クリスタリウムなしクリアープレイ日誌

【第12話 怒りの日】

 いよいよ十三章、ラストダンジョンの「オーファンズ・クレイドル」である。
 オーファン(ORPHAN)は"孤児"、そしてクレイドル(CRADLE)は"揺りかご"を意味しており、要するに「オーファンズ・クレイドル」とは"孤児の揺り籠"という意味である。ストーリーのネタバレはこの日誌の範囲外であり、正直言って俺もまだ分かった気がしていないのだが・・・FF13をプレイした方なら、「孤児」とは誰を指しておりどういう意味か、また「揺り籠」とは何のことか等々、様々に考察することが可能なはずだ。是非とも「断章」などとも突き合わせ、FF13の世界観を思い思いに味わっていただきたい。
 ――エンディングは過去最高のご都合展開に感じるけれども、俺はFF13のストーリー、割と好きだよ(´・ω・`)

 幾何学的な空間が続く最終章「オーファンズ・クレイドル」。思えば、十一章のマハーバラ坑道あたりから飛躍的に戦闘の難易度が上がってきたが、この章での雑魚敵の強さは別格。もはや全ての戦闘がボス戦と言っても過言では無いレベルを誇るため、この制限プレイでは可能な限り戦闘を回避していく。幸い、道を塞ぐような配置の敵は存在しないため、「スニークスモーク」を使えば雑魚を避けて進むことができる。一部を除いて、トレジャーにもめぼしいものは無いため、逃亡あるのみだ。
 また、道中では最終セーブポイントに達するまで、合計で3体のボスと戦うことになる。それぞれ特徴のある強敵だが・・・ここまで来ることができたパーティならば、それほど強く感じる相手ではないだろう。・・・問題はもちろん、最奥の「聖誕座」にて待ち受ける最終ボスである。
 さあ、FF13の初のやり込みプレイ「クリスタリウムなしクリアー」もラストとなった。行くぜ、最後の戦いだッ!


 「オーファンズ・クレイドル」は、大きく3つのフロアに分かれている。分岐が多くマップ変化も極めて複雑な「第1層」、六角形の足場とワープポイントの「第2層」、倒したボスが雑魚敵として復活する「第3層」。それぞれ一番奥にはボスが待ち受けており、倒すと次のフロアへ進むことができる。また、次の層へと進むと何故か前には戻れなくなるため、各層で必要なトレジャーは必ず回収しておかなければならない。キャラ成長後に戻ってきて、無双をしたかったんだけれども(´・ω・`)
 ――そして第3層をクリアすると、打って変わって不気味なまでの美しさを誇る「賛歌拝廊」へと進むことができる。その奥がラスボス戦の舞台であるため、今回の最終セーブポイントは「オーファンズ・クレイドル:賛歌拝廊」となるのだ。ふむ、FFらしくて良いなァ。「クリスタル・グランデ:クリスタル・コア」みたいだ。

 そして攻略を開始する・・・前に。十三章開始と同時に、ショップ「エデン薬化学センター」がオープンされる。非売品だった「パワースモーク」「バリアスモーク」「スニークスモーク」「ライブラスコープ」が購入可能であり、多くの人は今まで気軽に使ってきたスモークが10000ギル以上する一品だったことに度肝を抜かすであろう。だが、戦闘を行わなくともスモークが入手可能というのは非常に魅力的であり、購入する価値は十分にあると言える。
 ・・・このプレイでは、「パワースモーク」「スニークスモーク」は二章で十分に稼いできたため余っているのだが、「バリアスモーク」はそうでは無いため非常に貴重だった。ということで、この先で困らないように10個ほど買っておくことにする。1個12000ギルもするが、使用すれば味方の耐久力は大幅にアップする。ENHによる補助魔法の種類が少ないクリスタリウムなしクリアーでは、「スモーク」による補助は「重要」を通り越して「必須」と言っても良い存在になるのだ。

 また、この時点からワープゲートを使い、「グラン=パルス」「聖府首都エデン」へと戻ることができる。特にイベントは増えていないが、「グラン=パルス」ではやり残したサブイベントやミッションを進めることができる。特に今回は、「ラスボスを倒す」というイベントを達成することでクリスタリウムの成長スペースが広くなるため、グラン=パルスへと戻ることができるのは大きなメリットだと言える。まァ、この制限プレイでは、戻っても特にやることは無いんだが(´・ω・`)
 ――ところで。サブイベントの多い「グラン=パルス」はともかくとして、何故「聖府首都エデン」には戻ることができるのだろうか。他の1〜10章のフィールドを全て差し置いて、十二章だけが特別になる理由など無いはずである。一つだけ、納得のいく説明が存在するのだが・・・いや、これは言ってはいけないことなのかな。
 ということで、そこは皆さんのご想像にお任せしよう。・・・ちくしょう、PS3専用に作ってれば('A`)


 ・・・前置きが許せないほど長くなってしまったが、実際の攻略を始めることにする。
 まずは白の女神像に触れて「ファルシ=エデン:第1層」へと進む。やたらと構造が複雑で分岐やトレジャーも多いが、最強武器が揃ってしまった現在では必要な物がほとんど無い。一応、ファングの武器「シャーマニクス」だけは回収しておく。僅かとは言え、魔力が「パンドラスピア」系よりも高いから、ひょっとしたら使うかもね。

 その奥へと進み、ボス「バンダースナッチ+ジャバウォック」戦。2体が同時に攻撃を仕掛けてくるうえに、お互いのHPを回復させる技も持っている。
 先に倒したいのは、攻撃が厄介な上に相方のHPを大幅に回復する「ジャバウォック」。だがこいつは魔法攻撃を無効化するため、「フェイス」「デシェル」で魔法ダメージを増加させるこのプレイでは倒しづらい。一方「バンダースナッチ」は、HPが254250と少なく、「デシェル」も有効である。しかしながら魔法耐性が「耐久」であり、そのダメージは1/10にまで軽減されてしまう。実質HPは10倍の2542500と言っても良く、相方によるHP回復も60万以上というふざけた値になってしまうのだ。
 ――ということで、まともに戦おうとすると厄介な相手なのだが、こういう場面が制限プレイの腕の見せ所。一計を講じることにする。

 戦闘開始。メンバーはいつものファング・サッズ・ヴァニラであり、当然だが「パワースモーク」「バリアスモーク」を使っていく。
 最初のオプティマはJAM+BLA+JAM。どちらから倒すにせよ、まずは両者をスロウ状態にして行動を遅延させることが重要である。ついでに、魔法が有効なバンダースナッチに「デシェル」も掛けておく。その後はJAM+BLA+HLRに変え、お馴染みのスロウ連打でバンダースナッチのブレイクを狙う。
 それにより、あっという間に相手をブレイク状態に持ち込めるわけだが・・・前述の通り与えられるダメージは非常に少なく、普通に攻撃していても「自然の恩恵」の回復量を上回るダメージを与えることはできない。ということで、ここでは召喚獣のバハムートを呼ぶことにしよう。

 召喚魔法を使用すると、術者のファングとバハムートの2人で戦うことになる。そこでまずは適当に「スロウ」を連打して、召喚獣のドライブゲージを溜める。召喚獣は、敵として戦った時と同じ条件で「ドライブゲージ」という値を増やすことができ、ゲージが増えるとその分だけライディングモード時に強力な攻撃を行えるようになるのだ。実は、召喚獣にはもっと素晴らしい隠された能力が有るのだが・・・その解説は、その特性が最も重要になるバトルのために取っておくことにしよう。
 で、適当にゲージが溜まったところで、ボタンを押して召喚獣のライディングモードに入る。ボタン連打のオートドライブで相手のブレイクゲージをどんどん蓄積させていき・・・最後に「メガフレアLv.3」を放つ。爆発で相手のブレイクゲージは992.1%まで上がり、ダメージは345988にも達した。
 ・・・当然ながら254250しかHPが無いバンダースナッチは一撃死である。というのも、「メガフレア」は物理攻撃なのだが、召喚獣の技は一般に「タイプ耐性無視」という特性を持っており、耐性によってダメージを減らされることが無いのだ。一方で、「弱点」などのダメージが増える方は普通に有効。寄こせよその能力(´・ω・`)

 そんな感じで、耐性無視の「メガフレア」にてバンダースナッチを一発撃破。後は残った「ジャバウォック」を地道に戦って倒せばOKなのである。
 このメンバーは物理攻撃が苦手なため、魔法攻撃を無効化する奴は戦いづらいのだが・・・DEFなども使っていき、着実にダメージを重ねていって撃破。ふゥ。

今回の召喚獣はできる子なんです><
BOSS◆バンダースナッチ+ジャバウォック HP254250/678000

2体同時に攻撃を仕掛けてくるうえに、お互いのHPを回復する行動も使用する。
ということで片方を真っ先に潰したいのだが、どちらもクリスタリウムなしの制限下では速攻を仕掛けづらい。
そのため、耐性無視の召喚獣を使い、ライディングモードの「メガフレアLv.3」でバンダースナッチを一殺。
その後は残ったジャバウォックと地道に戦っていった。


 ということで、先への道が開く。次は、六角形のエリアが印象的な「ファルシ=エデン:第2層」である。
 ここでは敵を無視して進めば一瞬なのだが、ワープポイントを使って移動すれば非常に貴重なアイテム「エリクサー」を手に入れることができる。というのも、今回のエリクサーはシリーズ初(?)の個数限定アイテムであり、その効果も「味方全員のHPとTPを全回復する」という極めて強力なものである。特に「TP」を回復できるというのが重要で、普通は戦闘中に1回しか呼ぶことができない召喚獣を、もう1回呼べるようになることに等しいのである。この効果は、特にラスボス戦で役立つのだ。
 ――そういうわけで、是非ともここで「エリクサー」を入手しておきたいのだが、そのためには強敵の「インヴィンシブル」を倒さなければならない。下位モンスターのタイラントでさえ倒すのには苦労するのに・・・と思っていたが、スニーク&パワースモークを使って速攻を仕掛けたら普通に倒せてしまった。良かったァ・・・(´ー`)
 そしてワープポイントを使用し、「エリクサー」「ヒヒイロカネ」「ウィザードシンボル」「アダマンバングル」を入手。「アダマンバングル」は、もし十一章で手に入っていたとしたら、40万ギル以上の節約になっていたんだけど・・・このタイミングで入手できてもなァ。

 アイテム回収後、順路通り奥へと進んでいく。道を塞ぐように存在する「突撃砲ティーガー+サクリファイス*2」のパーティとは戦闘を行わなければいけないと思ったが、スニークスモークを使ったらスルリと下を通り抜けられてしまった。意外・・・。そしてボス「ヴラディスラウス」戦に挑む。
 こいつは、自分の受けた悪性ステータス異常&攻撃対象の優性ステータス効果(優性・・・?)を解除しながら、ひたすら高威力の単体物理攻撃を連打してくる。特に、構えモーションを取った後に使ってくる「生者必滅」にはデプロテ&デシェルの追加効果があり、その両方でダメージが増える特性を持っているため、ダメージは最大で20000近くにも達してしまう。これではさすがにDEFを使っても耐えられないので、今回はリーダーにDEF以外を選んでいくことにする。
 実戦では、リーダーはサッズに任せることにした。これで、ファングがひたすらDEFになって攻撃を引きつけ、殺されたら「フェニックスの尾」で復活。再び「挑発」で相手の攻撃を引き寄せる。・・・基本的に相手の攻撃を堪えることが多いFF13では珍しい、歴代シリーズの低レベルクリアーっぽい戦法だな。

 さァ、戦うぜ!序盤はスモークの効果により相手の攻撃にも耐えられるのだが、敵の能力によりそれが解除されてしまった後は、「生者必滅」を喰らうとほとんど一撃死。運良くデプロテもデシェルも発動しなかった場合のみファングが生き残れるが、それはホントに運が良かった場合だけ。基本的には殺される。
 敵はブレイク耐性が高く、また各種ステータス異常もすぐに解除してしまうため、地道に戦って行くほか無い。ということで、序盤にブレイクゲージを少しだけ溜めて、以降はATK+DEF+HLRで戦い続ける。敵は魔法ダメージを軽減してしまうため、ダメージ効率は極めて悪いが・・・他に手段が無いのだから仕方無い。
 ――そんな感じでダメージを与えていったのだが、あと少し・・・!というところでサッズに「生者必滅」が来てしまう。やべぇ死ぬ!と思ったので、反射的にブリュンヒルデによる召喚ガードで攻撃回避。そのままライディングモードに入り、(;^o^)「やっぱり魔法は尻から出るのか・・・」などと思いつつトドメ。なかなかの戦いだったわ・・・。

牙「アフロあとで燃やすわ・・・」
BOSS◆ヴラディスラウス HP734500

敵は各種ステータス変化を解除しながら、高威力の「生者必滅」を使用する。
威力が異常に高く、
DEFでも耐えられないことがあるため、ファングをリーダーにしてはいけない。
ということで、久々にサッズを使い、
ATK+DEF+HLRで地道にダメージを蓄積させていった。
ちなみに、途中で1回だけ召喚ガードを使用。今さらだが、何故車に変形するのだろうか・・・(
´・ω・`)


 そして最後の「ファルシ=エデン:第3層」へと進む。
 ここは先ほど倒した「バンダースナッチ+ジャバウォック」「ヴラディウスラウス」が普通に雑魚敵として歩いているという凄まじいフロアであるが、それほど頑張らなくとも戦闘は回避可能である。ちなみにパーティがしっかり育っていれば、1回の戦闘でCPが32000も貰えるため(雑魚戦10回分くらい)、良い稼ぎ場にもなるのだ。っていうか、十二章と十三章は明らかに敵の強さと貰えるCPが比例してねぇんだよな(´・ω・`)
 まあ、このプレイでは戦闘も楽じゃないし、稼ぎを行うことのメリットも存在しない・・・ということでさっさと進み、奥で金色のファルシ像へと触れる。

 さ、オーファンズ・クレイドル道中でのボスもコレが最後。「決戦騎ティアマット」戦である。周りがシ骸だらけなのに、何で聖府軍の兵器が普通にいるん?(´・ω・`)
 こいつは、プラウド・クラッドのように「飛行形態」「地上形態」を切り替えて戦ってくる。そしてモードチェンジをする敵の例に漏れず、こいつも形態変化でブレイクゲージをリセットしてしまうため、なかなかブレイクさせるのは難しい。そのうえこいつ、飛行形態では全てのステータス異常を無効化し、地上形態ではこちらの強化系ステータス変化を一気に解除してしまう能力を持っている。ということで、ステータス変化もあまり頼りにすることはできないのだ。
 更に、一定時間ブレイクをさせないでいると、相手は強力な攻撃を放ってくる。飛行形態では、HPを99999回復して自身を「ヘイスト」「ブレイブ」「プロテス」「シェル」状態にする「オーバードライブ」、地上形態では全体に約2500のダメージを与える「フォトンブラスター」である。というわけでブレイクをしてそれらの使用を阻止したいところであるが、どちらの形態もかなり攻撃が激しく、耐えるだけでも精一杯。敵はHPを回復する能力も持っているため、そのままでは勝つことができないのだ。

 ということで、この戦闘でもサッズを抜いてホープを使用することにする。ホープが居ればENH「プロテス」DEF+HLR+HLRのオプティマを使うことができるため、パーティの耐久力を大幅に上げることが可能なのだ。こんなことだったら、「ヌエLv.★」も作っとけば良かったかな。しかし・・・"ぬえ"・・・だと・・・?
 最初は地上形態と飛行形態の両方でブレイクを狙って攻めてみたが、飛行形態は解除不能のスロウ効果が非常に鬱陶しく、攻めすぎると「テイルクラッシュ」で打ち上げられて死ぬ。そのため相手が空を飛んでいる状態では、ホープがプロテスを掛けてひたすら「DEF+HLR+HLR」で耐えることにした。
 逆に地上形態では、攻撃は激しいがそこまで危険というわけでもなく、HLR2人態勢ならば十分に回復が間に合う。ブレイクできなかった場合の「フォトンブラスター」も、DEFで受け止めれば普通に耐えられてしまう。ということで、地上形態の時にブレイクさせて、ATK+HLR+HLRでファングがダメージを与えていく。

 この戦法だと、飛行形態で必ず相手の「オーバードライブ」が発動し、毎回HPを99999回復されてしまう。というわけで気になるのは「地上形態時に、その回復量を上回るダメージを与えられるかどうか」であるが・・・実戦ではダメージが回復を上回り、ちゃんと倒すことができた。
 ただし、攻撃できるタイミングが限られているうえに、ファング・ホープ・ヴァニラATKが1人しか居ないため、プラウド・クラッド戦に続き、またしても凄まじい長期戦となってしまった。ま、こういう戦闘もやり込みには付きもの・・・という感じで賢者モードになって戦い、47分50秒掛けて撃破。まさに(;^o^)「ふゥ・・・」という戦いだった。

またこういうのか・・・
BOSS◆決戦騎ティアマット HP3825000

「飛行形態」「地上形態」の二つを切り替え、こちらのステータス変化を無効化しながら攻撃してくる。
また両方の形態で、一定時間以内にブレイクすることができないと、強力な攻撃を使用してくる。
飛行形態の行動には「スロウ」の追加効果があり、打ち上げられてしまうこともあるため、非常に危険。
逆に地上形態の攻撃は、威力は高いが対処しやすいため、そちらで攻撃を仕掛けていった。


 そして先に進み、最後の「賛歌拝廊」に到達してセーブを行う。
 ――さァ、これで残すはラストバトルのみ。俺は最初から、このラスボス戦こそがクリスタリウムなしクリアーの最大の難関になると意識してきた。それだけに、不安と期待が渦巻いているが・・・果たしてどうなる?「歴代最高難易度」と言われるFF13で、成長システムの「クリスタリウム」を封印してのクリアが可能なのかッ!?

 

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