「ダンガンロンパV3」感想:最高クオリティの推理ゲーですが… / やり込み in FF

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今の所この方が一番かわいいと思うのですが…


 先日、今年頭に発売されたPS4/Vita「NewダンガンロンパV3:みんなのコロシアイ新学期」をクリアーしたので、その感想を書いてみたいと思います。まあ、例によって一言で表現するなら、(;^o^)「確かに最高クオリティの推理ゲーであることは認めるが、ここまでする必要はあったのか…?」という、なんとも煮え切らない感じになってしまっていました。
 …まず、「ダンガンロンパ」と言えば、これまでPSP/VitaなどPSハードで発売されてきたゲームであり、内容としては「閉鎖空間での高校生同士の殺し合い」をテーマとした推理ノベルのゲームである。端的に言うと、あの「逆転裁判」のような内容であるのだが、「仲間うちで誰が犯人か分からない」という緊張感から、殺人事件という狂った内容を扱う中でどこかコミカルなグラフィック&テキスト表現、そして「超高校級」に代表される独自の世界観から、今では独自のファンを数多く持つタイトルとなっているのだ。
 ――なお、販売作品としては、PSPの『1』『2』がセットとなったVitaの『1・2 リロード』(2013年)、シューティングゲームとなったスピンオフ作品の『絶対絶望少女』(2014年)が発売されており、好評を博している。その他、最近ではアニメでも完全オリジナルの作品が登場するなど優遇されており、“プレイステーションの推理ゲーム”として、唯一無二の立場を確立しつつある。なお、近年では地味に海外での人気も増してきているようであり、海外版に合わせて今夏には日本でも『1・2リロード』『絶対絶望少女』のPS4版が発売されるんだとか。これで、Vitaを持っていない皆さまも安心というものであろう。

 というわけで。そんな感じの「ダンガンロンパ」シリーズなのであるが、では何故、俺がその最新作である『V3』に対して、何とも言えない微妙な感想をいだいているのか。それは、「あまりにも細かい部分にまでこだわりすぎたせいで、発売間隔が開いてしまったうえに、物語が分かりづらくなってしまっている」からである。
 …というのも。あくまで、「ダンガンロンパ」は“推理ゲーム”、つまるところ文字を読むタイプのゲームであり、基本的には「1回クリアすれば終わりとなるゲーム」である。そのシリーズ内のたった1作品を発売するのに、事実上の前作『2』から4年半もの期間を掛けるだけの価値は、果たしてあったのだろうか?
 ――確かに。本作には、単体の推理ゲームとしては空前絶後のクオリティとなっており、その努力の成果はムービー・1枚絵・シナリオ構成・おまけコンテンツなど、様々な面に見受けられる。そこに使われた予算と労力は、まさしく「大作」に対するそれと称しても過言ではないだろう。しかし繰り返すが、このゲームは、あくまで1回クリアすれば終わりになってしまう推理ゲームである。4年半で気合の入った1本を出されるよりは、1年半程度の早いペースでポンポンと作品を出してくれたほうが、より楽しめたのではないだろうか?

 では、もっと具体的に、ゲーム内容に入って語っていくことにしよう。本作は、「推理ゲーム」であり、その面白さには「高校生16人のうち誰が殺されて誰が犯人か」「トリックや動機はどういうものか」というところに非常に大きな重きが置かれているため、話せる内容は極少となってしまう。それでも、とりあえずは語れる範囲で感想を述べておくことにしよう。
 …まず、本作の殺人事件のトリックや動機であるが、それはもう凄まじいクオリティで進められていく。犯行が起こった時はもちろん、犯人を特定するための「学級裁判」が始まった時点でも、事件の全容がサッパリ分からないというものが大半である。しかしながら、その内容が意外すぎて、もはや逆に推理ゲーとして成り立っていない感がアリアリなのである。この点は、特に物語導入部であるはずの1章・2章において顕著であり、該当章ではやたらと回りくどいうえに真相が分かりづらく、逆に後半に進むにつれ推理が楽になっていくという逆転現象が発生してしまっている。やれ、この手のゲームで電波なトリックというと、「逆転裁判3」の第5話における例のアレが有名であるが、本作ではそれに匹敵する超絶技巧が全話に渡って繰り広げられるのである。俺が、2章クリア時点で「遠隔操作ウイルス」と呼んでいたくらいに、本作のトリックは奇想天外なのである。もっとも、犯人がすぐ分かってしまえばこのゲームの面白みは皆無となり、シナリオ的にも意味が無くなってしまうため、このあたりは難しいところなのであろうが…。
 ――また。本作について極めて多くの批判が寄せられているのが、最終章で発覚する黒幕の正体とその目的である。その詳しい内容は話せないが、本作の黒幕は「まだ犯行が可能であっただけで決定的な証拠は何も無い」という時点で弁明をやめてしまい、それ以降はひたすら本作の「真相」を語り続けるのみとなる。やれ、この「ダンガンロンパ」シリーズでは、最も魅力的なのは「閉鎖空間での高校生16人の殺し合い」という基本設定であることは言うまでもないが、制作スタッフのほうは「本作の“絶望的世界観”」であると勘違いしている節があり、本作『V3』の終章においても、そちらに関する話が延々と続けられるのである。まあ、その真相自体についてはネット上で賛否が寄せられており、俺に関しては「ナシ」とまでは言わないが、あまり興味が無かったので、それよりは本編の推理シナリオに力を入れてほしいと思ったのである。どうでもいい世界観の話を掘り下げられるよりは、素直な推理物として完結してほしかった。やれ、この「黒幕の正体と設定」が本作全体の評価にまで傷を付けるということは無いのだが、最もシナリオが盛り上がるべきクライマックスにおいて、このような推理と無関係な話をされるよりは、素直に黒幕を追及する物語として終わらせてほしかったというのが、俺の願いなのである。

 とはいえ。本作:「ダンガンロンパV3」の問題点は、「時間を掛けまくったわりに力の入れどころが間違っている」という点に集中しており、単品としてのクオリティには一切の問題が無い。『1・2 リロード』と合わせて、『V3』はこれからシリーズをプレイする方々には、最もお勧めできる推理ゲームの一つということは、疑いようのない事実である。意外な犯人に魅力的なキャラクター、そして驚くべき方向に発展していくシナリオなど、その品質はまさにプレイステーションを代表する推理ゲーとして一点の曇りも無いものである。
 …ちなみに。俺が『ダンガンロンパV3』の登場キャラクターの中で最もお気に入りなのは、魔法使いの少女である「夢野秘密子」ちゃんである。当初は他人に対して興味が無い彼女であったが、信頼できる仲間との出会いや数々の別れを通して真のヒロインとして成長していく姿が、とても素敵だった…。ちなみに俺は『1』では不二崎さんが、『2』では西園寺さんが最も好きである。ロリコンじゃねえよ…中身大人の子供みたいな女の子が好きなだけなんだよ…!!
 ――というわけで。本作:「NewダンガンロンパV3:みんなのコロシアイ新学期」に関しては、シリーズを通して愛好しているものとしては細かい不安があるものの、単品の推理ゲームとしては最高峰のクオリティなことは間違いない。「パニック議論」「理論武装」「議論スクラム」など、ゲーム性を大きく高めているシステムの数々も評価できる「ブレインドライブ」は…)。今後のシリーズに求めることとしては、とにかく1〜2年という早いペースで、純粋な推理ものの作品を出し続けてほしい。まあ、本作スタッフの捻くれた感じを鑑みるにそれは難しいのかもしれないが、メディアミックスやスピンオフに力を入れる前に、もう少し本編の足固めをしっかりして欲しいのだ。本編自体の出来には一切の文句は無い。うん。これから先も、『ダンガンロンパ4』や『5』の登場を待っておりますよ。

登録タグ/ ゲーム一般 ダンガンロンパ

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