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管理人の日記ログ
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御託はいいから1日でも早く工事をしろ。あと、もうPS5はお前からは期待しない |
新生活が始まって約3ヶ月が経ち、私の身の回りの環境も整ってきた。まず、最も不安だった仕事面については、今のところ致命的な問題は無く、概ね軌道に乗せることができたように思う。また、金銭面についても、健康で文化的な一定限度の生活を保ちながら、順調に預金額を増やせてきている。そして、健康面については、4月5月あたりは怪我や病気が目立ったものの、現在では、治ったか、既に快方へと向かっている。2021年で大幅減量を達成した体重(【日記:2021/12/29】)についても、今のところ大きく乱れる兆候は無い。
――その他、サイト運営についても、毎日更新こそ断念せざるを得なくなったものの、「週1〜2回程度の更新」という基本ペースは維持できている。そして、この5月中旬には、恐らくここ数年で最大の難関となるであろう、FF13のロングイ戦タイムアタック攻略も完遂できた(【プレイ日誌】/【YouTube動画】)。「働きながらでも、こういう超絶難易度のプレイを達成できた」ということは、今後の私にとって、大きな自信となるだろう。
しかし! そうやって、四半期のうちの1期が過ぎたというのに、未だに揃っていないものがある。それは、インターネットである。私は、ソニー系列のプロバイダーである「Nuro光」に契約申し込みをしている。その理由は、「通信速度が良い」という他に、「未だに容易には購入できないPS5を、割高とはいえ、確実に正規の手段で入手できる」ということがあった(【日記:2022/3/4】)。
…だが、引っ越しから3ヶ月・契約日を基準とすれば4ヶ月弱が経った現在、未だに通信は開通していない。Nuroと言えば、工事が2回必要(多くの光回線は1回)ということで知られているが、何と言うことはない。1回目の工事ですら、終わっていない。それどころか、進捗状況は「提供方法確認中」から変化なしであり、4ヶ月間、進行はゼロである。公式サイトには、開通の目安について、「1〜4ヶ月程度」と書かれている。しかし、それは“2回目の工事が終わったあと”であり、1回目と2回目の間で待たされる場合もあるという。4ヶ月で、1回目の工事の目処すら経っていない私は、更に遅れることが確実だ。
――そしてもちろん、PS5も届いていない。私は、Nuroに契約を申し込んだその日から、各処に申し込んでいたPS5抽選への応募を一斉に取りやめた。その理由は、「Nuroと契約すれば、確実にPS5を入手できるから」である。しかしながら、本線開通が条件となっているため、4ヶ月が経った今となっても、未だにNuroのPS5は届いていない。そして、PS5は実店舗で容易に入手できる状態にもなっていないため、私は今もPS4proまでしか使用できない。既に発売した「FF7R:インターグレイド」「FFオリジン」(FFオリジンはPS5でプレイする予定)はもちろん、この8月25日に発売予定の「地球防衛軍6」(【日記:2022/4/30】)までにもPS5は間に合わないだろう。下手すると、来年夏の「ファイナルファンタジー16」、そして先の「7リメイク第2弾」すら怪しい。
困っている人を助けるには、速さが重要 |
さて。私は、「インターネット契約が、4ヶ月経っても全く進まない」という、常軌を逸した異常事態に対し、ただ礼儀正しくちょこんと座って待っていただけでは無い。とりわけ、「○万円キャッシュバック!」などという広告を見た時は、カチンと来るものであった。ずっと並んで待っている人間が未だにサービスを受けられていないのに、ふざけた猫のツラで新しい客を入れるとは何事か。そういうわけで、これまでに2回の苦情を入れており、特に2回目は、直接に電話口で、怒りを込めて問い出した。しかし、それでも効果は無いようだ。
…まず、最重要なものとして、「いつになったら工事が来るのか」と、再三の質問をした。しかし、それについては「調整中であり、個別の日程は案内できない」の一点張りであった。「逆に、いつまでなら確実に工事が終わると断言できるか」「この近くの住所だと、だいたいどれくらいで終わるのか」などと質問形式を変えても同じであり、「個別の回答はできない」がテンプレートの回答となっているようだ。
――また、明確な怒りを込めて、「こっちは待たされているんだ、さっさとやれ!」と言っても、「お急ぎであるということを共有させていただきます」という回答に留まった。1回目と2回目の苦情で「共有」という表現が重複しており、これもテンプレであると分かる。だが、本当に“共有”しているのか。調整先を、「お前らのせいで客が怒っている。タラタラしていないで今すぐ回答しろ!」というくらいに激しく責め立ててもらわなければ、共有しているとは思えないのだが。
ただし。2回目の苦情で、変わったこともあって、それはWi-Fiレンタル無料期間の延長である。
…さて、Nuro光からは、開通工事が遅いことへの対策として、Wi-Fiが一定期間無料でレンタルされている。現在、その無料期間は「2ヶ月」となっているが、私の時は「3ヶ月」であった。しかし、その質は、あまり褒められたものではない。通信スピードが遅いうえに断線も多く、同期型のオンラインゲームを楽しむには全くの力不足だ。また、「3日で10GBを超えると速度制限」という地獄のような制約がある。やれ、15年前なら、ニコニコ動画には1動画40MBの制限があり、ゲームのダウンロード版も少なかったため、これくらいでも“使い放題”を名乗ることができただろう。だが、今やストリーミングの映画配信などが一般化したうえ、ゲーム容量は100GB近い物も少なくない。私が本気で使えば、10GBなど瞬殺である。15年と言うと、ベルカ戦争が起こってから、「エースコンバット5:ジ・アンサング・ウォー」の本編が始まるまでだぞ。どれだけ認識が止まっているんだ。
――というわけで。その、間に合わせレベルに過ぎないWi-Fiに対し、来月から無料期間が終わって5148円を請求されるというのは、私にとって耐え難い苦痛であった。もちろん、金銭的には、月10万円のペースで貯金を増やしているため、即座に困窮へと繋がるというわけではない。だが、“貯金”というのは、私の新生活の大きなテーマであるし、預金額の数値は、私が命を削って社会的役割を果たしていることへの正当な報酬である。それが、こんな質の低いサービスのために搾取されるというのは、我慢がならなかったのだ。そのため、Wi-Fi無料期間の延長は、“工事が約束よりも大幅に遅延していることへの更なる間に合わせ”として、ひとまず私の溜飲が下る一因となった。
しかし。違和感をいだいたのは、あまりにもその手際が良すぎるということである。
…まず、「Wi-Fiの無料期間を延長しろ」ということは、私の口から要求をしたものではない。そんなもの、急に言い出したところで、通るわけがない。また、その形式が、「既に配給しているWi-Fiを、更に無料で長く使えるようにする」ではなく、「現在使用中の機器は返却をし、代わりに別の無料Wi-Fiを、別会社から送る」というものである。こんなのは、あらかじめ準備をしておかなければ、できるはずがないのだ。
――ということで。Nuro光は、まず間違いなく、「開通時期に苦情を言ってきた客に対して、更なる無料期間を持つWi-Fi機器をレンタルさせる」という流れをテンプレ化させているのだろう。馬鹿馬鹿しいゴネ得である。もし、私が、礼儀正しく我慢強い人間であったら、来月から、金を取れないレベルの低品質Wi-Fiに5148円を払わされているところであった。こういう、くだらない対応マニュアルを作るくらいなら、さっさと本工事を成立させてほしいのだが…。
言い訳はいい。「 早 く 工 事 を し ろ 」 |
ところで。私が、Nuro光と契約する大きな理由の一つであったPS5についてだが、本日から抽選への応募を再開した。
…というのも。私が、NuroのPS5レンタルサービスを利用すると決めた理由は、「未だに購入困難なPS5を、正規の手段で確実に入手できるから」である。しかし、その条件は本回線の開通であるため、結局のところ、契約から4ヶ月が経った現実点でも、私の住居にPS5は送られてきていない。レンタルサービスの提供時期として遅いのはもちろんとし、もはや「確実に入手できる」ということすら怪しいものだ。加えて、このPS5レンタルは、本体を定価購入する場合に比べて、累積で11462円も多くを請求される割高なプランであり、通信契約と組み合わせてしか利用できないため、忌み嫌われる「抱き合わせ販売」だと言える。そして、そんなサービスにも関わらず、提供時期ですら遅延しているのだ。キミは、何なら満足に行えるのかな?
――ちなみに、契約済みのNuroのPS5レンタルサービスについてだが、到着前であれば、いつでも自由に取り消しが可能なようだ。これを先に確認しておくべきだった。まさか、ここまでNuroの開通が遅いのは想定外だったとはいえ、PS5本体の到着前なら無制限にキャンセル可能と知っていれば、抽選を取りやめることは無かった。PS5は、未だに競争率が高く、早期入手のためには“応募の数”が重要である。貴重な時間を犠牲にしてしまった…。
そういうわけで。私は、PS5購入権への抽選応募を再開した。未だに倍率は高いであろうが、私が応募を中止した4ヶ月前と比べれば、さすがに需要は満たされつつあり、少しは競争率が下がっていることだろう。
…また、それとは別枠として、もはや最終手段である「ヨドバシのカードを作って購入」を行っても良いのではないかと思っている。大手の家電ショップである「ヨドバシカメラ」では、自社クレジットカードで本人確認をした客に対し、1台のみのPS5を販売していることが知られており、これが「確実に買える方法」とされることもある。
――ただ、私について言ってみると、ヨドバシカメラが生活圏に無い。そのため、普段は全く利用しない店のクレジットカードを、PS5のためだけに作らなければならない。しかも、それでいて、いつでも自由に購入可能というわけではなく、入荷の多い“土曜の朝の開店時間”を先読みして訪れて、何とか購入できるかどうかという感じである。具体的な行動としては、土曜の早朝から、電車を利用して片道2時間の移動をしなければならない。無駄な手間が掛かるし、休日の時間を犠牲にするうえ、交通費まで必要となってしまう。しかし、終わる見込みの無いNuroの工事を永遠に待ち続けるよりは、遥かに手っ取り早いし、非合法・脱法的な要素は一切存在しない。Nuroとかいう口だけ野郎を頼るより、自分の足で行動したほうが早いということである。
言われてみれば、はるか昔、PSPの「モンスターハンターポータブル3rd」が品薄だった時(※発売当初はDL版が存在しなかった)にも、土曜の朝に自転車でヨドバシAkiba(東京/秋葉原)に通って、パッケージを購入できたものだった。その記憶が、今に再現されただけのことである。これからの時代、更にインターネットが普及して、転売も加速するであろう中、こういうことが何度も起こるのだろうか…。
さて。私は、Nuro光の「目安の4ヶ月を過ぎても開通せず」「具体的な工事時期も示さず」「大きな目当てであったPS5すら送ってきていない」という状況に対し、大いなる失望と不信を感じており、もはや「こいつらと契約して、貴重な自分のお金を渡したくない!」という領域に達しつつある。そもそも、こいつは、最初の契約時に、郵便番号を入力させて、それで「契約できる!」と断言したのだ。ならば当然、そこには責任が生じる。そして、もし工事ができないと判明した場合、できる限り早く、「やっぱり駄目でした」と訂正しなければならない。できないくせに「出来らぁっ!」と宣言し、4ヶ月間も他の会社との契約を阻害していたのなら、今さら「ごめん」では済まされないのだ。
…しかしながら、ここまで来ると、逆に、どれだけ遅れるのか、気になってしまう。PS5については、もはやNuroに期待するのはやめて、抽選を再開するという対策を施した。また、クレームを入れた結果、Wi-Fi機器のレンタルについては、更に無料期間が延長されることになった。よって、PS5については、元の状態に戻っただけであるし、通信契約についても、金銭的負担は生じていないどころか、むしろ無料インターネットとなっている。
――無論、私は極端にお金に困窮しているわけでもないため、本当の願いは「金は払うから、ちゃんと示した通りのサービスを提供してくれ」というところにある。だが、ここまで劣悪な対応を見せられると、どこまで酷くなるか、その先を見てみたいという気持ちも出てくるものだ。今後は、どうなるだろうか。2年くらい引っ張った挙げ句、「やっぱり工事ができませんでした、ごめんなさい><」で済まそうとしてくる、とかかな。
(2022年6月25日)
クライシスコアリメイクの発表、および2作品の発売時期の公開は、全くの予想外だった! |
この朝に行われた、FF7シリーズの発表会では、ゲーム機向け作品について、驚きの2つの発表が為された。まず、PSPで発売された「クライシスコア」のリメイク作が、PS4/5/スイッチなどで発売されることが決定された。そして、“7リメイク第2弾”である「FF7リバース(REBIRTH)」の映像が初公開されたことである。しかも、それぞれ、具体的な発売時期を引っ提げて、だ。
まず、「クライシスコア FF7」については、クラウドの過去に関わる人物:「ザックス」を主人公に据えたアクションRPGであり、原作は2007年にPSPで発売されて、人気を博した。FF7本編の“前日談”とでも言うべきゲームであり、関連作品の中でも重要な位置付けに入るが、初登場のバージョン以降は移植が為されておらず、なんとダウンロード版すら存在しない。よって、PSP本体&ディスクの組み合わせでしかプレイできず(Vitaでも不可)、現在としてはなかなか遊ぶのに手間が掛かるタイトルとなっていた。
…それが、現行機向けにリメイクされるのだから、7シリーズを網羅したい者としては、非常に嬉しいものである。リメイク版の正式名称は、「クライシスコア
FF7:リユニオン」だ。なお、元々が携帯機向けのタイトルということか、対応ハードはPS4/PS5/スイッチ/Xbox
SeriesX|S/Xbox One/PC(Steam)と幅広い。前世代機となるPS4や、携帯機であるニンテンドースイッチなど、多様な環境で楽しめるのだ。
――なお、【公式サイト】や【YouTubeのトレイラームービー】を見ていただければ分かるように、グラフィックは7リメイクシリーズ本編よりもかなり控えめである。どうも、PSPの原作と比べ、見た目は別物クラスにパワーアップしているものの、あくまで扱いは「HDリマスター」ということのようだ。もっとも、7リメイク本編の制作も続いている今、こちらだけに労力を注ぎすぎるのも良くない。そのため、最新ゲームとして極端には見劣りしない画質にリファインしつつ、プレイ困難だった原作を多数のハードに対応させるというのは、悪くない方向性であると思うのだ。
また、本丸と言える“FF7リメイク 第2弾”については、始めてとなる映像が公開され、タイトルが「FF7
リバース(REBIRTH)」であると発表された(【ティザーサイト】)。そして同時に、これまで不鮮明であった“7リメイクシリーズ”が、3部作となることが正式に宣言された。第1弾である「リメイク」、2弾の「リバース」、そして最後の3作目で、このシリーズは大団円を迎えるのだ。やっぱり13シリーズの精神的続編じゃん…。
…さて、2020年4月に発売された「FF7リメイク(第1弾)」は、序章であるミッドガル脱出までというのが物議を醸し出したが、発売されてみると、質・量ともにFFシリーズ本編にも匹敵する内容となっており、私としては大満足のものであった。むしろ、このクオリティの作品を何回も遊べるのであれば、分作も大歓迎という感じである。7リメイク第2弾は、今の私が最も楽しみにしているタイトルの1つであり、その大きな新情報は嬉しい限りだ。
――なお、対応ハードは、PS5のみとなっている。今後、もし7リメイク第2弾が他機種に移植が為されるとしても、それはPS5相当の性能を持ったハードのみであり、PS4世代では遊べないということになるだろう。ただ、ゲームというのは進化をしていく娯楽であり、いつかは旧世代機が切り捨てられることは避けられない。私としては、PS5で更に進化したファイナルファンタジーが遊べるのなら、それはそれでOKである。むしろ、問題は、未だにPS5が物を売るというレベルになっていないという点であろう。さすがに、2023年には、普通に店頭に並ぶようになる…よね!?
7リメイク第1弾に匹敵するレベルの作品が、あと2作も楽しめるなんて…最高だぜ! |
そして、今回の発表では、それぞれの作品の大まかな発売時期も発表された。まず、「クライシスコア:リユニオン」については“THIS
WINTER”、そして、「FF7リバース」については“NEXT
WINTER”である。
…さて、この表記は、少々ややこしい。だが、クライシスコアリメイクが、“THIS
WINTER”で現在のところ未発売ということを考えると、南半球を基準にしているという屁理屈を除外すれば、2022年の年末〜2023年の年明けに発売されるということになるだろう。つまり、本命の7リメイク第2弾は、それよりも先の冬となり、2023年の年末〜2024年の年明けとなるはずだ。
――ということで、現在からの時間で言うと、クライシスコアリメイクは半年後、7リメイク第2弾は1年半後ということになる。リメイク第2弾の発売と考えるとまだまだ先だが、それまでにクライシスコアリメイクもあると考えれば、そこまで遠くないようにも思える。
ところで。ご存じの通り、FFシリーズ本編作である「ファイナルファンタジー16」については、その発売時期が“2023年の夏”であると、既に発表が為されている(【日記:2022/6/3】)。よって、2023年は、「FFシリーズ本編」と「本編に相当するクオリティの作品」が、同時に遊べるということになるのだ。
…やれ、これは、FFシリーズ全体の歴史でも、かなり珍しい事態である。これほどのお祭りは、ひょっとすると、二度と味わえないかもしれない。ということで、こちら側は、PS5本体の準備はもちろんとして、それ以外の面についても、しっかり準備をしておくべきであろう。
――さて。私としては、まずFF16が発売したら、それをクリアーし、その後に16のやり込み日誌をサクッと連載する。そして更に、続けて7リメイク第2弾もプレイして、こちらも低レベルクリアーなどの日誌を書いていく。それが終わったら、FF16か、7リメイク第2弾か、気に入ったほうの更なるやり込みプレイを進めていくのだ。いや、こうしてみると、本当に2023年は充実した年になりそうだ。今の辛くて苦しい毎日を乗り越えて、まだまだ生きていく価値があると言えるだろう。信じろ、その先に、希望があるって!
(2022年6月25日)
ち
ちがう これは ただの ビタミン剤
じゃ…… |
最近、ついに私に、「飲酒の習慣」が復活をしてしまった。その理由は、病気や労働の苦しみに耐えられなくなったからである。
…というのも。私は、5年ほど前に前の仕事を辞めてから、酒を飲む習慣をすっかりと消滅させていた。理由は、当時は数百万円単位の貯金があったとはいえ、お金を無闇に減らしたくなかったというのが一番である。しかし他にも、酒から連想される「宴会」に酷い嫌悪感をいだいていたこと、そして、だらだら酒を飲んで深夜までゲームをしていた自分を戒めるためという意味合いもあった。
――そうして、そこから数年が経ち、私の中から、飲酒の習慣はすっかりと抜けきった。私はそれを、「酒を卒業した」と表記していた。ご存じの通り、酒は体に対して大きな負担を掛ける“麻薬”のような物である。飲まなくて済むのならば、そのほうが良いに決まっている。そんな酒を、自然な流れで辞められたのだ。これは、私のまだまだ長い人生にとって、喜ばしいことであろう。そうして私は、もう習慣として酒を飲むことは二度と無いと思っていた…。
しかしながら。この4月から、私は再び労働を始めることになった。
…無論、既に貯金は使い切ってしまっていたし、成人から長い時を経た人間として、“自らの生計を自分だけで成り立たせる”というのは、至極当然のことであって、私自身の望みでもあった。そして、今の労働が、社会一般の人々と比べて特別にキツいかと言われれば、別にそこまで厳しいというわけではなく、ありがたいことに、むしろ楽な部類に入っているであろう。
――だが、私にとって、そもそも「労働」というそれ自体…つまり、「従業員やお客さんとの人間関係」「煩雑で失敗の許されない作業の数々」、そして「早寝早起きかつ週5回の出勤という定期的な生活習慣」などが、私にとっては、尋常ではないストレスを与えるのだ。それにより私の体を、様々な病苦が襲うようになった。そうして、仕事が終わった後は、疲れ切って寝るしかなくなり、生きがいとしてきたサイト作成やゲームやり込みも、満足に行えなくなってしまった。土日の休みを超えても、その疲れは拭いきれない。また、これまで痛飲していたコーヒー(【日記:2021/9/13】)をもってしても、それらの苦痛は取り切れず、もはやどうすることもできなかったのだ。
ただ、そんな中、ふと酒を飲んでみると、現し世の苦しみを忘れられることに気が付いてしまった。病気の苦痛も、労働による疲労も、である。
…しかし、これはもちろん、脳が麻痺して感じなくなっているだけである。アルコール(エタノール)には、中枢神経の仕事を抑制する作用があり、これを我々は“酔い”と呼んでいる。酒が、痛みや苦しみや疲れを治してくれるわけではない。ただ単に、誤魔化しているだけなのだ。だが、誤魔化して何が悪い。やれ、世間一般に普及する薬の多くは、病気自体を治すのではなく、苦痛を一時的に和らげるだけだという。そうして誤魔化している間に、カラダが勝手に病気の原因を退治してくれるので、それでOKという考え方である。つまり、苦しみを誤魔化すのは、正義なのだ。
――そして、他の面においても、まず、飲酒は日本の法律で認められた合法的な行為であり、酒の値段には税金も含まれているため、むしろ納税によって社会に貢献しているとも言える。また、私も、働いて給料を貰う身分となったため、自らの生計の範囲内で酒を買って飲んでいる以上、何ら文句を言われる筋合いは無い。更に、今のところ、二日酔いや睡眠不足によって、少しだけ翌日の仕事に被害を与えたことはあるものの、原則として日付が変わる前には床に就くように心がけており、極端に大きな損害は生じていない。体重やその他の健康状態にも、今のところ悪影響は無いようだ。
しあわせにな! |
というわけで。私には、数年ぶりに、「飲酒の習慣」が復活してしまった。
…ただ、もちろん、これは安易な考えというわけではなく、自分の中では葛藤もあった。“卒業”をしたはずの酒に対して、再び頼るというのは、できればやりたくなかったのだ。そんなわけで、少し前に、初めて店で酒に手を出してしまった時には、ここ数年でお世話になった人たちの顔が次々と浮かんで、彼らに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。ただの合法ドラッグを買うだけでこの始末である。どんだけビビってるんだ私は…。
――しかし、その効果はテキメンであった。例えば今日も、疲れ果てて19時には寝ようかなあと思っていたところを、酒を使うことによってバーサク状態になり、こうして日記の更新にまで繋げることができた。酒は、仕事の疲労を忘れさせ、私が一番やりたいところである“創作”への意欲を高めてくれる。また、病気の苦しみさえも、一時的に消し去ってくれる。もし、お酒が無ければ、私の人生は、食って寝て仕事するを繰り返すだけの、まさに“働くために生きている”と表記しても過言ではない状況となっていただろう。酒の力が、それを変えてくれたのだ。
ただし。もちろん、酒にもデメリットはある。まず、酒自体は、基本的には毒である。また、その麻痺作用によって、特に食習慣が乱れやすくなる。私は、せっかく2021年をフルに使って、18kgも減量をした(【日記:2021/12/29】)というのに、それが即座に崩壊してしまう危険性も孕んでいるのだ。
――しかしながら、やはり私にとって、酒が「仕事の疲れ」「病気の苦しみ」を忘れさせてくれる効果は、何物にも代えがたいほど大きい。よって、これまでのように、“卒業”と称して酒を全否定するのではなく、メリットとデメリットを把握し、上手に付き合っていきたいと思う。まだまだ、これからも私の人生は長いだろう。だが、労働の疲れと、病気の苦しみからは、そう簡単には逃れられそうもない。だが、そういう浮世の苦しみは、できる限り忘れて、ネット上の人格である“やり込みinFF”に成りきり、30年・40年・50年と、末永くサイトを運営していこうではないか…。
(2022年6月25日)
私としてはほぼ掘り下げられなかった同級生枠の智恵ちゃんが好きです(聞いていない) |
最近、「エロマンガ先生」という漫画を読んだ。いきなり酷い題名が出てきたが、この作品は、奇妙な関係性の兄妹が、自作ライトノベルのアニメ化を目指して挑戦をしていく、ラブコメ漫画である。原作として、同名の小説(ライトノベル)が存在し、2018年には全12話でアニメ化もされたそうだ。
…さて、私は当初、この物語を、何と言うことは無い、絵がかわいいだけの作品だと思っていた。まあ、絵が良いのはその通りなのだが、それだけでなく、私には、この作品に、どこか共感を覚えるところがあったのである。しかしながら、とりあえずそれは、主人公の兄と妹たちが置かれている環境ではないであろう。どちらかと言えば、引きこもりは私のほうであったわけだし…。
――しかしながら、【作品のWikipediaページ】を見て、私は納得するに至った。どうも、「エロマンガ先生」のテーマは、「創作って面白い!」ということである。作中では、主人公である兄妹を始めとし、全ての登場人物が、「創作活動」に対して、真摯な姿勢で取り組んでいる。何らかの衝突や、人物同士の関係性の変化が起こる時も、創作性の違いを発端としていることがほとんどである。そして私も、こんな無料公開のサイトではあるものの、一応は、「創作」を一番の趣味とする人間だと自負をしている。すると、そのようなところで、私は「エロマンガ先生」の登場人物たちに、親と子にも近いような年齢差と、我が身には全く縁のないラブコメ世界・ラノベ空間を超えて、不可解な共感を覚えるに至ったのだろうと思われる。
ちなみに、このサイト:「やり込みinFF」の運営が「創作」ということの意味について説明しよう。もちろん、「ゲームを遊んで感想文を書く」ということは、一種の創作活動である。しかし、それ以上に、“ゲームのやり込みプレイ”ということ自体が、私は創作だと思っているのだ。
…というのも。例えば、先に、数ヶ月の挑戦の後に達成したロングイ戦タイムアタック(【FF13/ボス戦タイムアタック:第38話】)のような高度なやり込みプレイは、決して楽しいだけで達成できるようなものではない。既存の記録を分析し、様々な失敗を繰り返し、体をボロボロにして、もう諦めてしまおうと何度も考えながらも、莫大な労力を費やして、最終的な突破に成功するものである。結果だけ見れば、何ということは無い、僅か2分のゲーム動画かもしれないが、その裏には、桁外れの努力が詰まっている。そういう作品だからこそ、私にとって、その“2分程度のゲーム動画”は特別な物となった。そして、読者/視聴者の皆さまにとっても、そういう視点を持っていただけることで、動画や日誌といった作品が、より共感できる物となってくれることであろう。
――さて。私はかつて、ゲームプレイを「登山」と例えたことがある(【日記:2021/12/13】)。その心は、ただ楽しいだけでなく、「右往左往して、苦しいことが存在するからこそ、最終的には、より大きな感動が待っている」という意味である。それは、創作についても、まったく同じことが言えるであろう。私にとって、ゲームプレイは、登山であり、創作活動なのだ。
「ロングイを1分55秒で倒せたんだぜー!!」「そう…(無関心)」 |
さて。「エロマンガ先生」の登場人物たちは、プロとして金銭的にも独立をしているか、またはそれを目指している。だが私は、このサイトの運営やゲームのやり込みプレイを通してお金を稼ぐ気は、全く無いのである。
…その訳は、もちろん、「お金を得るよりも、自分の作品を多くの人に見てもらいたい」という、一見すると前向きな理由も存在する。しかしながら、本当のところは、「私の創作活動では、人からお金は取れないし、それで自分の生活を成り立たせるなど、到底できない」と分かっているからである。
やれ、ゲームのやり込みプレイで生計を立てるなど、まず不可能だ。例えば、少し前にアップロードしたFF13のロングイ戦は、作戦立案段階からだと、約半年という莫大な時間を費やして、ようやく達成に至った。そして、人間が独立して生計を立てるには、普通は月10万円くらいは必要であろう。そして、あまり興味が無いので調べていないのだが、YouTubeの広告収入は、1再生につき0.1円程度だという。ならば、【ロングイ戦のYouTube動画】は、600万再生をされないと、私の生活は成り立たなくなり、明日からの食費や住居費すら怪しいということになる。
…逆に、動画の投稿間隔を週1回(月4.3回)として、10万円の収入を安定して得るには、1動画の再生回数が、平均して23万回も必要ということになる。これだけできて、やっとギリギリで生活を成り立たせられるというレベルなのだ。
――というわけで。「やり込みプレイ」なんていう、メチャクチャなこだわりが必要なものは、そもそも安定収入が必要な労働には向いていないのである。もし、それで生活を成り立たせたいと言うのなら、それこそ本当に、「『やり込みinFF』の文章を読むのが世界で一番好き」というような、資産家の★美少女女子中学生★と結婚するくらいしか無いであろう。そう言えば、「エロマンガ先生」にも、そんな感じの登場人物が居たな…。
そういうわけで。私は、自分の最も好きな“創作活動”でお金を稼ぐことは諦め、“世を忍ぶ仮の姿”で、今日も明日も働いて、自分の生活を成り立たせるだけの収入を得ている。もっとも、今の仕事は、“続けられないほど嫌い”というわけではなく、むしろ、今後も持続していけそうな、前向きの手応えを得られている。それは、正規の新卒就職から10年以上が過ぎた私にとって、途方もなく“有り難い”ことであろう。私は、日本のどこかの都道府県の、誰でも訪れられる職場で働いているので、読者の皆さまともいつか会うかもしれないし、ひょっとすると、既に会っているかもしれない。
…だが、それとは別として、私には「自分が好きな創作活動で、お金を得たい」という気持ちも存在する。それは、「生活の糧を得るためなら、何でもするし、自分の本来のあり方さえ捨てても構わない」という意味ではない。「自分の創作が、『お金を払っても良い』というくらいに価値あるものだと、社会に認めさせたい」ということである。
――やれ、皆さまも、スマートフォン時代のネットコンテンツとの付き合い方で分かっているように、「お金を払う」と「払わない」では、天と地ほどの差が存在する。お金を払うということは、社会において、それだけの価値が存在するということなのだ。永遠の夢物語であるが、私も、“自分の創作物”にそれくらいの存在価値があると、いつかは世間に認めさせてやりたいと思っているのだ。
「ゲイム」=「Game」、つまりゲームこそ人類の最も優れた娯楽だということ(意味不明) |
そして。私は、こんなにも奥深い創作の沼に、多くの人を引きずり込んでやりたいとも思っているのである。
…やれ、日本を超え、世界に目を向けていただければ分かるように、インターネットによって、人類は進化するどころか退化した。これほど優れた交流ツールがあるのに、人々は日々、「人種」「男と女」「若者と老人」「富める者と貧しい者」みたいな分かりやすい対立構造で、お互いを卑下しあっている。かつて、「エースコンバット3」が示唆していたように、人間は、夢のような進歩した道具があっても、未だに原始的な感情で争い合うしかないのだ。
――だが、私は、それを解決する手段が、「創作」であると思うのである。自分を表現し、高めていく手段は、争いだけではない。痛みも苦しみも乗り越えて、何か自分のやりたいことを表現するというのは、人間だからこそ為しうることである。そして、「創作」は、かつては商業作品でしか有り得なかったが、今やインターネットを通して、誰でもできるようになった。「ロングイ:1分55秒討伐」みたいな作品も、インターネットがあったからこそ、成り立ったと思うのだ。だから、私としては、この時代を、原始的な争いではなく、前向きな創作活動へと使ってほしいと思うのである。
(2022年6月25日)
2023年まで、生きます…! |
本日朝のPSハードの新作発表会:「State
of Play」にて、FFシリーズナンバリング続編:「ファイナルファンタジー16」の新トレイラーが公開された(【YouTube/新】)。そして、その最大の情報は、発売日が2023年夏に決定したということである。
…さて、「FF16」の情報が初めて現れたのは、今から2年近く前の、2020年9月17日である(【日記:2020/9/17】)。これは、PS5の価格発表と同時であり、業界的にも、次世代機の目玉の一つとして捉えられていたようだ。いっぽうで、初報時のトレイラーは、残念ながらショボい見た目であり(【YouTube/旧】)、私は不安の色を隠せなかった。一応、主要スタッフは、成功作とされる「FF14(新生版)」と同じ人々を据えており、その点で期待を寄せる声も大きいようだが、私はオンラインFFはプレイしていないため、それだけで安心することには至らなかった。
――しかしながら、本日公開された新映像は、初報よりも大幅に画質が上がっており、ファイナルファンタジーとして、そしてPS5世代の大作タイトルとして、とりあえず一安心ができる感じとなった。また、UI入りのバトルシーンも公開され、システムにも興味が持てる内容である。
さて。私としては、ご存じの通り、人生最高のゲームは「ファイナルファンタジー13」だと思っている。しかしながら、FF13が発売する前はFF12だと考えていたし、その前はFF10だと捉えていた。FFシリーズ本編は、私にとって、常に最高傑作となるゲームだったのだ。
…しかし。残念ながら、色々あって、FF13以降、13年もの間、生き方が変わるほどにやり込めるゲームには出会えていない。ただ、私が将来、再びそういう作品に巡り会えるとしたら、それはやっぱりFFシリーズだと思うのだ。だからこそ、本編である「FF16」には、期待したいのである。
ちなみに。FF16の対応ハードは、今のところPS5のみと発表されている。まあ、確実に言えることは、もはやPS4世代には出ないであろうということであり、PS5か、それに相当する世代のハードを用意する必要がある。
――さて。私としては、「さすがに1年以上が経てば、PS5の品薄も解消しているだろう」と、1年前から言い続けているが、残念ながら2022年6月現在となっても、未だにPS5は自由に購入できる状態とはなっていない。そのため、“来年夏でさえ怪しい”という雰囲気を出している。ただ、少しずつ需要が満たされていること自体は事実であろうから、さすがにFF16の発売までには、定価分のお金を持っている人が購入できるくらいの状態になっていてほしいものだ。そして、私に関しても、工事が遅いことで有名なnuroとはいえ、さすがに1年も開通しないということはない…よね!?
今の生活には猫成分が不足している |
ちなみに、FF16以外で、「State of Play」にて発表された、FF16以外のゲームと言うと、まずは、今回の発表会の目玉と言える「バイオハザード
RE:4」が存在する(【YouTube】)。ちなみに、発表会の冒頭がバイオハザードRE:4で、トリがFF16であったため、「世界でも人気のある日本ゲーム」が大きく取り上げられるという異例の発表会となった。
…さて、「バイオハザード4」は、シリーズの中でも、シューティングスタイルにフルモデルチェンジをしたことで人気を博し、今では伝説的な作品となっている。初登場は、ゲームキューブ・2005年であるため、そろそろフルリメイクをすべきと考えられたのであろう。今はこんなことをしている場合である。なお、私の初プレイは、PS2版である。終盤で登場する「リヘナラドール」(アイアンメイデン)のイカれ具合には、さすがに狂気を感じた。ヘヘヘヘヘヘヘェッ!
――ちなみに、発売日は2023年3月24日である。いくらPS4世代で大幅に評判を上げたカプコンとはいえ、さすがに1年近く先の発売日を1日単位で守れるとはとても思えないのだが…いや、カプコンならば、やってくれるかもしれない。それくらいの迫力が存在する。
その他、地味に見入ってしまったのが、謎の猫ゲー:「Stray」である(【YouTube】)。私は、前住所を出て2ヶ月が経ち、さすがにそろそろ猫要素が欠乏してきた。そのため、ここらで補充をしておきたいと思ったのだ。
…ちなみに、この作品は、年末にPS4/PS5で登場予定とされている。加えて、先日サービスが始まった「PSplus:エクストラ」のラインナップには、発売日から入るということのようだ。まあ、「今後、私がどのPSplusプランを利用していくか」という点については、未だに決めかねているところがある。しかしながら、もしエクストラ以上に加入していれば、この猫ゲーも、ぜひ手に取ってみることにしたい。
というわけで。毎日毎日、苦しいことも多いが、FF16の発売日である2023年夏まで、まだまだ生存していく意義がありそうな感じである。
…しかし。いざ、2023年の夏が訪れたとしても、またその先の、例えば2024年へと期待できるゲームが登場していることだろう。こうして、数学的帰納法的な考え方により、永遠に生きていく価値が生まれるのだ(意味不明)。
(2022年6月25日)
アンシャントロマンとかも配信して? |
本日6月2日からサービスが始まったPSplusの新プランは、明らかな「松竹梅」である。
…まず、「松竹梅」(しょう・ちく・ばい)とは、日本料理店などで使われるランク分けであり、書かれている順番に品質が高いが、値段も上である。そして、この際、主力となるのが、真ん中の「竹」であるそうだ。というのも、上・中・下に分けられると、どうしても人は真ん中を選びやすい傾向がある。よって、真ん中の「竹」が、店が利益を出しつつ、客にとっても満足度の高いプランになるよう、意図的に設定をしているらしい。
――ちなみに。「松竹梅」は、元々、日本伝統の縁起物における組み合わせであり、それぞれに上下関係は存在しない。鶴は千年、亀は万年と同じである(鶴より亀が10倍長生きで凄いという意味ではない)。個人的には、松・梅というめでたい感じの植物に対し、草のごとく生えまくる竹は、梅より上という感じはしない。ただ、「しょうちくばい」という言葉で覚えやすくなっていることは、ありがたいものだ。
さて。話を、PSplusに戻そう。本日から始まったPlusの新プランは、「エッセンシャル」「エクストラ」「プレミアム」の3つに分かれている。松・竹・梅より更に上下が分かりづらいが、これまでのPSplusと同じ内容のものが「エッセンシャル」であり、そこにPSnowに相当する内容を加えたものが「エクストラ」、レトロゲーをプレイ可能な最上位プランが「プレミアム」となっている。詳しくは、サービスが正式発表された時の記事(【日記:2022/3/29】)をご覧いただきたい。
…しかしながら。この”松”、もとい「プレミアム」の内容が、異様にショボい。”レトロゲームをプレイ可能”と言えば、聞こえは良いが、PS3ソフトがストリーミング(=クラウド)というのは、論外である。ストリーミング形式では、常時オンラインが必須なうえに、激しい画質の劣化版となり、全くプレイするに耐えない。“動画を見て遊んだことにする”よりはマシだが、本当の実機で遊ぶには、遥かに及ばない体験である。
――いっぽう、PS1/PS2/PSPソフト(※Vitaは無い)については、DLでの動作も可能となっており、「PS4/PS5では、PS3以前のソフトが動作しない」ということについての、一定の救済になると思われた。しかし、驚くなかれ、本日時点でプレイ可能なPS1/PS2/PSPソフトは、17本である。正気か? ソニーは、ヘボいクラウドストリーミングのPS3ソフトと、僅か17本のPS1/PS2/PSPソフトのために、追加料金を要求しようとしているのだ。もう一度言う、正気か? 任天堂のN64追加プラン(【日記:2021/10/16】)を全く笑えない酷さだ…。
一方で。”竹”こと中間プランの「エクストラ」は、「従来のPSplus」+「PSnow」という感じである。こちらは、なかなか悪くない内容となっている。
…さて、具体的に値段を出して考えてみよう。これまでのPSplusは、セール時に年間利用権が3割引きで購入可能であった。それに当てはめると、エッセンシャルは3600円、エクストラは6000円程度となる(プレミアムは約7200円)。そして、エクストラプランを「月額500円」と考えた場合、プレイ可能なゲームのラインナップは、なかなか強力である。遊びたいゲームのために短期加入をすれば、お金を節約できるし、ずっと加入して、所有欲を満たすという使い方もできるだろう。従来のプラスを基準とすれば、追加の月額はたったの200円である。
――最後に。従来プランの「エッセンシャル」であるが、これについての扱いは、今のところ不明である。ただ、ソニーとしては、「竹」であるエクストラに移行をしてもらいたいであろうから、今後、フリープレイを弱体化させてくるかどうかは、よく見ていかなければならない。一応、今月については、大作である「ゴッド・オブ・ウォー(PS4)」が配信されるということであるが、これが最後の花火かもしれない…。
FF作品のプレミアム表記は「ストリーミングにもできるぞ」の意味だと思う。分かりづらい… |
では、ここからは、「エクストラ」の配信ラインナップについて、作品単位で述べてみることにしよう。
…まず、FFシリーズについては、PS4リマスター版の「FF7」「FF8」「FF9」「FF10&10-2」「FF12」が、PSnowに引き続き、PSplusエクストラでも配信対象となっている。これにより、Now終了によってサービス低下という憂き目だけは逃れられた。また、その他のFF関連作品として、新規に「ワールド・オブ・ファイナルファンタジー」「チョコボの不思議なダンジョン
エブリバディ!」(と、PS5でのフリープレイにあった「つれぇわ15」)が、エクストラにてプレイ可能となっている。FFシリーズでも、PSハード以降で初登場した作品を、13を除いてプレイ可能となっているのだ。よって、歴代FFをサッと網羅したい場合に、「PSplusエクストラ」への加入は、決して悪くない選択肢となってくるだろう。
――また、その他のソフトについては、ソニーから「デス・ストランディング」「ゴースト・オブ・ツシマ」「デトロイト:ビカムヒューマン」「アンチャーテッド:海賊王と最後の秘宝」「ホライゾン:ゼロドーン」など、PS4世代を代表できる大作が提供されている。これらの中に、触れていない作品が多いほど、エクストラプランはお得になる。初めてPSハードを買うか、これまでオンラインサービスを全く使ってこなかった人には、特にお勧めである。
ちなみに。暁の17本が生まれた「プレミアム」についても、意外な使い方がある。それは、クソゲーハントである。
…さて、本日昼、公開された正式なソフトラインナップを見て、私は落胆を隠しきれなかったのだが、その中でひときわ目を引いたのが、「太平洋の嵐
〜戦艦大和、暁に出撃す!〜」である。これは、文字通り、第二次世界大戦を舞台とした戦略シミュレーションゲームなのだが、伝説のクソゲーとして有名であり、【ゲームカタログの紹介記事】を読んでいるだけで、不気味な魅力を感じ、プレイ意欲が湧いてくる。更に、「レベルを上げて物理で殴れば良い」の名言を生み出した「ラストリベリオン」、多くの犠牲者を生み出した「戦極姫」シリーズなど、錚々たるラインナップが並んでいる。
――というわけで。こういう、「買うほどではないが、クソゲーとして、一度触ってみたかった」というタイトルをプレイするのに、サブスクリプションという課金形式は最適である。また、そういう場合、ストリーミングによる画質の劣化も、大きな問題とはならないだろう。むしろ、PSplusプレミアムは、下手にラインナップを増やす正攻法よりも、「四八(仮)」や「時と永遠〜トキトワ〜」「里見の謎」「デスクリムゾン」などを追加し、ネタ路線に走ったほうが良いのではないだろうか…。
さて。私個人としては、既にセール定番=積みゲー定番となっているタイトルには、あまり興味は無かった。そのため、最も気になっていたのは、「プレミアム」で追加される過去ハードのタイトルである。例えば、FFシリーズなら、FF1〜6と13シリーズは、現行のPS4/PS5ではプレイ不能という特徴がある(参考:【かつて旧ハードストアの閉鎖が予告された際の記事】)。そのため、この「PSplusプレミアム」で、それらを何とか救済してほしいと思っていた。
…しかし、残念ながら、現実はそんなに甘くなかった。13シリーズは、ストリーミングですら、PSplusのラインナップに登ることは無く、プレミアムの選ばれし17本の中にも、FFシリーズ作が入ることは無かった。まあ、PSnowで配信していた7,8,9,10&10-2,12が、PSplusエクストラにて続投というのは嬉しいが、良いニュースはそれくらいである。ならば、過去作の移植でお茶を濁さず、今年で13周年になるFF13シリーズの「リマスタープラス」的な現行機への移植とか、FF1〜6のピではない決定版が欲しいところであるが、そういうものは来るのだろうか…。
――そして、現状、クソゲーハントorサルハントくらいにしか使い道が無い「PSplusプレミアム」についても、何とか前向きな理由で加入する意欲が生まれるようなサービスにしてほしいものだ。私は、レトロゲームをよく遊ぶ人間であり、その関係で、未だにVitaは愛用ハードである。だが、わざわざ言うまでもなく、もうVitaは現環境には付いて来れなくなってしまった。その機能とソフトたちを、何とか現行機で救済してもらいたい。それが本当に叶うのなら、「プレミアム」への追加課金など、惜しいはずが無いというものだ。
(2022年6月25日)
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