ドラゴンクエスト8 プレイ日誌

【第6話 ゼ「くそっ鎮まれ、私の右腕・・・」】

 


 前回の戦いで、ついに一行は旅の目的であったドルマゲスの撃破に成功した。しかし、それでも王と姫に掛かった呪いは解けず、さらに今度は仲間の一人であったゼシカが突然どこかへと消えてしまった。というわけで、そのゼシカの足取りを追って、一行は更に冒険を続けることになる。ここからが、いよいよドラクエ8の後半部と言えるパートである。
 ・・・とりあえず、現段階では、ゼシカが抜けていてパーティの戦闘力が大きく落ちているうえに、何かの新しいサブイベントが解放されているということもない。よって、とりあえずは物語を普通に進めることにする。次の目的地は、北の関所である。ちなみに、ここで迷う人という人も居るらしいが、ドルマゲス撃破後に宿屋を出た直後の人からこの場所を聞けるため、迷う人はちょっと気が抜けているのではないかと思ってしまう。まあ、こういうワールドマップ式のRPGでは、目的地が分からなくなって「迷う」というのも恒例だよな。実際迷っている人にとっては溜まった話じゃないが・・・実は別イベントがフラグとなっているSeeDの白い船とか。

 そんなこんなで関所を超え、リブルアーチの街に入る。この街は道が狭くて苦しい上にマップがやたらと複雑で、探索にはとにかく時間が掛かる。まあ、ここまで面倒な街というのもゲーム中に幾つもあるというわけではないので、頑張ってアイテムを集めていく。そのうちに、賢者ハワードとゼシカに関するイベントが入り、その後にハワードの結界を強化するための「クラン・スピネル」という宝石を入手することが新たな目的となる。
 この「クラン・スピネル」は、何でも近くの「ライドンの塔」というダンジョンに居る男性が持っているらしい。というわけで、次は「ライドンの塔」を攻略していく。この塔は、シーソーのような機械を使って最上層を目指すのが目的であるが、謎解きの難易度はそう高くなく、また謎解きスペースにおいてはそのエンカウント率も低く調整されている。うーむ、FF12ならば間違いなく裏ダンジョンで超絶強化されるところであろうが、まあそんなこんなで特に苦労することも無く、無事に最上層へと到着する。そして最上層に居る男性に話を聞くと、どうやら目的の「クラン・スピネル」は、序盤に行ったリーザス像の塔に置いてあるらしい。ということで、今度はルーラを使ってリーザス村まで戻り、トヘロスで雑魚戦をスキップしながらリーザス塔への最上層へと向かって、やっと目的の「クラン・スピネル」を入手する。
 ・・・そして、リブルアーチに戻り、賢者ハワードにそのことを報告する。するとスコールたち一行は賢者ハワードの部下にされてしまい、次の襲撃に備えて「クラン・スピネル」を使った新たなる結界を作るために協力することになった。そうこうしているうちに、RPGのお約束としてタイミング良く襲撃者がやってきてくれる。その名もずばり、呪われしゼシカである。プレイ日誌だから隠しても仕方ないし・・・。



 さあ、ボス:「呪われしゼシカ」戦である。相手の主な攻撃手段は魔法であり、その他にも2回連続攻撃を行ったり、プラ○ドさんのように杖で空間を引き裂いて使い魔の「シャドー」を召喚したりする。
 ・・・とはいえ、こちらのククールは前回のドルマゲス戦でも猛威をふるった「ベホマラー」を唱えられるため、相手の攻撃よりも高い効率でHPを回復することができる。また、使い魔の「シャドー」も、スコールが「超パワフルスロー」で攻撃すればあっという間に倒すことができる。まあ、相手が「ラリホーマ」で眠らせてくるのは少々ウザいが、本当にそれくらいである。
 ――というわけで普通に戦い、特に苦しむことも無く「呪われしゼシカ」の撃破に成功した。まあ、パーティメンバーが減っている苦しい場面だから難易度を下げるというのは分かるけど、それにしたって少々簡単すぎる気がするなあ・・・。こんなことなら、ドルマゲス前のレベル上げもしないで、そして「ベホマラー」無しで挑戦すれば良かったか?

 さて、その後のシナリオ的な展開としては、賢者ハワードの結界の力も借り、一行は何とか「呪われしゼシカ」の撃退に成功した。そこでスコールたちは、呪われていたのはゼシカではなく、持っていた杖であったのだと知る。その杖は、あのドルマゲスがトロデーン城から盗み出して持っていたのだが、現在はハワードの愛犬である「レオパルド」がどこかに持ち去ってしまったという。
 ・・・そして、レオパルドは魔物となって再びハワード宅に襲撃を仕掛けてきたのであるが、そこで狙われたのは賢者ハワードではなく、その使用人であるチェルスであった。そこで一行は、実は「賢者」の血を引いていたのはハワードではなく、チェルスであったのだと知る。だから何だと言いたいところであるが、杖に封印された魔物にとってはそれが重要なんだとか。そして、レオパルドに狙われたチェルスは最後の瞬間までハワードをおもんばかり、命を落としてしまう。その姿を見たハワードは、今までチェルスをぞんざいに扱ってきた罪に気付き、一行にせめてもの償いとして、魔物へと姿を変えたレオパルドを倒して欲しいと頼むのであった。
 ・・・ちなみに、この時にハワードは、賢者ではなかったが魔法使いを名乗るだけのことはあり、ゼシカの魔力を解放して「ベギラゴン」「マヒャド」という2つの魔法を覚えさせてくれる。これは、FFで言えば「ファイガ」「ブリザガ」に相当する強力な魔法なのであるが、残念ながらドラクエ8のゼシカはまずは「ピオリム」要員であり、ムチによる物理攻撃もそこそこ強力で、しかも敵全体を攻撃できる「イオナズン」なども使うことができるため、「ベキラゴン」と「マヒャド」の出番は限りなく少なくなっている。まあ、使ったら使ったで強力なのであるが、わざわざMPを消費して耐性を考えてまで使うことも少ないし・・・。

 


 ということで、続いてのストーリー上の目的は、魔物と化したレオパルドを追って北の大地に向かうことなのであるが、ここでサブイベントの一つである「カジノ再開」を行うことができるようになる。このサブイベントは、Lv30ちょいの現段階ではやや難易度が高いが、しかし俺は敵の弱さにウンザリしていたため、ここらで少しくらい難易度の高いイベントに挑戦しても良いであろう。
 このイベントでは、まずはキラーパンサーを手に入れたくらいに訪れた街:「ベルガラック」に行くと、そこではドルマゲスに殺されたギャリングの後継者として、拾われた子供である兄妹が争っていた。なんでも、正統なカジノの後継者として認められるには、「竜骨の迷宮」というダンジョンに行き、そして継承の証を刻んでくることが必要になるという。その競争にプレイヤーが駆り出され、兄:フォーグと妹:ユッケのどちらかに協力して、先に試練を達成させることが今回の目的である。なお、フォーグとユッケのどちらを選んでも、最終的な展開は変化しない。ふむ、魔法を封じるステータス異常毒生肉だったら前者だが、まあ兄と妹ならっしょ。
 ――そんなこんなで、ギャリング邸にて一晩休み、その後にいよいよ「竜骨の迷宮」へと向かうことになる。場所は、サザンビークから更に南に行った砂漠の真ん中である。ここは完全にストーリー本編からは離れた場所であり、辺りには中身が繋がっている謎の井戸があるが、まあそれは特に意味が無いと言うことで、本番の迷宮内へと足を踏み進めていく。

 さて、この「竜骨の迷宮」では、比較的強めの敵が数多く出現するが、それに加えていよいよ「メタルキング」が登場するのである。この「メタルキング」は、ドラクエ8でのメタル系最上位のモンスターであり、その経験値は30010と、なんとはぐれメタルの3倍という凄まじい量である。ただし、逃げやすさは今までのメタル系と変わらず、またHPが20もあって「メタル斬り」で削るのは困難を極めるため、この時点ではヤンガスの「大まじん斬り」での一撃必殺に懸けるしかない。さすが、お尋ね者モンスターというだけあって、倒しづらさも折り紙付きということである。
 まあ、今回のメタルキングの出現率はまずまずであり、倒せる確率もそれなりにあるのだが・・・しかし、この洞窟では他の雑魚敵が非常に強く、ドラゴンバゲージやドラゴンソルジャーと言った大型モンスターに炎を噴かれると全滅の危険性すら出てきてしまう。そのため、あくまでも「メタルキングを倒せたらラッキー」くらいの気持ちで捉えておき、現段階ではダンジョンの攻略を優先していくことにするのだ。

 そしてダンジョン最深部では、兄と妹のうち選ばなかったほうのキャラクターが倒れており、それを助ける形でボス:「レッドオーガ+ブルファング」と戦うことになる。
 こいつは、2体同時に出現し、そして強力な攻撃を使用してくる厄介な相手である。ただし、相手は「いてつく波動」などのステータス無効技を使わないため、ピオリム・スクルトなどのステータス強化技、そしてテンションによる攻撃力の強化が有効になっている。FF13で言えば、難関のプラウド・クラッド戦におけるENHのようなものだ。というわけで、ククールがHPを回復しながら味方の強化を行い、しっかりとテンションを溜めたゼシカの「双竜打ち」で片方を潰す。その後は相手の攻撃力がピッタリ半分になってしまうため、もはやHPが高いだけの的である。ということで、テンションを溜めての「双竜打ち」を使い、見事に撃破することに成功した。
 ・・・その後、結局は兄妹が仲直りし、二人で協力して試練を乗り越えることになった。その「継承の証」も、兄と妹の二人で一つになるように刻むことになったのである。展開がベタすぎる、どうなってんだ・・・?


 ということで、いよいよドラクエシリーズの恒例となる「カジノ」が使えるようになったのである!
 このカジノでは、「ビンゴ」「スロット」「ルーレット」の3つのミニゲームを楽しむことができ、その結果に応じて、カジノで使う「コイン」を入手することができる。そして、その「コイン」と引き替えに、通常では手に入らない強力アイテムを手に入れることができるのだ。なお、どのゲームも期待値は1.00以上となっており、地道に続ければ必ず儲けが出るようになっていたりもする。
 ――さて、その3つの中で俺が選んだのはスロットである。最大で500枚まで掛けられる「100コインスロット」は、ボタン連打で簡単に行えるうえに、大きな当たりが出れば数万枚クラスのコインが簡単に手に入る。もし、コインを大きく失ってしまった場合には、リセットしてやり直せば良い。まあ、ゲームの「カジノ」などちょっとしたアクセントなのだから、これくらいで良いだろう。

 ちなみに、そのカジノで俺が具体的に何を手に入れたいのかと言うと、それは「はやぶさの剣」「はぐれメタルよろい」「グリンガムのムチ」の3つである。
 まず、コイン10000枚の「はやぶさの剣」は、装備すると攻撃回数が2倍となる非常に強力な剣である。通常攻撃はもちろん、「メタル斬り」も2回当たるようになるし、もともと2回攻撃の「はやぶさ斬り」では合計で4回もの攻撃となってくれる。もちろんスッキリするだけではなく、その与ダメージも単純に攻撃力が2倍の武器よりも大きくなりやすい。さらに、練金によって「はやぶさの剣・改」へと強化すれば、「竜神王のつるぎ」をもしのぐ最強剣と言っても過言ではない武器となる。というわけで、「はやぶさの剣」は汎用性かつ将来性に富んだ優秀な武器であるため、ここでスコールとククール向けに、しっかりと2本を入手しておくのである。
 また、コイン50000枚の「はぐれメタルよろい」は、非常に高い防御力と呪文ダメージを2/3にする能力を併せ持った強力な防具である。これを超えるものは、各キャラクターに1個か2個ある程度という感じだ。そんなものをゲーム中盤で手に入れられれば極めて有用であるため、ここで4人分を集めておくのである。FF12で言えば、高い防御力と手に入れやすさを併せ持つ、鎧:「マクシミリアン」のような存在だ。
 ・・・最後に、コインが最大の200000枚を誇る「グリンガムのムチ」は、他に並び立つ物の無い最強の鞭である。その攻撃力は非常に高く、さらに全体攻撃の特殊効果を持っているため、普通に使っただけでも主人公のブーメランにさえ匹敵する大ダメージを与えられる。さらに、このプレイ日誌の【第2話】でも触れたように、鞭には「双竜打ち」という3倍ダメージのチート技が存在するため、この「グリンガムのムチ」は、名実ともに切り札として活躍してくれるのである。なんでも、ドラクエ8の低レベルクリアーにおいては、この「グリンガムのムチ」を装備したうえでの「双竜打ち」が、攻略のキーになるんだとか・・・。

 そんなこんなで合計すると、必要なコインの枚数は420000枚である。まあ枚数は多いけど、数時間も掛ければ終わるだろ。ということで俺は、PCを片手に、ひたすら↑ボタンを連打していくのであった・・・。
 ――まあ、この「カジノ」はドラクエシリーズの伝統だから、単なる作業に過ぎないとしても、俺は非難する気は無い。もちろん、人気取りのためにゲーム性無視でカジノを入れる作品なんかは馬鹿だと思うけど・・・。




(2011年11月6日)

 

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