生きて・・・

  

「人は何故 生まれてくるの?
     どうせ死んでしまうのに。
        悩んだり 苦しんだり 痛い思いをして、
        それでも生きる事にしがみついて・・・・・・
 どうせ死んでしまうなら、生まれてくる事なんて、
 辛いだけじゃない。 苦しむだけじゃない。
                無意味な事じゃない・・・・・・」
                           ・・・・・・君は 言う。
「永遠なんて 無い。
 永久(とわ)の愛なんて ありえない。
     生きる事に比べれば、
     死んでいる方が 何倍も楽だわ。

 あなたにしても、
   いずれ 死によって 別たれる・・・・・・
                   いっそ、出逢わない方が よかった・・・・・・」

僕は、

  生まれてきて 良かったと思う。
      辛い事や 悲しい事、苦しい事も たくさんあった。
  でも、 それ以上に、
    楽しい事、嬉しい事、感動する事がある。
       生きているから、
         さわやかな風や 暖かい陽射し、
          沢を流れる水の ここちよさ、
           生き物のぬくもりを感じる事ができる。
       生きているから、
         小鳥のさえずり、葉ずれの音を聞き、
          美しい花々、森の緑、雨あがりの虹を見る事ができる。
                                 ・・・・・・そして なにより、
                  君と こうしていられる事が・・・・・・
                        どんな苦しみも忘れてしまうくらいに・・・

 今、この時が 幸せだから、
   僕は 生まれてきて、生きてきて良かったと思う。
             ・・・・・・たとえ 死が 二人を別つとも、
                        君といる この時があれば・・・・・・・・

 

  

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