえ白くなってる


 そんなわけで。前述の通り、基本的な戦法は、魔法攻撃を使用したスピード攻略である。ただし、今回は
2つのガ系魔法を使用した。
 …まず、冒頭は、ファングリーダーの「JAM+BLA+BLA」を使い、「デシェル」「ウィーク」だけを使用してもらう。AI操作だと、デシェル・デプロテは掛かった瞬間に行動をやめてしまい、オプティマチェンジまでにゲージを使い切れないことも多いが、リーダーならば確実に最後まで唱えられ、デシェル×3+ウィーク×3で攻撃を行える。また、
それがオートコマンドでできるため、時間的な無駄が存在しないというのも嬉しい。
 ――具体的に、平均チェーンボーナスを120%とした場合、デシェルを3回放って成功する確率は
約51.6%、ウィークを3回放って成功する確率は約41.0%ということで、2つのステータスを同時に発動させる場合でも2割を超えている。「初手で2つのステータスを同時に成功させる」という難しい課題を、これだけ高確率で成功させられるのだから、その後の戦いは非常に進めやすくなるのだ。ちなみに、AI操作で、特に何も考えずに「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」を滅多打ちさせた場合、厳密な計算はしていないが、たぶんデシェル・ウィークが同時発動する確率は1/20くらいだと思う。アルティミシアがメンバーを自由に選んで、それが完全にこちらの狙い通りになる確率と同じである。
 ちなみに、6発目の「ウィーク」の文字が表示される瞬間にオプティマチェンジを行うと、演出の一部をカットできる仕様が今回も存在するようなので、これを適用しておく。タイミングはまあまあ厳しいが、弱体化×2の発生がそこまで難しくないため、総合的な確率も極端にキツいわけではない。

 そうして、デシェル&ウィーク状態を発生させたら、2つ目のオプティマである「BLA+BLA+BLA」に切り替える。ここでは、普通にオートコマンドを使い、一気にチェーンボーナスを伸ばすだけである。ウィークが決まっていれば、ここで相手をブレイクできる。
 …次に、3ターン目だが、他キャラが攻撃しつつ、
ファングが「エアロガ」を使い、すぐに「ATK+BLA+BLA」に変更する。エアロガは、ATBコストが「5」の技であり、威力倍率は3.6しか無いため、ATBコストが「1」の技を5回使ったほうが強い…と思われがちだが、魔法1回の行動時間で強力なダメージ技を使えるという点が重要である。威力が0.72倍でも、モーションが5倍速(厳密には、実行時間は1/5ではないが…)であるため、総合的な性能は決して劣っていないのだ。この辺りの議論は、ダハーカ戦での「エアロラ」の採用時にも行っているので、そちらをご覧いただきたい【第21話の該当部分】
 ――そしてもちろん、エアロガを使う理由として、
ATKで適用した場合に大ダメージを与えられるという点も見逃せない。このバトルの状況だと、だいたい45万のHPを削ることができる。ちなみに、エアロガは、コマンド入力からダメージ発生までの時間がとても長いため、特にATKでダメージを適用しやすい魔法と言える。FF13のアビリティは、本当に色々な使い方ができるなあ…。

 さて。4ターン目である。オプティマは「ATK+BLA+BLA」となっており、3ターン目はエアロガで早回しをしたため、「次のオプティマチェンジで12秒ルールが発動する状況」となっている。ここでファングは、
「ルインガ×2」を手動コマンドで入力するのだ。
 …この理由は、行動2回でATBゲージを使い切れるため、他キャラの
BLAと合わせやすいからである。そして、12秒ルール適用直後ではないため、コマンド入力とゲージを貯める時間が重なり、ロスも無い。また、ルインガはダメージ発生が遅めであるが、トドメではないため、そのデメリットも無いものと考えて良く、むしろ「ATK+ATK+ATK」でダメージを適用しやすくと言える。「ATKロールレベル5が他キャラに与える影響」は、ダメージ+15%である。それが2人で+30%、つまりダメージは+250%+280%ということで、1割以上も増えるため、なかなか馬鹿にならないと言える。
 ――そして、ラストの5ターン目は、いつもの「ATK+ATK+ATK」である。
BLAの2名は、ラ系魔法のダメージをATKで適用しつつ「ルイン」を連打し、遅れたファングも「ルイン」で攻める。ここは、リーダーのファングのみ「ルイン」の使用が遅れてしまうのであるが、全体的に火力余り気味にしており、スノウとライトニングが6発全て、ファングが3〜4発くらい撃ったところで敵を倒せる。よって、「ファングだけがルインを使用する時間」が無く、それによるロスも発生しない。なんかさっきから異様に先読みしてるみたいなことを言ってますが、いい感じの行動を組み合わせたらいい感じになっただけです。

 とまあ、こんな感じで。
魔法攻撃を主体とすることにより、非常に無駄の少ない戦い方を行えるのだ。
 …そして、撃破タイムは、
24秒というものであった。まあ、行動5セットを早回しすれば、だいたいこんなものであろう。くしくも、バルトアンデルス(2回目)の「なんでもあり」の時と記録がまったく同じである。ということは、スモーク等なしでの目標は、26秒ということになるのだな…!

動画




Part.3 - TA編そのA/スモーク等なし
初手でのステータス成功&演出回避がとにかくキツい


 
やっぱりアビリティのON/OFF機能が必要だと思うんだ


 続いて、「スモーク等なし」で戦っていこう。基本的な方向性は、「なんでもあり」の時と同じく、3人で行動タイミングを合わせて、魔法攻撃でテキパキ戦っていくことである。そこに、スモークが無い場合ということで、微調整を加えていくのだ。
 …ただし。今回は、
スモークを使っていた時に比べ、初ターンが非常にキツくなる。理由として、全員をENHで強化している暇は無いので、ヘイスト+フェイス状態はアクセサリで発動させることになるが、そうすると枠が「ダッシューズ」「魔神のタリスマン」に取られ、火力が大幅に低下してしまう。それを補うために、ファング1人の火力を「マギステルクレストLv.★」で強化し、ENH「ヘイスト+フェイダ」状態を自身に発生させ、“ファング1本槍”の作戦を使うことになる。だが、そのために、ファング以外のキャラクターが、JAMでデシェルとウィークを発動させる必要が出てくるからだ。

 さて。ファングがリーダーで
JAMを使えば、「ウィーク×3+デシェル×3」というコマンドを確実に1ターン目の行動として入力できた。しかし、今回はファングはENHで自身を強化するため、ライトニングJAMがデシェル&ウィークを決めなければならない。
 …しかし、前述の通り、ライトニング
JAMはデプロテ→デシェル→ウィーク→バイオの順に魔法を覚えるため、ウィークを使いたい場合、必ずデプロテも覚えなければならない。つまり、ライトニングJAMは、「デプロテ×2+デシェル×2+ウィーク×2」という行動を入力してしまう。必要なのはデシェルとウィークだけなので、デプロテは無駄行動である。しかも、AI操作だと、JAMは各ステータスが成功した瞬間に行動を取りやめてゲージを溜め直す。これは、“既に成功しているステータス魔法を連発しない”という意味で、通常なら有益な行動なのだが、タイムアタックだとATBゲージを使い切れなくなることが増えるため、かなり有害である。とりわけ、デプロテが成功して行動を取りやめてしまう場合は最悪としか言いようがない。
 ――もっとも。これでも、今回はライブラ情報が明らかになっており、
「バイオ」を使わないだけマシである。ラスボス3連戦より前の戦いでは、不必要な場面でバイオを放たないために、ライトニングのJAM「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」だけで成長を止めるという対策をすることが多かった。それでも「デプロテ」は割り込んでくるのだが、もうここは諦めるしかない。今回、もし「バイオ」よりも先の成長クリスタルを諦める必要があるのなら、魔力-67に加え、ロールボーナスによる弱体化成功率が1.4倍→1.2倍と、厳しい戦力ダウンを受けるため、全て成長させられるのはマシだったと言える。

 そんなわけで。ファング
JAMの使用時と異なり、ライトニングによる初手のデシェル&ウィーク成功は、確率的にかなり苦しい。そこに、「ENHでヘイスト+フェイダを入力し、フェイダの文字が表示される瞬間にオプティマチェンジをすることで、演出の一部をカットする」という例のアレを成功させなければならないので、もう初ターンを乗り越えられるのが100回に1回程度という厳しい戦いとなってしまった。
 …が、その後の戦い方については、
「なんでもあり」の時とほぼ同じである。最後の、「ATK+ATK+ATK」によるファングでのトドメは、ルイン×6ではなくルインガ×2としたが、逆に言うと、そこくらいしか変えたところが無い。「エアロガで早回しをし、12秒ルールの適応を後回しにしつつ、ルインガ×2を入力する時間を作る」というキー部分が同じであるため、まあ同じ作戦と呼んで良いであろう。
 ――そして。撃破タイムは、狙い通り
26秒であった。28秒はちょくちょく出ていたので、縮まるとしても、あと1秒かな…と思っていたので、一気に2秒も短縮できたことは非常に良かった。ここで27秒が出ていたら、間違いなく易きに流れていたように思う。26秒は、そうそう抜かされないと思うな…!

動画




記録
「バルトアンデルス(3回目)」戦
なんでもあり:
24秒
スモーク等なし:26秒

編成/なんでもあり
戦闘メンバー   オプティマ
ファング HP24000 / 物理1527 / 魔法2841
ランス・オブ・カインLv.★(シャーマニクス系統)
閃光のスカーフLv.1 / 源氏の小手Lv.1 / マギステルクレストLv.★ / マギステルクレストLv.★
「物理低下」「開始時ATB完全」「ダメージ限界突破」
1 JAM+BLA+BLA
2 BLA+BLA+BLA
スノウ HP30000 / 物理1220 / 魔法2850
セイブ・ザ・クイーンLv.★(妖魔の呪印系統)
閃光のスカーフLv.1 / 源氏の小手Lv.1 / マギステルクレストLv.★ / マギステルクレストLv.★
「物理低下」「開始時ATB完全」「ダメージ限界突破」
3 ATK+BLA+BLA
4 ATK+ATK+ATK
ライトニング HP20000 / 物理1558 / 魔法2615
オメガウェポンLv.★(アクセルブレード系統)
閃光のスカーフLv.1 / 源氏の小手Lv.1 / マギステルクレストLv.★ / マギステルクレストLv.★
「攻撃してATB回復」「開始時ATB完全」「ダメージ限界突破」
5 -
6 -

(ファングJAMには、デシェルとウィークのみを追加で覚えさせている)


編成/スモーク等なし
戦闘メンバー   オプティマ
ファング HP24000 / 物理1527 / 魔法3141
ランス・オブ・カインLv.★(シャーマニクス系統)
源氏の小手Lv.1 / マギステルクレストLv.★ / マギステルクレストLv.★ / マギステルクレストLv.★
「物理低下」「開始時ATB完全」「ダメージ限界突破」
1 ENH+BLA+JAM
2 BLA+BLA+BLA
スノウ HP30000 / 物理1220 / 魔法2250
セイブ・ザ・クイーンLv.★(妖魔の呪印系統)
閃光のスカーフLv.1 / 源氏の小手Lv.1 / ダッシューズLv.1 / 魔神のタリスマンLv.1
「物理低下」「開始時ATB完全」「ダメージ限界突破」
「オートヘイスト」「オートフェイス」「ATB10%加速」
3 ATK+BLA+BLA
4 ATK+ATK+ATK
ライトニング HP20000 / 物理1558 / 魔法2015
オメガウェポンLv.★(アクセルブレード系統)
閃光のスカーフLv.1 / 源氏の小手Lv.1 / ダッシューズLv.1 / 魔神のタリスマンLv.1
「攻撃してATB回復」「開始時ATB完全」「ダメージ限界突破」
「オートヘイスト」「オートフェイス」「ATB10%加速」
5 -
6 -
 

戦い方/なんでもあり
「JAM+BLA+JAM」
で、リーダーのファングがデシェル・ウィークを決めつつ
6回目の行動が宣言される瞬間にオプティマチェンジをして、演出を短縮する

「BLA+BLA+BLA」で、まずは普通に1回攻撃する
次に、リーダーがエアロガを入力し、すぐオプティマチェンジをする

「ATK+BLA+BLA」で、エアロガのダメージをATKで適用しつつ
ルインガ×2を入力し、すぐオプティマチェンジする

「ATK+ATK+ATK」でルインを使って敵を撃破する

戦い方/スモーク等なし
「ENH+BLA+JAM」
で、リーダーのファングが自身にヘイスト+フェイダを掛けつつ、
ライトニングがデシェル+ウィークを決め、例のオプティマチェンジ短縮技も適用する

以降は、トドメのリーダーの行動がルインガ×2になる以外は、
なんでもありの時と同じ

(セーブデーターは【こちら】



サッズ△「出番は?」


 というわけで。ラスボス3連戦の開幕である「バルトアンデルス(3回目)」戦は、これにて終了である。
 …そして。次は、本番と言える
「オーファン(第1形態)」戦である。ご存じ、クリスタリウム封印プレイでのエリクサーなし攻略を始めとし、数々の縛りプレイで名場面を作ってきた強敵ともである。今回のタイムアタックにおいても、圧倒的に効きづらいステータス異常や、HP<40%でのモードチェンジ、初手で瀕死にしてくるなど、様々な特徴が存在し、一筋縄ではいかない相手になってくるだろう。代わりに、スモークは強制的にオフなので、1戦に全てを懸けるということになる。さあ、ここが正念場だ。次は、先駆者兄貴たちの記録を超えられるかな…?

 

(2021年4月5日) 84 PV

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