低レベルクリアー.プレイ日誌


♪飛空挺 ヒルダガルデ 提供:J.M.'s Home.net

【第十ニ話 やる気無き敵】

 おっと忘れていた、空を飛べるようになったので、マップ左下のダゲレオへ。「星宮カプリコーン」が入手でき、他にも数々の強力アイテムが購入・合成できる。特に刀魂放気で100%石化効果を引き出せる盗賊刀「サルガタナス」は入手時期がDISC1枚分くらい遅い気がするが、せっかくだから作っておこう。
 他にもキャラクターに恥ずかしい名前を付けていた場合は、中二階でネミングウェイのカードを見せて名前を変更しておくと吉。

 それが終わったら、今度こそイプセンの古城へ。入口右で「星宮アクエリアス」を入手し、他にも極めてどうでもいい装備品を回収しながら先に進みボス「ダハーカ」戦。まずこのダンジョンの特徴として、攻撃力の低い武器を装備しないと敵にまともにダメージが与えられないことに注意しよう。
 ダハーカの攻撃は回避可能な単体攻撃と「ブリザガ」のみ。ということでマダインの指輪で氷属性を無効化すれば全滅はないことになる。たまに「一直線」を使い防御力を激増させるが、待っていればすぐに解除される。
 大変恥ずかしいことにこいつ、FF9で登場する全てのボス敵の中で唯一が効いてしまう。更に行動を行おうとすると即死するヒートまでものが有効である。もはや沈黙と暗闇の両方が有効であるため「テント」によるST攻撃が非常に有効であることなどどうでもよくなってしまうくらいだ。ということで出来る限り馬鹿馬鹿しく倒すことがやり込みプレイの使命なような気がしたので、今回は「ルーントゥース」の刀魂放気で毒状態にして倒してみることにした。テントの毒と刀魂放気3回で死んだ。完。
 ・・・ネタに徹したボスであるが、盗めるアイテムは有用。特に「オリハルコン」はDISC3中ジタンの最強武器となるので、「盗賊の極意」「目利きの手触り」などの力を借りて是非ここで盗んでおこう。後で買ってもあのパンデモニウム三連戦には一応間に合うけど、セーブポイント後だからいちいち付け替えるのがめんどくさいんだよな・・・。

 その後は一度反時計回りにグルグル回るイベントをやって「低レベル+入店禁止クリアーIII」で決め手になったアイテム「いにしえのかおり」を入手。城の外に出る。
 次はジタンが一人で行動するイベント・・・何気にここが厄介。敵の攻撃を受けると一撃死してしまうことも少なくないし、アーリマンの「死のルーレット」なんかは選択された瞬間に失敗が確定する。ということで「いつでもヘイスト」で素早く先攻を取り、さっさと全力逃亡してしまおう。
 城の内部でツンデレを仲間に加えたらイプセンの古城を脱出する。はあ、俺はデレデレのほうが好きなんだけどな・・・。


 次は四つの祠(ほこら)を攻略するイベント。といっても戦うのは最後のジタン・クイナパーティのみで、ボスは「土のガーディアン」のみ。サクッと倒してしまおう。
 こいつは打撃・ガ系魔法・土属性全体攻撃「地震」の、大きく分けて三つの手段で攻撃してくる。なんならこっちも、三つの攻撃全てに対抗すればいい。打撃は「テント」による暗闇効果で、ガ系魔法は「いつでもリフレク」で(防ぐとなぜか「ブリザガ」しか使ってこない)、そして「地震」は「大地の衣」で防げばいい。こうすれば全滅はなくなり、戦闘不能状態になることも稀になる。後は適当にアイテムを盗んだあと、「オルハリコン」の試し切りにでも使ってしまおう。
 ・・・とか格好良いことを言っている俺は、魔法反射ばかりに気を取られて「大地の衣」の装備を忘れ、地震で一発全滅してジタン一人ツンデレ捜索網まで戻されたりもしたが。
 ちなみにこいつも某ダバーガほどではないが、様々なST攻撃が効く。今回は青魔法を使う予定はないため狙ってはいないものの、「夜」による完封勝利、くさい息によるミニサイズ化、マトラマジックでいきなりHP1、死のルーレットで人生終了、など様々なことが楽しめる。低レベルクリアーではどれもあまり有用ではないが、暇ならいろいろ試してみるのも面白いかもね。


 ということで次はDISC3最大の山場テラ・・・!と言いたいところだが、プレイ日誌的にキリが悪いので小話。
 FF9の低レベルクリアーでは、経験値入手を回避するためのビビの「ストップ」は極めて重要な魔法の一つである。この技、基本命中率こそ40%となっているが、実質の命中率はお互いのレベル差に大きく影響されるため、低レベルクリアーではストーリーが進めば進むほど当たり辛くなってしまう。
 だが、ビビには黒魔法以外にもう一つ固有コマンドの「ためる」があり、一回使う毎に戦闘終了まで魔力を1.25倍にすることができる。この効果は重複するため、Lv1無装備でも7回ためれば魔力を99にまで持っていくことができるのだ。その状態で「ストップ」を放てば、レベル差を介してでもかなり当たりやすくなるはず。
 ・・・が、実際にやってみるとそれほどその効果を体感することはできない。7ターンものディスアドバンテージを背負うくらいなら、さっさと停止を狙っていったほうが良いという意見も聞く。
 そこで、「ためる」の効果はどれくらいなのか?・・・これは、実際にやってみるしかなかろう。

 実験方法はこうだ。まずは何もせず魔力24の状態でストップを100回放ち、何回命中したか測定する。次に「ためる」7回で魔力を99にしてから、同様の実験を行う。
 対象とする敵は次の三体。最初は一体で十分かな・・・と思っていたが、結果から分かることが少なかったので結局600回ストップをかける羽目になった。測定時間、約5時間。

 ◆敵その1 「パイソン」 Lv2 魔法回避率3
 魔力24:100回中41回成功
 魔力99:100回中62回成功

 ◆敵その2 「バンダースナッチ」 Lv14 魔法回避率4
 魔力24:100回中27回成功
 魔力99:100回中44回成功

 ◆敵その3 「ガルーダ」 Lv35 魔法回避率6
 魔力25:100回中11回成功 (「ファイガ」を吸収するためのロゼッタの指輪で魔力が1上がってしまったZE☆)
 魔力99:100回中23回成功

 ・・・何が分かったかと言うと基本命中率の計算式がアルティマニアに載っていないので何も分かっていないのだが、確かにストップの成功率は上がった。元々当たりやすかったパイソン(ダリの村近くに出る蛇)でも1.5倍、Lv36の赤竜をイメージしたガルーダでは約2倍となった。元々の成功率が悪ければ悪いほど「ためる」による命中率UPの効果は大きくなりそうだ。
 とはいえ魔力を99にするためには7ターンもかかってしまう。当然このことは考慮に入れなければならない。そこで、いくつかの戦闘で「ためる」のあるなしどちらが有用か計算してみた。

 ◆1 「黒魔道士タイプC」*3戦(アレクサンドリア) 停止率・・・魔力24:25% 魔力99:40%で計算
 (数字は"そのターンまでに戦闘が終了している"確率)

 

10ターン

15ターン

20ターン

「ためる」なし

47.4%

76.4%

91.9%

「ためる」あり

6.4%

68.5%

94.2%



 ◆2 「バンダースナッチ」*2戦(アレクサンドリア) 停止率・・・魔力24:25% 魔力99:40%

 

10ターン

15ターン

20ターン

「ためる」なし

75.6%

92.0%

97.6%

「ためる」あり

35.2%

89.4%

98.7%



 ◆3 「赤竜」*2戦(グルグ火山) 停止率・・・魔力24:10% 魔力99:20%

 

10ターン

15ターン

20ターン

「ためる」なし

26.4%

45.1%

60.8%

「ためる」あり

10.4%

49.7%

76.6%



 これらの数字から考えてみると・・・敵が多かったり止まりづらかったりで長期戦になればなるほど「ためる」を使った場合のほうが有利になるのだが、目的が「戦闘を終了させること」である以上、両者は対して変わらないように思える。それなら早期決着がつけやすい「ためる」なしのほうがいいだろう。通常低レベルならエーテルの消費量もそれほど気にしないでいいしね。
 赤竜くらい止まらない敵の場合は「ためる」を使ったほうがいいだろうが、その時点では仲間の武器の追加効果なども充実しているため、ビビのストップ一本に頼る必要もないはず。
 ・・・ということで・・・。

 結論:「ためる」は使うな!

 小話おしまい。ちゃんちゃん。

 

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