ドラゴンクエスト8 プレイ日誌

【第3話 茨城】

 
い つ で も 夜


 盗賊街パルミドで魔導船の情報を手にした一行は、一度ポルトリンクまで戻り、その脇の山道を進んでいくことになる。途中、井戸に落ちたキングスライムを助けるミニイベントを見て、アイテム:「スライムのかんむり」を入手する。これは、最強クラスの武具であるメタルキング装備を作るために必要な素材であり、ここ以外の入手法はキングスライム・メタルキングが非常に低い確率で落とすのみである。役に立つのが終盤であるため、初回プレイでは売ってしまって阿鼻叫喚という人も少なくなかったであろう。まあ、一応は「売ったら二度と手に入らなくなるかもよ」という警告メッセージは出てくれるのだが・・・。
 ――その後、一行は目的の魔導船へと到着したが、その船は大きく山間部に乗り上げており、そのままでは海に運んでいくことが出来ない。そのため一行は、「そもそも何故こんな陸地に船が存在するのか」というところから調べるために、近くのトロデーン城へと向かうことにしたのである。
 ・・・ちなみに、世間では様々な理由により船が陸地を移動しなければならないことがあるが、その場合は丸太を使ってゴロゴロと陸上を転がしたり、または海まで道を掘っていったりと、人々は涙ぐましい努力を繰り返していたようである。まったく、どこの中世ファンタジーだよ・・・と思って調べてみたら、実はコレ日本の対馬("つしま"/長崎県)の話らしい。日本SUGEEEEEEE。

 というわけで、一行はトロデーン城へと向かう。この城はトロデ王とスコールの故郷である。そして「ドラクエ8」の物語は、この城が茨の呪いによって閉ざされたところから始まったのだ。
 ・・・そのあらすじは、こうである。ある日、トロデ王と姫のミーティアが城内を歩いていると、衛兵が倒れているのを発見した。そして、騒ぎが起きている先に行ってみると、そこでは道化師のドルマゲスが封印された杖を持って立っていたのである。王は杖を放すように言うが、ドルマゲスはその杖の力を解き放ってしまう。そして、杖の呪いによってトロデ王とミーティアはそれぞれ魔物に姿を変えられ、さらに城は茨の呪いによって閉ざされてしまったのである。茨に覆われた城・・・これが茨城か・・・。
 ――さて、城が呪われた際に、王と姫は結界のそばに居たため姿を変えられるだけで助かったが、スコールを除く他の人々は全て呪いによって姿を変えられてしまった。そのため、スコールと王たち一行は、城の呪いを解くための手段を探し、ドルマゲスを追って旅をしているのである。ちなみに、今回のプレイ日誌において「ドルマゲス」という単語が出たのはここが初めてである。

 
おしゃあああああああああああああああああ


 では、ダンジョンとしてのトロデーン城の攻略を始めていくことにしよう。ここでの目的は、城の図書室へと行き、座礁していた魔導船について調べることである。図書室は、正面すぐ左の部屋なのだが、茨の呪いによって入り口が閉ざされているため、大きく回り込んでいかなければならない。ちなみに図書室の天井には穴が開いているのでそこから飛び降りればいいじゃんとか、そういうことは言ってはいけない。
 ・・・そして、このダンジョンの特徴としては、なんと言ってもはぐれメタルが現れるということである。この「はぐれメタル」は、メタルスライムの上位版と言えるモンスターでモンスターであり、メタルスライム以上に体力が高いうえ速攻で逃げてしまうが、倒せれば10050という膨大な経験値を得ることができる。ちなみに、このダンジョンにおける通常の戦闘で得られる経験値は、せいぜい300とかそんな感じである。
 ――さて、この「はぐれメタル」の出現率は実は1/30程度で、ダンジョンを最初から最後まで進めて1回出るか出ないかというレベルであるが・・・それほどの低確率であっても、「はぐれメタル」の存在それ自体が、このトロデーン城に大きな緊張感を与えているのである。世間のプレイヤーの中には、このダンジョンでレベルを35(空を飛ぶ手段を入手するくらい)くらいまで上げる人もいるとか・・・。

 ということで、トロデーン城の内部を進んでいく。ここでのモンスターは、HPが高い上に時々ブレスを吐く「いばらドラゴン」、ベホミスライムを呼びつつ威力の高い稲妻で全体攻撃をしてくる「じごくのよろい」など、かなりの強敵が揃っている。ということで、1戦ごとに大量のHPを削られてしまい、MPもすぐに枯渇してしまうため、1回で攻略しつくすのではなく、複数回の探索でクリアしていくことを目指す。まあ、ドラクエはレベルが上がるとパラメーターも大きく上昇するため、1か2でもレベルが上がれば、かなり攻略が楽になる。そんな感じで、堅実に攻略していけば良いだろう。
 ・・・と思っていると、城内部に入ったあたりで、いきなりはぐれメタルが現れたのである。おっしゃあああああああ倒すぞおおおおおおおおお!!!! まず、はぐれメタルの特性としては、異常なまでに高い防御力が上げられる。そのHPは8しか無いが、通常の攻撃では1ダメージすら低確率でしか与えられない。そして、とにかく逃げる確率が高いため、この時点で倒すのは至難の業というものだろう。
 ――そんなわけで、こちらの戦術としては、逃げられる前の一撃必殺を狙っていく。まず、ヤンガスは「まじん斬り」を使う。この攻撃は、命中率は低いが「会心の一撃」率が極めて高いため、成功すれば一撃で相手を葬ることができる。また、はぐれメタルの素早さは極めて高いため、ゼシカは「ピオリム」を何度も唱えて先手を取れるようにする。その他、スコールとククールは、現段階では「一閃突き」も「メタル斬り」も覚えていないため、普通に通常攻撃を加えていく。こちらも、運良く会心の一撃が出れば、相手を一撃で倒すことができるだろう。さあどうなる、はぐれメタル戦っ・・・!?


フラグ回収っ!


 ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

 ・・・いやあ、こうなると思ってたけど、まさかホントに1ターン目で逃げられるとは。しかも、当然であるが相手のほうが素早さが高かったため、こちらは行動する権利すら貰えなかったのである。Oh...
 その後、普通にトロデーン城をさまよってみるが、開幕で出たのは嘘のように1回もはぐれメタルが出てくれない。さらに、ダンジョンのクリア前に立ち止まって「くちぶえ」で30回ほど敵を呼んでみたが、それでも奴は出てきてはくれなかった。しかも、仮に低確率で出現したとしても、はぐれメタルが逃げる確率はターンごとに2/3程度であり、さらにそこに「まじん斬り」や通常攻撃での会心率を掛け加えると・・・もう止めよう。無駄な戦闘は。自分が虚しくなるだけで何もかわらない。
 そんなこんなで、これはもう倒せないものと割り切って、さっさと先に進めていくことにする。まあ、はぐれメタルを1体も倒せずにやめてしまうことには強い敗北感を覚えるが、しかしここで更に粘って時間を無駄にするのはもっと負けに決まっているため、さっさとストーリーを進めてしまうことにしたのだ。うん、現時点でレベルが低いわけじゃないし、この後に更に効率の良いレベル上げの場所もあるし、それにこの時点でメタル狩りをするのならゲーム開始時からそれを意識してスキルを上げていく必要があるだろうし・・・。うん!そうだよ、うんうんっ!!

 というわけで、普通にシナリオを進めることにする。トロデーン城内にて、ちょっとガレキが落ちているだけで道を阻まれるスペ○ンカー体質にイライラさせられながらも、上から下へグルリと回り込み、目的の図書室へと到着する。そこで一行は、放置された魔導船について調べてみるが・・・分かったことは、「あの船のある場所は、昔は海だった」というそれだけであった。途方に暮れる一行であったが、その目の前に、あの願いの丘で見た異世界への扉が再び現れる。その奥で待っていたのは、月の住人であるイシュ「マウ」リであった。・・・これ、コメント欄で指摘されて気付いたのだが、前回プレイ日誌で「イシュウマリ」と書いたのは完全なる俺の勘違いである。申し訳なし!だが当時は合っていると思っていたので訂正しないっ!!
 一行は、イシュマウリに船を動かす方法が無いかと訊いてみたところ、イシュマウリは「大地に宿る海の記憶を呼び戻せばいい」などという意味不明な供述を行ったが、それをできるのがイシュマウリの力である。そして、イシュマウリは奇跡を呼ぶハープの演奏を始めたが、なんとそのハープの弦は演奏途中で切れてしまった。なんでも、多くの記憶を呼び覚ますためには、それだけ強力なハープが必要であるらしい。
 ・・・ということで、前にへたれ王が居たアスカンタ城に行き、その国宝である「月影のハープ」を譲ってもらうことにする。堀の水を抜いた下が宝物庫というベタベタの仕掛けであり、そして予想通り宝物は盗まれた後となっていた。王は討伐体を呼んでくれると言ったが、いつまで経っても会議会議で話が進まないため、仕方なくスコールたち一行が盗賊を追うことになる。

 そして次は、ダンジョン:「モグラのアジト」を進めていく。ここは特に書くことが無く、途中でフ○テレビみたいな奴が出てきたり、犬みたいな奴に仲間を呼ばれまくって全滅させられかけたり、またしてもFF13のつもりでアビリティを使いまくってボス戦直前でMPが尽きそうになったりもしたが、まあ特出することも無くボスのドン・モグーラを倒し、そして「月影のハープ」を取り戻すことに成功した。
 その後、再びトロデーン城へと向かい、図書室の扉から月の世界へと行って、イシュマウリに月影のハープを渡す。そして一行は、うち捨てられた魔導船の元へと向かい、そして月の奇跡によって太古の海を蘇らせ、そして船を海へと移動させることに成功した。ちなみに、この場面はプリレンダリングムービーである。まあ、ゲーム画面を元にしているため、ゼシカの着替えが反映されないくらいの特徴しか無いけど・・・。
 ――そして、ここまで物語のキーとなる部分に2回も登場した月の住人:イシュマウリは、この後も物語の重要な局面で主人公たちを助け、ストーリーの根幹にも大きく関ってくる存在である・・・と思いきや、なんとこの後は一切登場しないという始末になっているため、結局のところなんだかよく分からない便利屋というポジションで終わってしまっている。まあ、「お前の父は実は私だ!」とかになっても嫌だけど・・・。


 さあ、これでいよいよドラクエシリーズで重要な移動手段となる「船」が手に入った。ここからは、ストーリーも中盤というところであろうか。
 ここから先は様々な場所に行くことができ、サブイベントなども豊富になるが、さてどこから攻略してやろうか・・・?

(2011年10月9日)

 

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