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投資界隈に蔓延する「 厨 二 病 」 / やり込みinFF

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管理人の日記
後輩たちが例のクソウイルスで倒れてしまったため、土曜も仕事です。でも、彼らが今も仲良く過ごしてくれているというのは、本当に嬉しい!

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2024年5月24日(金)
投資界隈に蔓延する「 厨 二 病 」


 
俺と踊れ、宿儺よ。 ー太鼓を叩くたびに 相手が打たれるー


 投資信託の名称には、
厨二病がはびこっている。だが、それもまた、良きものなのである。
 …まずは、「これさえあれば何もいらない」というレベルの、最強の全世界株として人気である、
投資界隈の五条悟「eMAXIS Slim 全世界株式」、この読みは、「イーマクシス・スリム:ぜんせかいかぶしき」だ。前半の英語部分は、左右や上下に対称の文字が多く、見た目の時点で美しい。また、発音としても、言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い自信であり、声に出して読みたい日本語となっている。
 ――更に、後半部の「全世界株式」については、
世界は会社ではないので、その“株式”というのは、一見すると意味が分からない。その心は、“世界の何千という株が詰め合わせにされたセット商品”ということなのだが、難しい専門用語や横文字を使うのではなく、「全世界」と「株式」という、小学校卒業レベルで分かるような用語を使って、異質な造語ではあるものの、意味が伝わる単語としている。「全世界株式」というシンプルな字ヅラは、他分野で言えば「東京大学」みたいな感じで、一切の無駄がなく、最強である。もう、これを上回るのは、未来永劫、出ないのではないだろうか。
 ちなみに。私は、主に楽天証券を使って取引をしており、全世界株の枠としては、“楽天ポイントの付与を前提として、ほんの僅かだけ手数料で勝る”という「楽天 オールカントリー株式 インデックス・ファンド」を、積立購入している。ただ、
「オールカントリー株式」は、残念ながら、あまりピンと来る用語ではない。“全世界株”という名称を使用しないのは、「楽天 全世界株式 インデックス・ファンド」が、既に存在しているからだ。こちらは、少し古い商品であるため、信託報酬がやや高く、今となっては選ぶ理由が無い。総合して、名前だけを見れば、「eMAXIS Slim 全世界株式」の圧勝である。実際、SBI証券・マネックス証券・PayPay証券といった、サイドアームの証券会社で買うのは、全て「eMAXIS Slim 全世界株式」だ。

 さらに。もう一つ、
「たわらノーロード 先進国株式」というものを挙げておこう。私が、iDeCo枠で、毎月2万3000円を積立購入している商品だ。iDeCoは、60歳まで引き出せず、「年金」としての性質を強く意識されているためか、金融商品の選定が異様に厳しく、どの会社もラインナップが少ない。そして、基本的に、「消費者が儲かる投資信託」=「販売会社が儲からない商品」であり、その逆も然りだ。例えば、「利子:2円」で私の理性を粉砕した【ゆう◯ょ銀行のiDeCo】を見てみると、どこからこんなゴミ集めてきたの? という商品ばかりが並んでいる。これで、“運用管理手数料”とか言って、月259円の手数料まで追加で奪っていく(※イオン銀行や楽天証券などは、この枠は「0円」)。こういったものを、金融リテラシーの高くない人々に、言葉巧みに長期契約させ、株の成長によって本来得るべき利益を、証券会社とゆ◯ちょ銀行で天引きしていくのだ。騙すほうが悪いに決まっている。
 …さて、私が使っているイオン銀行iDeCoについても、商品ラインナップは大概なのであるが、一つだけ、
「たわらノーロード 先進国株式」の優秀さが光っている。これが無ければ、間違いなく私は、イオン銀行でiDeCoを開いていない…。“たわら先進国”は、欧米を中心とした先進国に投資するファンドであり、基本的には、全世界株と同じであると考えて良い。手数料も安く、私が、投資計画ポートフォリオの中核に据えられると思える、数少ない商品の一つだ。あ、「運用計画の中心に据えられる」というのは、人間で例えるなら、「この人と結婚して、残りの人生全てを捧げても良い」くらいの意味です。
 ――そして。たわら先進国は、
名前アドバンテージについても優れている。「たわら」は、字面も響きも柔らかい感じであるが、「米俵」などで示されるような、豊かで安定した生活というイメージも持ち併せる。また、「ノーロード」というのは、ロード時間が短い…というわけではなく、「購入時/売却時手数料が無料」という意味である。やれ、今では、そんな手数料を取っている投資信託は議論の対象外なのであるが、たわらちゃんたちが販売を開始した2015年には、画期的な施策だったのだろう。そして、「たわらノーロード」という組み合わせで、分かるような分からないような独特の浮遊感を表現しており、ついつい気になってしまう。「先進国株式」の部分は、「全世界株式」と同じ理由だ。「たわら」「ノーロード」「先進国株式」この3つが、絶妙な存在感を醸し出し、こちらも、声に出して読みたい日本語となっている。

FANGと言えば、やっぱり私にとっては、FF13キャラ


 ではでは、
日本の証券会社だけが厨二病なのかというと、もちろん、そんなことは無い。例えば、私が、「米国株式」枠にて、少量をドル建てで保有している、“全世界株”「VT」は、正式名称を「ヴァンガード:トータル・ワールド・ストック・インデックス・ファンド(Vanguard: Total World Stock Index Fund)という。にわかには信じがたい衝撃的な名称で、声に出して読みたい英語となっている。
 …また、一般ニュースで耳にすることの多い用語は、今なら
「GAFA(ガーファ)」なのだろうか。これは、世界の経済成長と技術革新を牽引する、米トップ企業の頭文字を取った言葉…なのだが、「G」が出てきた時はGoogleであること以外、微妙に異なっている場合が多い。Aがアルファベット(Googleの運営会社)だったりアップルだったアマゾンだったり、老舗の最強企業であるマイクロソフトが入っていたりいなかったり、Nがエヌビディアではなくネットフリックスだったり、フェイスブックはFだったりMだったり(Meta:運営会社)と、もうメチャクチャだ。
 ――さらに、略語についても、GAFAM
(ガーファム)と呼ばれることもあれば、投資信託で人気のFANG(ファング)なんて表記まで存在する。その他、似たような文字が多いためか、「FAAA」(ファーwww)とか「FAANG」(ファーwwング)「FANNG」(ファンンーwwグ)みたいな略称まで乱立しているようだ。多分、アメリカ人兄貴たちにとっては、こういうイニシャルを取るのが、最高にCOOLってやつなのだろう。USA! USA!!

 というわけで。日本やアメリカだけでなく、恐らく世界中の投資界隈は、厨二病で溢れているのだと思われる。
だが、だからこそ面白いのだ。
 …やれ、“投資”と言うと、ギャンブル狂のように思われたり、金だけが目当ての売り買いを繰り返すように考えられていたり、果ては頭の良い人しか稼げないから自分には関係ないと突き放されたりと、何かと“普通の人々”からは冷ややかな目で見つめられることが多い。しかしながら、投資には、まず間違いなく、
楽しさが存在する。それも、「金融商品の名称」という、厨二病的な魅力が、だ。
 ――実際、私自身も、今回日記で登場した
「投資界隈の五条悟(eMAXIS Slim 全世界株式)を始めとし、「半導体の“巨人”(エヌビディア)」「最強神(楽天 SOX インデックス・ファンド)なんていう、“子供の遊び”みたいな用語を、あえて積極的に使っている。だが、投資が遊びで、何が悪い。インデックス投資で、最も優れているのは、最終的には必ず儲かるギャンブルであるところだ。だから、その過程では、楽しんだ者が勝ちなのである。厨二病を黒歴史と全否定してしまうのでは、まだまだ2流だ。自身に潜む厨二病を認めてこそ、真の1流なのである…。

(2024年5月24日) 534 PV

登録タグ/ 投資
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