低レベル+入店禁止クリアープレイ日誌

【第十一話 ダーク・ストライク・ファイター】

 ◆動画 11-1◆

 大灯台攻略の終盤。今回の敵は「ガブラス」「シド・ファムフリート」である。
 この「低レベル+入店禁止クリアー」で最大の難所がここになると前々から予想していたが・・・その考えは間違っていなかったと言えよう。

 この戦闘は、FFシリーズ恒例の「三連戦」である。それは特にFF9での印象が強い(Lv22・・・)言葉だが、様々な意味でこの場面とは違ってくる。
 まず「連戦」と言うと、「途中でセーブすることができない」「メニューが開けない」のどちらか又は両方を満たす場合であるが、この大灯台での戦いは前者のみ。というかFF12のシステムで「メニューが開けない」というのはムリ。ゼッタイ。そのため、敵ごとに装備を付け替えることが可能であり、個々に対策を練ることができる。
 また三連戦と言っても、この戦いは実質的に「ガブラス」「シド&ファムフリート」の二連戦と捉えるべきかもしれない。その辺りは、ボスが三体出てくるので単純に「三連戦」としたまでの話。この回を最後まで読んでから戻ってくると、深い意味が有るようにも思えるかもしれないが、そこまで考えてない(´・ω・`)


 ということで、さっそく大灯台の最上層へワープし、天陽の繭と対面する。ここのイベントシーンが好きなんだよな〜!ガブラス戦前の「ハッ!守るだと?貴様が!」ってところは特にお気に入り。ストーリーに集中できない初回プレイでも、ここは強く印象に残ったものだった。シブイハナシダナー( ;∀;)
 そんなわけで、連戦の一戦目「ガブラス」戦。Lv47、HP64049。HPが20%以下(「未満」?5で割れないから一緒だが)になると戦闘が終了する。様々なプレイで前座扱いされるこいつであるが・・・このプレイでも要するに前座である。「回避無視」「通常攻撃CT0」も持たず、特殊技を含めた全ての攻撃が回避可能。苦戦するはずも無い。
 まァ、相手の回避率も高かったり、範囲攻撃を多様してくる点では厄介と言えるが・・・それでも、今まで戦ってきた「強敵」と比べれば、圧倒的に弱い。ごく普通のガンビットでいつも通りに戦い、カツカツ殴って撃破。ダラダラと文章を長くするのが嫌なので、こいつは以下の記述では当然のように倒したことにしようか、うん。
 ちなみに、レダスは死んだら放置する。戦力にならない割には、回復薬を一人前に喰らいやがるからな('A`)

HP半減後の「エグゼクション」。実は単体攻撃だったりする  BOSS◆ガブラス Lv47 HP64049 (HP<20%でバトル終了)

 全ての攻撃が回避可能で、しかも「通常攻撃CT0」を得ない。
 弱い。


 埋め。

  ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
 ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
  ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
   ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
 ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
  ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
  ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬめぬぬ
   ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
 
(↑この中に一個だけ「め」があります。どこでしょう?)


 続いてイベントシーンを挟み、ドクター・シドが登場する。ここのイベントも良いなァ。敵であるガブラスに対して、バッシュが「よせ!」と言うシーンとか。このセリフを聞いて、初回プレイ時はバッシュとガブラスの関係に薄々気付いたものだった。いや、確かにずっと前から発言されてたけど、俺はてっきり比喩的なものかと・・・。あと、バルフレアの「そいつが取り付いてたんだな」も、アルティマニアΩにある「シドが操られていると信じていたい気持ち」という解釈で考えると、深いセリフである。
 ――とまァ、そんな自己満足は置いておいて・・・ボス「ドクター・シド」戦。Lv50、HP82093。回避不能・防御力無視の通常攻撃もドラクロア研究所での戦闘時より更に強化されており、一発で800〜900ダメージを与えてくる。もちろんこちらもHPを上げて対抗するのだが、少しでも回復が遅延してしまったり、クリティカルが出たりすると急に状況が崩されてしまう恐れもあり、非常に危険だ。
 しかし、最初はシド一人なので、まだ回復が追いついてしまう。しかも聖属性が弱点なので「エクスカリバー」で大ダメージを与えていける。たまに特殊攻撃の「魔審銃(笑)を使ってくるが、回避が可能なのでそこまで強力なわけでも無い(後で知ったことだが、火属性なので「アダマン帽」で半減すればもっと楽になった)

 そのままHPを50%まで削っていくと・・・シドは絶対防御態勢に入り、召喚獣のファムフリートを呼び出す。これからが本当の地獄だッ・・・(AAry
 5体目の召喚獣となる「ファムフリート」。Lv52、HP149060。行動パターンは単純であり、最初は物理攻撃のみで、HP<80%から「蒼の砲撃」、HP<50%から「ウォタジャ」を使い始める。HP<50%から「回避無視」を得る上に、召喚獣としては珍しく連撃を行ってくるため、侮ることのできない強さを持つのだ。
 だが、真の脅威は・・・「シドとファムフリートに包囲攻撃される」ことである。戦場における被害は物量の2乗に比例すると言うが、それに近い感じで、FF12でも敵の数が増えると単体時よりも遙かに強力となるのだ。エテムに囲まれて全滅したことのある人なら、この気持ちは分かってくれるはずッ・・・!
 相手の攻撃回数は増えるが、こちらの回復役を増やすことはできない。そのため回復ばかりに手を焼かれ、ほとんど攻撃を加えられなくなるのだ。湯水のようにエクスポーションを(つ)(こ)むことで一応は戦っていけるが・・・やってみたところ、ファムのHPを20%ほど削ったところでエクスポーションが切れてしまった\(^o^)/
 ・・・これでは勝てない。この先「回避無視」を得て「ウォタジャ」を使うようになり、ますますファムは強くなると言うのに。少しだけ足りないのなら頑張れば良いのだが、これほどまでに圧倒的に足りないと、もはや挑戦していく気合すら(う)せる。100%無理だ・・・。

 しっかしこいつら、ホントに半端無く強いね。シドは引き続き回避不能・防御力無視の銃撃で、コンスタントに800〜900のダメージを与えてくる。ファムフリートをサポートする「プロテス」「ヘイスト」も厄介。こんにゃろう!とファムフリートにリフレクを貼ってみたが見事に貫通された。ううむゥ・・・。時折使ってくる「S85式炸裂魔砲」も、全体に回避不能の1000ダメージと極めて強烈。これが一発来るだけで、戦線が崩壊してしまうのだ(シドが「リフレク貫通」「回避無視」を得るのはファム撃破後のはずだが・・・誤植?)
 ファムフリートは、攻撃能力自体はそこまででも無いが、やはり約15万というHPが最大の問題。「最強の矛」の一突きが大体1000ダメージなので、シドの猛攻に耐えながら150回攻撃を加えなければならない。ははッ、ワロス。他にも「蒼の砲撃」は単体に即死級ダメージ、「ウォタジャ」全体に1600と極めて凶悪である。
 ――こいつらを「帝国軍(笑)などと鼻で笑うことができるのは、装備とアクセサリでHPを4000以上にして、オイル+炎弾丸で9999ダメージを連発し、「ウォタジャ」はバイキングコートで無効化する・・・といったチートを使っている人であろう。そりゃあ、そこまでフルボッコしたら弱くなるわ。


 ここまで圧倒的だと、もはや「エリクサーを99個集めれば良くね?」などという考えすら浮かんでこない。そんなことでは勝てないのが分かっているからだ。
 ・・・仕方無い。こうなったら禁断の果実、「ダークマター」を使おう。あまりの火力により、今までやってきた全てのやり込みプレイで封印してきたが・・・ついに解禁だ。「ダークマター」は単純に言えば、一回限りで敵に60000ダメージを与える最終兵器である。これを使うしかない。こうでもしないと絶対に勝てない。
 ということで、まずは「サビのカタマリ」を集める作業が始まる。「ダークマター」のダメージは、「サビのカタマリ」で与えた累積ダメージの1/3となる。つまり「サビのカタマリ」を使って180000のダメージを与えればOK。そして「サビのカタマリ」で与えるダメージは「使用者の最大HP」÷「1, 2, ・・・, 10のいずれか」。デュエルマスク/ミラージュベストを装備したHP1741のバッシュが使った場合、与えるダメージの期待値は509.7である。
 ――ここまで来れば簡単な話。要するに「サビのカタマリ」を350個ほど集めれば良いのだ。普通の人ならばここで「うぐぅ」などと奇声を上げるところだが、俺にとっては日常茶飯事。そうと決まればさっさとやるだけである。
 場所は、モスフォーラ山地。欠乏している「バッカスの酒」を集めるついでとして「サビのカタマリ」を集め出す。そして99個溜まったら東ダルマスカ砂漠へ飛び、ファイアフライを装備しながら周囲の雑魚敵にサビを投げつけまくる。レダスを刺殺しておくことは言うまでも無い。

 ・・・10時間後、400個ほどのサビを投げつけ、何とかダークマターのダメージが60000へと達する。
 消費アイテムの補充も含めると、前回から既に20時間ほどが経過してしまった。まァ、今回のやり込みはこんなもんだろう。トレジャーハンター(笑)


 準備が済んだということで、さっそく大灯台へと向かう。長い長〜いながぁ〜〜い至天の旋回廊を上っていき、最上層の一歩手前でセーブ。
 さあ逝くぜ!まず一個目!・・・と行きたいところだが、せっかくダークマターのダメージを限界まで高めたということで、幾つか実験をやってみた。ダークマターは一度力を放出してしまうと再びダメージ0に戻ってしまうため、その使いどころが肝心となるのだ。――試してみたのは、以下の行動である。

実験1 ガブラスに対してダークマターを使うとどうなるか
      (ガブラスはHPが20%以下になると戦闘が終了する。HP50%での会話シーンをスキップできるか)
実験2 シドのHPを60000以下に減らし、ダークマターを使うとどうなるか
      (ファムフリートを召喚させずに倒すことができるか)
実験3 ファムフリートを召喚し防御態勢へ入ったシドにダークマターを使うとどうなるか
      (ファムフリートより先にシドを倒すことができるか。その場合に展開はどうなるか)

 特に気になるのは「実験3」。アルティマニアにも「魔法障壁の隙を突いてダメージを与えられる」と書いてあるが、その方法でシドを倒した場合、その後の展開がどうなるかは一切記述されていない。もしそれで戦闘を終わらせることができれば・・・このプレイにも光が差すというものだ。
 ということで、早速やってみたのである。「実験1」、開始と同時に「ダークマター」でガブラスを攻撃してみる。これで一撃で倒せ・・・ない。会話シーンが始まり、直後に特殊技の「エグゼクション」でヴァンが死亡。どうやら、HPが50%に達した時点で、それ以上のダメージはカットされてしまったようである・・・。
 何となく結果が読める気がするものの、「実験2」を行う。一人の際のシドにある程度ダメージを与え、それから「ダークマター」を使ってみる。すると・・・やはり会話シーンが始まり、ファムフリートが召喚されてしまった。もちろんシドのHPは50%でストップである。やっぱりなァ・・・。
 ――ならば、「実験3」!普通に戦ってファムフリートを召喚させ、二体の猛攻を2分ほど耐え切る。すると・・・来たッ、魔法障壁が解除されたぞッッ!!その隙に待機していたキャラが「ダークマター」をシドに叩き込む。60000ダメージ、シド撃破!!勝ったッ!大灯台編完ッッ!
 が・・・残念ながら、その後は通常通りにファムフリートとの戦闘が続行された。ふむ、そんなもんか。そうだよな。

 しかしながら、これでやることは決まった。「シド・ファムフリート戦で、シドから先に倒す」であるッ!
 元々奴らの強さの由来は、「二体同時に攻撃してくる」ことである。そしてシドは魔法障壁を貼って身を守ってしまうため、HPが15万もあるファムフリートと正面から戦わなければいけないのが最大の問題だった。だが、ダークマターを使ってシドさえ先に倒せば、その後はまったりファム単体と戦うことができる。行けるッ・・・勝てるぞ!
 ――要するに、この連戦のフローチャートを記すと、こんな感じである。

血に飢えた復讐者だ(笑)を倒す

シドと戦い、HPを50%まで減らす

ファムフリート召喚。しばらく耐える

シドの魔法障壁が切れた瞬間に「ダークマター」使用、シドを倒す

ファムフリートを倒す

 この作戦だとファムフリート召喚からの約2分間、シド・ファムフリート両方の攻撃に(さら )されることとなる。しかし攻撃を度外視すれば、耐えることは十分に可能。
 そして魔法障壁が切れた一瞬の隙を突き、「ダークマター」でシドを撃破。残った戦力をファムフリートに注ぎ込む・・・と。おお、良い感じじゃないかッ!


 戦術が決まったということで、早速実行に移す。前座戦。撃破。以上。
 続いて「ドクター・シド」戦。最初は一人なので、バッシュが「最強の矛」から「エクスカリバー」に持ち替えてガコガコ殴るだけである。途中「魔審銃(笑)を使われてしまうが、被害は軽微。そのまま殴り続け・・・いよいよファムフリート召喚。ここからが本番だッ!
 シドとファムフリートが同時に存在する状況では、攻撃系のガンビットを全て切り、装備も防御を重視したセットにする。とにかく敵の攻撃が激しいため、この状態で下手に打撃を加えないほうが良いからだ。そのまましばらく「フェニックスの尾」「エクスポーション」のばらまき政策を行って耐える。
 するとシドが「S85式炸裂魔砲」を使ってきた。全員に1000ダメージで、バッシュが死亡し、アーシェ/バルフレアも瀕死まで持ち込まれてしまう。だが、魔法障壁が切れるのは、タイミング的にはこの後すぐのこと。必死で態勢を立て直し、バッシュのガンビットを切りコマンド入力可能な状況にして待機する・・・。

 「ドクター・シド魔法障壁が消えた!
  物理攻撃が効くようになった」


 来たッ!即座にダークマターを使うバッシュ。黒い闇のエフェクトが発生し・・・60000ダメージ、シド撃破!
 ――よしゃあッ!ここでアタッカーのバッシュは「最強の矛」を装備し、いよいよファムフリートに立ち向かう。物理攻撃は回避できるし、「蒼の砲撃」も単体攻撃なので恐るるに足らない。そのまま殴り続け・・・HP<50%で「ウォタジャ」が飛んでくる。シェルで軽減したアーシェが1100ダメージで耐えるが、残りのメンバーが1600という厳しいダメージを受ける。だが「通常攻撃CT0」が無いため、その後の回復も間に合ってしまう。OK!次に進もうぜッッ!!
 その後もHPが減るにつれてオプションで少しずつ強くなるが・・・やはり「通常攻撃CT0」が無い敵は弱い。戦い戦い・・・エクスポーションが無くなってしまったため、強引に回復手段をエリクサーにしたりして戦い・・・ついにファムフリートが倒れる。ファムフリート撃破!!!!大灯台クリアッー!

 ・・・ふゥ。勝てはしたが、反則に近いアイテムを使って強引に倒すという、なんとも後味の悪い感じとなってしまった。
 まあ、そうでもしなければ倒せないほどの敵だったから、仕方無いっちゃあ仕方無いんだけどね。

これくらい離れていても、普通に攻撃してきます  BOSS◆シド Lv50 HP82093 (HP<50%でファム召喚、魔法障壁を貼る)
 
BOSS◆ファムフリート Lv52 HP149060

 大技の「S85式炸裂魔砲」一発でこれだけの被害を受ける。
 例えばこれに「ウォタジャ」が重なってしまった場合、
 待っているのは間違い無く一発全滅。

 本文中で語ったアイテム消費量もさることながら、
 このように素の攻撃も非常に強烈。

 よって、ダークマターを使い
 シドを速攻で撃破する他に手は無いと判断、
 それを実行に移した。

 ちなみに、無理して60000ダメージを出す必要は無く、
 シドのHPの50%・・・41046でも実際は十分であった。
 こだわりである。



 次はいよいよ空中要塞バハムート。とにかく冗長に感じたこの「低レベル+入店禁止クリアー」も、次回が最終話である。
 そこでは敵の登場数で言えば今回をも越える、実に4連戦が展開される。まさに、最後の戦いに相応しいじゃあ無いか。
 一緒に来たし、一緒に逝くんだ。

 

第十二話へ

 

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