最強武器決定戦

【刀 -Samurai XII-】

・ヒテンマサムネスターィル!!

 「最強武器決定戦」における最有力候補の一つとして捉えていた、今回の武器「刀」。攻撃力は標準程度であり、回避率も5と低いが、特出すべきは連撃率。武器種としての連撃値は13なので、*0.7で確率にしてみれば9.1%であるが・・・それでも、体感としては非常に多く連撃が出るように感じられる。素早い動きで攻撃を連発する姿は、まさに「刀」のイメージぴったり。「刀」は、ロマンの有る武器なのだ。
 ・・・が。それだけだと正直言って、ストーリー攻略上では「棒」との差違がほとんど無い。むしろ回避が低いぶんだけ劣ってさえいる。メジャーな武器の「刀」が、マニアック極まりない「棒」に劣るとは意外であるが、数値上から考えると、そう判断せざるを得なくなってしまうのだ(´・ω・`)

 しかし「刀」の真価は、そんなものではない。というのも、最強刀「マサムネ」の性能が、良い意味でぶっ壊れているのである。
 画面上で確認できるステータスは、攻撃力93&回避率5。両手を占有して、片手剣に並ぶ程度の能力。とてもじゃないが、使おうとは思わないであろう。・・・しかし俺は初回プレイで、試しにパンネロへと装備させてみたのだ。すると、有り得ないほど高い確率で連撃が飛び出したのだ。体感だが、3回に1回くらいだったか?
 ――その体感は正しかった。「マサムネ」の連撃値は、他の刀の3倍にも相当する40というもの。そのまま使っても28%「源氏の小手」を装備すれば、実に72%という凄まじい確率で連撃が発生してくれる。これを超える連撃率の武器となると、おまけ的な扱いである「トロの剣」しか存在しなくなってしまうのだ。ヤズマット戦でよく使われる忍刀「柳生の漆黒」と比べても、2240「マサムネ」のほうが2倍近く上回っている。
 ・・・前回の記事で扱った「棒」は、性能的には取り立てて見るべきところが無い武器のように思われたが、その「連撃値」の高さにより、槍や両手剣にも匹敵するタイムを記録することができた。ならば、俺は期待せざるを得ないのである。この「刀」という武器に。

 ということで、裏ボス攻略では「マサムネ」を3本使いたいところであるが、生憎とゲーム中で手に入るのは2本のみ。もう1本は、下位の「ムラマサ」を使用していかざるを得ない。その攻撃力は84とそこまで低いわけではないが・・・「マサムネ」と比べて連撃の発生率が1/3なので、とんでもなく弱いのである('A`)
 そして、このプレイでアタッカーとなるのはバルフレア。いつも通り、彼にバーサク状態「源氏の小手」装備を使っていく。これで赤くなって3倍モードで、連撃で大ダメージを与えていくのである。その72%という連撃発生率により、最速タイムを更新できるか否かに期待が掛かるがッ・・・!?
 ――なお、刀は「力」の値だけではなく「魔力」によってもダメージが上昇する性質を持っているが、その依存度は「力」よりも低いため、特には意識をしていかなかった。ダメージ計算式から考えると、「魔力によってもダメージを上げられる」と言うよりも、むしろ「力を上げてもダメージが増えにくい」と表現したほうが近いのだから。


・ヤズシーン!!

 第一部、ヤズマット戦!
 「ヤズマット戦×マサムネ」というと、どうしてもアルティマニアΩの50分54秒討伐を意識してしまう。あの戦法の概要を述べると、おとり役を何人ものキャラに交代で行わせながら、瀕死状態にしたバッシュ&バルフレアがマサムネで超連撃を加えるというものである。
 しかし、この「最強武器決定戦」は、あくまで武器同士の優劣を決めるものであり、様々な戦術を用いてタイム短縮を狙う企画ではない。ということで今回は、アルティマニアΩに載っているような特殊な戦術は使わず、普通に戦っていくことにした。
 ――というか、あんなに凄い戦術はとてもじゃないが思い付かない。フィールドをぐるぐると回ってヤズマットを誘導し、盾役を複数用意することでアタッカーの被弾を最小限に抑え、さらに「可ダメージチャージ」の未取得によって万一アタッカーが倒れても瞬時に立て直しができる。・・・様々な戦術を用いて、何度もヤズマットと戦ったからこそ、俺には分かる。あの戦術を乗り越えるのは、並大抵の努力では・・・少なくとも俺には絶対無理なのだ('A`)

 そんなわけで、初っ端から諦めに近いような微妙な雰囲気で戦い始める\(^o^)/
 ・・・確かに、連撃が出る確率自体は高いが、連撃が発生したときの「攻撃回数」は基本的にHPの少なさに比例するため、HPが最大値に近いと、せいぜい2〜4回程度しか攻撃ができない。かといって、HPを減らしすぎてしまうと、攻撃性は大きく上がるが、盾役の「デコイ」が切れた隙のヤズマットの攻撃や「サイクロン」によってアタッカーが頻繁に倒されてしまい、結局はタイムロスに繋がってしまう。上手くはまれば強いのだが・・・実戦ではそこまで幸運は続かないということだ。
 ということで、ロマンとは裏腹に、思ったよりも火力を叩き出すことはできなかった。撃破タイムは、1時間半切りは確実と思っていたのだが・・・実際には1時間36分12秒。一応、「忍刀」(1時間38分32秒)よりは僅かに早くなったが・・・「マサムネ」のポテンシャルから思い描いていたスピードからは、遠くかけ離れていた('A`)

刀 - ヤズマット戦
1時間36分12秒


・オメガノキワミ, アッ-!!

 第二部、オメガmk.XII戦。
 こいつはご存じの通り、終盤の「瀕死防御力UP」のモードが鬼門。全体のHPを100としたとき、瀕死までに削らなければならないHPは、もちろん80。だが、そこから残りはダメージを1/3にカットしてしまうため、20ではなく60を削らなければいけないのだ。その状況で如何に6999に近いダメージを出せるかが、好タイムの鍵を握る。
 ・・・そんなわけで、プレイする前から何となく(;^o^)「オメガmk.XII戦で最速を取るのは『刀』じゃなくて『両手剣』あたりかなァ・・・」などと考えていた。だが、やはり「マサムネ」の圧倒的な連撃率は魅力的。これを上手く活かせば、両手剣を超える火力を生み出せるはずであるッ!

 ということで戦ったが、結果は惨敗。というのも、「刀」は連撃率が高く、3人全員が高い火力を叩き出せるのだが・・・その分だけ攻撃のモーションも長くなってしまい、「リバース」による補助が遅れてしまうのである。リバースが切れてから再度掛け直すまでに敵のレーザーの当たる回数が「1回」「2回」かは、アタッカーのバルフレアにとっては死活問題。今回は「被ダメージ返し」による凄まじいHP減少をリバースによる吸収で打ち消す作戦を取っているため、味方メンバーに「プロテス」は使用していない。そのため、レーザーがバルフレアに2発連続で当たると、あっという間にピンチへと陥ってしまうのだ。っていうか死ぬ。
 また、バルフレアは連撃を活かすために「バブルチェーン」ではなく「源氏の小手」を装備していったのだが、これだと瀕死オメガmk.XIIのレーザーで一撃死してしまう。もちろん、「バブル」で補助をしていくのだが、HPを2倍にしたところでレーザーが2発当たると死ぬことには変わりない。そういうわけで、上記のモーションの長さによる問題も併せて、瀕死状態になってからは何度も何度も状況を崩され、大きなタイムロスをしてしまった。

 「マサムネ」の魅力は、低めの攻撃力を連撃によってカバーできるところである。しかしながら、とにかく「デコイ」「リバース」を維持することが大切なオメガmk.XII戦では、完全にその特性が裏目に出てしまう。要するに、連撃を頼りにすると、その分だけ安定性が下がってしまうのである(´・ω・`)
 バーサク&ブレイブ状態のバルフレアが与えられるダメージも、最終鬼畜3倍モードでは3000程度と特出することも無い値。割と頑張って戦ったつもりだったが、撃破タイムは30分57秒。遅い・・・。「両手剣」を抜かすどころか、基準となる30分切りすら達成できなかったのだ。

刀 - オメガmk.XII戦
30分57秒



 ・・・。
 予想よりも遙かに凡庸な結果となってしまった「刀」。俺の期待が大きすぎたのか・・・それとも、「連撃」はそこまで万能では無いのか・・・。
 残念ではあるが、何も考えずに刀を振り回しただけでは、大した火力は発揮できないということが分かった。皆さんは太刀厨、もとい刀厨にならないように('A`)

 次回は「ダガー」。今度は「スピード」によってダメージが上昇する武器である。そのため、恐らくは「ねこみみフード」を装備していくことになろう。
 ――そして。3年以上にも及んだ、この「最強武器決定戦」も、いよいよ次が最終回である。その期間の大半がサボリ。

 

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