ドラゴンクエスト8 プレイ日誌

【第2話 ゼシカ=サッズ△】

 
どういうファッションなんだ・・・


 オセアーノンを倒し、定期船に乗って対岸の大陸へ移動する。ここで、ついに賛否両論のファッションセンスをしたゼシカが仲間に加わり、これからは3人メンバーで冒険を進めていくことになる。
 ・・・まず述べておきたいことは、今回プレイにおいて、ゼシカは最重要のキャラクターということである。それはもちろん、貴重な○っぱい要員だから・・・というわけではなく、ちゃんとバトル的な理由が存在する。まず、ゼシカに杖のスキルポイントを振っていくと、一番最初に「ピオリム」という素早さを上げる呪文を覚えてくれるが、これがドラクエ8のバトルで非常に大きなカギとなる魔法なのである。FF13で言えば、全員に「ヘイスト」+「ガッツ」くらいの効果はあるだろう。
 では、なぜそこまで「ピオリム」が重要なのかと言うと、ドラクエ8のバトルはターン制となっており、敵味方全員の中から「素早さ」が高い順に1人ずつ行動をしていくことになる。この時、計算に使われる「素早さ」は固定値ではなく、俺の推測であるが、ターンごとに「元々の素早さの数値」「その2倍」までの間でランダムに変動し、その計算結果が高かった順に行動をしていくことになるようだ。あくまで、「1でも素早さが高いほうが必ず先制を取る」というポ○モンシステムではないということである。
 ――しかし、「敵に先手を取られる」ということは、ドラクエ8では極めて不利な状況である。まず、雑魚戦では数を減らすことに手間取って消費が大きくなってしまうし、ボス戦などでも、HPが減って回復魔法を入力したとしても、相手に先手を取られる場合では攻撃を受けてからしか回復できないということになり、非常に戦いづらくなってしまう。そして、ドラクエ8では基本的に敵のほうが素早さが高く設定されているため、適正レベルで敵と戦っていくと、敵モンスターに先手を取られてしまう場合が非常に多いのだ。

 ところが、ゼシカが「ピオリム」を使うと、なんとメンバー全員の素早さが一気に2倍になってくれるのである! その「ピオリム」を使ったターン内に効果が適用されないことは残念であるが、次のターンからは高い確率で味方メンバーがモンスターよりも先手が取れるようになり、非常に有利に戦えるようになるのだ。
 ・・・そのため、ボタン連打で倒せるような極めて弱い敵と戦う場合を除けば、まず間違い無くゼシカは1ターン目で「ピオリム」を唱えることになる。2ターンで勝てる戦闘であっても、「敵→味方→敵→味方」よりも「敵→味方→味方」のほうが遙かに損害が少なくなってくれるし、相手の行動への対処もやりやすくなる。また、ボス敵は「いてつく波動」という技を使ってこちらの補助効果をかき消してくることもあるが、その場合にも必ず「ピオリム」は掛け直すことにする。それくらい、ドラクエ8では「先手を取る」ということは重要なのである。
 ――さて、この「ピオリム」、「1回使うだけでほぼ確実に先手が取れるようになる」というそれだけで十分に強力であるが、更に「序盤で覚えられる」「消費MPが少ない」「味方に使う魔法なので確実に成功する」「効果が長く継続する」などと、もはや利点しか無いという感じになっている。この「ピオリム」を使いこなせるか否かで、ドラクエ8の難易度は大きく異なってくるだろう。ちなみに、「ピオリム」はゼシカしか使うことができず、またレベルアップでは覚えないスキル限定魔法であるため、知らない人は全く「ピオリム」を使えないということも有り得るのだ。うーむ、恐るべし・・・。

 また他にも、ゼシカは鞭スキルで「双竜打ち」という技を覚えることができるが、これまた非常に強力な必殺技であり、ゼシカの大きな魅力となっている。
 ・・・というのも、ゼシカが使える鞭の特性は「敵1グループをまとめて攻撃する」というものであり、単体に与えられるダメージは小さい。そこで、力を振り絞って2回だけランダムに単体攻撃を行うのが「双竜打ち」なのであるが・・・この攻撃、敵が1体だと2回連続で同じ相手にヒットし、しかも1発で与えられるダメージ自体がそもそも大きいため、それらを合算して、敵が1体の場合には通常攻撃の約3倍ものダメージを与えることができる。そのダメージはアタッカークラスにも相当するため、大型モンスターやボス敵に対しては非常に有効な一打となりうるのだ。
 ――やれ、俺は触り程度しか知らないのであるが、どうやらドラクエ8の低レベルクリアーでは「双竜打ち」が極めて重要な攻撃手段となり、ラスボスにトドメを刺すのもこの攻撃なのだという。そりゃ、やり込みプレイレベルでも活躍する技を通常プレイでもバンバン使っていったとしたら、強すぎるに決まってるよなあ・・・。

 というわけで、ゼシカの「ピオリム」「双竜打ち」はどちらも調整ミスとしか思えないような強さを誇るため、それらを使えるゼシカを上手に動かすことが、ドラクエ8における大きなカギとなるのだ。まあ、それ以外の用途でゼシカを使っていっても決して弱くはないのだが・・・しかし、武器によるダメージが少なく、有用なスキルも後半にならないと覚えることができず、さらに攻撃呪文も「消費MP」と「敵の耐性」を踏まえなければ効果的ではないため、結果としてゼシカはかなり使いづらいキャラクターとなってしまう。やはり、ゼシカは「双竜打ち」「ピオリム」を活かしてこそであろう。
 ・・・そんなわけで、ゼシカは「使いこなせば非常に強力なキャラクター」である。それは、FF13で言えばサッズ△に他ならない。「ピオリム」ENHでの「ヘイスト」「ガッツ」あたりで、そして「双竜打ち」は単体への「エリアブラスト」と考えれば、これはもう完全にゼシカ=サッズ△である。合併の効果は、こんなところにも現れていたのか・・・!
 まあ、ドラクエ8はメンバーの入れ替えなどは無いため、サッズ△のように過小評価でベンチ要員となってしまうことは無いのだが・・・それでも、「ゼシカとかHPと防御力が低くてすぐタヒぬわ弱すぎ」となるか「ゼシカTUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEETI-TOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!」となるかを選ぶのであれば、その答えは明白というものであろう。

 
2 0 歳 と い う 微 妙 な 年 齢 設 定


 ということで、ゼシカを仲間に増やして次の町へと向かう。戦闘面においては、上でも書いた通り、まずはゼシカに杖スキルで「ピオリム」を覚えさせ、その後は彼女のメイン武器となる鞭を中心に上昇させていく。その場合、雑魚敵とのバトルでは、ブーメランで全体攻撃をするスコール、単体に大ダメージを与えるヤンガス、そして「ピオリム」などで味方を補助するゼシカと、かなりバランスがとれた感じとなってくれる。とにかく、1ターンで倒せそうにない相手が出てきたら、速攻でゼシカは「ピオリム」を使う。俺は遅い男が大嫌いなのだ。
 ・・・さて、物語上でオセアーノンを倒した後の次の目的地は、ククールが住んでいる「マイエラ修道院」である。ここはイベントを見るだけであり、その後にドニの町へと行き、ファンの間で隠れ名シーンとされている喧嘩イベントを見てククールと知り合い、再び修道院へと向かった後に、今度はククールに頼まれて修道院地下室の探索を行うことになる。この辺はイベントが多いけど、まあこれはこれで。

 ということで、新たなるダンジョンの「旧修道院跡地」の探索を行う。ここでは、経験値稼ぎの定番モンスターであるメタルスライムが登場するため、血に飢えた勇者たちが夜な夜な聖水を持って徘徊するという恐ろしい地になっているが、とりあえず俺は普通に進めていく。なんでも、ここは疫病が流行って見捨てられたんだとか・・・。
 ――ところで、ここらでスコールがブーメランの「パワフルスロー」を覚えるなど、各キャラクターが様々な技を覚えて楽しくなってきたため、雑魚相手にどんどんと特殊技を使って戦闘をしてみる。わーこの技かっこいいなー、などと思いながら進めていき・・・最深部でボス:「なげきの亡霊」戦。ボスらしくHPが高いうえに、「ベギラマ」などの強力な技を使用し、さらに仲間を呼んで戦線を強化してくるが、まあ数年前の初回プレイでこいつに苦戦した記憶は無いため、テンションを上げて攻めていけば何とかなるだろう。うんうん。
 ・・・と余裕をこいていたところ、なんとMPが切れてしまったのである。そしてもちろん、ドラクエ8ではMPが尽きれば「たたかう」しかできない。そりゃそうだ。あんな景気良くダンジョン内の雑魚敵で特殊技を使いまくっていれば、FF13じゃないんだしMPが切れるのは当たり前だよな・・・。仕方が無いので、アイテムの「やくそう」でHPを回復しながら戦っていくが、それでは回復量よりも受けるダメージのほうが大きいため、どんどんとジリ貧になっていく。そしてついには、その「やくそう」も尽きてしまい、最後はテンションなんて溜めずにひたすら殴りかかるだけとなってしまった。これで全滅か・・・と思ったが、何とHPギリギリでなげきの亡霊を倒すことに成功したのである。まさに劇的な展開であった。これが、事実は小説よりも奇なりってやつか・・・。

 そんなこんなでイベントを進め、いよいよ最後の仲間であるククールがパーティに加わってくれる。ククールは、物理も魔法も使えるオールラウンダー・・・と見せかけて、どちらも中途半端というFC版サ○ルトリアの王子のような感じとなっているが、素早さがゼシカに次いで高く、またレベルが上がると「ベホマラー」(全員のHPを100弱ほど回復)「ザオラル」(味方1人の戦闘不能を低確率で回復)「ザオリク」(味方1人の戦闘不能を完全に回復)という重要な魔法をいち早く覚えてくれるため、実はこの顔でパーティ内の貴重な回復キャラとして活躍してくれるのである。ちなみに他には、風属性魔法の「バギ」系を覚えてくれたりもするが・・・まあ、暇つぶし以外には特に利用用途が無いだろう。
 ・・・そんなククールがレベルアップで覚えられるスキルは、「剣」「弓」「杖」「格闘」「カリスマ」の5つである。この中では、様々な魔法を覚える「杖」を上げるのが鉄板とされているが・・・今回プレイでは「剣」を中心に上げていくことにする。というのも、今回プレイでは俺はスコール(主人公)にブーメランを使わせるつもりでいるため、そのままでは剣要員が居なくなってしまう。そのために、ククールの「剣」を上げていくのである。なお「弓」は、弓以外にはできないことが少なく、他にも攻撃モーションが格好悪いうえに効果音の「パピュッ!!」という音がどうしても好きになれないため、今回も道具袋の肥やし要員である。うーん、「弓」は現実では極めて強力な武器とされているのに、どうしてファンタジーRPGでは二軍に属してしまうのだろうか・・・。
 そして、ククールの「剣」スキルでは、経験値稼ぎで重要となる「メタル斬り」や、かっこよさと攻撃力を併せ持つ「はやぶさ斬り」、さらにストレス解消に持ってこいな「ジゴスパーク」などを、実用性の高い技たちを覚えてくれる。まあ、それらのスキルは終盤になれば主人公のスコールも使うことができるのであるが・・・その終盤には、ククールにタンバリン係という重要な役割(※後述)が出てくるため、結局のところククールは全編に渡って活躍してくれるのである。良かったね、サマルト○アの王子みたいに弱キャラ認定されなくてっ!!

 
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 さて。ストーリーを進め、川沿いの教会で一泊してククールの過去に関するイベントを見た後に、次は黒ずくめのアスカンタ城へと向かうことになる。何故こうやって国中が真っ黒なのかと王様に話を聞いてみると、なんでも王が妻を亡くした悲しみから立ち直ることができず、それで2年間も喪に服していたのだとか。そして、その王様を不憫に思った一行は、人の願いを叶えるという月の住人へと助けを乞いに行くことにする。・・・と、ここまで旅の目的と全く関係の無い内容であるが、これはストーリー上の強制イベントであったりもする。まあ、ドラクエはこういうことを延々とするゲームだから・・・。
 というわけで、アスカンタ城から道を戻り、今度は川沿いの教会から川辺を歩いて、ダンジョン:「願いの丘」へと向かう。やれ、ダンジョンと言ってもちょっとした洞窟とちょっとした坂道があるだけであり、グルリと回ってすぐ最上部へと到着してしまう。そこで夜まで待つと、月の扉が開いて月の住人のイシュウマリの場所へと行くことができる。イシュウマリ?漢字表記だと伊州真理とかそんな感じか??
 ――その後、イシュウマリの話を聞いてアスカンタ城へと向かった一行は、物々の記憶を事象化するイシュウマリの奇跡の力を使って、アスカンタ王に王妃の記憶を呼び戻す。そして、その幻影を見たアスカンタ王は、未来への希望を取り戻し、ついに黒ずめの喪服を脱ぐのであった。アスカンタ王:「喪服を脱ぐ日」別にいやらしい意味じゃないよ。

 続いて、ヤンガスの故郷であるパルミドの町へと向かい、ヤンガス知り合いの情報屋に話を聞こうとするが、情報屋は不在であり、しかもその間に一行の馬車が盗まれてしまう。その馬車を追って、スコールたちはヤンガスの旧友であるゲルダの元へと向かう。するとゲルダが言うに、確かに馬車を持ってはいるが、盗品とは知らず正統な取引で買ったものであるから、そのままではタダで返すわけにはいかないと言う。だが、北にある「剣士像の洞窟」へと行けば、馬車を返してやっても良いとか。地元民には勇気試しとして知られている洞窟で、「ビーナスの涙」という宝石を取ってくることが条件だ。
 ・・・ということで、さっそく「剣士像の洞窟」へと向かう。この洞窟、構造自体は単純であるが、壁に扉のイラストが書いてあったり、扉の裏に壁が有ったり、扉を開けると落とし穴に落ちたりと、なかなかに嫌がらせに尽きたダンジョンとなっている。数年前の初回プレイでは悠長に全て引っかかっていたが・・・さすがに今回は学習したので、全て回避してまっすぐ進んでいく。
 ――そして、最深部にてボス:「トラップボックス」戦。予定通り、まずはゼシカの「ピオリム」とククールの「スクルト」でパラメーターを上げる。ちなみに、「スクルト」は防御力を上げる魔法であるが、1回唱えるだけでは1桁程度しかダメージを軽減できず、実質的には重ね掛けが必須となる。でも勘違いしてはいけない。別に「スクルト」が弱いわけじゃなくて、「ピオリム」の性能が異常なだけである。その後はスコールとククールがHPを回復させながら、ヤンガスとゼシカがテンションを上げて攻撃していく。今回は敵が1体であるため、ゼシカの「双竜打ち」が非常に有効である。そんなこんなで、眠らされたり痛恨の一撃で大ダメージを受けたりもしたが、難なく敵を撃破することに成功する。やれ、やたらと説明口調な段落だが、特に書くことが無かったので・・・。

 そして再びパルミドへと戻ると、ヤンガスおすすめの情報屋が戻ってきていたため、その話を聞くことにする。それによると、港町ポルトリンクからしばらく歩いたところに、古代の船がうち捨てられており、それを動かすことができれば更に新しい大陸へと進むことができるようになるという。ということで、スコールたちはいったん引き返し、定期船に乗ってポルトリンクまで戻り、そして船を目指して旅立つのであった。
 ・・・うーん、第2話にして既に書くことが無いんだけど、こんな感じで、果たしてエンディングまで進めていけるのだろうか・・・(;^o^)

(2011年9月27日)

 

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