クリスタリウムなしクリアー2.1 プレイ日誌 - やり込みinFF

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クリスタリウムなしクリアー2.1 プレイ日誌

 

【第8話 モンスターストライク】

 

キ モ か わ い い(2回目)


 ラスボス戦の準備パート・第2回である。今回は、ラストダンジョンの最深部にのみ出現する、5体の強敵モンスターについて扱ってみよう。
 …そのモンスターは、「ベヒーモス零式」「シュレディンガー」「ショロトル」「ミキストリ」「テスカトリポカ」の5体である。どいつも、新都アカデミアAF500最深部の特定の足場にしか出現せず、1度倒せばゲートを閉じるまで再登場することは無い。特に「ベヒーモス零式」は、HPが50%を切って立ち上がった後の「大地斬」10000を超えるダメージを与えてくる超強敵であり、ストーリー上で必ず通るルートに出現することもあって、多くのプレイヤーに強烈な印象を残したモンスターだ。
 ――というわけで、今回はこの5体のモンスター、正確には「@テスカトリポカ」「Aベヒーモス零式&シュレディンガー*2」「Bショロトル&ミキストリ」の3つのパーティについて、攻略をしていくことにしよう。順番が滅茶苦茶であるが、実際に撃破した順番であるのだから仕方が無い。一応、クリスタリウム封印の条件下でもこいつらを倒せること自体は分かっているようだが、果たして…?


 
その@: 牙を持つ太陽
〜VS テスカトリポカ〜


キモしろい(※「キモくて白い」の略)


 本日最初の相手は、最終セーブポイント(?)から見て右の足場に出現するレアモンスター:「テスカトリポカ」である。コイツは、シンクロドライブの実用性も含めて、前から試してみたいモンスターの1体であった。だからこそ、今回最初に捕獲を狙っていくのである。
 ――ちなみに、こいつはフラグメントスキルの「バトルマニア」が無ければ極端に遭遇が困難な“レアモンスター”であるため、今回のプレイに先立って全マップの踏破率を100%にし、チョコボシスターから該当スキルを頂戴しておいた。なお、この過程で例の「フラグメント集め」も行っておいたのだが、それについてはバッサリと省略である。だって、あんなの日誌に書いても何も面白く無いし…。

 では、テスカトリポカの性質について書いていこう。HPは276000とボス並みで、ブレイク値500.0%&チェーン耐性75、属性とタイプ耐性は全て「標準」、ステータス魔法も全てが有効である。ただし、ペイン・フォーグ・ダルに関しては耐性が「90」と極めて高く、成功させることは極めて困難だ。
 …さて、上のデーターを見た瞬間、(*・∀・)「毒が効くってことは、バイオを掛けて適当に放置しておけば勝てるんじゃね!!??」と思ったあなた、着眼点はとても良い。それを阻むのが、敵の攻撃パターンである。まず、序盤の敵は通常攻撃(即死)を交えながら、15回攻撃を受けるとその相手に対して全体攻撃の「おたけび」を使う。これまた普通に喰らうと一発全滅である。その後は、しばらく通常攻撃をした後に直線上の広範囲攻撃:「激怒の嵐」を使用して、最初のモードに戻る。もちろん、この「激怒の嵐」もまたまともに受けると全滅が確定してしまうのだ。
 ――さらに。敵はHPが66%を切ると「怒りモード」に入り、一定時間ごとに爆発してこちらの最大HPの10倍近い大ダメージを与えてくる。だめ押しに、HPが33%以下&非ブレイク時という条件を満たすと、「大地の恵み」でHPとステータス異常を全回復してしまう。どうしろと??

 というわけで、敵の攻撃は何を喰らっても即死であるし、念を入れての回復能力まで備えているため、とても毒を掛けて放置で勝てるような相手では無い。そもそも、普通にやっていては開始直後の「おたけび」で全滅なのである。仮に、そこを「リレイズ」で乗り越えたところで、2回目の「おたけび」を喰らって終了するだけ。まったく、俺を含め、多くのやり込みプレイヤーが投げ出してしまったのも、うなずけるというものであろう。
 …が。俺が初回のクリスタリウム封印プレイを終えてからしばらくして、このテスカトリポカを倒したという人が現れたのである! その名も「やり込み中」さん、ファルコさんの『医療の辺縁から「手術!」と叫ぶ男』のコメント欄にたびたび書き込んでいた方である。氏のブログの該当記事は【こちら】。これを見ると、確かにイージーモードやモンスター成長などの妥協無しで、テスカトリポカを倒されている。やり込み中さんと言うと、どうしてもDLC攻略の印象が強いが、このテスカトリポカ撃破も素晴らしい快挙である。誰もが諦めていた敵を倒すというのは、それだけ難しいことなのだから。
 ――さて。その話を小耳に挟んでいた俺はもちろん、今回プレイではテスカトリポカを倒してやろう!と思っていたのである。ただし当然、やり込み中さんのプレイを何から何まで模倣するつもりは無かった。これは第1話の前書きにも書いたが、今回プレイの方針として、先人たちの情報をベースにしつつ、自分なりの戦略を考えていこうと決めていたからである。安易な猿真似を、「リスペクト」という言葉で誤魔化したくない。俺にとっての“尊敬”とは、その人の意志を引き継ぎ、更に上を目指すことなのだ。

答:コロンビア


 というわけで、厳格な俺ルールを敷いてしまったことにより、残念ながら俺は自分で1から戦略を考えなければならなくなってしまった。が、それこそがやり込みプレイである。結果的に戦略が同じになれば一興、全く違う戦法を生み出すことができれば一興、いろいろ考えて結局解けずに先人の答えを参考にするのも、また一興というものだ。
 …さて。今回のバトルでまず重要となるのは、定期的に使ってくる「おたけび」への対策だ。この攻撃、DEF+DEF+DEFでも一発全滅が確定するうえに攻撃範囲も非常に広く、後ろに下がろうにも開幕から15回攻撃するとすぐに飛んでくるため、距離を取るための時間もまるで足りないのだ。
 ――と。ここまでが、3年前の俺の解釈である。しかしながら、現在ではアルティマニアも発売されており、さらにやり込み中さんの活躍によって倒せるということも分かっている。これだけの情報があれば、また以前とは違った戦いができる。いや、以前とは違う戦いをしなければならないのだ。

 では、「おたけび」の詳しい特性について考えていこう。攻略本によると、タイプは物理&魔法、ダメージは764〜840デスペル・デブレイ・デフェイ・カーズの追加効果を持つ。使用条件は「初期状態から15回攻撃を受けること」であり、対象は「最後に攻撃してきた相手」となるようだ。ここからは推測だが、攻撃範囲は敵位置基準の円形でかなり広めであり、位置取りによる回避は困難であると思われる。DEF+DEF+DEFで受けた場合、上記の数値が正しいとすれば、ダメージは396〜435。セラHP385・ノエルHP404のクリスタリウム封印プレイでは、全滅の危険性はかなり高いと言って良い。しかも、1発喰らって終わりではなく、これが何発もやって来るのだ。そのため、運だけで耐久していくのは絶望的と言って良いだろう。
 …そこで俺は、まず「物理&魔法」という攻撃タイプに注目してみたのである。これ、いかにも強力というイメージだが、FF13のシステムでは「物理耐性でも魔法耐性でもダメージを軽減できる」というものとして、プレイヤー側にメリットとなることが多い。もちろん逆も有り得るが。やれ、ダメージとステータス異常の発生順序次第では、前作のオーファンの「ディエス・イレ」なんかは相当やばいことになってたな…。
 ――と、脱線が過ぎた。というわけで俺は、この攻撃タイプを軽減するため、味方全体を「プロテス+シェル」状態にしてみたのである。が、結果は一発全滅であった。どういうことだ? 次に俺は、持っていた物理耐性&魔法耐性UP系のアクセサリを適当に装備して挑んでみた。が、結果は全て同じ。…どうやらこの「おたけび」、前作ネオチューの「がなる」などと同じく、DEF以外では軽減不能の攻撃であるようだ。つまり、アルティマニアの「物理&魔法」という表記は誤りということである。何だ、またアルティマニアの仕業か! ははは!!!

 と。こうなってしまうと、もう「おたけび」を耐えるためには、HPを上げるしかない。そこで試しに、HPの高いノエルに「HP+16%」のアクセサリを付け、「おたけび」が飛んできた瞬間にDEF+DEF+DEFに変えてみた。すると、ギリギリで耐えることができたのである!
 …が、これでもたまに死んでしまうことがあるので、今回は更に上位の「HP+19%」を持つアクセサリ:「シルバーバングル重式」を作ることにした。必要素材は、アガスティアタワーに登場するグランベヒーモスのレアドロップ:「忌まわしい牙」だ。その戦闘は、まあ「魅惑のステージ」で行動を封じて殴れば簡単に★5で終わらせることができるため、特に問題は無いだろう。
 ――そうして、ノエルのHPを480にして挑んでみると、無事に「おたけび」を安定して耐えられるようになったのである。何十回も「おたけび」を受けた結果、最大ダメージは恐らく470、最小ダメージは405程度か。うーん、上の計算(396〜435)と結果が異なるが、物理&魔法というタイプも間違っていたことだし、もう何が正しいのか分かんねえな…。ついでに、セラにも「HP+8%」のアクセサリを付け、多少ながらも耐えられる確率を作り出しておく。

開幕でこの位置関係になれるのであとは後ろに下がるだけ。嘘じゃないぜ!


 さて、そんなこんなで「おたけび」を耐えられることは分かったので、次は他の攻撃に対する対策である。通常攻撃は、いつも通りDEFモンスターで引きつければ良いとして、問題は「おたけび」後にしばらくしてから使用してくる「激怒の嵐」である。扇状のエリアにダメージを与える範囲攻撃であり、これも棒立ちで喰らうと一発全滅確定であるが、敵と自分の位置によってはセラが全力で後ろに下がっても全員に命中する可能性がある。そしてこの攻撃も、どうやら「おたけび」と同じく、最後に攻撃した相手に対して使用するようだ。
 …そんなわけで、例によって「位置が関係する戦いなので100%とはならない」となるところであるが…実際には、「開幕にノエルが通常攻撃を受けて死ぬパターン」だと、その後にテスカトリポカが“グリッ”と回って人間2人を分断してくれるため、ほぼ100%「激怒の嵐」を避けられるのである!
 ――もちろん、セラやモンスターが狙われる場合でも、敵との位置によって回避できることはあるが、失敗して全滅してしまうと「何だこの階段は!?」と階段を上り下りして再出現を待たなければならず、時間と手間が掛かってしまう。そのため、ここは思い切って「最初にノエルが狙われなかったリスタート」と決め付けていって良いだろう。これなら、「バトルマニア」無しでもギリギリ捕獲を狙っていける…?

 そんな感じで。開幕の攻撃をノエルが受けてキャラクター同士の位置を調整し、15回攻撃した後の「おたけび」はアクセサリでHPを上げたDEF+DEF+DEFで耐え、その後の「激怒の嵐」は敵が通常攻撃を使っている間に「後ろに下がる作戦」を使って回避する。そして敵は「『おたけび』モード」「『激怒の嵐』モード」を繰り返すため、あとは上のパターンに沿って行動すれば、普通にダメージを与えていけるのである!
 …となると。残った問題は、「おたけび」の瞬間に「DEF+DEF+DEF」へと変更する操作精度であるが…確かに、「おたけび」は宣言した瞬間にダメージが発生する危険な攻撃ではあるのだが、その使用条件は「15回攻撃を受けた後」と決まっているため、タイミングを計りやすい。しかも、テスカトリポカは予備動作として、攻撃するキャラクターに向けて“ヌッ”と方向転換を行うため、それを見抜けば変更は更に容易になる。何も、攻撃を宣言されてからグレートウォールに変えるのだけが手というわけでは無い。これらのポイントを念頭に置いておけば、簡単に回避を成功させることができるだろう。
 ――そんなこんなで、これを繰り返せばテスカトリポカをブレイクさせることができ、着実にHPを削っていけるのであるが、忘れてはいけない。奴は、HP66%で怒りモードに入ってパワーアップし、さらにHPが33%を切ると非ブレイク時限定ではあるものの「大地の恵み」でHPを全回復してしまう。この行動パターンの変化に何とかして対応しなければ、決してテスカトリポカを倒すことはできないのだ。

こマ?


 では、そんなHP減少による行動変化にどのようにして対応していくのかと言うと…答えは簡単で、「ペイン・フォーグを掛けて行動を封じ、一気に倒してしまう」のである。?????
 ………。これについては、(;・∀・)「またまた〜。だから耐久値『90』だって言ってんでしょww掛けるのは無理だって上で書いてたじゃんww」などと思われる方も多いだろう。耐久値90の場合、計算上の耐久値は900。例えば、同じ耐久値をバイオ状態に対して持つ「インヴィンシブル」の場合、効きやすいことで有名な「有害物質注入」をチェーンボーナス999.9%で使っても、なお2発が必要となるレベルである。つまり、無理なのだ。
 ――では、そんなテスカトリポカに対して。たかが45秒のブレイク間で、何ターン掛けてペイン・フォーグを掛けるつもりなのかと言うと…もちろん、1ターンでである。使うのは、お馴染みサポテンダーの「魅惑のステージ」だ。というのも、今回例の【データー集】を作っていて初めて気付いたのだが、サポテンダー&サボティナの「魅惑のステージ」は最大で3回ヒットするため、ペイン・フォーグ状態の発生値は55×3 = 165である。一方、テスカトリポカをブレイクした場合のチェーンボーナスは600.0%。よって、165×6 = 990となり、耐久値90(計算上900)のテスカトリポカを一撃でペイン・フォーグ状態にできるのである!! どういう…ことだ…??

 そんなわけで。計算してみれば明らかなことであるのだが、俺は「耐久値90」というのは無効と同じことと思っていたため、実際に効いてしまうというのは非常に驚きであった。何もかも固定概念に囚われるのは良くない。こうやって、どんどん新しいことを試していかなければならないのだ。
 …さて。そんなこんなで敵をペイン・フォーグ状態にできれば、あとは攻撃も「大地の恵み」による回復も完全に無視できる。しかもペイン・フォーグの持続時間は、基本持続時間の「30秒」にチェーンボーナスの上昇量「500.0%」少数第1位に作用させて1.5倍とし、計45秒である。つまりブレイク終了までぴっちり相手の行動を封じられるため、もはや勝ったも同然である。敵には同時にウィーク状態も掛かるため、ダウンプアのシンクロドライブで味方全体をフェイス・エンブリザ状態にし、ATK+ATK+BLAあたりで一気に攻め込んでしまおう。ちなみに、「おたけび」によって受けたデブレイ・デフェイを「ユニコーンの角」で解除しておけば更にダメージ効率が高まるが、使うのを忘れていた貴重品である「ユニコーンの角」を使いたくなかった←じゃあ「万能薬」でいいだろJC。まあ、無くともテスカトリポカのHPを削りきるには十分だったということで…。
 ――ちなみに。今回の目的は、「テスカトリポカを撃破すること」ではなく、あくまで「テスカトリポカを仲間にすること」である。そのため、できる限り敵にはシンクロドライブでとどめを刺したい。今回、攻撃系のシンクロ技を持っているのはDEFのランドガレオンのみであり、仮にデブレイ状態を解除していたとしても与ダメージは4000程度に留まるため、そのHP調整はかなり難しい。とはいえ、成功すれば仲間確率は更に倍であり、失敗してもデメリットは少ないため、積極的に狙っていって良いだろう。

さすがに最大HPが凄いな


 と、そんなこんなで。戦略を確立するまでは何度も何度も殺され、そもそも本当に勝てるのかというレベルにまで達してしまっていたのだが、様々な要素を試していくうちに、まるでパズルのピースが合わさるように戦略が決まっていき、最終的には最初にノエルが狙われてくれさえすれば勝率100%というレベルにまで詰めていくことができた。これぞ、やり込みプレイの醍醐味というものである。
 …ちなみに、ここまで今回バトルの戦法をまとめる箇所が無かったため、ここに書いておくことにしよう。仲間モンスターは、DEF/「ランドガレオン」HLR/「サポテンダー」BLA「ダウンプア」で、セラのアクセサリは「グリモアハット」「アイアンバングル軽式」、ノエルは「シルバーバングル重式」、武器はそれぞれ適当で良い。パラダイムは「BLA+BLA+HLR」「ATK+ATK+BLA」「ATK+ATK+BLA」「ATK+BLA+DEF(※ノエルがBLA)」「BLA+BLA+DEF」「DEF+DEF+DEF」、全て一応ワイド形式にしておく。開幕はノエルが狙われることで仲間同士の距離を離し、「おたけび」は行動タイミングを読んでHP全快状態のグレートウォールで耐え、「激怒の嵐」は後ろに下がって回避する。そしてブレイクに成功したら、サポテンダーのシンクロドライブで行動を封じ、あとは煮るなり焼くなり好きにどうぞ、である。

 そんなこんなで仲間になったDEF/「テスカトリポカ」。純粋なDEFとしての堅さは残念ながらランドガレオンに及ばないが、シンクロドライブは敵を「デブレイ+デフェイ+ペイン+フォーグ+カーズ」にできるという強力なものであり、新たな戦略を提供してくれるモンスターと言って良いだろう。
 ――ちなみに。俺は捕獲に成功した後、この項の最初のほうで紹介した「やり込み中」さんの戦略をじっくりと読ませていただいたのだが…その概要は、「15回目に攻撃した相手に対して『おたけび』を使用する」という特性を活かし、モンスター枠でそのトリガーを引いてDEFの『エリアバリア』で耐えるというものであった。ううむ、同じ相手に対してここまで戦略が異なってくるとは。やはりFF、奥が深い…と言うべきなのだろうか?

動画
(2015/4/15 追加しました)




 
そのA: シュレディンガーが猫
〜VS ベヒーモス零式&シュレディンガー*2〜


まあこうなると思ってました


 続いての相手は、「ラスボスよりも強い」などと言われている「ベヒーモス零式&シュレディンガー*2」のパーティである。
 …こいつらは、普通にラストダンジョンを進んできた場合、ラスボス前の最後の足場に登場するパーティであり、HPが半分を切ると10000を超えるダメージの「大地斬」を放つベヒーモス零式に、全属性&物理魔法耐久・チェーン耐性99・通常攻撃でHP吸収という鉄壁を誇るシュレディンガーが2体と、まさにラスボスさえ凌駕しうる圧倒的なインパクトを誇っている。
 ――と。FF13-2に登場する中でも最強クラスのモンスターたちであるが、このうちベヒーモス零式はなんとHPが52950しか無いので、立ち上がる直前からの瞬殺戦法であっさり沈んでいってしまう。よって今回も、このポイントを突いていくことになるのだ。やれ、この辺りは弱体強化が基本だったFF13からの環境変化であるが、「上級者には厳しく初心者には優しくした」と見るか、「ただの力押しが最適解となってしまった」と見るか…。

 戦闘開始。今回使うのは、早速の新顔であるDEF/「テスカトリポカ」と、強化用のDEF/「ゴブリンチーフ」に、締めのATK/「金チョコボ」だ。
 …まず、バトルが始まったら、いつも通りゴブリンチーフで味方全員に「ブレイブ+プロテス+シェル+ベール+ガッツ」状態を掛ける。続いて、すぐさまテスカトリポカに変え、シンクロ技の「憤怒の波」を使用する。この技は、敵範囲にダメージを与えつつ「デブレイ+デフェイ+ペイン+フォーグ+カーズ」を掛けるというものであり、特にペイン・フォーグは発生値が「55」と高いため、多くの敵の行動を一瞬で封じることができる。さすがに、本職であるサボテン系の「魅惑のステージ」の「最大165」ほどは高くないが、死にロールのHLRではなくDEFであるという点はかなり大きいのだ。
 ――というわけで、このバトルでテスカトリポカの「憤怒の波」を用いると、ベヒーモス零式をペイン+フォーグ状態に、お供のシュレディンガーをフォーグ状態にすることができる。まあシュレディンガーなんかは「デプロガ」を封じると通常攻撃乱射で凶暴化してしまうのであるが、大ダメージを与えてくるベヒーモス零式の攻撃を封じられるのは嬉しい。その後は、BLA+BLA+DEFなどを用いて素早くチェーンボーナスを伸ばしていき、ブレイクに成功したら金チョコボのATK+ATK+ATKに変えて1ラッシュ&シンクロドライブで攻撃。これで、あっさりとベヒーモス零式は沈んでいくのである。後は、BLA+ATK+DEFなどを使って気長にシュレディンガーと戦っていけば良い。

 以上。13-2屈指の強パーティと言われる「ベヒーモス零式&シュレディンガー*2」が、こんなにもあっさり終わってしまうのである。
 …やれ、確かに今回バトルでは「最大HP」という敵の弱点を的確に突いて戦ったのだが、これはさすがに極端すぎるというものではないだろうか。もし、本当にラスボス戦後をイメージした敵であったら、HPはこの10倍あっても良かっただろう。通常プレイのパラメーターなら、下手をするとブレイブを掛けての「ATK+ATK+ATK」だけで終わってしまうかもしれない。まったく、FFシリーズは、「レベルを上げてゴリ押しが一番」という一般的なRPGの戦略に風穴を開けてくれる存在だと思ってたんだがなあ…。
 ――さて、そんなわけで、ATK/「ベヒーモス零式」と、JAM/「シュレディンガー」を仲間にすることができた。ラスダンの最深部に登場する敵だから、さぞ強力なはず!(`・ω・´) と期待してしまうが…残念ながらクリスタリウム封印プレイでの強さについてはお通夜である。簡単に言うと、ベヒーモス零式は金チョコボよりもパラメーターが低く、シュレディンガーはモーションが遅い上に独自の強みも無い。すいませんこれで何すんの (´・ω・`)


 
そのB: ショロストリ&ミキトル
〜VS ショロトル&ミキストリ〜


安全にピンチになる方法


 今回ラストの相手は、テスカトリポカと同じ足場に通常テーブルで出現する「ショロトル(赤)&ミキストリ(緑)のパーティである。ただし、この足場のモンスターはいずれかを倒すとゲートを閉じなければ再出現しないため、仕方なくヒストリアクロスに戻ってゲートを閉じ、λλを再び倒して挑んでいく。
 …さて、コイツは一撃必殺のテスカ様と比べると、とにかく地味な印象である。開幕は、2体同時に範囲攻撃の「激怒の嵐」を使ってくるが、これは「DEF+DEF+DEF」にポーション回復を重ねれば耐えられる。その後は、2体とも「属性ボール攻撃を数回」「激怒の嵐」というパターンを繰り返し、どちらか片方のHPが30%を切ると、相方に「大地の恵み」を使ってHPを大きく回復する。しかし、これは今までと同じく、ブレイクさせた後に回復ラインギリギリからシンクロ技を使って押し切ってしまえば良い。
 ――その後、1体が倒されると、もう1体はその瞬間に「おたけび」を宣言して弱体or強化を行い、以降は怒りモードになって「通常攻撃を数回」「『怒っている』で大爆発」を繰り返す。ショロトル・ミキストリでは前者のほうが火力が高く、クリスタリウム封印のHPではショロトルの「おたけび」に耐えることができないため、必ずショロトルを先に倒し、強化された状態のミキストリと戦っていくことになる。まあ、開幕の「おたけび」「DEF+DEF+DEF」で耐え、あとは後ろに下がりながら戦っていけば良いだろう。

 そんな感じで。JAM「バイオ」などのステータス魔法が極めて有効なこともあり、倒すこと自体はそれほど難しくない相手である。が、今回の目的はあくまでモンスタークリスタルを手に入れること、つまりできる限りシンクロ技でとどめを刺したい。そしてショロトルには物理攻撃が有効で、ミキストリには魔法攻撃以外の効果が薄い。よって、物理攻撃要員にはATK/「金チョコボ」を、魔法攻撃要員にはDEF/「銀チョコボ」を採用することになる。
 …ところが。残った1枠に、「バイオ」でHPを削るJAM/「サモヴィーラ」を入れてしまうと、あらあら不思議、ブレイブ・フェイスを掛けるモンスターが居なくなってしまうのである。ご存じの通り、『13-2』のブレイブ・フェイスは倍率1.75倍と強力であり、有ると無いとでは火力がまるで違うのだ。
 ――この問題は、ショロトル狙いの場合のみなら簡単に解決できる。銀チョコボの代わりにゴブリンチーフを入れ、シンクロ技でブレイブを掛けてショロトルを殴り倒し、ミキストリは適当にブレイクして弱体化をしつつ倒せば良い。実際に、1回目の戦闘ではそうやって勝利し、ショロトルを仲間にすることができた。が、後のミキストリを仲間にする場合はそうは行かないのである。怒りモードのミキストリは「物理:耐久/魔法:半減」となってしまい、物理系のシンクロドライブでHPを0にするのは極めて難しい。かといって金チョコボを抜いてブッカブーエースなどを入れてしまうと、今度は最初のショロトルを倒しきれなくなってしまう。もちろん、ミキストリをシンクロ技で仕留めることを諦めるというのも手だが、その場合の仲間率は「モンスターコレクター」を入れて6%と、かなり低い。うーむ、どうすれば良いのだろうか…。

 そこで俺が思い付いた解決策は、今回新登場のピンチ系アビリティを用いた戦略である。人間キャラクターのピンチ系アクセサリはもちろんであるが、それとは別に、モンスターにも「ピンチにブレイブ」「ピンチにフェイス」が継承可能アビリティとして存在するため、それを用いていくのである。
 …そんなこんなで、先制攻撃をせずに戦闘開始。陣形は、サモヴィーラでのDEF+DEF+JAMである。(;・∀・)「エ゛ッ、さっき開幕は『DEF+DEF+DEF』って言ってたじゃん!」と思われる方が大半だろうが、ここがポイントである。要するに何がやりたいのかと言うと、上手く味方のHPを削ってピンチ系アビリティを発動させるのだ。この陣形で開幕の攻撃に「ポーション」を重ねれば、大抵の場合は味方全員が瀕死になり、一気にブレイブやフェイス状態が発動してくれるのである。これがどれだけ重要なことかは、FF13シリーズのプレイヤーなら分かっていただけることだろう。
 ――さらに、である。今回使用するサモヴィーラは、HPが1187と味方キャラクターよりも高く、瀕死状態になりづらい…と思うかもしれないが、都合良く炎属性が弱点であり、そしてショロトルの「激怒の嵐」は炎属性を持っているため、それによって2倍ダメージを受け、味方キャラクターと同時に瀕死状態になれるのだ! 弱点持ちすらメリットに変えてしまう…やはり、このピンチ系アビリティ、環境を一変させるほどの力を持っているぞ!!

 というわけで、開幕の攻撃で上手く瀕死になり、味方全員がブレイブ・フェイス状態を発動させることができた(セラはグリモアハットを装備するためフェイスのみ)。続けて、すぐさまショロトル・ミキストリに「バイオ」を配りたいところであるが、ショロトルをチェーンボーナスが低いときに毒状態にしてしまうと、肝心のHP>30%から一撃必殺を狙うパートで毒が切れてしまうため、少しチェーンボーナスを伸ばしてからにしたい。
 …そんなこんなで、後はATK+BLA+DEF(※ノエルがBLA)などを用いつつ、隙を見てサモヴィーラが「バイオ」を配る。怒りモードでない敵の毒耐性は「0」であるため、1回の攻撃で必ずステータス異常を発生させることができる。さらに、ショロトルにデプロテを入れられると理想的であるが、狙いすぎると逆に難しくなってしまうので、さすがにそこまではこだわらなくて良いだろう。
 ――なお、その過程でサモヴィーラが戦闘不能状態になり、ブレイブ・フェイス状態が解除されてしまった場合には、即座に「フェニックスの尾」で蘇生させ、HPを回復せずにDEFの銀チョコボへと回す。すると、銀チョコボが数発の攻撃ですぐ瀕死状態になり、「ピンチにブレイブ」「ピンチにフェイス」の効果を発動してステータス効果を取り戻すことができるのだ。うむ、このピンチ系アビリティを活かすことを考えた場合、DEFには堅さだけでなく、「瀕死になれる能力」というのも求められてくることになるのか…?

なんか今日の画像は全般的に赤いね


 そんな感じで、仲間モンスターのブレイブ状態を維持しつつショロトルをブレイクし、HPを30%ギリギリまで減らせたら、あとは金チョコボのATK+ATK+ATKを用いて、1ラッシュを加えた後にシンクロドライブで一撃必殺を狙う。なお、倒しきれずにミキストリの「大地の恵み」で回復されてしまった場合も、諦めずに押し切れば倒せる場合もあるので、全滅するまで諦めてはいけない。
 …そうしてショロトルを倒すと、ミキストリは瞬時に「おたけび」を使い、以降は「怒りモード」へと移行する。対策としては、「おたけび」DEF+DEF+DEFで受け、あとは後ろに下がる戦法を用いて敵の大爆発を避ければ良い。なお、敵はENHらしく、「おたけび」でプロテス+シェル+エンエアロ+べールの効果を得るが、これを解除しても即座に次の「おたけび」を使われるだけなので、完全に無いものとして考えてしまって良い。
 ――そんなこんなで、最初のショロトルが居るタイミングで「バイオ」を掛けて体力を削っておけば、1ブレイクでミキストリのHPを良いところまで持って行ける。あとは、怒りモードの大爆発で上手くノエル死亡&銀チョコボをピンチ状態にしてフェイスを掛け、シンクロ技の「クェーーッ!」でフィニッシュである。全ての準備が整っていれば1万以上のHPを削ることができるため、とどめを刺すのは容易であろう。

 というわけで。本日ラストのパーティである「ショロトル&ミキストリ」も倒し、無事に仲間にすることができた。
 …では、肝心の仲間モンスターとしての能力である。今回、ショロトルはDEF、ミキストリはENHであるが、忌憚の無い意見を述べてしまえば、どちらもまるで役に立たない。ショロトルは「ガード系効果UP改」を持っているが、堅さではランドガレオンに劣り、テスカトリポカのような特殊なシンクロドライブも持っていない。またミキストリは、「強化系持続UP改」をLv.1で覚えている唯一のモンスターであるが、魔法を掛けるモーションが異常に遅く、シンクロドライブもHP&ステータス回復とあって、サハプリさんの足下にも及ばない。2体とも、採用できる要素はゼロである。
 ――やれ。実戦では、ショロトルはさっさと仲間になったが、その後のミキストリが異常に仲間にならず、結局6時間程度挑戦してやっとクリスタルを入手することができた。が、それがこのザマとなると、さすがにちょっと心に来るというものではないか。まあ、今回はどちらかというと「モンスター集め」というよりも「ボス級の強さを持つ敵と戦いたい」という思いが強かったから、別にいいんだけどね…。別にいいんだけどね…。




あっ…(察し)(2回目)


「新都アカデミアAF500/最深部」で仲間にしたモンスター
名前 ロール パラメーター コメント
ベヒーモス零式 ATK HP2504 / 物理260 / 魔法91 物理攻撃力に優れたアタッカー。
…であるが、入手の容易な金チョコボに肝心のパラメーターで劣っており、他にも特に秀でた点は無い。
一応、動き回る敵に強く、シンクロ技も範囲攻撃なうえにゲージが溜まる速度が速いため、
雑魚戦では金チョコボの相互互換として採用が検討できる、くらいのものだろうか。
うーん、せめて「ピンチにガッツ」が継承可能だったらなあ…。
シュレディンガー JAM HP1214 / 物理62 / 魔法146 壺猫族で最強のモンスター。
…なのだが、モーション速度が遅く、行動回数が肝心なジャマーとしてはかなり使いづらい。
シンクロ技も、僅か10秒間バイオ状態にするだけで、ほとんど実用性が無い。
初期取得の「ピンチにヘイスト」も、中途半端なHPのせいで、狙って発動させるのは難しい。
もし「ピンチにヘイスト」が継承可能だったなら、途端に乱獲対象となっていたのだろうが…。
ショロトル DEF HP2866 / 物理127 / 魔法113 ミミ&パマパマのパーティから召喚されることもあるモンスター。
HPがそこそこ高く、初期状態で「ガード系効果UP改」を持っている点は評価できる。
しかしながら、タイプ耐性が無いうえにステータス異常への防御力が低く、シンクロ技も単純なダメージ攻撃である。
堅さではランドガレオンに劣り、シンクロ技ではテスカトリポカや銀チョコボに劣る。出番は一切無いだろう。
ミキストリ ENH HP2081 / 物理122 / 魔法188 戦闘の展開上、仲間にするのに苦労するエンハンサー。
Lv.1で「強化系持続UP改」を持つ唯一のモンスターであるが、誇れる点はそれだけ。
モーション速度が非常に遅く、シンクロ技も「HPとステータスの回復」というアイテムで簡単に代用できるもの。
クリスタリウム封印プレイにおける戦闘では全く活躍が期待できず、コンプリート目的以外で捕まえる意味は無い。
…まったく、これらのモンスターも、固有のアビリティが継承可能なら、まだ注目される機会が多かっただろうに…。
テスカトリポカ DEF HP3337 / 物理130 / 魔法111 上の面々とは打って変わって、実戦での活躍が期待できるモンスター。
タイプ耐性が無く、ディフェンダーとしての堅さはランドガレオンに大きく劣るが、注目すべきはそのシンクロドライブ。
複数体に「デブレイ+デフェイ+フォーグ+ペイン+カーズ」を掛けるという強力なものである。
ペイン・フォーグは発生値が「55」と、耐性が低いモンスターなら一撃で行動を封印することができる。
また、デブレイ・デフェイは、このシンクロドライブが敵にその状態を発生させる唯一の手段となる。
運用に多少のコツは必要であるが、最後の最後で手に入る、非常に強力なディフェンダーと言えるだろう。


 と。今回パートでは、ラスボス戦の直前に登場する3つのパーティ・5体のモンスターを題材として取り扱ってみた。
 …そして、今回の目玉は、なんと言ってもDEF/「テスカトリポカ」である。堅さではランドガレオンに及ばず、ペイン・フォーグの発生値ではサボテン系モンスターの後塵を拝するのであるが、その両方の要素を併せ持っているというのが実に大きく、モンスター枠を節約して新たな戦法を生み出すことができる。また、デブレイ・デフェイ状態を敵に発生させる手段はこのシンクロドライブが唯一であり、発生値自体は「4」と極めて低く、実質的にはデブレイ・デフェイの耐性が「0」の敵のみが対象となるのだが、それを理解して使用すれば、大きく活躍してくれることだろう。
 ――【いっぽう、その他のモンスターは………。】

 と、いうわけで。「ラスボス以上」とも噂されるラストダンジョンの強敵モンスターたちも、無事にクリスタリウム封印の条件下で倒し、その全てを仲間にすることができた。その中でもDEF/「テスカトリポカ」は、この本当にラストもラストで手に入った、最後の強力モンスターと言えるだろう。
 ――さて、まだまだラスボス戦の準備は終わらない。次なる相手は、今までずっと後回しにしてきた“アイツら”である。そう!「チェーンボーナスUP」「ATB速度UP」系の2つのランク5武器を持つ、「オチュー」「インヴィンシブル」だ。ついに、ついについに、それらの強力武器を入手するタイミングが来たのである。待たせたな! もう、お前しか見えない。SUPER STAR 鶴 -TSURU-

 

(2015年2月4日) 99 PV

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