低レベルクリアーINTプレイ日誌

【第十四話 開幕!神々との戦い!】

 神竜ヤズマット。かつてモンブランの師匠を殺した竜であり、モンブランがクランを作り世界中のハンターを集わせていたのも、全てこいつを倒すためであった。
 FF12のゲーム中でも全45体のうちの最強のモブであり、そのHPは5000万という途方もない値を持つ。さらに攻撃力も高く技も多彩なので、生半可な準備・戦術ではたとえパーティが全員レベル99であっても全滅が待っているだけだ。ましてや今回は低レベルという厳しい条件下。前回プレイでも37round、11時間という途方もない時間と手間がかかった。根性と技術・・・ヤズマットはその両方が要求される、FF12最強の敵である。

 ということで今回はハメ技を使って倒しました。
 終。





 ・・・・・・だって、だってだって・・・。
 ごめんなさい・・・。ヤズマットに関しては、俺の考え付くすべての戦術を「最強武器決定戦」などで試してしまった感があるので、才能枯れました、正直。何も思いつかないままグタグタと戦っても仕方ないし、物資の消費が多くて面倒だし・・・ということで。お許しください。どなたかFF12INTで低レベルをやってこいつと戦う機会があったら、応援します。皮肉的な意味じゃなく、本当に。
 ・・・アルティマニアには載ってないけど・・・こいつも変わってるみたいだよ?最終モードの時に「蘇生」で相手の攻撃を回避し続けても、「サイクロン」を連発してはこなかったし・・・。


 気を取り直して物資を補給し、最後の裏ボス「Omega Mark XII」・・・もとい、オメガmk.XIIと戦うためクリスタル・グランデへ。
 皆さん。実は海外版・・・アメリカ・ヨーロッパなどで販売されたFF12のオメガmk.XIIは、日本版のそれとは全く違う敵になっていることはご存じだろうか。最大HPが約100万と約1/10に激減したかわりに攻撃力が上昇し、さらに通常攻撃の狙う対象がランダムとなってバーサクの効果が追加されている。日本版のオメガmk.XIIはHPがやたらと高い上に最も近い敵にビーム攻撃を繰り返すだけの若干残念な感じの敵だったが・・・海外版では、純粋にヤズマットとは違う種の大ボスとなったわけだ。

 さて、俺が今やっているゲームの名前は「ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾ(ryである。日本版と海外版では当然後に発売された海外版の方が出来が良い。そして日本産の作品が海外でヒットしたお礼として、最初に買って"損"をした日本のファンのために贈る作品・・・それがインターナショナル版のはずだ。
 ということは、である。海外版オメガmk.XIIも、当然このインターナショナル版に収録されるはずだ。それで、俺は発売前からこの「Omega Mark XII」と戦うことを楽しみにしてきた。これだけ変わっていれば、もはやオリジナル版とは全く違う敵である。低レベルの条件下で、新しい大ボスに挑める・・・俺が興奮しないはずがなかろう。
 さて、まずは敵の解説から始めることとしよう。FF12の世界で新しい敵と戦えるの・・・ホント久し振りで、ホント楽しみだぜ!

 インターナショナル版オメガmk.XIIのHPは103,7069。無印時代のHPは1037,0699だったから、ちょうど1/10だ。そのかわりに攻撃力が130から155へと向上している。この「攻撃力」という値は、こっちが武器を装備して得るそれとなんら変わらない。オリジナル版の「最強の矛」が攻撃力150と近いので、オメガmk.XIIのビーム攻撃の連打は、Lv99のパンネロが裸で最強の矛を持って踊り狂っているような感じと言えば分かりやすいだろうか。
 分かりづらいので実際にダメージの値を計算で出してみた。

 無印オメガmk.XII:4702〜5551
 INTオメガmk.XII:5120〜6132
 (共に「ブレイブスーツ」装備。防御力はオリジナル版40、インタ版57)

 ・・・うーむ、こっちの防具性能も上がっているためか、思ったよりダメージに差は出なかった。残念無念・・・。
 ちなみに上の値は瀕死でもなくHP満タンでもない通常時の値。オメガmk.XIIは「瀕死攻撃力UP」の能力を持っている。そしてインタ版ではこのモンスターの「瀕死攻撃力UP」も強化されているため、それを計算に入れてみると・・・?

 無印オメガmk.XII:5642〜6661
 INTオメガmk.XII:7168〜8585

 8000ダメージである。恐ろしい・・・!レベル99でも一撃で倒されてしまう。このゲームは相手の攻撃に最低1発耐えられないと勝てない。しかし全般的に装備品の能力が向上している"この"インターナショナル版はまだマシのはず。オリジナル版の条件でこのオメガmk.XIIと戦った海外版のユーザーは・・・辛かったろうなあ。

 そんなわけで低レベルクリアーでまともにオメガmk.XIIの攻撃を受け切ることはまず不可能なので、この戦いでもやはりリバースを使う。そして前回プレイではリバース・ストップ状態を「スタンボム」装備の打撃で維持する半ハメ技的なやり方で何とか勝ったが、今回はデコイなしだと打撃の対象が完全にランダムとなってしまうため、リバース・ストップ作戦は全く意味がない。ということで使うのはデコイ・リバース作戦。更にゾディアーク戦に倣って、デコイ・リバース盾を二人用意することにした。
 具体的には、このような装備・ガンビットを使用した。

 ◆バルフレア
 アルデバランY / 石化弾
 デュエルマスク / ブレイブスーツ / エルメスのくつ
 1.味方一人 - フェニックスの尾
 2.HP<30%の自分 - エクスポーション

 3.敵一体 - たたかう

 ◆アーシェ・パンネロ (「ウイルス」状態)
 素手
 サークレット / 光のスティフォス / エルメスのくつ
 1.自分自身 - リバース
 2.味方一人 - フェニックスの尾
 3.「狂戦士」の味方 - デスペルの魔片
 4.自分自身 - デコイ
 5.MP<30%の味方 - ハイエーテル


 この戦いに小細工は全く通用しないので、必要なものだけを揃えた。
 まずバルフレアは攻撃役。今ではお馴染みとなってしまったものの、インターナショナル版で追加された最強銃「アルデバランY」と無属性最強の弾丸「石化弾」を組み合わせ、ブレイブ・ヘイスト状態になってオメガmk.XIIに攻撃を加える。与ダメージは大体5000。そしてそのままだと「被ダメージ返し」のダメージが蓄積しすぐに死んでしまうので、適当なところでHPを回復するように設定しておく。
 アーシェ・パンネロは基本的に全く同じ役。自分自身へのリバースを最優先にしながら、状況が崩れないように対応していく。オメガmk.XIIのビーム攻撃の追加効果でバーサク状態になった味方にはデスペルを使って、MPは余裕があるうちにハイエーテルで回復して・・・と。ウイルス状態にしてあるのは、どうせ一発打撃を喰らったら死ぬため、HPを常に1にして「HP満タン魔力UP」を引き出すため。これでいちいち活力がどうとか気にしなくても、デコイもリバースも100%成功するようになる。そして武器を装備していないのは、その方が戦闘態勢を取るモーションが速い(ような気がする)のと、狂戦士状態になって即効魔法的に相手に打撃を仕掛けてしまっても相手にダメージを与えないようにするため。HPは1だから、ちょっとでもダメージを与えたらオメガmk.XIIのダメージ返しで死亡してしまう。
 そんなこんなで特に難しい戦術は使用しなかった。まあ、オメガmk.XIIのデーターだけを見て思いついた作戦だからな。とにかくやってみよう。行くぜ!

 ということで上部のカンブル・ピスでセーブしてから、中心部のデボン・ザイレム・サ(The Great Crystal / Dhebon Jilaam Avaa)へ。この「デボン・ザイレム・サ」っていう飾らない名前が、俺にはかえって印象的に思える。逆に「クリスタル・グランデ / クリスタル・アクシス」とかだったら、かえって興醒めだったかもしれない。ほら、某金銀で裏ボスのトレーナーの名前が「レッド」だったのが今でも色濃く印象に残っているのと同じことさ。
 さっそくオメガmk.XIIと戦ってみる。まあ、こういう机上の理論だけで作り上げた戦術が上手くいくはずが・・・・・・。
 ・・・・・・上手くいっている。盾キャラが二人同時に自分にデコイ・リバースをかけることにより、バルフレアはしっかりと銃で攻撃できている。仮に誰かが倒れたとしても「蘇生直後の相手を対象にすることはできない」というFF12のゲーム上の制約により、三人同時に戦闘不能状態になることはまずない。そんなこんなで戦い続け・・・オメガmk.XII撃破。

 ふむ・・・。予想通りにいったのは良かったというか、逆に思わぬ事態が無さすぎて面白くない感もあるというか・・・。せっかくの実質新ボスだったのになあ。
 ちなみに実戦ではエクスポーション47個、フェニックスの尾88個を消費した。前回は戦闘時間が長すぎてアイテムは使用できなかったけど、今回は最大HP1/10だから積極的に使用していった。戦闘時間は約30分。途中ハイスピードモードを何度か使ってみたけど・・・体感だが、仲間の連携が悪くなって戦闘不能になる可能性が増えたような気がした。ああいうものは、あまり使うべきではないのかもしれない。
 そして終盤、瀕死状態になったオメガmk.XIIの打撃は一発9000〜10000超という壮絶なダメージを与えてきた。あれ、また計算とずれている・・・。アルテマ戦の時は攻略本によって疑問は解決されたけど、今回はアルティマニアを全部見たのに数字が違ってきている。なんでやねん・・・。
 まあそれを言うなら、逆転状態の時の相手のダメージ攻撃による回復量はダメージの場合の約3/4に抑えられることなどもアルティマニアには載ってなかったりするけど・・・。
 (追記:逆転状態時の回復量にはオプション「通常攻撃ダメージUP」の効果が適応されず、実質回復量は5/6に軽減されます。
     またこのことはFF12アルティマニアΩ 476ページ『ヤズマット解析データ』に記載されています。この情報はせるふぃさんより頂きました。ありがとうございます)


 しっかし今回「リバース」が強すぎるね。無印から基本命中率1.5倍・効果時間は2倍になり、消費MPは2/5・詠唱時間は3/4、さらに「リボン」で無効化されず「リバースの魔片」というアイテムまで出来ている・・・と。確かに俺みたいなFF12マニアにとってリバースは特別な意味を持つ魔法だったけれど、何と言うか、ここまで優遇されていると、逆に使ってはいけないような気分さえしてくる。無印時代のハイリスク・ハイターンぶりが良かったんじゃないかと俺は思ってしまう。
 ・・・うーん、ツンデレ好きなんだな、俺は。

 さりげなく釣りイベントで手に入れた「タイコウの紋章」とヤズマット討伐で手に入れた「神殺しの紋章」、そして「オメガの紋章」を売却し、「トロの剣」入手。ネタ武器と捉えられがちであるが、ライセンスなしで装備できブレイブ+フェイスの追加効果&回避50というのはかなり優秀。パンネロに装備させよう。「フェイスロッド」弱いし。
 さあ、次はいよいよトライアルだぜ!

 

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